第3章 施設類型ごとの管理及び公共施設の最適配置 に関する基本的な方針
① 学級数の推移
昭和60年と平成28年を比べると、人口の急増に比べて、児童・生徒数は、減少傾向にあ ります。和泉市においても、全国と同様に少子化の傾向にはあり、トリヴェール和泉等の開 発により、その減少傾向が他市と比べると抑制されていると考えられます。
■これまでの人口推移と児童・生徒数推移
昭和60年 平成元年 平成10年 平成20年 平成25年 平成28年 人口 137,399 146,287 169,686 183,529 187,108 186,552 児童数 13,878 12,187 11,608 12,990 11,828 11,197
生徒数 7,600 7,144 5,640 5,536 6,053 5,735
平成 28年5月1日現在の住民登録情報に基づく、学年進行等により推計した場合、平成 33年現在での学級数の推移見込みは、以下のとおりです。
学級数は、1学年で 40人程度減少しないと学級数の減少につながらないので、全体的な 児童・生徒数の減少が即時に学級数の減少につながる状況にはありません。また、開発が行 われた地域には、未就学児をもつ世帯が多く転入する可能性があり、転入の数年後に学級数 が増加する予測になっています。
近年、既に実施された開発等の影響を受けて、平成 33年まで学級数が増加する見込みの 学校もありますが、市全体として減少傾向にあり、500学級から490学級になる見込みです。
平成33年における学級数見込みが11学級以下の小規模校は、小学校が1校増加して10校
(小学校7校、中学校3校)となる見込みです。その他、12 学級の学校が2校あるので、
今後さらなる小規模校の増加が見込まれます。
なお、トリヴェール和泉の開発に伴う、分譲、入居は不確定な部分が多いため、平成 29 年4月開校予定の「南松尾はつが野学園」の数字的な推計は整理していませんが、現在の南 松尾中学校区の児童・生徒数に相当数が加算される見込みです。
■将来の学級数推計
(平成28年5月現在)
中学校 学級数
小学校 学級数
平成28年 平成33年 平成28年 平成33年
和泉中学校 25 23
国府小学校 27 24 伯太小学校 16 20 黒鳥小学校 13 17
郷荘中学校 19 17 和気小学校 20 20 芦部小学校 19 20
石尾中学校 22 20 緑ケ丘小学校 20 20 北松尾小学校 23 24
北池田中学校 23 19 北池田小学校 23 22 いぶき野小学校 23 25
南池田中学校 19 24 南池田小学校 16 15 青葉はつが野小学校 34 35 南松尾中学校 3 3 南松尾小学校 6 6
槇尾中学校 6 5 横山小学校 7 6
南横山小学校 6 6
富秋中学校 7 5 池上小学校 8 8
幸小学校 6 6
信太中学校 17 14
信太小学校 16 12 鶴山台北小学校 12 11 鶴山台南小学校 9 11
光明台中学校 17 18 光明台北小学校 20 22 光明台南小学校 18 12 合計 158 148 合計 342 342
※学級数は、通常学級数
※平成29年4月には、南松尾小中学校は、「南松尾はつが野学園」に移転統合
※「南松尾はつが野学園」の児童・生徒数は、南松尾小中学校の児童・生徒数に、はつが野四~六丁目の開発 に伴う児童・生徒数が加算される見込み。
■中学校区別の学級数推計(平成33年)
下図では中学校区ごとに、横軸に中学校区内における小学校の学級数合計、縦軸に中学校 区内における小学校及び中学校の学級数合計を図化しています。
数字上だけでいえば、横軸の学級数が小さければ、小学校間における統合の検討余地が大 きくなり、縦軸の学級数が小さければ、小中学校間における統合(施設一体型小中一貫校)
の検討余地が大きくなるものです。
和泉
郷荘 石尾 北池田
南池田
南松尾 槇尾
富秋
信太 光明台
和泉2
信太2
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90
0 10 20 30 40 50 60 70
学級数(小学校)
学級数(中学校+小学校)
小学校の 適正配置を 検討する規模
小中一貫校の 適正配置を 検討する規模
■築年数と学級数推計の関係(平成33年)
横軸の築年数の状況から、築年数がかなり進んでいることが確認できます。築年数が進ん でいても、学級数が多い小中学校が数多くあります。
(小学校)
(中学校)
国府
伯太 黒鳥
和気 芦部 緑ケ丘
北松尾 北池田 いぶき野
南池田 青葉はつが野
南松尾 横山 南横山 池上
幸 鶴山台北 信太
鶴山台南 光明台北
光明台南
5 10 15 20 25 30 35
10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65
(学級数)
(築年数)
和泉
郷荘
石尾 北池田
南池田
南松尾 槇尾 富秋
信太 光明台
0 5 10 15 20 25 30
20 25 30 35 40 45 50 55 60 65
(学級数)
(築年数)
② コストの概要
■小学校のコストの概要
※ABCは平成26年度の実績値
※試算条件はP3-2
■中学校のコストの概要
施設名 光熱水費 A
管理運営費用 B
収入 C
建物更新費用 D
大規模改修費用 E
実質コスト (A+B+D+E)-C 国府小学校 12,469 16,655 0 46,393 23,899 99,416 伯太小学校 7,201 9,562 0 32,797 16,895 66,455 黒鳥小学校 6,235 9,524 0 24,959 12,858 53,576 和気小学校 12,416 9,529 0 34,359 17,700 74,004 芦部小学校 9,309 9,462 0 27,940 14,393 61,104 緑ケ丘小学校 10,384 9,554 0 32,907 16,952 69,797 北松尾小学校 10,271 9,460 0 40,475 20,851 81,057 北池田小学校 10,938 9,530 0 37,208 19,168 76,844 いぶき野小学校 11,016 10,118 0 42,257 21,769 85,160 南池田小学校 6,820 9,462 0 28,023 14,436 58,741 青葉はつが野小学校 13,433 16,939 0 58,108 29,934 118,414 南松尾小学校 3,127 10,245 0 17,292 8,908 39,572 横山小学校 4,987 10,569 0 25,531 13,152 54,239 南横山小学校 2,424 9,960 0 11,121 5,729 29,234 池上小学校 6,886 9,637 0 29,755 15,328 61,606
幸小学校 6,986 9,874 0 56,238 28,971 102,069
信太小学校 7,741 9,425 0 36,933 19,026 73,125 鶴山台北小学校 7,192 9,524 0 32,544 16,765 66,025 鶴山台南小学校 6,181 9,499 0 36,075 18,584 70,339 光明台北小学校 11,464 9,580 0 35,002 18,031 74,077 光明台南小学校 7,553 9,604 0 30,487 15,705 63,349
合計 175,033 217,712 0 716,404 369,054 1,478,203
施設名 光熱水費 A
管理運営費 B
収入 C
建物更新費 D
大規模改修費 E
実質コスト (A+B+D+E)-C 和泉中学校 12,808 10,213 0 46,591 24,001 93,613 郷荘中学校 9,142 9,521 0 42,422 21,854 82,939 石尾中学校 11,310 9,424 0 52,338 26,962 100,034 北池田中学校 16,093 9,960 0 48,488 24,979 99,520 南池田中学校 8,743 11,346 0 44,578 22,964 87,631 南松尾中学校 3,453 9,529 0 15,758 8,118 36,858 槇尾中学校 6,554 10,095 0 24,844 12,798 54,291 富秋中学校 10,732 9,784 0 67,386 34,714 122,616
(単位:千円)
(単位:千円)
③ 現状と課題
項 目 内 容
1.数量
・平成28年度においては、小学校21校、中学校10校であるが、平成29年 度は、南松尾はつが野学園が開校し、南松尾小中学校の移転統合がなされ、
学校施設としては、1施設減となります。
・学校適正配置については、良好な教育環境の確保、子ども達の将来を見据 えた教育環境確保を念頭に、適正配置を検討していく必要があります。
・学校の建替え等に際しては、単に児童・生徒数の減少傾向に伴い、床面積 を減らすのではなく、教育環境を考慮した教育面における必要面積の確保 も必要です。
2.品質
・築45年を経過している学校が多く、施設・設備面での機能が低下している 状況にあり、安全確認・安全確保に努めることが重要であります。
・学校校舎の耐震化については、平成25年度に100%を達成しています。
・引き続き、非構造部材の耐震化について対策を講じていく必要があります。
・和式トイレをはじめとして、空調の未設置、バリアフリー対策等時代の ニーズに対応した施設整備が求められています。
3.コスト
・老朽化が進んでおり、修繕等維持補修に多くの経費を要しています。
・設備機器について、新規更新を行うことにより、ランニングコストの低減 及び環境への負荷軽減が期待されます。
④ 今後の方向性
実施方針 内 容
1.施設の最適化
・学校教育の視点から、学校においては一定の学校(学級)規 模があることが望ましく、一定の学級数の確保が行えるよう な適正配置に努めます。
・11学級以下の小規模校のうち、8学級以下となることが見込 まれる場合においては、施設一体型小中一貫校への移行や隣 接する小学校と小学校の統合等、一定の学校(学級)規模を 確保する方策等を検討します。
・施設の老朽化に伴い、建替えを行う時期にある学校のうち、
将来的な小規模校化も見込まれる学校については、施設一体 型小中一貫校への移行や隣接する小学校と小学校の統合等、
一定の学校(学級)規模を確保する方策等を検討します。
・すべての校区で施設一体型小中一貫校をめざすのではなく、
施設一体型小中一貫校への移行を検討する場合においては、
教育的視点を勘案し、その学級規模が小中合せて36学級程度 であることを基本とします。
・小学校と小学校との統合を行う場合においても、教育的視点 を勘案し、その小学校の学級規模が24学級程度であることを 基本とします。
・学校区は、地域コミュニティ・まちづくりの単位になるもの であるので、教育面だけではなく、地域と教育双方面での検 討を進めていきます。
・中学校と中学校の統合については、地域コミュニティの単位 が大きくなりすぎることから、慎重な対応が必要です。
・建替え等における施設規模については、児童・生徒数の減少 状況を勘案しつつ、特別支援学級や少人数教室等を考慮した 規模を検討します。
・小学校、中学校は、地域の拠点施設として、必要に応じて、
空き教室等を活用した多機能化・複合化の検討を行います。
2.市民や事業者等との連