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図4.1−2 授業を行った第2理科室の机等の配置        一 102 一

4.1.2 授業実践の目的

 本研究においては,子どもが自らの問題を解決するために,自分達の 住む地域の取材と資料づくり,情報の収集と読みとり,関係づけといっ た追求の過程を通して,現実的世界,概念的世界,資料の世界を結びつ けた理解を図り,社会的事象に対する興味・関心を高め,調べ学習の仕 方を身につけさせ,進んで調べようとする問題解決的な態度や能力を育 てることをねらっている。こうした活動が十分行われるかどうかを授業 実践から検証する。

(1)子どもの思考と行動

 本研究では,授業改善として,3つの世界を結びつける授業を提案し ている。したがって,そのための学習活動がどのように行われ,子ども の思考がどのように深まったのか,情報を収集したりまとめたりする活 動に子どもがどのように関わり,変容したのかを明らかにする。

(2)子どもの変容と授業設計及び開発教材

 図2.1−1に示した授業設計の手順に従い,子どもの学習活動と密接 に関わらせて開発したハイパーメディア教材には,問題解決における子 どもの思考の支援を目的として,資料づくり機i能,キーワード探索機 能,しおり機能,まとめ学習機能を組み込んでいる。これらの機能を持 つ開発教材及び授業設計が子どもの変容にどのように関わったのかを明

らかにする。

4.1.3 本単元におけるメディア活用と学習活動

 本単元の構成は,活用したメディアに着目すると,表4.1−1に示す ように,3つの段階に分けることができる。第1段階は,本単元の学習 内容である森林に関する生活経験や既新知識が不足しているという子ど もの実態をふまえ,実物メディアや人物(専門家),VTR,写真な ど,実感的にとらえやすいメディアを活用することによって子どもの興 味・関心を高め,問題解決に必要な知識を身につけさせ,問題意識を持 たせる段階である。

 第2段階は,子どもがスチルカメラやビデオカメラを活用することに よって自分達の住む地域を取材し,データを収集する段階である。ここ では,教師から情報を与えられるのでなく,子どもが自らメディアを活 用することによって情報収集を行う。

 第3段階は,ハイパーメディアを活用する段階である。子どもは,ま ず地域を取材して得たデータをハイパーメディア教材によって加工し,

資料としてカードを作成する。このカードはハイパーメディア教材に取 り込まれ,他のグループの子どもも閲覧することができる。次に,ハイ パーメディア教材に用意された情報から学習課題の解決に必要な情報を 収集,選択し,関係づけることによって問題解決を行う。また,グルー プで調べたことをまとめ,ハイパーメディア教材のカードを提示しなが ら発表する。このように,第3段階では,ハイパーメディアを用いた情 報収集,情報の選択,情報の関係づけが行われる。さらに自作のカード をハイパーメディア教材に取り込むことで他の班が閲覧可能になること

と,調べたことをハイパーメディア教材を利用して発表することによっ て,情報の伝達が行われる。

一 104 一

 以上のように,本単元では,前半に実物メディアや視聴覚メディアを 多く活用し,後半にハイパーメディアを活用することによって,子ども が抵抗なくメディアを活用した学習を進められるように工夫している。

また,情報活用については図4.1−3に示すように,まず子どもが自分 の目で直接確かめることができる,子どもにとって具体的な身近な地域 の社会的事象を対象とし,その後ハイパーメディア教材に用意された,

子どもにとって抽象的な日本や世界の社会的事象を対象とすることに よって,段階性を考慮した授業設計を行っている。

身近な地域の社会的 柾ロ(具体的)

固鷺回か

@ ≡ 1〆

情報収集

@        資料作り

@        (情報の加工)

@       情報の伝達ロ   一

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