和泉市公共施設等総合管理計画
平成 29 年 3 月
和泉市
-目 次-
第1章 公共施設等の現状及び将来の見通しについて ... 1-1 1 計画の背景・目的 ... 1-1 2 計画の概要 ... 1-2 3 公共施設等を取り巻く状況 ... 1-4 3-1 和泉市の概要 ... 1-4 3-2 人口の動向 ... 1-5 3-3 財政状況 ... 1-9 3-4 公共施設の現状 ... 1-14 3-5 インフラ施設の現状 ... 1-19 3-6 中長期的な施設更新等の費用の見込み ... 1-29 第2章 公共施設等の管理に関する基本的な方針 ... 2-1 1 基本的な考え方 ... 2-1 1-1 基本方針の位置づけ ... 2-1 1-2 公共施設等の状況把握 ... 2-2 1-3 計画期間 ... 2-2 1-4 計画の評価と見直し ... 2-2 1-5 取組体制と情報管理・共有方策 ... 2-3 2 公共施設等の管理に関する基本方針 ... 2-4 2-1 施設の最適化 ... 2-4 2-2 市民や事業者等との連携による効果的・効率的な市民サービスの提供 ... 2-7 2-3 安全・安心の確保 ... 2-9第3章 施設類型ごとの管理及び公共施設の最適配置に関する基本的な方針 ... 3-1 1 施設類型ごとの管理に関する基本的な考え方 ... 3-1 1-1 基本方針の位置づけ ... 3-1 1-2 公共施設等の類型 ... 3-3 1-3 行政系施設 ... 3-4 1-4 学校教育系施設 ... 3-10 1-5 市営住宅 ... 3-22 1-6 子育て支援施設 ... 3-29 1-7 社会教育系施設 ... 3-39 1-8 市民文化系施設 ... 3-44 1-9 スポーツ・レクリエーション系施設 ... 3-49 1-10 保健・福祉施設 ... 3-54 1-11 医療施設 ... 3-63 1-12 産業系施設 ... 3-67 1-13 その他施設 ... 3-71 1-14 道路・橋梁 ... 3-75 1-15 河川施設 ... 3-77 1-16 公園 ... 3-78 1-17 上下水道 ... 3-81 1-18 市立病院 ... 3-84 2 公共施設の最適配置に関する基本的な方針 ... 3-86 2-1 基本方針の位置づけ ... 3-86 2-2 地域ごとの施設実態 ... 3-92 2-3 地域ごとの最適配置の基本的な考え方 ... 3-95 (1) 市全体の施設配置 ... 3-95 (2) 和泉中学校区(北西部) ... 3-97 (3) 郷荘中学校区(北西部) ... 3-102 (4) 富秋中学校区(北部) ... 3-105 (5) 信太中学校区(北部) ... 3-108 (6) 石尾中学校区(中部) ... 3-111 (7) 北池田中学校区(中部) ... 3-114 (8) 南池田中学校区(中部) ... 3-117 (9) 南松尾中学校区(中部) ... 3-120 (10) 光明台中学校区(中部) ... 3-123 (11) 槙尾中学校区(南部) ... 3-126
参考資料 1 人口推計について ... 参考-1 2 用語の解説... 参考-8 3 和泉市公共施設等総合管理計画策定委員会委員名簿 ... 参考-14 4 和泉市公共施設等総合管理計画策定委員会経過 ... 参考-14 おわりに
第1章 公共施設等の現状及び将来の見通しについて
1 計画の背景・目的
本市では、これまで小中学校、市営住宅、図書館などの市有建築物(以下「公共施設」という。)、 並びに道路、橋梁、上下水道等のインフラ施設を整備してきました。また、トリヴェール和泉な どの開発により人口は増加し、南北リージョンセンターの整備や、和泉府中駅前再開発等により 都市基盤も充実したほか、新たなまちの魅力を加えながら着実な発展を遂げてきました。 しかしながら、近年の人口は、ほぼ横ばいの推移にとどまっています。また、これまでの人口 流入によって、現在は若い世代の人口比率が府内他市町村よりも高いものの、平成 27 年 12 月に 策定した和泉市人口ビジョン(以下「人口ビジョン」という。)によると、他市より遅れて、将来 的には人口が減少するとともに、高齢者の増加率が高いまちになることが予測されています。こ うした状況の中、これまでに整備してきた公共施設やインフラ施設(以下「公共施設等」という。) が一斉に改修・更新を迎える時期が近づいており、多額の更新費用が必要になると見込まれてい ます。 財政面では、高齢化社会の進展に伴う医療や福祉等の社会保障関連費用の増大など、今後も歳出 の増加が見込まれる一方で、生産年齢人口の減少により市税収入が減少することが想定され、公共 施設等の維持更新費用をいかにして適正な水準に抑えていくかが喫緊の課題となっています。 このような厳しい財政状況が想定される中、公共施設等の全体の状況を早急に把握し、長期的 な視野をもって、更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行い、また財政負担を軽減・平準化す るとともに、公共施設等の最適配置を実現することが必要であることから、公共施設等の総合的 かつ計画的な管理を推進するための計画(以下「公共施設等総合管理計画」という。)の策定に取 り組むよう総務省から要請が行われました。 これらを受け、本市では、平成 28 年4月に公共施設等総合管理計画策定のための基礎資料として、 「和泉市公共施設等総合管理計画データ編(和泉市公共施設白書)」を作成し、公共施設等の現状 の把握を行いました。 以上の経過等を踏まえて、本市における公共施設等の管理に関する基本方針を定め、財政状況 や人口減少等の社会情勢の変化に対応するために、公共施設等の効果的かつ効率的な管理を目指 して公共施設等総合管理計画を策定するものです。2 計画の概要
(1) 計画の対象
本市の所有する財産のうち、すべての公共施設等及び当該施設等が立地する土地を対象と します。 ■計画の対象(2) 計画の位置づけ
和泉市公共施設等総合管理計画は本市の最上位計画である「第5次和泉市総合計画」に即 し、また、総合計画の将来都市像を実現する上での都市計画分野を担う「第2次和泉市都市 計画マスタープラン」との整合を図りながら、横断的に公共施設等に係るマネジメントの基 本的な方向性を示すものです。 今後、策定または改定される公共施設等の維持管理、長寿命化等に係る方針・個別計画等 については本計画に即したものとなります。 ■公共施設等総合管理計画の位置づけ 市有財産 公共施設 インフラ施設 【計画の対象:公共施設等】 学校、市営住宅、庁舎、市立病院、図書館、消防施設、集会施設 等 道路、橋梁、河川、トンネル、上下水道、公園 等 その他 土地、物品、金融資産 第 5 次 和 泉 市 総 合 計 画和 泉 市 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画
【 公共施設 】 小中学校・市営住宅・庁舎等 道路・橋梁・上下水道等【 インフラ施設 】 第2次和泉市 都市計画 マスタープラン 即して作成 整合(3) 計画の構成
3 公共施設等を取り巻く状況
3-1 和泉市の概要
(1) 位置及び地勢条件
本市は大阪府南部の泉州地域に位置し、面積は 84.98 ㎢、 東西 6.9km、南北 18.8km と南北に長い市域となっています。 南部は和歌山県と接しており、標高 885.7m の三国山を始めと する和泉山脈から北西部の平野に向かって槇尾川と松尾川が 流れています。北西部では JR 和泉府中駅を中心に公共施設が 集積されています。また、中部の丘陵地は独立行政法人都市 再生機構による大規模な住宅市街地(トリヴェール和泉)の 開発により、泉北高速鉄道和泉中央駅を中心に発展してきま した。中部の西側丘陵地には、産業団地テクノステージ和泉 が開発され、新たな産業を展開しています。 このように本市は、海岸線こそ持たないものの、山地部か ら丘陵部、平野部に至り、変化に富んだ地形とまちなみを構 成しています。(2) 産業
本市では、明治時代から発展してきた繊維工業の他、大阪市内や関西国際空港へのアクセ スの良さを背景に、倉庫業や道路貨物運送業の立地も多く、物流拠点としての役割を担って いるほか、先端技術を中心とした産業団地の形成を目指して、平成 10 年7月から分譲を開 始したテクノステージ和泉には各種の製造業が集積しています。また、平成 25 年4月には 和泉市産業振興プラザがオープンし、産学官連携による事業創出、創業支援、販路開拓など、 本市の産業振興を支援しています。 また、これまでの宅地開発の進展に伴い、住民を対象とする医療業や飲食料品小売業も多 く立地しており、平成 26 年に阪和自動車道岸和田和泉 IC 付近に大型商業施設が開業してい ます。(3) 交通
本市は、北西部に JR 阪和線が通り、大阪市内へ約 20 分、関西国際空港へは約 25 分と高 い利便性を持ちます。また、平成7年4月には泉北高速鉄道の延伸により和泉中央駅が開設 され、市中央部から大阪都心部への鉄道交通が整備されました。道路交通については、国道 26 号、中央丘陵部のトリヴェール和泉周辺には、大阪と和歌山を結ぶ阪和自動車道が通る (出典:第 5 次和泉市総合計画)3-2 人口の動向
(1) 人口・世帯数の推移及び社会動態
本市の人口は昭和 31 年の市制施行以降、増加基調が続いていましたが、近年では、ほぼ横 ばいとなっています。世帯数が増加を続けている一方、平均世帯人員は、年々減少していま す。社会動態については、「トリヴェール和泉」がまち開きした平成4年度以降、大幅な転入 超過となり、平成7年度、平成8年度では 3,800 人を超える社会増となりました。その後、 平成 13 年度を除いては社会増が続きますが、その増加人数は徐々に縮小し、平成 23 年度に は若干の社会減に転じるなど、現在は、ほぼ転入者数と転出者数が均衡している状態です。 ■人口・世帯数・平均世帯人員の推移 ■地域別の年齢構成 ■転入者・転出者・社会動態の推移 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 S31 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 平 均 世 帯 人 員 人 口 ・ 世 帯 数 人口 世帯数 平均世帯人員 (人、世帯) (人/ 世帯) 11.9% 15.1% 17.1% 9.5% 61.8% 62.8% 63.4% 57.9% 26.3% 22.1% 19.4% 32.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 北部地域 36,932人 北西部地域 55,681人 中部地域 88,642人 南部地域 5,911人 65歳以上 15歳~65歳未満 15歳未満 ▲ 2,000 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 転入者数 転出者数 社会動態 (人) 市制施行 (出典:和泉市人口ビジョン) (平成 28 年3月末現在) (資料:市民室) (資料:S31 和泉市資料、S40 以降国勢調査)(2) 将来人口推計
本市の将来人口は和泉市人口ビジョンにおいて、下表のとおり条件設定の異なる上位推計 と下位推計という2種類の推計を行っています。なお、人口ビジョンは、平成 52 年までが 推計対象であることから、本計画では同じ手法で平成 52 年の仮定値(生残率や人口移動率 (転出入)、出生率)を用い平成 58 年まで延長して推計しています。 上位推計では、総人口は平成 32 年まではほぼ横ばいとなっているものの、平成 52 年段階 では 18 万人を割り込む推計結果となっています。年齢別に増減を見ると、65 歳以上の高齢人 口は一貫して増加を続け、全人口に占める割合は平成 27 年の 22.0%から平成 58 年には 32.2% に増加する一方、15 歳から 65 歳未満の生産年齢人口は年々減少し、同期間において 62.7% から 52.2%に減少となっています。また、15 歳未満の年少人口は平成 37 年までは減少の見 込みですが、その後横ばいとなり、平成 47 年では増加に転じる見込みとなっています。 下位推計では、総人口は平成 42 年の段階で 18 万人を割り込み、平成 58 年には約 15 万人 まで減少する見込みです。年齢別に増減を見ると、高齢人口は上位推計と同じですが、総人 口が減少するため、高齢化率は平成 58 年には 36.8%まで増加しています。一方、生産年齢 人口、年少人口は減少を続け、年少人口は平成 58 年では平成 22 年の約 53%まで減少する見 込みとなっています。 しかしながら、これらは推計値であることから、今後の実際の人口推移を注視しながら本 計画を進めていく必要があります。 ■人口推計の設定条件 基 本 条 件 推計方法 ・平成 27 年から平成 32 年までは、過去5年の住民基本台帳人口(各年4月1日 現在)における人口動態の変化率を反映した推計を行う【コーホート変化率法】 ・平成 32 年以降は、国立社会保障・人口問題研究所が公表している『生残率』を 用いるとともに、「社会動態」については、本市において将来見込まれる「社会 動態」の動向を踏まえ推計を行う【コーホート要因法】 合計特殊 出 生 率 ・平成 27 年の合計特殊出生率は、平成 25 年と同率の 1.37 と設定する ①上位推計の設定条件 合計特殊 出 生 率 ・国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」において示された合計特殊出生 率が達成すると仮定する(平成 32 年 1.6、平成 42 年 1.8、平成 52 年 2.07) 社会動態 ・平成 32 年以降、社会動態は均衡すると仮定する ②下位推計の設定条件 合計特殊 出 生 率 ・合計特殊出生率 1.37 が継続すると仮定する ・平成 32 年以降における「20~29 歳男女」の転出率が、現状と同程度の割合(平186,166 187,166 186,000 184,700 183,300 181,400 179,000 175,000 185,300 181,200 176,000 169,800 162,600 153,100 150,000 155,000 160,000 165,000 170,000 175,000 180,000 185,000 190,000 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H58 上位推計 下位推計 (人) ■年齢3階層別の人口推計 ・上位推計 ・下位推計 ■上位推計と下位推計の比較 (資料:和泉市人口ビジョン ※平成 58 年は本計画で推計) (資料:和泉市人口ビジョン ※平成 58 年は本計画で推計) (16.4%) 30,562 (15.3%)28,563 (14.2%)26,400 (13.4%) 24,700 (13.5%) 24,700 (14.4%) 26,100 (15.5%) 27,700 (15.6%) 27,300 (65.6%) 122,099 117,436 (62.7%) (61.4%) 114,200 112,700 (61.0%) 109,400 (59.7%) 103,300 (57.0%) (53.2%) 95,300 (52.2%)91,300 (18.0%) 33,505 (22.0%)41,167 (24.4%) 45,400 (25.6%)47,300 (26.8%)49,200 (28.6%) 52,000 (31.3%)56,000 (32.2%) 56,400 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 220,000 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H58 65歳以上 15歳~65歳未満 15歳未満 (人) 186,166 187,166 186,000 184,700 183,300 181,400 179,000 175,000 (16.4%) 30,562 (15.3%)28,563 (13.9%)25,700 (12.4%)22,400 (11.2%)19,800 (11.0%) 18,700 (11.1%) 18,100 (10.7%)16,400 (65.6%) 122,099 117,436 (62.7%) (61.6%) 114,200 111,500 (61.5%) (60.8%) 107,000 (58.4%)99,100 (54.5%) 88,500 (52.4%)80,300 (18.0%) 33,505 (22.0%)41,167 (24.5%) 45,400 (26.1%)47,300 (28.0%) 49,200 (30.6%) 52,000 (34.4%) 56,000 (36.8%) 56,400 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 220,000 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 H58 65歳以上 15歳~65歳未満 15歳未満 (人) 186,166 187,166 185,300 181,200 176,000 169,800 162,600 153,100
(3) 大阪府内の自治体別年齢三区分人口増加率
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、本市の高齢人口は平成 22 年から平成 52 年ま での 30 年間で 69.6%増加する見込みとなっており、大阪府内の各市(政令市を除く)と比較 して増加率が高いことが分かります。一方で、生産年齢人口や年少人口の減少率は低くなっ ています。 今後の人口構成の変化に合わせ、公共サービスの質的向上を図りながら公共施設等の最適 化を検討していく必要があります。 ■高齢人口(65 歳以上)増加率の比較(平成 22 年と平成 52 年の比較) ■生産年齢人口(15 歳~65 歳未満)減少率の比較(平成 22 年と平成 52 年の比較) ■年少人口(15 歳未満)減少率の比較(平成 22 年と平成 52 年の比較) 26.1% 36.4% 35.5% 55.7% 44.8% 33.3% 32.3% 15.3% 56.6% 61.1% 21.9% 36.4% 34.8% 29.7% 22.2% 17.9% 38.5% 69.6% 57.4% 27.5% 27.2% 19.7% 37.5% 25.9%29.7%28.1% 26.8% 44.8% 42.0% 45.9% 30.2% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 岸和 田市 豊中 市 池田市 吹田市 泉大 津市 高槻市 貝塚市 守口 市 枚方市 茨木 市 八尾市 泉佐野市 富田 林市 寝屋 川市 河内 長 野 市 松原 市 大東 市 和泉 市 箕面 市 柏原 市 羽曳 野市 門真市 摂津市 高石 市 藤井 寺市 東大 阪市 泉南 市 四條畷 市 交野市 大阪 狭山 市 阪南 市 大阪府内 市平均(政令市除く) 35.8% -28.0% -26.8% -33.3% -28.0%-28.4% -23.3% -24.9% -31.9% -34.5% -21.7% -32.5% -20.5% -43.7% -40.4% -47.4% -35.2% -30.0% -19.5% -26.7% -38.4% -32.0% -33.4% -31.1% -33.5% -26.1% -37.9% -25.4% -30.4% -30.1% -32.5% -38.0% -50.0% -45.0% -40.0% -35.0% -30.0% -25.0% -20.0% -15.0% 岸和 田市 豊中 市 池田市 吹田市 泉大 津市 高槻市 貝塚市 守口 市 枚方市 茨木 市 八尾市 泉佐 野市 富田 林市 寝屋 川市 河内 長野市 松原 市 大東 市 和泉 市 箕面 市 柏原 市 羽曳 野市 門真市 摂津市 高石 市 藤井 寺市 東大 阪市 泉南 市 四條 畷 市 交野市 大阪 狭 山 市 阪南 市 大阪府内 市平均(政令市除く) 31.1% -39.5%-34.5% -41.9% -37.7% -43.6% -31.0% -37.3% -42.3% -42.8% -29.9% -42.4% -37.7% -49.2%-47.5% -41.5% -32.1% -36.4% -44.4% -45.5% -39.0% -43.8% -37.7% -48.4% -37.8% -41.5% -44.2% -41.1% -48.7% -50.0% -45.0% -40.0% -35.0% -30.0% -25.0%3-3 財政状況
(1) 歳入決算(普通会計)の状況
平成 27 年度における歳入総額は約 580 億円となっており、平成 18 年度から平成 27 年度 までの 10 年間の平均額は約 567 億円となっています。 内訳をみると地方税による歳入が 38.8%を占め、次いで国府支出金が 25.6%となってい ます。新住宅市街地開発事業等に伴う人口の増加などにより地方税が増加していますが、長 期的にみると人口推計では人口減少、高齢化の進行が予測されており、地方税収入の 39.3% を占める個人市民税については減少傾向となる可能性があることから、市有財産の有効活用 等を行うことにより、新たな歳入の確保に向けた取組が必要です。 ■歳入(普通会計)の推移 ※平成 31 年度、平成 36 年度は和泉躍進プラン(案)の収支見通し ■過去の平均額(平成 18 年度~平成 27 年度) 地方税 220億円 38.8% 地方交付税 80億円 14.1% その他一般財源 75億円 13.2% 地方債 21億円 3.7% 国府支出金 145億円 25.6% その他特定財源 26億円 4.6% 205 223 224 220 218 220 217 219 225 230 229 224 79 73 71 72 82 86 90 87 83 81 72 72 70 58 86 67 76 73 77 91 73 80 79 76 16 16 18 28 22 43 15 23 26 4 15 18 102 108 109 154 163 155 157 169 166 164 177 200 25 31 32 28 25 22 22 25 30 21 22 22 0 100 200 300 400 500 600 700 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H31 H36 (億円) その他特定財源 国府支出金 地方債 その他一般財源 地方交付税 地方税(2) 歳出決算(普通会計)の状況
平成 27 年度における歳出総額は約 575 億円となっており、平成 18 年度から平成 27 年度 までの 10 年間の平均額は約 563 億円となっています。 性質別の内訳を見ると、社会保障関連費用である扶助費が 28.8%を占め、次いで人件費 が 18.8%となっています。高齢化などの影響により社会保障関連費用である扶助費が増加 傾向にあり、高齢人口の増加により、今後も引き続き増大していくことが予想されます。 ■歳出(普通会計)の推移 ※平成 31 年度、平成 36 年度は和泉躍進プラン(案)の収支見通し ■過去の平均額(平成 18 年度~平成 27 年度) 人件費 106億円 18.8% 物件費 65億円 11.5% 維持補修費 4億円 0.7% 扶助費 162億円 28.8% 補助費等 59億円 10.5% 投資的経費 51億円 9.1% 公債費 57億円 10.1% 積立金・投資及び 出資金・貸付金 11億円 2.0% 繰出金 48億円 8.5% 109 111 107 107 110 111 104 99 106 101 90 89 60 63 61 67 63 67 65 65 67 71 76 78 119 126 130 136 171 181 181 185 195 197 204 219 47 49 45 72 44 79 61 81 61 55 55 50 45 42 50 63 69 48 48 63 60 23 32 52 62 63 58 54 55 50 53 56 59 61 63 52 42 43 47 51 59 43 46 48 48 50 57 64 0 100 200 300 400 500 600 700 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H31 H36 (億円) 繰出金 積立金・投資及び出資金・ 貸付金 公債費 投資的経費 補助費等 扶助費 維持補修費 物件費 人件費(3) 普通会計における建設事業費の状況
平成 27 年度における建設事業費の決算は大規模な建設事業がなかったことから約 23 億円 となっていますが、平成 18 年度から平成 27 年度までの 10 年間の平均額は約 51 億円となっ ています。内訳をみると道路及び橋梁といったインフラ施設に係る建築事業費用が約 10 億 円、その他公共施設等に係る建設事業費が年間約 41 億円となっています。 将来的には市税収入の減少、扶助費の増加等の影響により、これまでと同規模の建設事業 費を確保していくことが困難となることが懸念されます。 ■建設事業費(普通会計)の推移 道路及び橋梁に係る建設事業費 各年度の普通建設事業費の内訳の中で、「道路」、「橋梁」として計上されているもの その他公共施設等に係る建設事業費 各年度の建設事業費の総額から、上記「道路及び橋梁に係る建設事業費」を差し引いたもの(4) 資本的支出(公営企業会計)のうち、建設改良費の内訳
公営企業会計により運営されている上水道、下水道、病院のそれぞれの事業について、施 設の整備・改良等に投資された資本的支出のうち、建設改良費の内訳は、平成 18 年度から 平成 27 年度までの平均で見ると年間約 20 億円となっています。 ■資本的支出(公営企業会計)のうち、建設改良費の推移 38 31 38 49 56 41 38 47 51 20 7 11 12 14 13 7 10 16 9 3 0 10 20 30 40 50 60 70 80 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 (億円) 道路及び橋梁に係る建設事業費 その他公共施設等に係る建設事業費 7 10 9 6 6 8 10 14 9 10 12 9 11 10 7 8 8 8 6 7 7 0 0 0 3 1 2 7 2 2 0 5 10 15 20 25 30 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 (億円) 病院 下水道 上水道 ※平成 22 年度まで下水道は特別会計30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 0.600 0.800 1.000 1.200 1.400 1.600 1.800 2.000 経常収支比率 財政力指標 財政力指数 経常収支比率
(5) 類似団体との比較
本市と類似団体との財政状況を比較すると、「財源の余裕」を示す財政力指数は、類似団 体平均値を下回る 0.69 となっています。また毎年経常的に収入される一般財源のうち、毎 年経常的に支出される経費の割合(経常収支比率)も類似団体の中で最も高い 98.9%であ り、公共施設等の建設費用などに回す余裕がないことを示しています。 なお、市債の返済額の大きさを示す実質公債費比率は平均をやや上回っており、将来の実 質的な負債の大きさを示す将来負担比率は平均以下となっています。 【類似団体】 人口と産業構造により自治体を類型化したものであり、類似する他市との比較により、 特徴や傾向を把握することができます。本市は総務省が分類する類型Ⅳ-1類に分類され、 平成 26 年度現在で 50 市がこれに該当します(政令市、中核市、特例市は除く)。 Ⅳ-1類・・・①人口 15 万人以上 ②産業構造:第2・3次産業就業者数が 95%未満かつ第 3次産業就業者数が 55%以上(平成 22 年国勢調査の結果を基に設定) ■類似団体の財政指標 1 浦安市 1.48 1 小山市 82.3 1 町田市 ▲ 2.0 2 調布市 1.15 2 浦安市 83.3 2 八王子市 ▲ 0.3 3 府中市 1.11 3 府中市 85.6 3 日野市 0.0 … … … … 39 和泉市 0.69 … 29 和泉市 6.1 20 和泉市 14.8 … … … … 48 石巻市 0.48 48 釧路市 96.3 48 高岡市 15.1 48 釧路市 132.4 49 弘前市 0.46 49 石巻市 96.7 49 石巻市 15.9 49 高岡市 175.1 50 釧路市 0.43 50 和泉市 98.9 50 出雲市 19.5 50 出雲市 196.9 0.83 91.1 5.9 37.3 平均 平均 平均 平均 財政力指数 経常収支比率(%) 実質公債費比率(%) 将来負担比率(%) 1 浦安市,府中市,立川市,市川市, 町田市,小平市,佐倉市,松戸市, 東広島市,宇治市,佐賀市,松阪 市,都城市 -(平成 26 年度) (資料:地方財政状況調査関係資料(平成 26 年:総務省))■財政指標の定義 0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 釧路 市 帯広 市 苫小 牧 市 弘前 市 石巻 市 福島 市 ひ た ち な か 市 小山市 狭山市 上尾 市 新座市 久喜 市 市川市 松戸市 野田 市 佐倉 市 習志 野市 市原 市 流山市 八千代 市 浦安 市 八王 子 市 立川市 三鷹 市 府中 市 調布市 町田 市 小平 市 日野 市 東村山 市 西東 京 市 藤沢市 秦野 市 高岡市 上田市 大垣 市 津市 松阪市 鈴鹿 市 宇治 市 和泉市 伊丹 市 出雲 市 東広島 市 宇部 市 山口 市 徳島 市 今治 市 佐賀 市 都城 市 将来負担比率 実質公債比率 実質公債費比率 将来負担比率 (%) (%) 財政指標 定 義 財政力指数 基準財政収入額を基準財政需要額で除して得た数値の過去3年間の平均値 経常収支比率 地方税、普通交付税のように使途が特定されておらず、毎年度経常的に収入さ れる一般財源(経常一般財源)のうち、人件費、扶助費、公債費のように毎年 度経常的に支出される経費(経常的経費)に充当されたものが占める割合 実質公債費比率 借入金(地方債)等の標準財政規模に対する比率の過去3年間の平均値。「地 方公共団体の財政の健全化に関する法律」における早期健全化基準は、市町 村・都道府県とも 25%、財政再生基準は、市町村・都道府県とも 35% 将来負担比率 将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率のこと 「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」における早期健全化基準は、 市町村(政令指定都市は除く)は 350%、都道府県及び政令指定都市は 400% (資料:地方財政状況調査関係資料(総務省)) (資料:地方財政状況調査関係資料(平成 26 年:総務省))
3-4 公共施設の現状
(1) 公共施設の延床面積内訳
本市が所有する公共施設の延床面積は 528,706 ㎡で、内訳を見ると、延床面積では学校教 育系施設が 211,720 ㎡(全体の 40.0%)、次いで市営住宅が 144,432 ㎡(全体の 27.3%)と なっており、合わせて全体の 67.3%を占めています。 1人当たりの延床面積は 2.83 ㎡/人(平成 28 年3月末現在)であり、人口 10~25 万人の 自治体平均 2.89 ㎡/人(平成 24 年総務省調査)と同程度となっています。 ■公共施設の用途別延床面積割合 ■人口1人当たり公共施設等の延床面積 延床面積(㎡/人) 3.22 3.44 2.89 2.83 全国平均 政令指定都市 人口10~25万人の自治体 和泉市(平成28年) (平成 28 年3月末現在) 行政系施設 4.4% 学校教育系施設 40.0% 市営住宅 27.3% 子育て支援施設 3.2% 社会教育系施設 2.3% 市民文化系施設 6.9% スポーツ・レクリエーション系 施設 1.9% 保健・福祉施設 3.2% 医療施設 0.3% 産業系施設 0.8% その他施設 4.1% 公園 0.4% 公営企業施設 5.2% 用途区分 延床面積(㎡) 施設数 面積比 1人当たり面積(㎡/人) 行政系施設 23,396 67 4.4% 0.13 学校教育系施設 211,720 32 40.0% 1.13 市営住宅 144,432 20 27.3% 0.77 子育て支援施設 17,026 31 3.2% 0.09 社会教育系施設 12,252 10 2.3% 0.07 市民文化系施設 36,272 14 6.9% 0.19 スポーツ・レクリエーション系施設 9,953 7 1.9% 0.05 保健・福祉施設 16,742 29 3.2% 0.09 医療施設 1,329 1 0.3% 0.01 産業系施設 4,234 3 0.8% 0.02 その他施設 21,795 10 4.1% 0.12 公園 1,988 26 0.4% 0.01 公営企業施設 27,567 19 5.2% 0.15 計 528,706 269 100.0% 2.83(2) 公共施設の配置状況
本市の公共施設は、JR 阪和線沿線及び泉北高速鉄道和泉中央駅周辺に多く整備されており、 また、JR 信太山駅付近に市営住宅が集積していることがわかります。 ■公共施設位置図 北西部地域 北部地域 中部地域 南部地域 ※国土地理院地図を一部加工して作成(3) 公共施設の築年数
本市の保有する公共施設の延床面積を築年数別に見ると、築 31 年以上を経過した施設が 62.6%を占めており、築 20 年以下の比較的新しい施設は全体の 24.2%となっています。 用途別では、本市の公共施設の延床面積の 40.0%を占める学校教育系施設で築 31 年以上 の割合が 80.0%となっており、同じく延床面積の割合が大きい市営住宅でも築 31 年以上の 割合が 63.8%と高くなっています。 ■公共施設の築年数別延床面積割合 築51年以上 28,658㎡ 5.4% 築41~50年 121,765㎡ 23.0% 築31~40年 181,058㎡ 34.2% 築21~30年 69,046㎡ 13.1% 築11~20年 77,263㎡ 14.6% 築10年以下 50,916㎡ 9.6% 27.4% 7.6% 2.7% 1.9% 1.3% 8.7% 32.6% 33.8% 18.7% 38.5% 4.0% 14.6% 46.8% 2.2% 26.5% 12.9% 10.1% 38.6% 42.4% 11.8% 17.9% 19.0% 30.8% 45.1% 25.4% 3.1% 5.1% 17.4% 56.0% 3.4% 8.0% 24.0% 27.7% 13.2% 0.5% 42.5% 19.2% 27.9% 8.0% 35.8% 18.5% 4.1% 7.3% 10.1% 42.3% 65.6% 26.3% 20.1% 89.6% 26.7% 70.6% 18.4% 22.4% 8.0% 7.9% 4.9% 11.8% 24.7% 10.9% 0.4% 1.1% 10.4% 70.3% 14.0% 0.6% 行政系施設 学校教育系施設 市営住宅 子育て支援施設 社会教育系施設 市民文化系施設 スポーツ・レクリエーション系施設 保健・福祉施設 医療施設 産業系施設 その他 公園 上水道施設 病院施設 築51年以上 築41~50年 築31~40年 築21~30年 築11~20年 築10年以下(4) 公共施設面積の経年推移
公共施設の建設状況を経年で見ると、昭和 40 年代の高度経済成長期とその後の約 10 年間に、 学校教育系施設や市営住宅を中心に多く建設されていることが分かります。また、旧耐震基準 の建築物(昭和 56 年5月 31 日以前に工事着手したもの)が、延床面積で全体の 50%以上を占 めています。 ■建設年代別の公共施設面積 ■建設年代別の公共施設面積(面積累計) 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 S30以前 S31 S32 S33 S34 S35 S36 S37 S38 S39 S40 S41 S42 S43 S44 S45 S46 S47 S48 S49 S50 S51 S52 S53 S54 S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H1 0 H1 1 H1 2 H1 3 H1 4 H1 5 H1 6 H1 7 H1 8 H1 9 H2 0 H2 1 H2 2 H2 3 H2 4 H2 5 H2 6 H2 7 H2 8 人口(人) 延床面積_㎡(5) 他市町村との比較
本市の公共施設のうち、多くの割合を占める小中学校及び市営住宅について、大阪府内の 他市(政令市を除く)と1人当たりの延床面積について比較してみると、小中学校について は 15 歳未満1人当たりの面積が 7.6 ㎡と、他市町と比較して低い水準にあります。一方、 市営住宅については1人当たりの面積が 0.8 ㎡と、大阪府下の市のなかで高い水準にあるこ とが分かります。 ■小中学校の延床面積、15 歳未満1人当たりの延床面積比較 (資料:和泉市以外は大阪府市町村データ集 2016-3) ■市営住宅の延床面積、1人当たりの延床面積比較 212 7.6 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 11.0 12.0 0 100 200 300 400 500 600 700 800 守口 市 阪南市 箕面 市 河内 長野市 柏原 市 松原 市 富田 林 市 池田 市 摂津 市 豊中 市 八尾 市 高槻 市 茨木 市 四條 畷 市 泉佐 野 市 吹田 市 高石 市 寝屋 川 市 羽曳 野 市 枚方 市 門真 市 大東 市 岸和 田市 東大 阪市 和泉 市 大阪 狭山 市 貝塚 市 泉南市 交野 市 藤井寺市 泉大 津市 (㎡/ 人) (千㎡) 延床面積(千㎡) 15歳未満1人当たりの延床面積(㎡/ 人) 15歳未満1人当たりの延床面積平均:8.5㎡ 144 0.8 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 0 50 100 150 200 250 300 泉佐 野 市 和泉 市 貝塚 市 八尾 市 東大 阪市 大東 市 豊中 市 泉南 市 富田 林 市 門真市 守口 市 羽曳 野 市 泉大 津市 岸和 田市 松原 市 箕面 市 吹田 市 摂津 市 河内長 野 市 池田 市 寝屋 川 市 高石 市 茨木 市 高槻市 四條 畷 市 枚方 市 交野市 藤井 寺市 (㎡/ 人) (千㎡) 延床面積(千㎡) 1人当たりの延床面積(㎡/ 人) 1人当たりの延床面積平均:0.3㎡3-5 インフラ施設の現状
(1) 道路
本市が管理する道路は平成 28 年3月末現在、一般道路が約 374 ㎞、自転車歩行者道が約 13 ㎞、農道が約6km、合計約 393km のネットワークを有しています。 また、市民生活や産業を支える上で十分な機能を持った道路基盤を着実に整備していくため、 本市では 29 路線、約 77km の都市計画道路が計画決定されています。このうち、平成 28 年3月 末現在で約 55 ㎞が整備されており、整備進捗率は 70.5%となっています。 ■道路の概要 種 別 一般道路 自転車歩行車道 農道 合計 実延長(m) 374,330 13,340 5,740 393,410 (資料:土木維持管理室・農林課) ■都市計画道路整備の進捗状況 (資料:道路河川室) 延長(km) 構成比(%) 延長(km) 整備率(%) 幹線街路 72.67 93.9 49.86 68.6 特殊街路 4.72 6.1 4.72 100.0 合計 77.39 100.0 54.58 70.5 都市計画道路種別 計画決定分 整備済分 (平成 28 年3月末現在)■都市計画道路の整備状況 (平成 28 年3月末現在)
未着手路線 事業中路線 整備済路線
(2) 橋梁
本市が管理する橋梁は、平成 28 年3月末現在、約 3.9 ㎞となっています。また、建設後 50 年を経過している橋梁数は全体の 25.5%ですが、20 年後にはこの割合が 58.4%に達し、 将来、修繕・架替えに要する費用が増大することが予想されます。 そこで、本市ではこれらの橋梁のうち、通行障害による影響が大きいと考えられる道路橋 79 橋を対象として、「和泉市道路橋長寿命化修繕計画」(以下「道路橋長寿命化修繕計画」 という。)を平成 25 年3月に策定しており、計画的かつ予防保全的な維持管理・修繕による、 橋梁の維持管理コストの縮減と財政負担の平準化を目指した取組を進めています。 ■橋梁の年度別整備延長 ※建築年度不明分を除く 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 S2 5 以前 S2 6 S2 7 S2 8 S2 9 S3 0 S3 1 S3 2 S3 3 S3 4 S3 5 S3 6 S3 7 S3 8 S3 9 S4 0 S4 1 S4 2 S4 3 S4 4 S4 5 S4 6 S4 7 S4 8 S4 9 S5 0 S5 1 S5 2 S5 3 S5 4 S5 5 S5 6 S5 7 S5 8 S5 9 S6 0 S6 1 S6 2 S6 3 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H1 0 H1 1 H1 2 H1 3 H1 4 H1 5 H1 6 H1 7 H1 8 H1 9 H2 0 H2 1 H2 2 H2 3 H2 4 H2 5 H2 6 H2 7 (m) (資料:道路河川室)(3) トンネル
本市が管理するトンネルは、平成 28 年3月末現在、3ヶ所、延長約 614mとなっています。 この中で最も古い納花トンネルでも供用開始後 16 年程度しか経過しておらず、本市のトンネル は比較的新しいことから、現在老朽化や更新に係る問題は生じていません。道路法施行規則 により5年に1度の点検が義務化されたことから、今後計画的な点検を行い、予防保全に取 り組んでいきます。 ■管理トンネル一覧 トンネル名 路線名 完成年次 延長(m) 納花トンネル 市道光明池春木線 平成 12 年 80 松尾寺トンネル 市道光明池春木線 平成 18 年 110 小川大野トンネル 市道坪井父鬼線 平成 19 年 423.5 合計 613.5(4) 河川施設
本市が管理する河川は、平成 28 年3月末現在、準用河川が3水系・延長約 6,950m、普通河 川が 11 水系・延長約 35,805m、総合計延長約 42,755m となっています。 ■管理河川一覧 ・準用河川(3水系・延長約 6,950m) 河川名 管理延長(m) 東松尾川 3,750 長谷川 1,800 勝江川 1,400 合計 6,950 ・普通河川(11水系・延長約 35,805m) 河川名 管理延長(m) 松尾川 4,729 父鬼川 8,305 側川 4,300 小川 3,000 槇尾川 2,300 九鬼川 2,000 東槇尾川 4,250 南面利川 2,000 羽床川 2,408 西の川 1,121 若樫川 1,392 合計 35,805(5) 公園
本市の公園は、平成 28 年3月末現在、都市計画公園、その他の都市公園で 304 公園、 約 145ha を開設しています。園内の遊具や休養施設等については老朽化が進行しているもの も多いことから、健全度を把握するための点検調査を行った上で平成 25 年7月には「和泉 市公園施設長寿命化計画」を策定し、施設の長寿命化のための対策を計画的に進めています。 ■公園・緑地の整備状況 (資料:公園緑地課) 街区公園 近隣公園 地区公園 総合・ 広域公園 緑地 公園数 45 16 1 2 2 238 304 面積(ha) 13.8 31.1 5.4 15.6 46.3 32.4 144.6 合計 区分 都市計画公園 その他の 都市公園 (平成 28 年3月末現在)■公園・緑地の配置状況
(6) 上水道
本市では平成 28 年3月末現在、浄・配水場 23 施設が稼働していますが、昭和 30 年代か ら昭和 50 年代に築造された施設が多くなっています。老朽化した施設が多い高区地区は、 既存の施設機能を仏並配水場(平成 28 年度運用開始)に集約し、老朽施設は廃止する予定 としています。低区地区の耐用年数に近い施設は水運用方法の見直し作業を進め、効率的な 施設配置を目指します。 また、水道管については、平成 28 年3月末現在、導水管、送・配水管あわせて約 558km が整備されており、人口普及率は 99.4%に達しています。一方で管路の耐震化率・耐震化 適合管率は合わせて約 38.2%に留まっているため、平成 26 年度からは最新機器を使用した 漏水調査を行い、水道管、老朽管の維持管理に努め、長寿命化を図っています。 ■上水道管の年度別整備延長 ■上水道管の整備状況推移 (資料:上下水道部) 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 S5 1 以前 S5 2 S5 3 S5 4 S5 5 S5 6 S5 7 S5 8 S5 9 S6 0 S6 1 S6 2 S6 3 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 0H1 H11 H12 H13 H14 H15 6H1 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 (m) 導水管 送水管 配水管 合計 延長(m) 404 20,059 537,402 557,865 耐震管整備率 38.2% 普及率 99.4% (平成 28 年3月末現在)■和泉市の給水区域と主な施設 低区地区 中区地区 高区地区 6,000㎥ 高架タンク 250㎥ 3,200㎥ 高架タンク 105㎥ 14,600㎥ 9,500㎥ 5,000㎥ 2,900㎥ 配水塔 270㎥ 500㎥ 200㎥ 180㎥ 200㎥ 100㎥ 550㎥ 1,000㎥ 2,000㎥ 高区配水池 300㎥ 仏 並 配 水 場 (平成28年度運用開始) 仏並町地内 施設容量 福瀬町地内 父鬼町地内 春木川町地内 若樫町地内 大野町地内 名 称 所 在 地 坪 井 配 水 池 鶴山台四丁目地内 山荘町地内 いぶき野五丁目地内 松尾寺町地内 テクノステージ二丁目地内 光明台二丁目地内 みずき台二丁目地内 国分町地内 み ず き 台 配 水 塔 国 分 配 水 場 南 面 利 配 水 池 父 鬼 配 水 池 春 木 川 配 水 池 若 樫 配 水 池 光 明 台 高 区 配 水 場 鶴 山 台 配 水 場 山 荘 配 水 場 中 央 受 配 水 場 は つ が 野 配 水 場 テ ク ノ ス テ ー ジ配 水 池 (平成 28 年3月末現在)
(7) 下水道
本市では、平成 28 年3月末現在で約 628km の下水道管が整備され、下水道の人口普及率 は 87.1%です。本市の公共下水道事業は平成 23 年度から公営企業会計を適用し、事業経営 の健全性の確保に努めながら、未普及地域の解消のため下水道管の布設を行っています。 一方で、昭和 40 年代から整備された下水道管が、順次、更新時期を迎えることから、 今後は施設の状態を予測しながら点検・調査を実施し、計画的な長寿命化・予防修繕・改築 に取り組んでいく必要があります。 ■下水道の人口普及率の推移 ■下水道管種別延長 コンクリート管 塩化ビニル管 更生管 その他 合計 延長(m) 259,625 365,014 2,579 392 627,610 ■下水道管の年度別整備延長 (資料:上下水道部) 6.1 10.2 10.6 11.7 13.0 16.4 18.0 20.4 21.6 28.5 34.0 41.0 47.8 55.0 64.0 69.2 73.0 77.4 81.1 83.5 85.3 86.1 86.7 87.1 46.9 49.0 51.7 53.1 54.5 56.3 58.7 61.3 65.1 68.5 72.3 76.4 80.5 84.6 88.0 90.1 92.1 93.2 94.3 95.0 95.3 95.6 95.8 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 S47 S49 S51 S53 S55 S57 S59 S61 S63 H2 H4 H6 H8 H10 H12 H14 H16 H18 H20 H22 H24 H26 普 及 率( %) 年度 和泉市 府内全域 H27 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 S4 2 S4 3 S4 4 S4 5 S4 6 S4 7 S4 8 S4 9 S5 0 S5 1 S5 2 S5 3 S5 4 S5 5 S5 6 S5 7 S5 8 S5 9 S6 0 S6 1 S6 2 S6 3 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H1 0 H1 1 H1 2 H1 3 H1 4 H1 5 H1 6 H1 7 H1 8 H1 9 H2 0 H2 1 H2 2 H2 3 H2 4 H2 5 H2 6 H2 7 (m) その他 更生管 塩ビ管 コンクリート管 管種 (出典:上下水道部) (平成 28 年3月末現在)■下水道計画概要図(汚水) 計画汚⽔量(⽇最⼤) 計画汚⽔量(時間最⼤) 終末処理場 6,070㎥/⽇ 8,875㎥/⽇ 泉北下⽔処理場 2,511ha 170,560⼈ 64,210㎥/⽇ 80,880㎥/⽇ 117,470㎥/⽇ 北部⽔みらいセンター 240ha 16,000⼈ 4,970㎥/⽇ 計画⾯積(事業計画) 計画⼈⼝(事業計画) 計画汚⽔量(⽇平均) 流域関連公共下⽔道 北部処理区 単独関連公共下⽔道泉北処理区
3-6 中長期的な施設更新等の費用の見込み
(1) 公共施設等の更新費用等の見込み
本市が保有する公共施設等を現在と同規模で維持し続けるとした場合、「総務省公共施設等更 新費用試算ソフト」による試算(試算条件は以下のとおり)では、今後 40 年間で総額約 4,086 億円の費用が必要となり、1年当たり約 102 億円の改修・更新費用が見込まれます。 【試算条件】 項目 内容 試算対象 ・普通会計の対象となる公共施設、インフラ施設(道路、橋梁)。「和泉市久保惣記念美術館」 は建替えせず、30 年ごとに大規模改修を行うものとした ・公営企業会計の対象となる施設(市立病院、上水道、下水道、上水道の建屋施設を含む) 更新の周期 公共施設:建築後 60 年での更新を想定し、60 年後の 3 年間に均等割り付け インフラ施設:道路 15 年、橋梁 60 年、上水道の建屋施設 60 年、上水道(管路)40 年、下 水道(管路)50 年での更新を想定 既に更新時期を過ぎている場合、公共施設、上水道建屋施設は当初 10 年間、橋梁、下水道 は当初5年間に更新費用を均等に割り付け 大 規 模 改 修 の 周期 公共施設:建築後 30 年での大規模改修を想定し、30 年後の 2 年間に均等割り付け インフラ施設:上水道の建屋施設 30 年、病院 20 年での大規模改修を想定 既に大規模改修の時期を過ぎた築 31 年以上 50 年未満の建築物について、当初 10 年間に大 規模改修費用を均等に割り付け 更新等の費用 公共施設等更新費用試算ソフト上の更新単価を用いて算出 算出された費用は国庫補助や起債を考慮しない工事費用総額 ※上水道は、機械・電気設備の更新費用(年度別事業計画) その他 上水道(管路)を含め、整備年度不明分は更新費用を均等に割り付け 道路は、更新費用を均等に割り付け 公園・河川等については、試算ソフト上計算に含まれていません(費用は、年間約 0.8 億円) ■建物更新費用及び大規模改修費用の単価(試算条件) 建物更新費用 大規模改修費用 行政系施設 40 万円/㎡ 25 万円/㎡ 学校教育系施設 33 万円/㎡ 17 万円/㎡ 市営住宅 28 万円/㎡ 17 万円/㎡ 子育て支援施設 33 万円/㎡ 17 万円/㎡ 社会教育系施設 40 万円/㎡ 25 万円/㎡ 市民文化系施設 40 万円/㎡ 25 万円/㎡ スポーツ・レクリエーション系施設 36 万円/㎡ 20 万円/㎡ 保健・福祉施設 36 万円/㎡ 20 万円/㎡ 医療施設 40 万円/㎡ 25 万円/㎡ 産業系施設 40 万円/㎡ 25 万円/㎡ 公園 33 万円/㎡ 17 万円/㎡ 上水道施設(管を除く) 36 万円/㎡ 20 万円/㎡ その他 36 万円/㎡ 20 万円/㎡■公共施設等(普通会計+公営企業会計)の改修・更新にかかる経費
(2) 普通会計対象施設の更新等費用
本市が現在保有する普通会計の公共施設等を将来においても同規模で維持し続ける場合、 中長期的に必要となる費用を前述の試算条件で試算すると、必要経費は今後 40 年間の総額 で約 2,570 億円、1 年当たり約 64 億円となります。 一方、平成 18 年度から平成 27 年度までの公共施設等に係る建設事業費の年平均額は約 51 億円となっており、これを 1 年間の建設事業への投資可能額とすると、公共施設は金額 ベースで約 80%しか更新できないことになります。 更に地域生活や経済活動を支える社会基盤であるインフラ施設は必要不可欠であること から維持していく必要があり、これに係る経費は年平均 11 億円※と見込まれます。 この経費を、それぞれ公共施設等の更新に係る必要経費(約 64 億円)及び投資可能額(約 51 億円)から除くと、必要経費 53 億円に対し投資可能額が 40 億円となりますので、金額 ベースで約 75%しか更新できないことになります。 また、平成 40 年代中頃から平成 50 年代後半にかけ、多くの施設が更新時期を迎えること が予測されますので、この老朽化対策のための財源をどのようにして確保するのかが課題と なります。 ※インフラ施設を維持していく場合に係る経費は、今後 40 年間で約 450 億円、1年当たり 11 億円。 ■現状の普通会計対象施設の改修・更新にかかる経費 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 H2 9 H3 0 H3 1 H3 2 H3 3 H3 4 H3 5 H3 6 H3 7 H3 8 H3 9 H4 0 H4 1 H4 2 H4 3 H4 4 H4 5 H4 6 H4 7 H4 8 H4 9 H5 0 H5 1 H5 2 H5 3 H5 4 H5 5 H5 6 H5 7 H5 8 H5 9 H6 0 H6 1 H6 2 H6 3 H6 4 H6 5 H6 6 H6 7 H6 8 億円 建物施設(市立病院、上水道建屋除く) 橋梁 道路 市立病院 下水道 上水道 2017~2056年の40年間 更新等費用 総額:4,092億円 年度当たり: 102億円/年 60 80 100 120 140 億円 築61年以上の公共施設の建替え 建替え 築31年以上50年未満の公共施設の大規模改修 大規模改修 橋梁 道路 2017~2056年の40年間 更新等費用 総額:2,570億円 年度当たり: 64億円/年 公共施設 インフラ施設 (「総務省公共施設等更新費用試算ソフト」による試算結果)(3) 公営企業会計対象施設の更新等費用
本市が現在保有する公営企業会計の公共施設等を同規模で維持し続ける場合の中長期的 な更新等費用を、普通会計と同様に試算すると、必要経費は今後 40 年間の総額で約 1,522 億円、1年当たり約 38 億円と見込まれます。一方、平成 18 年度から平成 27 年度までの公 営企業会計の建設改良費(施設費)の年平均額は、約 20 億円となっており、将来必要とな る更新等費用の方が大きく上回る結果となっています。 ■現状の公営企業会計対象施設の改修・更新にかかる経費 (「総務省公共施設等更新費用試算ソフト」による試算結果) ※市立新病院の建設費用は実績値、大規模改修に係る費用は建築予定面積による試算 ※市立病院新病院建設事業:和気町四丁目外(市民球場跡地)に現在の市立病院に代わる新病院を、 平成 30 年4月開業を目途に建設中。 ※市立病院新病院建物概要:地上8階建て、敷地面積 21,153 ㎡、建築面積約 6,697 ㎡、 延床面積約 33,361 ㎡、病棟数 307 床 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 H2 9 H3 0 H3 1 H3 2 H3 3 H3 4 H3 5 H3 6 H3 7 H3 8 H3 9 H4 0 H4 1 H4 2 H4 3 H4 4 H4 5 H4 6 H4 7 H4 8 H4 9 H5 0 H5 1 H5 2 H5 3 H5 4 H5 5 H5 6 H5 7 H5 8 H5 9 H6 0 H6 1 H6 2 H6 3 H6 4 H6 5 H6 6 H6 7 H6 8 億円 市立病院 下水道 上水道 2017~2056年の40年間 更新等費用 総額:1,522億円 年度当たり: 38億円/ 年第2章
公共施設等の管理に関する基本的な方針
1 基本的な考え方
1-1 基本方針の位置づけ
市民が将来にわたって必要な公共サービスを享受し続けられるよう、学校や庁舎等の公共施 設や道路や上下水道などのインフラ施設が提供している機能やサービスを今後も維持していく 必要があります。 また、急激な高齢化による人口構造やライフスタイルの変化に伴って生じる公共サービスへ のニーズの多様化や社会情勢の変化への対応が求められています。 一方、本市の公共施設は全体の 62.6%の建物が築 31 年以上経過しており、今後の更新や大 規模改修に係る費用について試算すると、過去 10 年の一般会計の公共施設等に係る建設事業費 の年平均額を今後の建設事業費の上限とし、インフラ施設を全て更新すると仮定した場合には 現状の公共施設の約 75%しか更新できないという結果になります。 これらの背景を踏まえ、より良い公共サービスを、効率的・効果的に継続して提供していく ため、本市の公共サービスが持つ「和泉市の未来をつくる」「いのちと暮らしを守る」という本 質に着目し、次の基本方針に基づき、公共施設マネジメントに取り組んでいきます。 ■公共施設等の管理に関する基本方針 3 安全・安心の確保 1 施設の最適化 ・ 公共施設の維持、更新、転用、廃止等のあり方検討 ・ 跡地の利活用の検討 ・ 公共施設の整備に係る優先度の整理 ・ 公共施設の複合化や多機能化による機能集約等の推進 ・ 公共施設等の広域的な連携の推進 ・ 適正な維持管理による劣化状況・不具合の把握と改善 ・ 公共施設等の安全性の向上と機能性の確保 ・ 予防保全型維持管理手法の導入による公共施設等の長寿命化の推進 2 市民や事業者等との連携による効果的・効率的な市民サービスの提供 ・ 公民協働による公共施設マネジメントの推進 ・ 民間サービスの活用 ・ 民間活力の導入による公共施設の整備費用、運営費用、維持管理費用の縮減 ・ 市民サービスの質的向上と財源の確保1-2 公共施設等の状況把握
施設の躯体や設備等の不具合箇所や劣化状況、また修繕履歴等の情報を一元的に管理するこ とにより効果的・効率的な維持管理に努めます。 また、施設建設当初の設置目的と現在の市民ニーズが合致しているかを検証することや、利 用料の見直しなど、効率的なサービスを提供するための基礎的情報を整理するために、利用者数 や稼働状況等の利用状況、施設の運営費用や維持管理費用、減価償却費等、公共施設の運営に要 しているコストの把握を行います。 将来的には統一的な基準による地方公会計の導入を行うことにより、固定資産台帳等を活用 し、減価償却費等を含む公共施設等の管理運営に係るフルコストや中長期的な維持管理・更新に 係る見込みの算出等を行い、適切な保有量の調整や幅広い視点からのコスト分析に努めます。1-3 計画期間
「公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針(平成 26 年4月 22 日 総務省総財務第 74 号)」において、計画の策定にあたっては、将来の人口や財政見通しをもとに長期的な視点 に基づき、少なくとも 10 年以上の計画期間とすることが望ましいとされています。また、本市 の公共施設等の建設時期を踏まえると、平成 40 年代中頃から平成 50 年代後半にかけて多くの 施設が更新時期を迎えることが予想されることから、本計画の計画期間は平成 29 年度から平成 58 年度までの 30 年間とします。1-4 計画の評価と見直し
計画の進捗状況等に関する評価は、本計画に掲げた目標や取組の進捗状況について、施設所 管部署への定期的なヒアリングの実施や施設保全情報システム等を利用した施設の運用状況の 把握を行うことにより実施し、結果を公表します。 また社会経済状況、関連法制度の変化など、本計画を取り巻く状況の変化を踏まえた上で、 個別計画の策定や PDCA サイクルに基づいた本計画の定期的な見直しを行います。 計画の見直しについては、10 年ごとに見直しを行うことを基本とするとともに、人口の増減 や歳入歳出の状況等、著しい変化が生じた場合には必要に応じて見直しを行います。1-5 取組体制と情報管理・共有方策
取組体制
公共施設マネジメントを推進していくためには、これまでの施設所管部署ごとの管理ではなく、 組織横断的に取り組んでいくことが重要です。 そこで副市長を本部長として、教育長、施設所管部署の部長で構成するファシリティマネジ メント推進本部会議において庁内の情報共有や組織横断的な取組を推進します。 当該本部会議の事務局として本計画の進行管理を行うとともに、経営的視点に立ち、一元的 に公共施設等をマネジメントし、公有財産全体の最適化及び公有財産を最大限活用した歳入確 保に取り組むため、建築・設備の技術職員を含む公共施設マネジメント専任部署の設置を検討 します。また、この計画の推進には財政運営に関わる事項もあることから、財政担当部署と予 算編成における連携体制を構築するなど、計画的な維持管理を実施できる組織のあり方を検討 します。 その上で市民や専門家の幅広い意見を聴きながら、本計画の運用や見直し等を行うため、学識 経験者や市民等で構成される審議会等の設置についても併せて検討します。 ■庁内取組体制図(イメージ)情報管理・共有方策
公共施設に係る利用状況や維持管理・運営費用等に関する情報管理について、これまでの施 設所管部署ごとによる個別管理から、施設保全情報システムなどを活用し、情報の一元管理を 行うことにより、庁内における情報共有を行うとともに、計画的な管理を推進します。 また本計画の進捗状況や最適配置に向けた実施計画の内容、公共施設に関するデータ等につ いて、市議会に報告するとともに、広報・ホームページ等を通じ市民に積極的に情報提供する ことにより、公共施設の現状への理解や問題意識の共有に努めます。公共施設マネジメント専任部署
・公共施設等の情報の一元管理 ・公共施設等総合管理計画の推進及び管理 ・公共施設関連の予算編成 ・予算配分の検討施設所管部署
・日常の維持管理、点検、施設情報の更新 ・公共施設等関連の修繕 ・工事予算の要求 ・個別計画の策定 ・推進 財政担当部署 企画担当部署 営繕担当部署 情報共有 連携・調整 連携 査定 連携 連携 連携 ファシリティマネジメント推進本部会議 【 副市長(本部長)、教育長、施設所管部署の部長 】 ※施設保全情報 システムの活用 要求2 公共施設等の管理に関する基本方針
2-1 施設の最適化
将来世代に過度な負担を強いることがないよう、何を引き継ぐべきなのかといったことを意 識し、将来の和泉市の公共施設等のあるべき姿を示します。 また、公共施設等の最適化を検討する上で、重要なことは施設を保有することではなく、そ の施設が提供している必要な公共サービスをいかに維持していくかであるという認識を持ち、 従来の施設重視から機能重視へと考え方の転換を図ります。 その上で、必要な公共サービスを維持しつつ、公共施設等の所有に捉われないサービスの提 供方法の検討や施設複合化や多機能化による機能集約等の推進等を行うことにより、今後 30 年 間で本市が所有する公共施設等の量と質の最適化を目指します。公共施設の維持、更新、転用、統合、廃止等のあり方検討
公共施設の老朽化の状況や利用状況(稼働率)、運営・維持管理費用等のソフト・ハード両 面の情報を総合的に判断しながら、施設の継続使用や統合、機能集約、用途変更、民間サー ビスへの転換、廃止等の検討を行います。 特に老朽化施設については、築 50 年経過を目安に、今後の方向性について検討を行います。 また、維持管理の面で非効率が生じている施設については、業務内容の見直しや光熱水費 等の日常的な運営・維持管理費用の削減、余剰スペースの有効活用等により改善を行います。跡地の利活用の検討
今後、公共施設の移転や統廃合を検討する場合には、必ずこれに伴って生じる不要となる用 地や施設の利活用についても合わせて検討し、未利用の土地や施設を長期間放置することのな いよう、民間への貸付や売却も含め、一元的な取組により、全庁的、経営的な視点に立って、 効果的・効率的な運用を行っていきます。 跡地等の利活用については、まちづくりに資するものとなるよう地域住民のニーズを踏ま えながら、地域性を考慮し検討を行います。特に災害時における避難所等の役割を担ってい る施設も多く、防災や災害対策の拠点としての機能のあり方を併せて検討します。 なお、施設廃止後の跡地等について貸付・売却等を行った場合は、その収入は基金への積 立て等を行うことを検討していきます。公共施設の整備に係る優先度の整理
公共施設は多種多様なサービスを提供していますが、サービスの質や需要等を踏まえ、市公共施設の複合化や多機能化による機能集約等の推進
これまでの施設整備は、小学校や中学校、体育館、老人集会所など機能ごとに必要に応じ て個々に独立した施設を整備してきましたが、同種の機能を集約することや、異なる機能を 複合化することにより、多目的に利用できる施設整備を行うことで相乗効果が期待できる施 設については、公共施設全体の効率化の観点から、施設の更新や大規模改修の機会を捉えて、 複合化や多機能化を行うことにより機能集約を図ります。 また、今後、多様化する市民ニーズに柔軟に対応できる施設として、用途変更等を行いや すい建築工法(スケルトン・インフィル等)を用いた施設整備を行います。 ■複合化、多機能化のイメージ ■用途変更に柔軟に対応できる施設整備の例(スケルトン・インフィルのイメージ) 複合化とは… 主用途 A施設 B施設 主用途 主用途 別施設 新 施設 共用部 共用部の効率化を図れる 主用途の一部・共用部の効率化を図れる 異なる用途の施設を一体的に整備する場合に、廊下や機械室 など共用部分の共有化により、スペースの効率化が図れる。 主用途 多機能化とは… 主用途 A施設 B施設 主用途 主用途 別施設 新 施設 共用部 異なる用途(もしくは類似)の施設を一体的に整備(もしくは 一元化)する場合に、廊下や機械室など共用部分の共有化に 加え、主用途部分の共有利用により、スペースの効率化が図れる。 主用途 (多機能化) スケルトン・インフィルとは… 耐久性を確保した構造躯体(スケルトン)と、容易にリニューアルが可能 な間仕切り、内装(インフィル)を明確に分離することで、市民のニーズの 変化に応じた柔軟な用途変更が図れる。+
インフィル (用途A) 用途A 施設 インフィル (用途B) ニーズの変化に応じ 内装を容易に変更可能 スケルトン (構造躯体)公共施設等の広域的な連携の推進
本市単独で全ての公共施設等を整備し保有するといったフルセット主義から脱却し、公共 施設の位置やサービス内容を考慮し、国や府、近隣自治体の施設も含めた広域的な利活用の 可能性を検討し、公共施設の相互補完による、市民サービスの向上と経費の削減を進めます。 例)泉州北部小児初期救急広域センターの設置 広域連携により、休日及び夜間における小児急病患者の初期症状に係る診療を行うため、地 方自治法第 252 条の2第1項の規定に基づき、平成 18 年4月1日に泉州北部5市1町(高石 市、和泉市、泉大津市、岸和田市、貝塚市及び忠岡町)から構成する泉州北部小児初期救急医 療協議会を設け、平成 18 年 11 月3日から岸和田市に広域の小児初期救急診療施設として地域 の医師会、病院などの医療関係者の協力を得ながら「泉州北部小児初期救急広域センター」の 管理・運営を行っています。2-2 市民や事業者等との連携による効果的・効率的な市民サービスの提供
公共施設は公共サービスを提供する手段の一つであり、重要なことは公共施設を維持すること ではなく、必要な公共サービスを維持することです。今後の複雑・多様化する市民ニーズには行 政だけで十分に対応することは困難です。 市民や民間企業等が公共施設マネジメントに参画するための仕組みを構築するとともに、民間 資金やノウハウを活用することにより質の高い公共サービスを継続的に提供できるように、市民 等と行政の協働を推進していきます。公民協働による公共施設マネジメントの推進
市民、町会・自治会、NPO、企業等、地域の様々な主体が公共の担い手の当事者として、 積極的に公共サービスの提供や施設マネジメントに参画等が可能となる仕組みを構築し、施 設の性質を踏まえた上で、施設の管理運営に地域住民の参画をいただくことや、管理主体が 地域組織となることにより効果的・効率的な運営が見込まれる施設等については地域組織へ 譲渡を行う等を検討します。民間サービスの活用
民間のサービスを有効活用することで効果的・効率的なサービスの提供ができる場合は、 補助制度の構築等により積極的に民間によるサービスの活用を検討します。民間活力の導入による公共施設の整備費用、運営費用、維持管理費用の縮減
公共施設の建替え、整備、運営、維持管理については、民間の資金及びノウハウ(経営・ 技術など)を活用する PPP・PFI や指定管理者制度、民間事業者の建物を借り上げるリース 方式の導入等を優先的に検討し、効果が見込まれる場合には積極的に導入していくことで、 ライフサイクルコストの縮減に努めます。 本市はこれまでも、公共施設の運営については指定管理者制度など民間活力を導入してい ますが、今後も更なる民間活力の有効活用について検討を行っていきます。 ■PPP・PFI の概念図 •PPP・PFIの概念 PFI法に基づく PFI PFI的手法 市場化テスト 指定管理者 包括的民間委託 アウトソーシングPPP
建設の比重大 運営の比重大例)門真市立統合中学校整備 PFI 事業(門真市) 門真市では、門真市立統合中学校の整備において、民間の資金、経営能力及び技術力を活用 可能な PFI を導入した。これにより、従来方式と比較して 11%の費用縮減が見込まれる計画と なっていたが、事業者決定における競争入札方式の導入によっても費用縮減できたため、結果 的に 28%の費用縮減を実現している。