• 検索結果がありません。

NTTグループでは、社員一人ひとりが業務を通じて能力を発揮し、高い付加価値を提供できる人材になるた めの環境整備を行っています。

社員それぞれが業務に必要な専門性に基づいた自己の育成計画をたて、PDCAサイクルを実行し、スキル アップを実現しています。グループ各社では、事業特性や業務内容に応じた専門分野の設定・スキルを認定す る仕組みを設けるなど、さまざまな人材育成に関する制度を整備しています。

各事業分野に必要な専門スキルを習得するための集合研修やOJTに加え、自己研鑽のための通信教育やe ラーニング、その成果を図るための社内資格制度や資格取得の支援などを通じて、社員が一層活躍できる場を 提供しています。

また、年度の初め・中間・年度末に上長と社員が計画・振り返りの面談をするとともに、ステップアップの タイミングでのマネジメント研修を行うなど、積極的に社員のキャリア形成を支援しています。これらのほ か、グローバルに活躍する社員の育成に向け、海外大学院への留学や海外企業派遣プログラムを充実させてい ます。

2015年度、主要8社(NTT、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTT データ、NTTコムウェア、NTTファシリティーズ:連結子会社を含む)において提供した研修プログラムは約 7,800、一人あたりの年間研修費用は5.5万円でした。

教育・研修制度

社員教育・研修に関する方針、制度など

能力開発の支援

▶ グループ各社の状況

グループ各社 一人あたりの

年間研修費用(万円/人) 一人あたりの

年間研修時間(時間/人) 提供プログラム数

NTT 14.6 17 570

NTT東日本 4.4 8 1,255

NTT西日本 3.4 6 1,400

NTTコミュニケーションズ 8.9 11 1,070

NTTドコモ 7.4 50 1,040

NTTデータ 12.2 77 1,676

NTTコムウェア 6.2 25 510

NTTファシリティーズ 13.0 43 230

グループ各社では、各事業特性をもとに、独自のスキルマッピングを設定しており、その分類に基づき人材 育成を行っています。マッピングに基づくレベル測定を行っており、その各レベルでの認定人数を把握し、実 施状況を測定しています。具体的には以下のような運用を行っています。

❶ 業務に必要な専門性に基づく専門分野の設定

❷ 専門分野でのスキルに応じたレベルの定義・認定

❸ 自己のキャリア計画に基づく、上長・組織の支援のもと、PDCAサイクルを回した育成

国内主要5社については、合計93種類のスキル分類を行っており、海外グループ会社においても、例えば ディメンションデータにおいてはフレームワークを用いた10種類の分類で人材育成を行っています。

また、NTTグループでは社員の業務に関連する資格取得を奨励しており、資格保有者の増加をめざしていま す。ICT業界で広く活用されている、技術士、情報処理技術者やCISSPなどの主要資格取得者数については、

2014年度の39,063名に対し、2015年度は39,373名と着実に増加しています。

スキルマッピング

NTTグループの事業内容は多岐にわたっています。それぞれの事業を円滑に推進していくためには、社員一 人ひとりが最大限に力を発揮できるよう、適材適所の人材配置を行うことが重要です。こうした観点から、個々 人の能力開発の状況やキャリアプランを総合的に勘案して定期的に人事ローテーションを実施しています。

「NTTグループ内ジョブチャレンジ」とした社内公募制度を導入し、チャレンジ意欲のある社員へ幅広い フィールドで活躍できるチャンスの提供、モチベーションの向上やグループ内の人材交流を推進しています。近 年では、グループ全体のグローバル人材の育成・拡大に向けた仕組みとしてもこの制度を活用しています。ま た、グローバルポストの新設や募集数拡大を図り、グローバルポストへのチャレンジ機会を積極的に提供してい ます。2015年度は、317人の社員がジョブチャレンジに応募し、99人が希望先の業務へ配置されました。

人材は企業の経済的成長や企業戦略推進において要の役割を担っており、企業が優秀な人材を確保していけ るかどうかは、企業が持続的に成長する可能性を測るために重要な指標です。2013年度からは、NTTグルー プ主要8社(事業分担会社含む)で離職率を集計しており、2015年度の離職率は8.5%でした。

※ 定年退職を含んだ数値。

適材適所の人材配置 人材配置の考え方・制度

社内公募制度の実施

離職の状況

▶ NTTグループ主要8社の離職率

2013年度 2014年度 2015年度 全従業員の離職率 9.5% 8.8% 8.5%

自己都合による離職率 1.8% 2.1% 2.3%

組織的変更にあたっては、全ての労働組合と協議・交渉した上で実施しています。2015年度も、一時解雇

(レイオフ)にあたる実績は発生していません。

一時解雇(レイオフ)の実績

NTTグループではグループ各社がそれぞれ で、採用活動を行っています。2015年度に は、学生の皆さまにNTTグループ各社の事業 内容をより深く知っていただくことを目的に、

NTTグループ学生向け情報提供サイト「攻め ろ。」をオープンしました。

NTTグループ学生向け情報提供サイト

「攻めろ。」 http://action.ntt/

採用

▶ 新卒採用者数

※ 医療機関(病院)での採用は除く。

会社名 男性(人) 女性(人) 全体(人)

NTT 51 14 65

NTT東日本 180 97 277

NTT西日本 86 47 133

NTTコミュニケーションズ 148 47 195

NTTドコモ 156 76 232

NTTデータ 255 124 379

NTTコムウェア 62 28 90

NTTファシリティーズ 49 17 66

重点活動項目とした背景

NTTグループは、日本国内はもとより世界各 地に事業所を持ち、通信ネットワークというラ イフラインの提供をはじめとして、地域に根ざ した事業を展開しています。そうした事業を維 持し、発展させていくためには、地域住民の 方々、政府や自治体、NGO・NPO、教育機関 などと連携して地域の課題と向き合い、さまざ まな人びとと共生していくことが不可欠です。

NTTグループでは、環境問題や少子高齢化、

子どもたちの教育など、事業活動を行う地域の さまざまな課題を認識し、働く全ての社員とそ の家族、退職した方々など“チームNTT”一人ひ とりの活動を通じて、豊かな地域社会づくりに 貢献していくことが重要であると考えます。グ

ループ総勢約24万人の社員一人ひとりが地域の 方々との交流をもち、地域のニーズを把握し、

課題解決に向けて少しでも貢献できることが望 ましい姿であり、グローバル企業であると同時 に地域に根差した事業を展開するNTTグループ の強みでもあります。これからもチームNTTの 活動が、NTTグループならではの社会貢献活動 へとつながることをめざします。

グループ一丸となった社会貢献活動の推進

重点活動項目

NTTグループは、「自然環境保護」「社会福祉」「教育・文化振興」「地域振興・交流」「国際交流」「スポーツ振 興」という社会貢献活動の6つの柱を設定して活動を推進しています。2015年度は、国内NTTグループで約 3,987件の社会貢献活動を実施し、延べ約16.7万人の社員が活動に参加しました。これは、NTTグループの 社員の約69.0%にあたります。また、社会貢献活動に関する総支出額の実績は約66.5億円でした。

社会貢献活動の2015年度実績

※ 社会貢献活動に関する総支出額には、以下が含まれます。金銭寄附、物品寄附、施設の無料開放時の実質負担金、社員の参加人件費、社会貢献プログラム実 施の経費(作業委託費、交通費など)。

NTTグループでは、“チームNTT”一丸となって、豊かな地域社会づくりに貢献していくことを「NTTグ ループCSR憲章」の中で定めています。この考えに則って、「自然環境保護」「社会福祉」「教育・文化振興」

「地域振興・交流」「国際交流」「スポーツ振興」という社会貢献活動の6つの柱を設定して活動を推進してい ます。中でも「自然環境保護」の分野では、2009年度から「Green with Team NTT」というスローガ ンを打ち出し、社員参加型の環境保護活動をグループ一体的に推進しています。また、東日本大震災をはじ めとする大規模災害で被害を受けた方々への支援活動も、NTTグループが向き合うべき重要な地域課題の ひとつと考え、東日本大震災の被災地の復興に向けたボランティア活動も継続的に行っています。

マネジメントアプローチ

2015年度の実績

●社員のボランティア活動参加率

69.0

CSR定量指標

社会貢献活動の柱 社会貢献活動件数

(件) 社会貢献活動参加人数

(人) 社会貢献活動支出 (百万円)

自然環境保護 1,241 138,969 1,202

社会福祉 492 2,401 365

教育・文化振興 463 3,658 1,894

地域振興・交流 1,282 17,627 1,156

国際交流 62 131 80

スポーツ振興 170 3,698 1,840

その他(分野横断など) 277 801 112

合計 3,987 167,286 6,649

分類 比率 取り組み事例

地域社会への投資 NTTグループおよび地域社会双方関連のある社 会的課題を解決するために、中長期的に展開する

社会貢献活動 74.7% 東日本大震災の被災者へ「心のケア」をめざした料 理教室などの実施(P.131)、インドにおける地域・

教育支援活動(P.133)

慈善活動 1回もしくは短期的で活動が収束する予定の社会

貢献活動 18.7% 東南アジアでのNGOを通じた健康・教育分野へ

の支援活動(P.134)

商業的イニシアティブ 社会貢献活動自体でNTTグループとして利益を

あげている活動 6.6% 電報サービスを通じた寄附による障がい者スポー

ツの普及・強化(P.132)

また、NTTグループは、地域に根ざした事業活動を展開しており、社会貢献活動を通じた地域社会との対話 が、やがて自分たちのビジネスチャンスやリスク回避としてリターンされると考え、「地域社会への投資」を目 的とした活動を最も重要な活動分野と位置づけ、継続的に実施しています。

※ 金銭寄附、物品寄附、施設の無料開放についてもそれぞれ1件とカウント。

▶ 2015年度の社会貢献活動実績

▶ 2015年度の社会貢献活動分野

※ 社会貢献活動支出額での比率。