• 検索結果がありません。

第 5 章 日中語の使役受動構文に関する対照研究

5.3 日中語の使役受動構文の構文的特徴

5.3.3 使役行為と使役結果の明示化

以 上、強 制 類 、原因 類 及 び指 示 ・許容 類 と い っ た 順 に 、主 に 述 語と 情 意 性と の 面 か ら 日 中 語 の 使役 受 動 構 文 に つ い て 述べ て き た 。 本 節 で は、「 使 役 行為 明 示 」 か、「 使 役 結 果明 示 」 か 、 また は 使 役 行 為 と 使 役 結果 の 両 方 明 示 か と い う面 か ら 日 中 語 の 使 役 受動 構 文 の 相 違点 を 考 察す る 。以 下 、日 中 語 の使 役 受 動 構 文 を 強 制 類、原 因 類 及 び指 示・許 容 類 と いう 順 を 追 っ て みる こ と に す る 。

ま ず 、強 制 類 の 例 文 を 見 て みよ う 。

(65) 幸 せ で す 、 そ う 言 わ さ れ ま し た 。

[www5.atwiki.jp/hmiku/pages/12522.html 2014/12/13参 照]<日本 語>

(66) 东 大 同 学 刚 刚 游行 回 来, 就 被 集 合 去 听 東 北 大学 学 生 し た ば か り デ モ 帰 っ て く る す ぐ に 受 動 集 合 す る 行 く 聞 く 学 校 当 局 的 堂 皇 的 训 话……

学 校 当 局 の 堂 々 と し て い る の 訓 話

(東 北大 の 学 生 は 、デ モ か ら 帰っ て く る と 、す ぐ に 集合 さ せ ら れ て、学 校 当局 の 、も っ た いぶ っ た 訓 話 を 聞 か さ れた)

[例(21)再 掲]<中国 語 の 通 常 の短 縮 形 式 型>

(67) 今 天 ,你 “被 幸 福 ” 了 吗 ? 今 日 あ な た 受 動 幸 福 完 了 か

(今 日、 あ な た は(中 央 テ レ ビ局 の 新 聞 記 者 に 自 分 は本 当 は 幸 福 で は な い のに)幸 福 だ

と 言 わさ れ た か)

[例(18)再 掲]<中国 語 の 新 型>

(65)は 日 本 語 の 使役 受 動 文、(66)は 中 国 語 に お け る通 常 の 短 縮 形 式 型 の 使役 受 動 文、(67) は 中 国語 の 新 型 の 使 役 受 動 文で あ る が 、い ず れ も 強制 の 意 味 を 表 す 。ま ず 、(65)と(67)を比 べ て みる 。 両 文 の 表 す 意 味 はほ ぼ 同 じ で あ る が 、 明示 さ れ て い る も の は 明確 に 異 な る 。両 者 は とも に 「 幸 せ で は な い のに 、 幸 せ だ と 強 制 的 に言 わ さ れ て し ま っ た 」と い う 意 味 を表 し て いる が 、日 本 語の 使 役 受動 文 で は 、「 言 わ さ れ た」と い う 動 詞の 表 す 使役 行 為 及 び そ の

結 果「言 う よ うに 強 制 さ れ た 」が な け れば 、 強 制 的 使 役受 動 の 意 味 は な く な るの に 対 し 、 中 国 語 の 新 型 の 使 役 受 動 文 で は 、「强 迫 说(言 う よ う に 強 制 す る)」 で は な く 、「幸 福(幸 せ だ)」

と い う強 制 さ れ た 発 話 の 内 容あ る い は 結 果 が 「被」と い う 受 動 標 識 に 後 続し て は じ め て、

構 文 全体 が 強 制 的 使 役 受 動 の意 味 を 表 す こ と に な る。つ ま り、「 幸 せ だ と 言わ さ れ た 」の中 で 、 日本 語 の 使 役 受 動 文 は 「言 わ さ れ た 」 と い う 動詞 の 表 す 動 作 が 明 示 され る の に 対 し、

中 国 語の 新 型 受 動 文 は 「 幸 せだ 」 と い う 動 作 の 内 容あ る い は 結 果 の み が 明示 さ れ る 。 中 国 語に お け る 通 常 の 短 縮 形式 型 の 使 役 受 動 文(66)を 考 察 し てみ よ う 。(66)は「 東 北大 の 学 生 は学 校 当 局 に 無 理 や り に集 合 す る よ う さ せ ら れた 」 と い う 意 味 を 表 して い る が 、 通常 の 短 縮形 式 型 の 使 役 受 動 文 では 、「强 迫 集 合(集 合 する よ う 強 制 す る)」で は な く、「集 合(集 合 す る)」と い う 強 制 さ れ た 内容 あ る い は 結 果 が「被」と い う 受 動 形式 に 後 続し て は じ め て 、 構 文 全体 が 強 制 的 使 役 受 動 の意 味 を 表 す こ と に な る。つ ま り、新 型 の 使 役 受動 文 と 同 様 に、

通 常 の短 縮 形 式 型 の 使 役 受 動文 は 、「集 合 す る よ う 強制 さ れ た 」 の 中 で、「 集 合 す る」 と い う 動 作の 内 容 あ る い は 結 果 が明 示 さ れ る 。

続 い て、 原 因 類 の 例 文 を 見 てほ し い 。

(68) ち ょ っ と 生 活 大 変 だ け ど 、 俺 っ て 幸 せ だ な と ま た 三 ツ 峠 さ ん に 思 わ さ れ ま し た 。 [www.yamareco.com › 山 行 記 録 一 覧 2014/12/13参 照]<日 本 語>

(69) 她 被 一 种 新 奇 的 神秘 似的 感 觉 兴 奋 得 许 久 都 彼 女 受 動 一 種 珍 し い の 神秘 的 のよ う に 感 覚 興 奮 す る 助 詞 長 い 間 で さ え 不 能 安 静 下 来 。

で き ない 落 ち着 く て く る

(も の珍 ら し さ と 神 秘的 な 感 じが 、 彼 女 を 興 奮 さ せ 、い つ ま で も 落 ち 着 か せな か っ た)

[対 訳 青 春 之歌]<中 国 語 の 通常 の 短 縮 形 式 型>

(70) 女 生 送 关 怀 , 独 苗 男 孩 “ 被 幸 福”。

女 子 学生 送 る 配 慮 一 人 っ子 男 の子 受 動 幸 福

(女 子 学 生(全 員)が 至 れ り 尽 く せ り の 配 慮 を し た た め ク ラ ス で 唯 一 の 男 子 は 幸 せ に 思

っ た)

[例(32)再 掲]<中国 語 の 新 型>

(68)-(70)か らわ か る よ う に 、強 制類 の み な ら ず 、原 因 類も 同 様 で あ る 。(68)-(70)のい ず れ も 、 主語 指 示 物「三 ツ 峠 さ ん」、「 彼 女 」、 「男 子」は 何 かの 外 的 要 因 で 、 自 分 が幸 せ だ と 思 っ た 、自 分 が興 奮 し て い る こ とを 表 す が 、(68)で は、「 思 わ さ れ た 」と い う 動詞 の 表 す 使 役 の 行 為 及び そ の 結 果「思 う よ う にさ れ た 」が な け れ ば、「 幸 せ だ」だ け で 使 役 受 動の 意 味 に は な ら な い。一 方 、(69)で は 、「弄(す る)+得(助 詞)」の 表 す使 役 行 為 で は な く、「兴 奋(興 奮 す る)」

と い っ た 使 役 の 結 果 、(70)で は 、「弄 得 感 觉 到(思 う よ う に さ れ た)」 で は な く 、「幸 福(幸 せ

だ)」と い っ た思 考 の 内 容 あ るい は 結 果 が「被」に 後 続 し て はじ め て 、構 文 全 体 が 原因 の 意

味 を 表す こ と に な る 。換 言 すれ ば 、「 興 奮さ せ ら れ た 」、「 幸 せ だ と 思 わ さ れた 」の 中 で 、日 本 語 の使 役 受 動 文 は「 思 わ さ れた 」と い う動 詞 の 表 す 使役 の 行 為 及 び 結 果 が 明示 さ れ る が 、 中 国 語の 通 常 の 使 役 受 動 文 は「 興 奮 し て い る 」 と いう 動 詞 の 表 す 使 役 結 果、 新 型 の 使 役受 動 文 は「 幸 せ だ 」 と い う 形 容詞 の 表 す 使 役 結 果 が 明示 さ れ る 。

さ ら に、 指 示 ・許 容 類 の 分 析 に入 る 。

(71) 昨 晚 ,她 被 叫 到 了 派 出 所 。 昨 晩 彼 女 受動 使 役 行 く 完 了 派 出 所

(昨 夜、 彼 女 は 交 番 に行 か さ れた)

[例(59)再 掲]<中国 語 の 通 常 の完 全 形 式 型 指 示>

(72) 倪 藻 走 进 一 个 宽 敞 的 、 同 样 昏 暗 的 客厅 , 他 被 让 人 名 歩 く 入 る 一 つ 広 々 とし て い る の 同 様 暗 い の 客間 彼 受 動 使 役 坐 在 一 个 不 新 的 暗 红 色 沙 发 上 。

座 る に 一 つ な い 新 し い の 暗 い 赤 色 ソ フ ァ 上

(倪 藻は 広 々 と し た、や は り ほの 暗 い 客 間 に 人 り、彼 は 古 び た エン ジ 色 の ソフ ァ に 案 内 さ れた)

[例(63)再 掲]<中国 語 の 通 常 の完 全 形 式 型 許 容>

結 論 から 先 に 言 え ば 、 中 国 語に お け る 通 常 の 完 全 形式 型 の 使 役 受 動 文 に 特有 の 用 法 とし て 、指 示 ・許容 類 は 日 本 語 の 使役 受 動 構 文 と 同 様 に、使 役 の 行 為 とそ の 結 果の 両 方 が 明 示 さ れ る とい う こ と で あ る 。

ま ず 、指示 類 の 例 文 で あ る(71)を 見 て みよ う 。(71)で は 、「 警察 が 彼 女 を 交 番に 行 か せ た 」 と い うこ と を 表 す が 、使 役 の意 味 を 表 す「叫(命 令 して-さ せ る)」は 「 強 制」、「 原 因 」で は

な く、「 指 示」を 意 味 す る。「叫(命令 し て-さ せ る)」と い う 使 役 動詞 の 表 す 動作 及 び そ の 使 役 の 結 果 「到(行 く)」 の い ず れ が 明 示 さ れ な い と 、「他 被 到 了 派 出 所」、「他 被 叫 了 派 出 所」 の よ うに 、使 役の 結 果 を 表 す「到(行く)」と使 役 の 行為 を 表 す「叫(命 令 し て-さ せ る)」の い ず れ が単 独 で 「被」 と い う 受動 標 識 に 後 続 す る 表 現は 非 文 に な る 。 つ ま り、 使 役 の 動 作及 び そ の結 果 を 表 す 動 詞 が 同 時に 明 示 さ れ な い と 、 使役 受 動 の 意 味 に は な らな い 。

同 じ こと は 許 容 類 に も 言 え る。(72)で は 、「 史 太 太 が 倪 藻 を 古 び た エ ン ジ 色の ソ フ ァ に案 内 し た 」こ とを 表 す が 、使 役 の 意 味を 表 す「让(許可 し て-さ せ る)」 は「 強 制」、「 原 因 」で は な く、「 許容 」を 意 味 す る。「让(許 可 し て-さ せ る)」と い う 使 役動 詞 の 表 す行 為 及 び そ の 使 役 の結 果「坐(坐 る)」の い ずれ が 明 示 さ れ な い と、「他 被 坐 在 一 个 不 新 的 暗红 色 沙 发 上」、

「他 被让 在 一 个 不 新 的 暗 红 色沙 发 上」の よ う に 、使 役の 結 果 を 表 す「坐(坐る)」と 使 役 の行 為 を 表 す 「让(許 可 し て-さ せ る)」 の い ず れ が 単 独 で 「被」 に 後 続 す る 表 現 は 非 文 に な る 。

上 に も 述 べ た よ う に 、 中 国 語 の 使 役 標 識 の う ち 、「叫(命 令 し て-さ せ る)」 と 「让(許 可 し

て-さ せ る)」 は 、「使(~ さ せ る)」 と 比 べ て 、 抽 象 度 が 低 く 、 実 質 的 な 意 味 内 容 が 残 っ て い

る と 考え ら れ る 。した が っ て、中 国 語 の 指示 ・許 容 類の 使 役 受 動 文 は 通 常 の直 接 受 動 文(例: 钱包 被偷了(財 布 が すり に 盗 まれ た))と の連 続 性 も 見ら れ る 。

こ の よう に 、 使 役 受 動 構 文 にお い て 、 強 制 類 で あ ろう と 、 原 因 類 で あ ろ うと 、 日 本 語と 中 国 語の 完 全 形 式 型 は 使 役 行為 と 使 役 結 果 と の 両 方が 明 示 さ れ る が 、 中 国語 の 新 型 は 使役 結 果 のみ 明 示 さ れ る 。 一 方 、日 本 語 に な い 、 中 国 語に 特 有 の 短 縮 形 式 型 は新 型 と 同 様 、使 役 結 果し か 明 示 さ れ な い 。 つま り 、 中 国 語 の 使 役 受動 構 文 は 通 常 で あ れ 、新 型 で あ れ 、結 果 明 示が 要 請 さ れ て い る と いう こ と で あ る 。

5.3.4 まとめ

以 上、 形 式 的 特 徴 及 び 意 味的 特 徴 に つ い て 、 日 中語 の 使 役 受 動 事 態 を 表す 三 つ の 構 文、

つ ま り日 本 語 の 使 役 受 動 構 文、 中 国 語 に お け る 通 常の 使 役 受 動 構 文 及 び 新型 の 使 役 受 動構 文 を 分析 し て き た 。5.3 で 述 べた こ と を 以 下 の よ う にま と め る こ と が で き る。

第 一に 、 形 式 的 特 徴 に 関 して は 、

1) 日 中 語 の 使 役 受 動 事 態 を 表 す 三 つ の 構 文 は 形 式 的 に 異 な る の が は っ き り し て い る が 、 そ れ ら が 異 な る 形 式 的 特 徴 を 持 つ の は そ れ ぞ れ の 言 語 類 型 及 び 体 系 が 要 因 で 、 同 様

の 基 本 構 文 が 複 合 構 文 で あ る 使 役 受 動 構 文 を 融 合 す る 過 程 で 異 な る 合 成 経 路 を 取 っ た た めで あ る と 考 え ら れ る 。

2) 日 本 語の 使 役 受 動 構 文 は、「-さ せ ら れ る 」と い う 使役 受 動 形 式 、あ る い は五 段 活 用 動 詞 の 場合 、短 縮形 式 を 持 た なけ れ ば な ら な い が、い ず れ の 形式 も 使 役 形 式と 受 動 形 式 を 備 えて い る 。し かし 、中国 語 の 使 役 受 動構 文 は 使役 ・受 動形 式 の 両 方 を 備え た ほ う

(指 示 ・許 容 類)が む し ろ ま れ で あ る 一 方 、 受 動 形 式 し か な い も の は 新 型 の 使 役 受 動 構

文 の みな ら ず 、通 常 の 使 役 受動 構 文 に も 見 ら れ る。こ の こ とは 新 型 の 受 動構 文 と 通 常 の 受 動構 文 と の 関 連 性 を 反 映し て い る 。中国 語 に おけ る 使 役 受 動 構 文 の うち 、使 役・

受 動 形式 の 両 方 を 持 つ も の より も 、受動 形 式 し か 持た な い も の の ほ う が 多い 、と いう こ と は 中 国 語(母 語 話 者)が 意 味 の 伝 達 を 重 視 し 、 い わ ば 意 合50を 重 ん じ 、 文 法 の 形 式 に と らわ れ な い と い う 特 徴 を表 し て い る 。

第 二 に、 意 味 的 特 徴 に 関 し ては 、

1) 意 味 分類 に お い て 、日 本 語 の使 役 受 動 構 文 は 、直 接 と 間 接に 二 分 す る こ とが で き 、強 制 と 原 因 の 意 味 を 持 ち 、 使 役 行 為 と そ の 結 果 の 意 味 両 方 が 明 示 さ れ な け れ ば な ら な い 。こ れ と 同 様 に、中 国 語 の使 役 受 動 構 文 に も 、直 接 と 間 接 と の両 方 、そ し て 強 制 と 原 因 の 意 味 、 行 為 と 結 果 と の 意 味 の 両 方 が 明 示 さ れ な け れ ば な ら ぬ 完 全 形 式 型 は 存 在 す る。一 方、日 本 語 に は ない も の 、つ ま り 完 全 形式 型 の 指 示・許 容 類 の 用法 及 び 結 果 だ け 明 示 さ れ る 短 縮 形 式 型 と 新 型 の 用 法 も 見 ら れ る 。 中 国 語 の 使 役 受 動 構 文 は 通 常 で あれ 、 新 型 で あ れ 、 結 果明 示 化 が 要 請 さ れ て いる 。

2) 使 役 受動 構 文 の 述 語 に 関 し ては 、日 本 語 に お い て も 、中 国語 の 通 常 に お いて も 、強 制 類 は 意 志 動 詞 、 原 因 類 は 主 に 位 置 変 化 ・状 態(心 理 的 状 態 を 含 む)変 化 を 表 す 非 意 志 動 詞 、制 御 性 のな い 、あ る い は低 い 行 為 を 意 味 す る 意志 動 詞 で あ る が 、中 国 語 に 特有 の 指 示 ・許 容 類 は 主 に 「到(行 く)」、「去(行 く)」、「上(上 が る)」、「进(入 る)」 な ど の 位 置 変 化 ある い は 移 動 を 表 す 自 動詞 で あ る 。一 方 、中 国 語 の 新型 は 、元 の 述 語動 詞 が 明 示 さ れ ない た め 、形 式 上 、述 語 と し て動 詞 の み な ら ず 、形 容詞 及 び 名 詞 も 可能 で あ る 。

50 中 国 語 の 文 法学 者 の 説(王 力 1957、张 黎 1994,1997,2012、袁 毓 林2015)に よる と 、 中 国 語 の 表現 が 意 思 の 伝 達 を 重 視し 、 文 法 の 形 式 に と らわ れ な い と い う 。 こ れが 中 国 語 の 表現 で い う「意 合(意 味 の一 致)」と い う 特 色 だ とい う こ とで あ る 。 中 国 語 文 法 の「意 合(意 味 の 一 致)」 と い う 特 色に 関 し て、 詳 し く袁 毓 林(2015)、 杉 村(2015)を 参 照 の こと 。

原 因 類と 強 制 類 の 使 役 受 動 構文 に 入 る 述 語 の 制 限 は、そ の 厳し さ に よ っ て、中 国 語の 新 型 、日 本 語 、中 国語 の 通 常の 短 縮 形 式 型 と い う 順に な り 、上 か ら 下 へ より 厳 し く な る の であ る 。

3) 位 置 変化 ・状 態変 化 を 意 味 す る非 意 志 的 自 動 詞 の 他 動詞 代 用 の 形 式 に お い ては 、 日 中 語 の間 に は 明 ら か な 相 違 が見 ら れ る 。 使 役 の 意 味は 日 本 語 で は 使 役 形 式に よ っ て 明 示 され る が 、 中 国 語 で は 使役 形 式 に よ っ て 表 さ れず 、 動 詞 の 意 味 と し て語 彙 化 さ れ る 。

4) 情 意 性に お い て は 、 日 中 語 の使 役 受 動 構 文 は 、 い ずれ も 強 制 類 で は 、 被 害の み 、 原 因 類 では 、 被 害 の み な ら ず 、中 立 、 利 益 に も な り うる 。 一 方 、 中 国 語 に 特有 の 指 示・許 容 類 も 、原 因 類 と 同 様 に、 被 害 、 中 立 及 び 利 益の い ず れ に も な り 得 る。