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実行機能

ドキュメント内 NetCOBOL Studio 使用手引書 (ページ 131-136)

ビルドが完了すると、作成したプログラムを実行することができます。ここでは、COBOLプログラムの実行手順について説明します。

8.1 実行環境情報

COBOLプログラムを実行するために必要な情報を実行環境情報といいます。

実行環境情報は、環境変数情報とエントリ情報の2種類に分けられます。環境変数情報とは、コンソールウィンドウの大きさ、コンソー ルフォント、ファイル識別名などを指定するための情報です。エントリ情報とは、動的プログラム構造の情報を示します。

環境変数情報は、COBOLランタイムが処理の開始時に実行環境情報を得るために使用されます。エントリ情報は、動的プログラム構 造の情報を指定するために使用されます。

NetCOBOL Studioでは、プロジェクトの新規作成時に生成される実行用初期化ファイル(COBOL85.CBR)を、[依存]または[構造]ビュー

でダブルクリックすることで、実行環境設定ツールを起動し、実行環境情報を設定することができます。

環境変数情報は[構成および実行]ダイアログボックスでも設定することができます。

実行環境情報の詳細は、“NetCOBOL 使用手引書”を参照してください。

注意

Windows(x64)版 NetCOBOL Studioの場合、実行用の初期化ファイル(COBOL85.CBR)は、実行環境設定ツールと関連付けがされて

いません。実行用の初期化ファイルを実行環境設定ツールで編集する場合は、スタートメニューから、実行環境設定ツールを選択し、

ファイルのメニューから、使用する実行用の初期化ファイルを選択してください。

8.2 COBOLプログラムの実行

COBOLプログラムの実行手順について説明します。

COBOLプログラムを実行する

以下の手順でCOBOLプログラムを実行することができます。

1. [依存]または[構造]ビューでCOBOLプロジェクトを選択します。

2. メニューバーから[実行] > [構成および実行]を選択します。

→ [構成および実行]ダイアログボックスが表示されます。

3. 左のペインで[COBOLアプリケーション]を選択しダブルクリックします。

→ 右のペインに起動構成の設定ページが表示されます。(以降では、この起動構成の設定ページを、“COBOLアプリケーショ ン起動構成画面”といいます。)

初期値としてプジェクト名が[名前]に表示されます。[名前](起動構成名)は任意の名前に変更することができます。

4. [メイン]タブの内容を確認し、必要に応じて変更します。

項目 説明

プロジェクト名 COBOLプロジェクト名を入力します。または[参照]ボタンを選択してCOBOLプロ ジェクトを選択します。

実行ファイル 指定したプロジェクトのターゲットがダイナミックリンクライブラリの場合に指定しま す。

作業フォルダ 実行時のカレントフォルダを指定します。実行に必要なダイナミックリンクライブラ リを作業フォルダに格納しておくことで、実行時にロードすることができます。初期 値はプロジェクトフォルダです。

プログラム引数 コマンドラインで指定する形式でパラメタを入力します。

COBOLアプリケーション起動構成画面のその他のタブの説明は、“COBOLアプリケーション起動構成画面([構成および実行])”

を参照してください。

5. [実行]ボタンをクリックします。

→ プログラムが実行されます。

ヒストリの実行

上記手順で実行した後は、以下の手順で実行することもできます。

1. メニューバーから[実行] > [ヒストリの実行]を選択します。

2. 上記手順3の[名前]に指定した起動構成名を選択します。

注意

上記以外の方法でCOBOLプログラムを実行した場合は、COBOLアプリケーション起動構成画面で設定した値は有効になりません。

例えば、ビューから実行可能ファイルをダブルクリックするなどの方法でCOBOLプログラムを実行した場合、プログラム実行時にCOBOL アプリケーション起動構成画面で指定した作業ディレクトリの設定が反映されないため、実行用初期化ファイル(COBOL85.CBR)に指 定された相対パス名が意図したパスにならないなどの問題が発生する可能性があります。

COBOLアプリケーション起動構成画面([構成および実行])

ここでは、COBOLアプリケーション起動構成画面の[メイン]タブ以外のタブについて説明します。

図8.1 [ソース]タブ

デバッグ時に使用するソース検索パス用であり、実行時は設定する必要はありません。

図8.2 [環境]タブ

COBOLランタイムが処理の開始時に実行環境情報を得るために使用する情報を設定します。

ここで設定した環境変数の情報を、既存のシステム環境変数やユーザ環境変数に追加する場合は[ネイティブ環境への環境の追加]

を選択し、置換する場合は[ネイティブ環境を指定された環境と置換]を選択してください。

実行環境情報の詳細は、“NetCOBOL 使用手引書”の“環境変数情報”を参照してください。

注意

実行用初期化ファイルと[環境]タブで設定した環境変数が重複した場合は、実行用初期化ファイルで設定した情報が有効となります。

図8.3 [共通]タブ

起動構成の情報の保存方法や、実行・デバッグ起動後に開かれるパースペクティブなどを指定します。

項目 説明

保存 起動構成のタイプに[ローカルファイル]または[共用ファイル]を選択します。[ローカルファイ ル]を選択した場合には、ワークスペースメタデータに起動構成の内容がローカルに保存さ れます。[共用ファイル]を選択した場合、指定した場所に起動構成の内容を保存し、共用 することができます。

お気に入りのメニューに表示 お気に入りメニューに[構成および実行]および[構成およびデバッグ]を追加する場合に チェックおよびします。初期値では、これらの項目はチェックされません。

コンソールエンコード コンソールの文字コードを設定します。初期値では[デフォルト(MS932)]がチェックされてい ます。

標準入出力 COBOLアプリケーション起動構成では、標準入出力の設定変更は無効となります。

バックグラウンドでの起動 COBOLアプリケーションをバックグラウンドで起動する場合にチェックします。初期値では バックグラウンドでの起動が選択されています。

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