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ICTによる社会のCO₂ 排出削減効果 基本的な考え方

2013 2014 2015 (年度)

(万t)

0 2,000 4,000 6,000 8,000

2,964 4,928

6,032

▶ NTTグループのICTによる社会のCO₂削減効果

(注)ソリューション環境ラベルは、NTTグループが制定した自己宣言型(TYPE II)の環境ラベルです。

ソリューション環境ラベル http://www.ntt.co.jp/kankyo/protect/label/index.html

NTTグループは、ICTによる環境貢献をお客さまにわかりやすく伝えるため、また自ら環境への取り組みを 促進するために、「ソリューション環境ラベル制度」を策定し、2009年度から運用しています。

この制度では、NTTグループ各社のICTソリューションのうち、一定の環境負荷低減効果があるものを「環境 にやさしいソリューション」として認定し、「ソリューション環境ラベル」を付与するものです。具体的な認定基 準としては、「CO₂排出量の削減量を定量的に評価したときに、その削減率が15%を超えるもの」としています。

認定されたソリューションは、NTT公式ホームページの「NTTグループ環境活動」

内のソリューション環境ラベルの紹介コーナーに掲載され、その評価内容を公表して います。2015年度は新たに8件を「環境にやさしいソリューション」として認定し ました。これまでの認定とあわせて、延べ51件のソリューションを認定しています

(2015年度末時点)。

ソリューション環境ラベル

ディメンションデータは、お客さまにICTを活用いただくことによって、社会全体のCO₂排出量を180万 トン削減することを2014年10月から2018年10月までの目標として設定しています(P.073参照)。この目 標達成に向け、お客さまへ提供するICT活用の具体的なサービスとして、次の3つが挙げられます。

❶テレビ会議システムの利用

テレビ会議システムの利用により、年間約2万kmの移動の削減が可能であり、さらにイマーシブ・テレプ レゼンスの会議スペースを積極的に導入することにより、年間平均100万kmの移動の削減が見込めます。

❷クラウドコンピューティングの積極的導入

コンピューター資源をお客さまのデータセンターからクラウドプラットフォームへ移行し、クラウドコン ピューティングを導入することにより年間約4,000kWhのエネルギー使用量が削減できると考えます。

❸イノベーション

バーチャルデータセンターや、スマートビルディング、そしてエネルギー管理ネットワークの構築など、イ ノベーションによって自社はもとより、お客さまのCO₂排出量削減が可能になるよう、これからも革新的な サービスの提供をめざします。

※ ひとつの空間で実際に会議を行っているような臨場感のあるテレビ会議システム。

海外グループ会社におけるICT による社会のCO₂ 削減効果

2015年度のNTTグループのCO₂排出量は、購入電力量、排出係数ともに減少したことにより2014年度 から20万トン減少し、487万トンとなりました。

NTTグループのCO₂排出量

▶ 事業活動にともなうCO₂排出量

▶ CO₂以外の温室効果ガス排出量(CO₂換算)

▶ 事業活動にともなうCO₂排出量の内訳

▶ 電力使用量

■電気の使用 ■ガス・燃料の使用 ■社用車の走行 ■熱の使用

2011 2012 14,000

12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0

(t-CO2

(年度)

2013 10,504

2014 10,747

2015 10,960

■CH4 ■N2O ■HFC ■PFC ■SF6

13,829 11,787

■電気の使用 ■ガス・燃料の使用 ■社用車の走行 ■熱の使用

100 80 60

40 20 0

(億kWh)

(年度)

88.3

■電力購入量 ■再生可能エネルギー・新エネルギーの発電量

2013 86.4 90.4

2014 2012

87.0

2011 88.1

電力購入量:

87.4 再生可能エネルギー:

0.9

2015 550

500

450

400

350

300

0

(万t-CO2

2015 (年度)

2014 487

2011 379

2012 441

■電気の使用 ■ガス・燃料の使用 ■社用車の走行 ■熱の使用

2013 485

507

2020年度目標

(342万t以下)

~ ~

※ NTT グループが各電気事業者ごとに使用している電力量に応じて、

各電気事業者が毎年公表している排出係数を加重平均した値です。

年度 2011 2012 2013 2014 2015 電力(億kWh) 86.6 85.6 85.2 89.5 87.4 排出係数(kg/kWh) 0.408 0.488 0.541 0.540 0.534 電力起因のCO(万t) 353 417 461 484 467 ガス・燃料のCO(万t) 17.7 16.4 16.4 15.9 13.9 社用車のCO(万t) 6.6 5.9 5.5 4.7 4.2 熱のCO(万t) 1.7 1.6 2.0 2.6 2.7 CO排出量合計(万t) 379 441 485 507 487

NTTグループでは、事業活動にともなって発生する環境負荷に加えて、ICTサービスなどを提供するにあ たって間接的に排出される「バリューチェーン全体を通じた温室効果ガスの排出量(スコープ3)」 を算定公表 しています。

2015年度のスコープ3は1,759万トンとなりました。このうちカテゴリ1,2と11の3つのカテゴリで全体 の85%以上を占めており、「グリーン調達ガイドライン」に基づく低環境負荷製品の導入促進や、お客さまが 使用される機器の省電力化の取り組みを進めています。

バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量 (スコープ3)

※ NTTグループでは、2013年度実績値から、従来報告してきた「燃料などの使用による直接排出量(スコープ1)」「電力などのエネルギー利用にともなう間接排 出量(スコープ2)」に加えて、通信キャリアとしては国内で初めて、スコープ3の15のカテゴリ全てについて排出量を算定・公表しました。これらの算定は、

環境省の「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(Ver2.1)」に基づき実施しています。今後もスコープ3の算定・公 表を継続しながら、データ収集の精度向上に努めます。

▶ 2015年度スコープ3排出量

スコープ、カテゴリ 算出の範囲と方法 排出量(万t-COe)

スコープ1(直接排出) 20

スコープ2(エネルギー利用にともなう間接排出) 469

スコープ3(バリューチェーンからの間接排出) 1,759

カテゴリ1  購入した製品・サービス お客さまに販売している機器、サービスを対象に、数量・購入金額から算定 342

カテゴリ2  資本財 通信設備などの設備を対象に、設備投資費用から算定 561

カテゴリ3  スコープ1、2に含まれない燃料

      およびエネルギー関連活動 エネルギー種別ごとの年間消費量から算定 34

カテゴリ4  輸送、配送(上流) 委託輸送、およびお客さまに販売している機器の輸送を対象に、重量・距離、

または機器の数量から算定 4.9

カテゴリ5  事業から出る廃棄物 種別ごとの廃棄物量から算定 3.5

カテゴリ6  出張 出張旅費支給額から算定 5.4

カテゴリ7  雇用者の通勤 交通費支給額から算定 2.5

カテゴリ8  リース資産(上流)※1 算定対象外※1

カテゴリ9  輸送、配送(下流)※2 算定対象外※2

カテゴリ10 販売した製品の加工※3 算定対象外※3

カテゴリ11 販売した製品の使用 お客さまに利用いただいている通信サービスや機器を対象に、サービス契約数、機器の

数量・金額から算定 628

カテゴリ12 販売した製品の廃棄 お客さまに利用いただいている通信機器を対象に、サービス契約数、機器の数量・金

額から算定 8.2

カテゴリ13 リース資産(下流) リース物品の平均運用量から算定 1.5

カテゴリ14 フランチャイズ 販売代理店を対象に、代理店の延べ床面積から算定 9.2

カテゴリ15 投資 投資先のスコープ1、2排出量のうち、株式の保有割合に応じた排出量を算定 157

※1 カテゴリ8(リース資産(上流))は、リース資産が使用する燃料や電力 はスコープ1または2で算定済みのため、算定の対象外としました。

※2 カテゴリ9(輸送、配送(下流))は、自家物流や自社施設での排出(ス コープ1また2で算定)、委託輸送(カテゴリ4で算定)がほとんどであ ることから算定対象外としました。

※3 カテゴリ10(販売した製品の加工)については、NTTグループの主事 業において、中間製品の加工を実施していないため、算定対象外とし ました。

スコープ1 20万t-CO2e

スコープ2 469万t-CO2e

スコープ3:カテゴリ1 342万t-CO2e スコープ3:カテゴリ2 561万t-CO2e スコープ3:カテゴリ3

34万t-CO2e スコープ3:カテゴリ11

628万t-CO2e スコープ3:カテゴリ15 157万t-CO2e

スコープ3:その他 37万t-CO2e

GHG排出量

2,248

万t-CO2e

ディメンションデータでは、Sustainability Management System(SMS)というIT基盤を構築・導入す ることで、一部推計が含まれるものの、グループ全体のCO₂排出量の集計を一元化しています。

また、ディメンションデータでは、2014年10月から2018年10月までの推計を算出しています。ディメ ンションデータの事業活動にともなうCO₂排出量は、グローバルな事業の拡大やITaaSサービスの展開によ り、2014年10月から2018年10月までで100万トンを見込んでいます。また、ディメンションデータが提 供するICTサービスを活用することにより、お客さまのCO₂排出量も5年間で280万トン削減できると見込ん でいます。

これらを踏まえて、ディメンションデータでは2014年10月からの5年間における社会全体のCO₂排出量 を180万トン削減することを目標として設定しています。なお、CO₂排出量の算定にはカーボントラスト※1、 カーボンスマート※2、シスコ※3などの技術的またはコンサルティングにおける協力を得ています。

海外グループ会社のCO₂ 排出量

※1 カーボントラストはCO₂削減、省エネ施策、低炭素技術などを通して企業、政府、公共セクターが持続可能で低炭素な経済基盤への速やかな移行を支援す る組織です。

※2 カーボンスマートは2007年よりサステナビリティコンサルティング業務を提供しています。企業のチャレンジや目標に見合った革新的で実用的なソ リューションを届けています。

※3 シスコはIT業界の世界的リーダーであり、これまでコネクティッドされていないものにコネクトすれば素晴らしいことが起きることを実証することによっ て、企業が未来のチャンスをつかむことを支援します。

分類 CO₂排出量(tCO₂) 割合(%)

スコープ 1 13,794 11

スコープ 2 86,021 68

スコープ 3 25,991 21

合計 125,806 100

▶ ディメンションデータのCO₂排出量(2015年9月期実績)

分類 CO₂排出量(tCO₂) 割合(%)

スコープ 1 18,669 6

スコープ 2 161,136 50

スコープ 3 144,753 45

合計 324,558 100

▶ ディメンションデータのCO₂排出量(2018年9月期推計)

※ ディメンションデータの会計年度は10月から翌年の9月。