第6章 ビルド機能
6.3 リンカ
- Windowsのエクスプローラで登録するプリコンパイラ入力ソースを選択し、コンテキストメニューから[コピー]を選択します。[ソー スファイル]フォルダを選択し、コンテキストメニューから[貼り付け]を選択します。
- Windowsのエクスプローラから[ソースファイル]フォルダへ、プリコンパイラ入力ソースをドラッグ&ドロップします。
注意
プロジェクトにプリコンパイラ連携情報が登録されていない場合はエラーとなります。[ソースファイル]フォルダにファイルは登録されま すが、プリコンパイラ入力ソースとして登録はされません。このままの状態でプロジェクトにプリコンパイラ連携情報を設定しても上記の 操作で追加したファイルがプリコンパイラ入力ソースとして自動的に再登録はされません。[ソースファイル]フォルダから[その他のファ イル]フォルダへ移動して、再度[ソースファイル]フォルダへ登録してください。
6.2.3.4 プリコンパイラ入力ソースの編集
プリコンパイラ入力ソースの内容をCOBOLエディタで編集するには、プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子をコンテンツタイプお よびCOBOLエディタに関連付ける必要があります。プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子のコンテンツタイプおよびCOBOLエディ タへの関連付けは、プリコンパイラ連携情報を設定したときに自動的に行われます。
プリコンパイラ入力ソースファイルがCOBOLエディタで開かれない場合は、以下の手順でファイルの拡張子をコンテンツタイプおよび
COBOLエディタに関連付けます。
1. メニューバーから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。
→ [設定]ダイアログボックスが表示されます。
2. [設定]ダイアログボックスの左のペインで[一般] > [コンテンツタイプ]を選択すると、[コンテンツタイプ]ページが表示されます。
3. [コンテンツタイプ]から[テキスト] > [COBOLソースファイル]を選択し、[追加]ボタンをクリックします。
→ [新規ファイルタイプ]ダイアログボックスが表示されます。
4. [ファイルタイプ]にプリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を入力して、[OK]ボタンをクリックします。
5. [コンテンツタイプ]ページの[ファイルの関連付け]にプリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子が表示されていることを確認し、
[OK]ボタンをクリックします。
6. [設定]ダイアログボックスの左のペインで[一般] > [エディタ] > [ファイルの関連付け]を選択します。
→ [ファイルの関連付け]ページが表示されます。
7. [ファイルタイプ]の右側の[追加]ボタンをクリックします。
→ [新規ファイルタイプ]ダイアログボックスが表示されます。
8. [ファイルタイプ]に、プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を入力して、[OK]ボタンをクリックします。
→ [ファイルの関連付け]ページの[ファイルタイプ]に指定した拡張子が追加されます。
9. [ファイルの関連付け]ページの[ファイルタイプ]から追加した拡張子を選択して、[関連付けられたエディタ]の右側の[追加]ボタ
ンをクリックします。
→ [エディタの選択]ダイアログボックスが表示されます。
10. [エディタの選択]ダイアログボックスの[内部エディタ]が選択されていることを確認し、[COBOLエディタ]を選択します。
→ [ファイルの関連付け]ページの[関連付けられたエディタ]に[COBOLエディタ]が追加されます。
リンカによって生成されるファイル ダイナミックリンクライブラリ(*.dll)
6.3.1 リンクオプションの設定
リンクする際のオプションを設定することができます。
リンクオプションを設定する
以下の手順で[リンクオプション]ページを表示し、リンクオプションを設定します。
1. [依存]または[構造]ビューからCOBOLプロジェクトを選択します。
2. メニューバーから[ファイル] > [プロパティ]を選択するか、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
→ [プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
3. 左のペインから[ビルド]を選択すると[ビルド]ページが表示されます。
4. [リンクオプション]タブを選択すると[リンクオプション]ページが表示されます。
項目 説明
ライブラリ/オブジェクトファイ ル
設定されているライブラリ/オブジェクトファイルの一覧が表示されます。
追加 リンクするライブラリ/オブジェクトファイルを追加します。
[追加]ボタンを選択すると[リンクオプションの追加]ダイアログボックスが表示 され、ライブラリ/オブジェクトファイルが選択できます。
[参照]ボタンを選択すると[選択]ダイアログボックスが表示され、ファイルが選 択できます。
ライブラリ/オブジェクトファイルは複数追加することができます。
変更 選択したライブラリ/オブジェクトファイルを変更します。
削除 選択したライブラリ/オブジェクトファイルを削除します。
すべて削除 [ライブラリ/オブジェクトファイル]に表示されているライブラリ/オブジェクトファ イルをすべて削除します。
上へ 選択したライブラリファイルのリンク順序を変更します。
下へ 選択したライブラリファイルのリンク順序を変更します。
C関数を呼び出す C関数を呼び出す場合に選択します。
ターゲットがダイミックリンクライブラリ固有の実行用の初期化ファイル (COBOL85.CBR)を使用する場合に活性化します。
初期値では選択されていません。
この機能はWindows(x64)版NetCOBOLの機能であり、Windows(x86)版 NetCOBOLでは使用できません。そのため、この項目はWindows(x86)版 NetCOBOLの場合は表示されません。
Cランタイムライブラリ名 リンク時に結合するCランタイムライブラリのファイル名を指定します。
Cランタイムライブラリ名を省略すると"LIBC.lib"が結合されます。
DLLエントリオブジェクト COBOLで作成されたオブジェクトファイルだけでダイナミックリンクライブラリを 作成するか(COBOL単体用)、他言語で作成されたオブジェクトファイルと一 緒にダイナミックリンクライブラリを作成するか(他言語間結合用)を指定しま す。
デバッグ情報を出力する デバッグ情報をプログラムデータベース(PDB)に作成する場合に選択します。
初期値では選択されています。
項目 説明
この機能はWindows(x64)版 NetCOBOLの機能であり、Windows(x86)版 NetCOBOLでは使用できません。そのため、この項目はWindows(x86)版
NetCOBOLの場合は表示されません。
その他のオプション 追加のリンクオプションを入力します。2つ以上のオプションを指定する場合 は、区切り文字としてスペースを挿入します。
注意
リンクオプションを指定するダイアログボックスで[参照]ボタンを選択し、[選択]ダイアログボックスからファイルを選択した場合、パスの 区切り文字は"\"ではなく"/"となりますが、ビルドには問題ありません。
その他のオプションに指定できるリンクオプションを以下に示します。リンクオプションの詳細については“NetCOBOL 使用手引書”を 参照してください。
・ Windows(x86)版 NetCOBOLの場合
指定形式 説明
/DEF:モジュール定義ファイ ル名
モジュール定義ファイルを指定します。
/EXPORT:外部参照名 外部参照情報を生成します。
/OUT:filename メイン出力ファイルの名前を指定します。
/STACK:スタックサイズ スタックサイズの変更を指定します。
省略した場合のスタックサイズは1Mバイトになります。スタックサイズはバイ ト単位で指定してください。
/MAP:filename マップファイルを生成する場合に指定します。
・ Windows(x64)版 NetCOBOLの場合
指定形式 説明
/EXPORT:外部参照名 外部参照情報を生成します。
/OUT:filename メイン出力ファイルの名前を指定します。
/STACK:スタックサイズ スタックサイズの変更を指定します。
省略した場合のスタックサイズは4Mバイトになります。スタックサイズはバイ ト単位で指定してください。
/MAP:filename マップファイルを生成する場合に指定します。
6.3.2 ターゲットオプションの設定
プロジェクトごとに、以下のターゲットオプションを設定できます。
・ ターゲット名
・ ターゲット種別
・ ビルドモード
ターゲットオプションを設定する
以下の手順で[ターゲット]ページを表示し、ターゲットオプションを設定します。
1. [依存]または[構造]ビューからCOBOLプロジェクトを選択します。
2. メニューバーから[ファイル] > [プロパティ]を選択するか、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
→ [プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
3. 左のペインで[ターゲット]を選択すると[ターゲット]ページが表示されます。
項目 説明
ターゲット名 ターゲット名を指定します。
初期値として"現在のプロジェクト名"が設定されています。
ターゲット種別 出力するターゲット種別を指定します。[実行ファイル]、[ダイナミックリンクラ イブラリ]が選択できます。初期値では[実行ファイル]が設定されています。
DLL固有の実行用の初期 化ファイル
(COBOL85.CBR)を使用
する
ターゲット種別がダイナミックリンクライブラリの場合、DLL固有の実行用の初 期化ファイルを使用するか否かを指定します。
選択すると、DLL固有の実行用の初期化ファイルを使用するダイナミックリン クライブラリになります。選択しない場合は、実行可能プログラム(.exe)が格納 されているフォルダのCOBOL85.CBRを実行用の初期化ファイルとして扱い ます。実行用の初期化ファイルの詳細は、“NetCOBOL使用手引書”の“実 行用の初期化ファイルとは”を参照してください。
ビルドモード ビルドモードとして[リリース]または[デバッグ]を指定します。
初期値ではデバッグモードが設定されています。
注意
ビルドモードとして[デバッグ]を指定した場合は、ビルド時に翻訳オプション "CHECK(ALL)"が付与されます。