第1 目 標
外 国語を通じて, 言語や文化につい て体験的に理解を 深め,積極的にコ ミュニ ケー ションを図ろう とする態度の育成 を図り,外国語の 音声や基本的な表 現に慣 れ親 しませながら, コミュニケーショ ン能力の素地を養 う。
第2 内 容
〔第5学年及び 第6学年〕
1 外国語を用い て積極的にコミュ ニケーションを図 ることができるよ う,次 の事項について 指導する。
( 1) 外国語を用 いてコミュニケー ションを図る楽し さを体験すること 。 ( 2) 積極的に外 国語を聞いたり, 話したりすること 。
( 3) 言語を用い てコミュニケーシ ョンを図ることの 大切さを知ること 。 2 日本と外国の 言語や文化につい て,体験的に理解 を深めることがで きるよ
う,次の事項に ついて指導する。
( 1) 外国語の音 声やリズムなどに 慣れ親しむととも に,日本語との違 いを知 り,言葉の面 白さや豊かさに気 付くこと。
( 2) 日本と外国 との生活,習慣, 行事などの違いを 知り,多様なもの の見方 や考え方があ ることに気付くこ と。
( 3) 異なる文化 をもつ人々との交 流等を体験し,文 化等に対する理解 を深め ること。
第3 指導計画の作 成と内容の取扱い
1 指導計画の作 成に当たっては, 次の事項に配慮す るものとする。
( 1) 外国語活動 においては,英語 を取り扱うことを 原則とすること。
( 2) 各学校にお いては,児童や地 域の実態に応じて ,学年ごとの目標 を適切 に定め,2学年 間を通して外国語 活動の目標の実現 を図るようにする こと。
( 3) 第2の内容 のうち,主として 言語や文化に関す る2の内容の指導 につい ては,主とし てコミュニケーシ ョンに関する1の 内容との関連を図 るよう にすること。そ の際,言語や文化 については体験的 な理解を図ること とし,
指導内容が必 要以上に細部にわ たったり,形式的 になったりしない ように
すること。
( 4) 指導内容や 活動については, 児童の興味・関心 にあったものとし ,国語 科,音楽科, 図画工作科などの 他教科等で児童が 学習したことを活 用する などの工夫に より,指導の効果 を高めるようにす ること。
( 5) 指導計画の 作成や授業の実施 については,学級 担任の教師又は外 国語活 動を担当する 教師が行うことと し,授業の実施に 当たっては,ネイ ティブ
・スピーカー の活用に努めると ともに,地域の実 態に応じて,外国 語に堪
たん
能な地域の人 々の協力を得るな ど,指導体制を充 実すること。
( 6) 音声を取り 扱う場合には,C D,DVDなどの 視聴覚教材を積極 的に活 用すること。 その際,使用する 視聴覚教材は,児 童,学校及び地域 の実態 を考慮して適 切なものとするこ と。
( 7) 第1章総則 の第1の2及び第 3章道徳の第1に 示す道徳教育の目 標に基 づき,道徳の 時間などとの関連 を考慮しながら, 第3章道徳の第2 に示す 内容について ,外国語活動の特 質に応じて適切な 指導をすること。
2 第2の内容の 取扱いについては ,次の事項に配慮 するものとする。
( 1) 2学年間を 通じ指導に当たっ ては,次のような点 に配慮するものと する。
ア 外国語で のコミュニケーシ ョンを体験させる 際には,児童の発 達の段 階を考慮し た表現を用い,児 童にとって身近な コミュニケーショ ンの場 面を設定す ること。
イ 外国語で のコミュニケーシ ョンを体験させる 際には,音声面を 中心と し,アルフ ァベットなどの文 字や単語の取扱い については,児童 の学習 負担に配慮 しつつ,音声によ るコミュニケーシ ョンを補助するも のとし て用いるこ と。
ウ 言葉によ らないコミュニケ ーションの手段も コミュニケーショ ンを支 えるもので あることを踏まえ ,ジェスチャーな どを取り上げ,そ の役割 を理解させ るようにすること 。
エ 外国語活 動を通して,外国 語や外国の文化の みならず,国語や 我が国 の文化につ いても併せて理解 を深めることがで きるようにするこ と。
オ 外国語で のコミュニケーシ ョンを体験させる に当たり,主とし て次に 示すような コミュニケーショ ンの場面やコミュ ニケーションの働 きを取
り上げるよ うにすること。
〔コミュニ ケーションの場面 の例〕
( ア) 特有の 表現がよく使われ る場面
・ あい さつ ・ 自 己紹介 ・ 買物
・ 食事 ・ 道 案内 など ( イ) 児童の 身近な暮らしにか かわる場面
・ 家庭 での生活 ・ 学 校での学習や活動
・ 地域 の行事 ・ 子 どもの遊び など
〔コミュニ ケーションの働き の例〕
( ア) 相手と の関係を円滑にす る ( イ) 気持ち を伝える
( ウ) 事実を 伝える
( エ) 考えや 意図を伝える ( オ) 相手の 行動を促す
( 2) 児童の学習 段階を考慮して各 学年の指導に当た っては,次のよう な点に 配慮するもの とする。
ア 第5学年 における活動
外国語を 初めて学習するこ とに配慮し,児童 に身近で基本的な 表現を 使いながら ,外国語に慣れ親 しむ活動や児童の 日常生活や学校生 活にか かわる活動 を中心に,友達と のかかわりを大切 にした体験的なコ ミュニ ケーション 活動を行うように すること。
イ 第6学年 における活動
第5学年 の学習を基礎とし て,友達とのかか わりを大切にしな がら,
児童の日常 生活や学校生活に 加え,国際理解に かかわる交流等を 含んだ 体験的なコ ミュニケーション 活動を行うように すること。