第7章 デバッグ機能
7.3 デバッガの機能
7.1.6 デバッグを終了する
デバッグを終了するには、以下のいずれかの方法で操作します。
・ [デバッグ]ビューのツールバーボタン をクリックする。
・ [デバッグ]ビューのコンテキストメニューから[終了]を選択する。
・ メニューバーから[実行] > [終了]を選択する。
7.1.7 注意事項
デバッグ対象のプロジェクトから動的リンク構造によってリンクした他プロジェクトのダイナミックリンクライブラリを呼び出す場合は、以下 のいずれかの方法でダイナミックリンクライブラリの格納位置を設定しておく必要があります。
・ [構成およびデバッグ]の[ソース]タブで、[ソース検索パス]にダイナミックリンクライブラリのプロジェクトを指定する。
・ [構成およびデバッグ]の[環境]タブで、[設定する環境変数]にPATH変数を追加し、ダイナミックリンクライブラリの格納されている フォルダを指定する。
7.2 デバッグパースペクティブ
デバッグパースペクティブは、COBOLエディタとデバッグに適した以下のビューで構成されています。
・ [デバッグ]ビュー
・ [ブレークポイント]ビュー
・ [ウォッチ]ビュー
・ [アウトライン]ビュー [補足]
[ブレークポイント]ビューと[ウォッチ]ビューは、通常同じタブグループに表示されます。説明の便宜上、上図のように配置しています。
注意
NetCOBOL Studioでは、データ項目の参照および設定に[ウォッチ]ビューを使用します。[変数]ビューおよび[式]ビューはNetCOBOL Studioでは使用できません。
7.2.1 [デバッグ]ビュー
7.2.1.1 [ デバッグ ] ビューの役割
[デバッグ]ビューでは、プロジェクト名、実行中のプログラム名などがツリー表示され、プログラムの実行状態(スレッドやスタックの状態) や呼出し経路などを確認することができます。
また、ボタンやコンテキストメニューなどにより、起動、実行、終了などのデバッグ操作を行うことができます。
7.2.1.2 [ デバッグ ] ビューのコンテキストメニュー
[デバッグ]ビューで使用する主なコンテキストメニューを以下に示します。
メニュー ボタン 説明
ステップイン 1文だけプログラムを実行します。CALL文などの呼出しを行う文から実行する場 合、呼出し先に入って中断します。
COPY文の直前でステップインを行った場合、COPY文で取り込まれている登録 集内に入って中断します。
ステップオーバ 1文だけプログラムを実行します。CALL文などの呼出しを行う文から実行する場 合、呼出し先の処理を実行した後、次の文で中断します。
COPY文の直前でステップオーバを行った場合、ステップインと同じ動作になりま す。
ステップリターン 呼出し元までプログラムを実行します。
登録集内でステップリターンを行った場合、登録集を取り込んでいるプログラムの 呼出し元に戻ります。
再開 中断しているプログラムの実行を再開します。
中断 プログラムの実行を中断します。
終了 デバッグを終了します。
終了して再起動 - 現在のデバッグを終了し、同じターゲットのデバッグを新たに開始します。
7.2.2 [ブレークポイント]ビュー
7.2.2.1 [ブレークポイント]ビューの役割
[ブレークポイント]ビューでは、プロジェクトで設定したブレークポイントをすべて表示します。ブレークポイントをダブルクリックすると、
エディタにその位置が表示されます。このビューでは、ブレークポイントを使用可能または使用不可にしたり、それらを削除したりできま す。
7.2.2.2 [ ブレークポイント ] ビューのコンテキストメニュー
[ブレークポイント]ビューで使用する主なコンテキストメニューを以下に示します。
メニュー ボタン 説明
ファイルへジャンプ 選択したブレークポイントの設定されている位置をCOBOLエディタで表示します。
メニュー ボタン 説明
ヒットカウント - [ブレークポイントヒットカウントの設定]ダイアログボックスを表示します。
使用可能にする - 現在無効となっているブレークポイントを有効にします。
使用不可 - 現在有効なブレークポイントを無効にします。
削除 選択したブレークポイントを削除します。
すべて削除 設定されているブレークポイントをすべて削除します。
7.2.2.3 ブレークポイントのプロパティ
ブレークポイントの有効無効の設定、およびブレークポイントのヒットカウントとブレークポイントのヒットカウントの有効無効を設定するこ とができます。
1. COBOLエディタでブレークポイントを設定します。
2. [ブレークポイント]ビューでブレークポイントを選択してコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
3. [COBOL行ブレークポイントのプロパティ]ダイアログボックスで、ブレークポイントの有効無効の設定、およびブレークポイントの
ヒットカウントとブレークポイントのヒットカウントの有効無効を設定します。
7.2.3 [ウォッチ]ビュー
7.2.3.1 [ウォッチ]ビューの役割
[ウォッチ]ビューは、データ項目に対するデバッグ操作を行うために使用します。このビューでは、データ項目の追加、削除のほか、
データ項目の値変更などを行うことができます。
7.2.3.2 [ ウォッチ ] ビューのコンテキストメニュー
[ウォッチ]ビューで使用する主なコンテキストメニューを以下に示します。
メニュー ボタン 説明
データ項目の追加 [ウォッチ]ビューにデータ項目を追加するために[データ項目の追加]ダイアログボッ クスを表示します。
値の変更 - 選択したデータ項目の値を変更するために[値の設定]ダイアログボックスを表示し ます。
16進入力 - 選択したデータ項目の値を16進形式で変更するための[値の設定]ダイアログボック
スを表示します。
値変更時に中断 - 選択したデータ項目の値が変更された場合にプログラムを中断するかどうかを指定 します。
削除 選択したデータ項目を[ウォッチ]ビューから削除します。
すべて削除 すべてのデータ項目を[ウォッチ]ビューから削除します。
データ型の表示 - [ウォッチ]ビューに、データ型を表示するかどうかを指定します。
7.2.3.3 [ ウォッチ ] ビューへのデータ項目の追加
コンテキストメニューやツールバーから[データ項目の追加]を選択することにより、[ウォッチ]ビューにデータ項目を追加することができ ます。
1. コンテキストメニューやツールバーから[データ項目の追加]を選択します。
2. [データ項目の追加]ダイアログボックスが表示されます。
3. 各項目を指定し、[ウォッチ]ビューにデータ項目を追加します。
表
7.1 [データ項目の追加
]ダイアログボックス
項目 説明
データ名 監視するデータを識別名で指定します。識別名には、以下のいずれかを指定しま す。
・ 一意名
・ 条件名
・ 指標名
・ 特殊レジスタ
・ 記号定数
・ 名前付き定数
・ 関数
詳細な指定方法は、“C.1 識別名”を参照してください。
プログラム名 データ名が宣言されているプログラムのプログラム名を指定します。
プログラム名の詳細は、“C.2 プログラム名”を参照してください。
値変更時に中断 データの値が変わったときにプログラムの実行を中断する場合は、チェックを付けま す。
なお、COBOLエディタ上でデータ項目をダブルクリックし、コンテキストメニューから[ウォッチビューへ追加]を選択した場合も
[ウォッチ]ビューへの追加が行えます。
注意
・ [ウォッチ]ビューへのデータ項目の追加は、プログラムのデバッグ実行中に行えます。プログラムをデバッグ実行し、ブレークポイ ントなどでその実行が中断されているときに、[ウォッチ]ビューへのデータ項目の追加を行ってください。
・ 登録集を表示しているCOBOLエディタのコンテキストメニューから、[ウォッチ]ビューへのデータ項目の追加はできません。[ウォッ チ]ビューから[データ項目の追加]を選択して、データ項目の追加を行ってください。
7.2.3.4 [ ウォッチ ] ビューの値表示形式
[ウォッチ]ビューでは、16進数値、ASCII文字値、またはその両方の形式による表示を追加することができます。
表示形式の追加、変更は、以下の手順で行います。
1. メニューバーから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。[設定]ダイアログボックスが表示されます。
2. 左のペインで[COBOL] > [デバッグ]を選択します。
3. 右のペインの[ウォッチビューの表示形式]で表示形式を選択し、[OK]ボタンまたは[適用]ボタンを選択します。
7.2.4 [アウトライン]ビュー
[アウトライン]ビューでは、COBOLエディタ上で現在アクティブなCOBOLソースファイルの構造の概略が一覧に表示されます。
詳細は、“[アウトライン]ビュー"を参照してください。
7.3 デバッガの機能
デバッガの主な機能を説明します。
7.3.1 ブレークポイント
ブレークポイントは、指定された位置でプログラムの実行を停止させるマーカです。
ここでは、ブレークポイントの追加/削除方法および使い方を説明します。
7.3.1.1 ブレークポイントの追加
ブレークポイントは、以下の手順で追加します。
1. COBOLエディタで、ブレークポイントを追加するファイルを開きます。
2. ブレークポイントを追加する行のすぐ左側で、垂直方向ルーラのコンテキストメニューから[ブレークポイントの追加]を選択しま す。
3. 垂直方向ルーラにブレークポイントマークが表示されます。また、[ブレークポイント]ビューのリストにブレークポイントが表示され ます。
ポイント
垂直方向ルーラをダブルクリックすることでもブレークポイントを設定できます。
注意
登録集内にブレークポイントを設定した場合、すべての取り込みでブレークポイントが有効になります。したがって、1つの登録集を複 数のCOPY文で取り込んでいる場合、COPY文により取り込まれているすべての箇所で登録集に設定されたブレークポイントが有効に なり、プログラムの実行が中断します。
7.3.1.2 ブレークポイントの削除
ブレークポイントは、以下の手順で削除します。
1. [ブレークポイント]ビューから、削除したいブレークポイントを選択します。
2. コンテキストメニューから[削除]を選択します。
ポイント
垂直方向ルーラに表示されているブレークポイントマークをダブルクリックすることでもブレークポイントを削除できます。
7.3.1.3 ブレークポイントの使い方
プログラム実行中にブレークポイントに到達すると、デバッガは実行を中断し、その時点でのプログラムの呼出し経路やデータ項目の 値を参照することができます。
ブレークポイントのプロパティを使うと、ブレークポイントの無効化/有効化、ヒットカウントの指定などを行うことができます。ブレークポイ ントのプロパティは、垂直方向ルーラのコンテキストメニュー、または[ブレークポイント]ビューのコンテキストメニューから開くことができ ます。
設定したブレークポイントは、明に削除されるまで複数のセションを通して保存されます。COBOLエディタのファイルを閉じてもブレー クポイントは保存され、次回ファイルを開いたときに再び設定されているブレークポイントが表示されます。
7.3.1.4 ブレークポイントのヒットカウント
ブレークポイントのヒットカウントを使用することにより、指定されたヒットカウント数の回数分、ブレークポイントの行が実行された場合に 中断します。
1. COBOLエディタでブレークポイントを設定します。