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第 3 章 研究方法

3.6 効果測定

効 果 測 定 で は 前 述 の よ う に , 読 み 上 げ 課 題 と ア ク セ ン ト 判 断 課 題 を 順 に 行 っ た 。 両 課 題 と も , 刺 激 の 提 示 及 び 反 応 の 記 録 に は E - p r i m e を 使 用 し た 。 使 用 し た 単 語 は ア ク セ ン ト 学 習 課 題 と 同 一 で あ る 。

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3.6.1 読み上げ課題(産出能力)

読 み 上 げ 課 題 で は , ア ク セ ン ト 学 習 課 題 と 同 様 に , モ ニ タ ー 上 に 「 布 ( ぬ の ) で す 」 の よ う に 文 字 表 記 を 提 示 し た 。 対 象 者 に は , ア ク セ ン ト に 注 意 し , な る べ く 正 し い ア ク セ ン ト で 単 語 を 読 む よ う に 指 示 し た 。 課 題 の 実 施 前 に は ,4 問 の 練 習 試 行 を 行 っ た 。 読 み 上 げ に は 制 限 時 間 を 設 け ず , 対 象 者 の 自 己 ペ ー ス で 課 題 を 行 っ た 。 単 語 の 提 示 順 番 は 一 度 ラ ン ダ ム 化 し て , 全 員 同 じ 順 番 で 課 題 を 行 っ た 。 な お , 事 前 テ ス ト , 直 後 テ ス ト , 遅 延 テ ス ト の 提 示 順 番 は 全 て 異 な る 。 各 単 語 の 提 示 回 数 は 1 回 で , 問 題 数 は 計 2 7 で あ る 。 パ ソ コ ン 上 に 提 示 し た 教 示 文 は 図 3 - 1 5の 通 り で あ る ( 原 文 は 中 国 語 で あ る ) 。

こ の 課 題 で は モ ニ タ ー に 表 示 さ れ た 単 語 を 読 ん で く だ さ い 。 発 音 を マ イ ク で 録 音 し ま す の で , 大 き い 声 で 読 ん で く だ さ い 。 こ の 課 題 に は い く つ か の 注 意 点 が あ り ま す 。

1) 単 語 の 「 高 低 」 の パ タ ー ン を 正 確 に 発 音 し て く だ さ い 。

2) 時 間 制 限 が あ り ま せ ん の で , ど う 発 音 す る か ゆ っ く り 考 え て か ら 読 ん で く だ さ い 。

3) 読 み 間 違 え た と き は , 「 修 正 」 と 言 っ て , そ の 単 語 だ け も う 一 度 発 音 し て く だ さ い 。

4) 全 て の 単 語 は 「 漢 字 」 と 「 ひ ら が な 」 の 両 方 で 書 か れ て い ま す 。 5) 全 て の 単 語 は 「 で す 」 を 付 け て 読 ん で く だ さ い 。

図 3 - 1 5 読 み 上 げ 課 題 の 教 示

読 み 上 げ 課 題 の 採 点 は , 言 語 学 の 知 識 を 有 す る 日 本 語 母 語 話 者 1 名 に 依 頼 し た 。 正 答 を 1 点 , 誤 答 を 0 点 と し た 。 採 点 の 信 頼 性 を 確 認 す る た め に , も う 1 名 の 日 本 語 教 育 を 専 門 と す る 日 本 語 母 語 話 者 に デ ー タ の 1 0 %の 判 断 を 依 頼 し た 。 両 者 の 判 断 の 一 致 率 は 9 6 %と 高 く , 信 頼 性 が 高 い 採 点 結 果 だ と 思 わ れ る 。

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3.6.2 アクセント判断課題(受容能力)

ア ク セ ン ト 判 断 課 題 は ,3 つ の ア ク セ ン ト 型 で 発 音 さ れ た 対 象 語 彙 を 聞 き , 何 番 目 の 発 音 が 正 し い か を 判 断 す る 課 題 で あ る 。 例 え ば , 「 種 で す 」 の 発 音 を 「 平 板 型 」 「 頭 高 型 」 「 尾 高 型 」 の 順 で 提 示 さ れ た 場 合 , 答 え は 2 番 と な る 。 ア ク セ ン ト 学 習 課 題 と 同 様 に 「 布 ( ぬ の ) で す 」 の よ う に 文 字 表 記 を 提 示 し た 後 で , 音 声 を 流 し た 。 課 題 を 始 め る 前 に 4 問 の 例 を 提 示 し ,1 0 問 の 練 習 試 行 を 実 施 し た 。 文 字 表 記 と 音 声 の 間 の 間 隔 は 1 秒 で あ っ た 。 各 ア ク セ ン ト 型 の 音 声 の 間 隔 は 1 秒 と し た 。 回 答 に は 制 限 時 間 は 設 け ず , 対 象 者 の 自 己 ペ ー ス で 行 っ た 。 パ ソ コ ン 上 に 提 示 し た 教 示 文 は 図 3 - 1 6の 通 り で あ る ( 原 文 は 中 国 語 で あ る ) 。

こ の 課 題 で は 単 語 の 発 音 を 3 つ 聞 い て , 「 正 し い 高 低 の パ タ ー ン 」 は ど れ か 判 断 す る 課 題 で す 。

答 え る と き は 「1」 「2」 「3」 の ボ タ ン を 押 し て く だ さ い 。 そ の 前 に い く つ か 注 意 事 項 を 確 認 し て く だ さ い 。

1) 単 語 は 「 漢 字 」 と 「 ひ ら が な 」 の 両 方 で 表 示 さ れ ま す 。 2) 高 低 の パ タ ー ン を 3つ と も 全 部 聞 い て か ら 答 え て く だ さ い 。

3) 制 限 時 間 は あ り ま せ ん が , な る べ く 「 早 く 」 「 正 確 に 」 答 え て く だ さ い 。 4) 答 え た ら , す ぐ に 次 の 問 題 に 移 り ま す 。 答 え て も 次 の 問 題 に 移 ら な い 場 合 は も う 1 度 答 え て く だ さ い 。

5) 押 し 間 違 え た 場 合 , 前 の 問 題 に 戻 れ ま せ ん の で 気 に し な い で , 次 の 問 題 に 集 中 し て く だ さ い 。

図 3 - 1 6 ア ク セ ン ト 判 断 課 題 の 教 示

2 7 の 対 象 語 は 各 3 回 出 題 し て お り , 問 題 数 は 計 8 1 問 と な っ た 。 各 単 語 の ア ク セ ン ト 型 の 提 示 順 は , 「 平 板 型 , 頭 高 型 , 尾 高 型 」 「 尾 高 型 , 平 板 型 , 頭 高 型 」 「 頭 高 型 , 尾 高 型 , 平 板 型 」 と い う 3 種 類 を 設 定 し た 。 こ れ は , 提 示 し た ア ク セ ン ト 型 の 音 声 の 順 番 の 影 響 を 最 小 限 に 抑 え る た め で あ る 。 問 題 の 提 示 順 は , 一 度 ラ ン ダ ム 化 し た 上 で , 同 じ 単 語 が 連 続 で 提

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示 さ れ な い よ う に 設 定 し た 。 全 員 が 同 じ 提 示 順 番 で 課 題 を 行 っ た 。 事 前 テ ス ト , 直 後 テ ス ト , 遅 延 テ ス ト の 提 示 順 番 は 全 て 異 な る 。

刺 激 作 成 に あ た っ て , 録 音 し た 音 声 の 3 つ の ア ク セ ン ト 型 の F 0 を 計 測 し , そ れ ぞ れ の ア ク セ ン ト 型 の F 0 曲 線 の 平 均 を 算 出 し た 。 計 測 し た 点 は 母 音 の 始 ま り , 中 間 , 終 わ り で , 各 単 語 は 9 点 計 測 し た 。 計 測 し た F 0 曲 線 を 元 の F 0 曲 線 に 置 き 換 え ,2 7 語 ×3 つ の ア ク セ ン ト 型 , 計 8 1 の 刺 激 を 作 成 し た 。 再 合 成 し た 音 声 の 適 切 性 を 検 討 す る た め に ,2 名 の 日 本 語 母 語 話 者 に ア ク セ ン ト 判 断 課 題 を 実 施 し た 。 両 者 の 正 答 率 は 9 4 %,9 8 %と 高 く , 刺 激 と し て 適 切 で あ る と 思 わ れ る 。

3 . 5 . 2 で 述 べ た よ う に , 事 前 テ ス ト で は 元 の F 0 の 音 声 を 使 用 し , 直 後 テ ス ト , 遅 延 テ ス

ト で は B a r c r o f t & S o m m e r s(2 0 1 4 a) を 参 考 に+ 1 0 %と- 1 0 %の 音 声 を 使 用 し た 。 直 後 テ ス ト , 遅 延 テ ス ト で は , 半 数 の 対 象 者 は+ 1 0 %の 音 声 を 聞 き , 残 り 半 数 の 対 象 者 は- 1 0 %の 音 声 を 聞 い た 。

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