日付… 2004.11.16(水)
方法… A児の担任(0教諭)との面談。
内容… 前回(11.14)の観察記録のフィードバック(紙面)と、今後の計画について相談。
自己刺激行動(指吸い)消失を目的とした、ビッグマックを利用した非両立行動分化強化を、定比 率強化スケジュールで実施する前に、まず、べ一スラインでどれくらい「ビッグマックたたき」が 生起し、右手左手の偏向を確認する必要があるという話になる。1週間程度、毎日10分程度を目 安に、周囲からのフィードバックなしで観察し、正の字で生起回数を記録していただくような依頼
をする(可能ならば)。
12回アセスメント;
日付… 2004.12.6(月)
方法… A児の観察及びビデオ記録・担任(O教諭)との面談。
内容… S養護学校職員室での登校後と教室で「朝の会」の様子を30分間のビデオ撮影。自 己刺激行動が20日ほど前に比較し少なくなっている。激しくない。ところが驚いたことに、r手た たき」は「右手グー・左手パー」の組み合わせにアレンジしていた。また、椅子に座って顔が上が っていることが多く、手は膝近くに下がっていることが多い。口に手をくわえることが少ないとい う印象。手が前方に出るようになった。0先生の歌に合わせて、先生の手を握り返す行動が出てき た。歌を歌って両手を持ってもらうと、自分で相手の手をつかんで揺する、笑顔で「うわあ〜」と
うれしそうに声をたてる。ビッグマックは、この1,2週間自発することがそれほど目立ってはな かった様子だが、人の交渉(声かけ・触れる)がフィードバックされると、たちどころに頻度が上 がる。また、「椅子に座ったA児の手をもってたたかせる→両足を握って振る」という動作を続け ていると、自発の「手たたき」が生起することもあるし、そうならないときもある。ただし、ずっ
とやり続ければ「足振り」の要求サインとして定着する可能性はあると感じた。「ビッグマックた たき→タッピング」と同じ要領である。担任の0先生がA児のお母さんとの懇談で、「最近、他の 人にも理解されやすい表情や行動が出てきました」と伝えられると、お母さんは「ボバースの成果
月曜日、介入手続きを少ししてみたい旨を0先生に伝える。
予定:r手たたき(O先生はく自己刺激機能>と判断:観察者は2番手の機能として〈
物や活動の要求>と判断)」r物を叩いて音出し(0先生はく自己刺激機能>と判 断:観察者はく物や活動の要求と判断>)」 の2つの行動をターゲットとする。
①自己刺激行動の中でも生起頻度が高く、行動レパートリーにすでに存在するもので、
しかも観察者の判断ではく物や活動の要求>機能も含まれている可能性のある「手た たたき」をr要求サイン」の芽生え(SCB)として位置づける。ただし、自己刺激行 動と分化するため、「手たたき2回」を「要求サイン」として形成することを目標と
する。
べ一スライン→身体的プロンプト:定比率強化→モデリング:定比率強化→自発:定 比率強化(フォローアップ) *強化はr足・膝へのタッピング」
②自己刺激行動の中では頻度は低いが、行動レパートリーとして存在し、観察者がく物 や活動の要求>機能があるとして位置づけている「物を叩いて音出し」を、「要求サ インの芽生え(SCB)として位置づける。ただし、自己刺激機能と分化するため、「右 のビッグマックたたき」を「要求サイン」として形成することを目標とする。
べ一スライン→身体的プロンプト:定比率強化→自発:定比率強化(フォローアップ)
*強化は「呼名」
ベースライン及びセッションは、各5分間。各5分間中に何回の自発が生起したかを測
定する。
アセスメント結果;
<A児の常同行動の種類と30分間の記録による行為累積時間>
①両手指を打ち合わす(523秒:全観察時間中の29.5%)
②ロッキング(109秒:同6。0%)
③口唇に指や拳骨を触れては放す(70秒:同3.8%)
④指をくわえながらその手の甲をたたく(123秒:同6。8%)
⑤指吸い(32秒:同1.7%)
⑥両手を体の横でバタバタする(0秒:同0%)
⑦唾を出しながら「ブッブッ」と音を出す(150秒:同8.3%)
⑧掌を額にかざす(8秒:同0.4%)
⑨首や脚をバタバタする(0秒:同0%)
⑩物をたたいて音を出す(ビッグマックは除外)(0秒:同0%)
⑪拳骨を歯にあてる(0秒:同0%)
⑫右腕振り(0秒:同0%)
… 。計1015秒(全観察時間中の56.3%)
*環境;(場所a)S養護学校の職員室・(対人)教師10名程度・観察者・(天候)曇り・気温23
度程度・(時問帯)g:00
(場所b)S養護学校の教室・(対人)10名程度の教師と子ども・(天候)曇り・気温22度程度・
(時間帯)9:10〜9:30・(内容)「朝の会」
塵劉;
日付… 2004.12.8(水)
方法… A児の担任(0教諭)との面談。
内容… 前回(12.6)の観察記録のフィードバック(紙面)と、今後の計画について相談。「手 たたき行動」を利用した要求サイン、「ビッグマックたたき」を利用した要求サインの形成を提案
挙手」なども含め、幅広い要求手段を形成したいという思いがあることもお聞きする。ただ、誰に でもどの距離からも理解されやすく、しかもA児がどの姿勢からでも身ひとつで表現できて、自 己刺激行動もしくはSCBとしてすでに行動レパートリーにある「手たたき」「ビッグマックたたき」
をコミュニケーションッールとして形成することの意義も伝え、O先生からも「さまざまな方法を とりあえずやってみましょう」という話になった。
田先生のS ;
内容… 「ビッグマックたたき」が果たして「SCB」であるのか、「交信行動」形成の芽生えと とらえられるのかを知るためには、「機能分析実験」をしなければならない。つまり、「人とのコミ ュニケージョン」なのか「単なる変化する音や映像への聴覚刺激が好子となっているだけ」なのか を同定するため、次のような手順で実施する。
①A児;ビッグマックを叩く →TVの映像・音声10秒間
1分待って自発なし →介助して「ビッグマック叩き」→TVの映像・音声10秒間 (介助人とTVのスイッチ押しは別の人が実施)②A児;ビッグマックを叩く →人の話しかけ10秒間
一分待って自発なし →介助して「ビッグマック叩き」→人の話しかけ10秒間 (介助人と話しかけは別の人が実施)*①②の手続きで、どちらが自発が多いかを比較;各45分間と言いたいところだが。
13回アセスメント;
日付・9・2004.12.13(月)
方法… 担任(0教諭)との面談及び「ビッグマック叩き実験」の打合せ。
内容… A児は本日体調保持のため欠席。「ビッグマック叩き行動」の機能分析実験について、
次週の月曜日に実施することとなった。担任の0先生との相談で車椅子座位でのビッグマック叩 き・正面から(NHK番組;本人は8チャンネルが好きだそうだが、嗜好による操作を受けない条 件で実施)映像と音声を10秒間流す条件。スタッフは3人
で実施。最近、A児は非常に反応がよく、朝から「あ〜」と声もよく出るそうである。
「物を叩いて音を出す行動」の機能分析実験①(先攻);2004.12.20 アセスメント結果;
<A児の常同行動の種類と30分間の記録による行為累積時間>
①両手指を打ち合わす(253秒:全観察時間中の14%)
②ロッキング(25秒:同1.3%)
③口唇に指や拳骨を触れては放す(201秒:同11.1%)
④指をくわえながらその手の甲をたたく(132秒:同7.3%)
⑤指吸い(89秒:同4.9%)
⑥両手を体の横でバタバタする(0秒:同0%)
⑦唾を出しながらrブッブッ」と音を出す(96秒:同5.3%)
⑧掌を額にかざす(197秒:同10,9%)
⑨首や脚をバタバタする(0秒:同0%)
⑩物をたたいて音を出す(ビッグマックは除外)(0秒:同0%)
⑪拳骨を歯にあてる(0秒:同0%)
⑫右腕振り(0秒:同0%)
⑬頭や頬を叩く(8病:0.4%)
… 。計1001秒(全観察時間中の55。6%)
*環境;(場所)S養護学校の音楽室・(対人)A児・担任・介助員・観察者(天候〉気温23 度程度・(時間帯)午前
匿工亘廻r物を叩いて音を出す行動」の機能分析実験①(先攻);2004.12.20
<ビッグマック叩き;人の話しかけ随伴条件>30分間;話係(担任・観察者)・介助係 (介助員)・計時録画係(観察者)
先行条件;「ビッグマック叩き」
随伴条件;10秒間の人の話しかけ
修正手続;1分待って自発のない場合は、身体的プロンプトをして随伴条件を実施。
従属変数;「有意なビッグマック叩き」の自発(連打は1回とカウント)
タイム 自発 1 介助 1 タイム 自発 : 介助 肚
0軍00 〜1,00 3 1 〜16『00 3 :
〜2,00 1 : 一17℃0 5 :
〜3uOO …
: 〜18uOO 旨
:
〜4uOO 1 : 一1guOO 2 : 1
〜5,00 旨
: 1 一20『00 }
:
〜6響00 2 : 〜21『00 8 :
〜7響00 2 : 1 〜22▽00 2 : 1
〜8,00 1 : 一23,00 3 :
〜9700脚 1 : o 一24uOO 1 : ,
〜10『00 5 : 〜25『00
9 :<再開>
〜1rOO 3 : 1 一26uOO 3 : 1
一12900 4 : 〜27uOO 1 : 1
〜13,00 3 1
ヨ
〜28軍00 0 :
一14,00 2 : 〜29實00 0 : 1
1
〜15冒00 2 :ヨ: 一30冒00 1 : 1
合計 1