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大学教員 常勤 の生活状況

第 4 章 西洋史系若手大学教員 常勤 の現状と意識

第 5 節 大学教員 常勤 の生活状況

1 家族関係

常勤の大学教員の家族関係に い 表 「6 同居者を立場別 男女別に整理し 回答者 内の割合を求 の ある 大学教員の場合 男女と 本人の し 配偶者と同 居し いる割合 高い 大学教員の配偶者の項目を ると 非常勤講師のそ と比 較し 男女比 逆転し 男性に配偶者 いる比率 多 いる 大学教員の 女性の場合 親 兄弟と同居し いる割合 男性の大学教員と比較し 高 と い る 非常勤講師の男性と大学教員の男性を比較す 親 兄弟と同居し いる う の項目に明確 差 現 いる 非常勤講師の男性 45% 常勤の男性 5.1% 子育 の関係 男性の大学教員の 「 割 未婚の子を 女性の場合 1割と いる 未婚の子の項目 非常勤講師の項目と男女比 逆転し いる

非常勤講師 大学教員へというキャ ア形成を考える 男女と に 非常勤講 師に比 大学教員の方 配偶者 び子のい の項目 割合 高 る と 予想

る う し し 女性の場合 し 非常勤講師と比較し 配偶者の有無 1」.「%

減少し 未婚の子の有無 14.5% 減少し いる の数値 女性にと 結婚 育児 就職に不利に作用する とを恐 常勤の若手女性研究者 家族を形成す る とを回避 るをえ い とを示唆する の ある

世帯のあ 方 個人の自 ある のの 常勤の大学教員 含 西洋史系の若手研

表 収入源 複数回答 % Q XQ XQ

本人 収入

給付 奨学金

貸与 奨学金

親 援助

配偶者 収入

そ 他 大学院生

男性 . . . .

女性 . . . .

非常勤講師

男性 . . . .

女性 . . . .

研究機関研究員

男性 . . . .

女性 . . . .

大学教員 常勤

男性 . . . .

女性 . . . .

そ 他

男性 . . . .

女性 . . . .

本人 収入 回答に 日本学術振興会特別研究員

収入源 回答に 助手 貯金 アルバイト 兄弟 援助 実数 本報告書 頁を参照

究者 結婚 出産 育児とい 家族形成に大 困難を抱え いる と わ る に 女性の場合 家族形成と常勤職の 「 の道を取捨選択する とを迫 いる実態 数値 確認 るの い の数値の含意に い い そうの分析

求 る

「 経済状況

最後に 大学教員の経済状況を検討する 表 「7 収入源に い 立場別 男女別に整 理し 回答者内の割合を示し の ある 大学教員の場合 そのほと 本人の収入 いる と わ る 女性の場合 4 分の 1 以 の回答者 配偶者の収入を収入 源とし 加え いる

表 「8 び表 「9 そ 個人収入 び世帯収入を立場別 男女別に回答者内の 割合を示し の ある 大学教員の男性の場合 400~600万 未満の層 4割以 を占 るのに対し 16 女性の 5 割弱 600~800 万 未満の層にいる 9 大 学教員の回答者のう 女性の方 比較的年齢 高い とと関係し いると思わ る

大学教員の世帯収入を ると 男性の場合 400~600 万 未満の層 」 割程度 1「

1000 万 以 の層 「 割程度を占 9 女性の場合 1000 万 以 の層 4 割 程度を占 いる 8 女性の大学教員に共働 世帯 多い とを示唆する の あ う

75 表 個人収入 %

Q XQ XQ

万 円未満

~ 万 円未満

~ 万 円未満

~ 万円 未満

~ 万 円未満

~ 万 円未満

万 円以上 大学院生

男性 . . . .

女性 . . . .

非常勤講師

男性 . . . .

女性 . . . .

研究機関研究員

男性 . . . .

女性 . . . .

大学教員 常勤

男性 . . . .

女性 . . . .

そ 他

男性 . . . .

女性 . . . .

本人 収入 回答に 日本学術振興会特別研究員 実数 本報告書 頁を参照

表 世帯収入 % Q XQ XQ

万 円未満

~ 万 円未満

~ 万 円未満

~ 万 円未満

~ 万円 未満

~ 万 円未満

万円 以上 大学院生

男性 . . . .

女性 . . . .

非常勤講師

男性 . . . .

女性 . . . .

研究機関研究員

男性 . . . .

女性 . . . .

大学教員 常勤

男性 . . . .

女性 . . . .

そ 他

男性 . . . .

女性 . . . .

本人 収入 回答に 日本学術振興会特別研究員 実数 本報告書 頁を参照

第 6 節 と

本分析 得 要点に い 以 に と い

第一に 倒的多数の大学教員 す わ 設問に回答し う の 86.「% 研究時間の確 保に困難を感 いる 授業とその準備 学生指導 の 「 項目 そ 約 67% 学 校運営業務 の項目 75.6% 負担を と 感 る あるい ある程度感 いる と回答し いる その結果 学会 研究会への参加に困難を と 感 いる あるい

ある程度感 いる と回答し 割合 67.」%を数え そ と対応し 通 例 学会 研究会活動 含 る 社会貢献活動 負担を あ 感 い 全 感

い と回答し 者 4「.9%と いる 個々人の差 ある う 本 文 補足し 通 常勤の大学教員の総職務時間 過労死 インに し いる 校務負担 を軽減し 個々の研究の質 悪化し 減少する と と 学界全体の 活動 停滞する とに る う そうし 労働環境にある教員 将来の担い手 を育成する と 難しいに違い い 西洋史系を含 歴史学 す にそうし 状況に

いるとい いの い

第二に 大学教員の 文献購入 文献収集環境 調査資金 同 専門分 野の人との交流 二極化の傾向 る と ある 勤務先の大学の種別や 運営方針あるい 地域間格差 の要因 考え る う し し 文献購入 文献 収集環境 調査資金 の項目 と 感 る ある程度感 る と回答し 割合 そ 」9.7% 48.」% 48.」%に 大学教員の 4~5 割 研究の遂行に一定の 困難を感 いる と 留意す あ う 所属機関 研究資金 不足する場合 何

の研究プロ ェ トに関わ 科研費 を獲得する と 必要と る 校務 追わ る 貴 時間を申請書類作成に費や る とに る 持続的に研究 可能に る うに 学界全体 対応を考える 時期に来 いる う

第 に 大学教員のキャ ア形成に い 地域間格差 明 に る と ある 関東圏の有利 と る 東海 陸地方 関西地方 中国 四国 九州地 方 の若手育成 深刻 状況にある様子 う える 博士課程修了後に西洋史系の若手 研究者 参加可能 研究拠点形成型あるい 高度教育養成拠点型のプロ ェ ト 採択

る う に 若手研究者育成にと 地域間格差 生 いるの し い そ の助手 講師ポ トの代 の役割を担 いる研究機関研究員の配 分 競 的資金へと変容する 研究機関への資金配分に地域間格差 生 とい う と い 今後 競 的資金の配分 地域間格差を助長し い枠組 を考える必 要 ある う

第四に 常勤の大学教員 女性の就職年齢 若 高い と ある 男性の任期 し 教員の就職年齢 」6 以 「9.「% あるのに対し 女性の場合 」8.6%を占 いる

家庭的要因 社会的要因に る の あるい 学術体制に る の を明

にする と 難しい 個々のケー 相互に絡 合 いると考

える方 自然 し い し し 本アンケート回答 示唆 る推論を 「 点 述 い

77

家庭的 社会的要因とし 職業選択の際に 女性の方 地理的条件を 視し いる と ある と 当 る と回答し 男性 10.8% 女性 」6.8% あ 数少 い教員公募に対し 地理的条件の制約 就職年齢を引 る大 要 因と ると推測 る そ に対応する うに 専門分野と関係の い職種に就 比率 大学教員 男性 15.4%に対し 女性 「1.1%と若 回 いる

次に 学術体制とし 任期 し大学教員のう 任期 経験 女性にやや少 い 傾向 る と ある 男性 経験あ 6:経験 し4 女性 5:5

地理的条件に わる の 採用する側の ェン ー バ ン と関係す る し い 学術論文の場合 男性 査読あ 論文の 均値 7 本強 査読 し論文のそ 6 本強 あるのに対し 女性 査読あ 論文の 均値 6 本 強 査読 し論文のそ 7 本強 う 対称を し いる の項目 個々の差 大 い 一概に 言え い 年齢を るに 家事 介護 の負担に男女 差 生 そ 研究業績数に表 いる可能性 ある あるい 大学院 学会の評価 審査体制に る ェン ー バ ン 査読 論文 男女に微妙 差を生 出し いるの し い 数値とし 微妙 ある の う 数値 表 る原因に い

に検討する必要 あるの い

最後に 家族関係 経済関係に い 指摘し 40 以 と回答し 者の比率 高いの 本アンケート 大学教員 一定の年齢を過 現状 800

~1000 万 未満 し 1000 万 以 の収入 見込 る その一方 大学教員 の男女と 配偶者 いる割合 半分以 あ 男性 48.7% 女性 」6.8% 未婚の子 いる割合 少 い 男性 「9.5% 女性 10.5% に 女性の場合 非常勤講師と 比較し 配偶者 び未婚の子のい の項目 10%以 減少し 結婚 育児 就職 研究活動に不利に作用する とを恐 家族形成を回避し いる可能性 ある

の と 西洋史系の若手 中堅研究者にと 結婚 出産 育児とい 家族 形成 い に困難 を示し いる 性別に わ の職種 魅力を 持続可 能 研究分野に る の制度的 枠組 を議論し い と 必要 い

浅田進史