機関名:文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2 Tel 03-5253-4111
http://danjogaku.mext.go.jp
実施することで、多様な選択の中から自身が希望する生き方や人生設計を行える よう支援すること、さらに、取組内容を社会へ発信することで、男女共同参画社 会の形成に向けた社会意識の醸成を図ること」を目的としている。
このワークショップの開催に先立ち、平成25年2月には、男性を対象とした男 女共同参画についての学習機会の充実に関する取組(「平成24年度男女共同参画 社会の実現の加速に向けた学習機会充実事業」)として、学部在籍の男子大学生 を対象に、同様の形式で、「男子学生のための男女共同参画ワールド・カフェ 100人男子会」を実施した(会場:文部科学省3階講堂)。平成25年度は、対象 を男女学生に広げて実施した。
>>事業概要─取組の概要、プログラム、連携、取組の工夫等
<プログラムの概要>
日時 2013(平成25)年12月21日(土) 10:00-12:30 会場 西日本総合展示場 新館AIMビル3F
参加者
参加人数: 57 名
学 部: 法学部、教育学部、文学部、人間社会学部、人文学部、経済学部、
情報工学部、看護学部、医学部 等
学 年: 1 年20 名、2 年19 名、3 年8 名、4 年2 名、無回答8 名
ワールド・カフェとは?
小グループで席替えを繰り返しながら議論を深める話し合いの手法。あたか も参加者全員が話し合っているような効果が得られる。
プログラムの流れ
1 オープニング (参加者は男女別に4 ~ 5名ずつ分か れて着席)
主催者あいさつ、講師紹介、本日の目的・流れの説明 2 9マス自己紹介 (右図参照。各々がA4用紙を使用)
呼ばれたい 名前
第3章 若者のキャリア形成支援にかかわる取組事例
「自分にまつわるキーワード」を周りの8つのマスに書く →用紙を見ながら自己紹介
3 ミニミニ講義「数字で見る男女共同参画」
4 ワールド・カフェ 第1ラウンド
問1“活躍している女性”“活躍している男性”ってどんなイメージですか?
講師、ゲストコメンテーターの話を受け、男性は女性について、男性は女 性について、各々が意見を付箋に書き出してA3用紙に貼った後、見せ合い ながら共有する。
第2ラウンド (1人(テーブルホスト)だけ机に残り、他は自分のA3用紙 を持って移動し、男女混合のグループに)
付箋に書いた内容を説明しながら分類して模造紙に貼っていく。分類した それぞれに小見出しをつけて整理する。
第3ラウンド (席は変わらない)
問2 “活躍している人”の共通点は、いったい何だと思いますか?
分類した付箋を参考に、新しい模造紙に自由に書き込みながら話し合う。
第4ラウンド (2度目の席替え。同じ人(テーブルホスト)が残り、他は移 動。男女混合)
問3 “男女が共に活躍できる社会”には、何が必要なのでしょうか?
話し合って集約した答えを「まとめシート」にワンフレーズで書く。
全体での共有
いくつかのテーブルの代表者が発表し、全体で共有する。
6 閉会、振り返りシートの記入
講師等
〔講師〕
萩原なつ子 立教大学大学院21 世紀社会デザイン研究科教授 認定特定非営利活動法人日本NPOセンター副代表理事
〔ファシリテーター〕
古瀬 正也 古瀬ワークショップデザイン事務所代表
〔ゲストコメンテーター〕
安藤 哲也 特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン副代表理事 工藤 啓 特定非営利活動法人育て上げネット理事長
>>男女共同参画の視点にかかわる工夫
ワールド・カフェの「ミニミニ講義」では、「数字で見る男女共同参画」をテー マとして、男女共同参画の基本について、統計データを見ながら説明がなされた
(ジェンダー・ギャップ指数、女性の年齢階級別就業率、国家公務員や民間企業 管理職、教員に占める女性の割合、性別家事関連時間等)。また、「105」(ジェン ダー・ギャップ指数)、「202030」(2020年までに指導的地位に女性の占める割合 を30%にする政府目標)の数字だけを示し、数字の意味を問いかける等、学生 が興味を持って話をきけるように工夫されていた。
ワールド・カフェでは、開始前に、①議論でなく対話する、②相手を否定しな い、③対話を楽しむ、の3つのルールが説明され、参加者同士が対等な立場で話 し合いを行うための導入が行われた。また、最後の発表では発表者が男性に偏っ ていたために、ファシリテーターが途中で指摘する等の気配りがなされた。
コメンテーターも、学生の発表を受け、学生たちが固定的な性別役割分担意識 にもとづかない考え方ができるよう助言していた。
>>成果・効果
参加者アンケートでは、「同世代の人と男女共同参画について話す機会がない
第3章 若者のキャリア形成支援にかかわる取組事例
ので、お互いの考えを交換するのはいいなと思った」「普段の授業とは違って新 鮮だった」「自分の考え方に固持せず、多くの人の考え方に触れられたことで視 野が広がった」等の回答があり、本ワークショップから刺激を受けたことがうか がえる。また、「女性から見た男性、男性から見た女性でイメージが異なっていて、
とてもおもしろかった」「男女の隔たりって案外自分の中に無意識にあるもので、
話すことで気づけた」等、大勢の男女学生が混ざって、男女共同参画について話 し合うことの良さや新たな気づきについての回答もあった。
本事業の目的の1つである「取組内容を社会へ発信することで、男女共同参画 社会の形成に向けた社会意識の醸成を図ること」に関しても、平成24年度の事 業開催以降、複数の大学において、このワールド・カフェの手法を用いた同様の ワークショップが企画・実施されており、取組の普及が進んでいる。
>>今後の展望と課題
ワールド・カフェの学習成果の測定、より効果的なプログラム内容の検討が今 後の課題である。
【参考資料】
文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課『学生のための男女共同参画ワール ド・カフェ PART2 100人男子会×女子会っちゃ!学生だけの本音ミーティン グin北九州[報告]』平成26年3月
文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課『男子学生のための男女共同参画ワー ルド・カフェ 100人男子会[報告]』平成25年3月
文部科学省「男女共同参画社会の推進のために」http://danjogaku.mext.go.jp/
(飯島 絵理)
>>取組の特色
県が大学・団体・市町村等と連携して、男女大学生に対し、女性のキャリア・
デザインや男性の家事・育児の関わりなどを含め、自らの人生を自ら描くことが できるよう支援するための男女共同参画の視点によるキャリア教育の授業案を作 成するとともに、県内大学におけるカリキュラム化を目指して授業の実施を促進 し、広く県内の大学生の意識啓発を図る。
>>企画にあたって─企画の前提・背景、地域の実情、施策やプランの方針・位置づけ等 神奈川県では、「かながわ男女共同参画推進プラン(第3次)」に基づき、男女 共同参画社会の実現に向けた取組を行っており、特に、女性の就業支援について は、労働部局や県民部局等の複数部局において取り組んできた。
しかしながら、女性の年齢階級別労働力率においては、出産・子育て期にあた る30歳代で低下し、その後、再就職により上昇するいわゆるM字カーブを描くが、
本県の場合、そのM字の底の値が全国ワースト2位であり、深さ(落差)は全国 の中でもっとも大きく、その後の労働力率も低い傾向がある。
女性が、出産、子育てや介護等のために一旦退職してしまうと、希望どおりの 職業に再就職することは困難であり、また、働く意欲がありながら、長くキャリ
大学における「男女共同参画の視点によるライフキャリア教育」
支援事業
【事 業 名】