• 検索結果がありません。

二国間援助機関

ドキュメント内 untitled (ページ 84-88)

第 3 章 貧困削減に向けたパートナーシップ

3.1. 援助機関による取組み

3.1.4. 二国間援助機関

表 3-8 AfDBのセクター別コミットメント配分(1996-2004)

(単位:百万ドル)

セクター プロジェクト数 契約

借款 贈与 合計

マルチ・セクター 5 136.17 0.00 136.17 31

運輸 7 108.62 1.77 110.39 25

社会セクター* 10 62.78 10.07 72.85 16

農業 5 62.81 1.77 66.58 15

公益事業 6 36.94 21.32 58.26 13

工業 1 0.50 0.00 0.50 0

合計 34 409.82 34.93 444.75 100

(出所) African Development Bank (2006) “Tanzania: Country Assistance Evaluation (1996-2004)”, African Development Bank

AfDB

は、教育と運輸セクターで積極的な支援を行ってきた。

CSP3

では、農業セクタ ーの成長にとって農村道路網が重要であることが認識されている。表

3-8

を見ると、農 業と運輸が対タンザニア支援の

40

%を占めていることがわかる。

援助協調に関しては、他ドナーとの協調融資は行っているものの、ドナー会合に参加す るなどの積極的な関与は行っていない68

2006

6

月現在、日本の国際協力銀行(

JBIC

) との協調融資による、タンザニアとケニアを結ぶ道路の修復・再建プロジェクトを検討 している69

(2)

日本

3-2

および表

3-3

を見ると、日本の対タンザニア

ODA

純供与額は、

2004

年時点で

5,252

万ドルであり、同年のタンザニア

ODA

純受取額の

3.01

%を占める。無償資金協

力の額だけを見てみると、

2004

年はタンザニアの無償資金協力純受取額の

10

%以上に 相当する

1

5,788

万ドルを供与している(表

3-9

)。

表 3-9 日本の対タンザニア

ODA

供与額の推移

(単位:百万ドル)

1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 ODA (OA) 合計(純額) 55.37 83.37 74.81 217.14 260.44 58.2 74.47 52.52 ODA (OA)

無償資金協力合計 65.88 102.86 81.02 229.82 268.66 64.74 76.22 157.88 技術協力合計 29.05 21.81 21.47 26.65 27.35 25.43 22.32 18.21

(出所) OECD(http://www.oecd.org/) International Development Statistics Online Database からDestination of Official Development Assistance and Official Aid - Disbursementsを用いて作成

表 3-10 日本の対タンザニア形態別援助実績額

(単位:億円)

1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 援助額合計 n.a. n.a. 74.82 217.14 260.44 58.20 74.47 52.52 政府貸付等 n.a. n.a. -6.21 -12.68 -8.22 -6.54 -1.76 105.36 無償資金協力 n.a. n.a. 59.56 203.16 241.32 39.31 53.90 139.67 技術協力 n.a. n.a. 21.47 26.65 27.35 25.43 22.32 18.21

(出所) 外務省 「政府開発援助(ODA)国別データブック2004年度版」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html)

20065月現在

日本はタンザニアを対アフリカ援助の重点国と位置づけているが、同国は

HIPC

として 債務削減措置が適用されており、円借款の供与が困難であるため、無償資金協力や技術 協力を組み合わせて効率的な援助を実施するとしている。

2000

6

月に策定されたタンザニア国別援助計画では、

5

年間の援助の方向性として、

i

)農業・零細企業の振興のための支援、

ii

)基礎教育支援、

iii

)人口・エイズおよび子 供の健康問題への対応ならびにその一環としての基礎的保健医療サービス、

iv

)都市部 等における基礎インフラ整備等による生活環境改善、v)森林保全の

5

分野を重点分野 として支援することが明らかにされた70

2004

年の対タンザニア援助実績は、無償資金 協力が

139.67

億円、技術協力が

18.21

億円であった(表

3-10

)。

また、タンザニアを援助協調最重点国としており、効率的な援助に向けてドナー間の調 整にも力を入れている。日本は、

2001

年より

GBS

に参加しているほか、

2003

年より

3

つのコモン・バスケットにも参加している71。2006年度には、新たに農業セクターのコ モン・バスケットが加わる予定である。日本は、デンマークおよびアイルランドととも に農業セクター開発戦略(

ASDS

)の策定を支援したり、デンマークと共に地方開発戦 略(

RDS: Regional Development Strategy

)策定のためのコモン・バスケット型支援を行 ったりするなど、農業

/

農村開発分野において主要ドナーの役割を担っている。

なお、

2005

年度に実施されたタンザニアへの

ODA

に関する国別評価に基づき、新たな

70

外務省  「タンザニア国別援助計画」  外務省  2000

71

貧困モニタリング、公共財政管理、農業セクター開発プログラム(ASDP)事務局のコモン・バスケット

国別援助計画が策定される予定であり、対タンザニア

ODA

のあり方が示されることと なる。

(3)

オランダ

オランダ政府は、タンザニアに対する援助の重点分野を、教育と保健の

2

つに絞ってお り、

i

HIV/AIDS

ii

)公共財政管理、

iii

)地方レベルのサービスデリバリー、

iv

)ビジ ネス環境の整備、

v

)法の整備の

5

つを横断的分野として取り上げている。実際の援助 配分を見ても、援助の

16

%が教育に、そして

11

%が保健に割り当てられている(表

3-4

)。 教育分野への支援は、

1997

年から

1999

年までは基礎教育に向けられていたが、近年は 中等教育や中等後教育へも向けられるようになった(表

3-11

)。初等教育開発計画

PEDP:Primary Education Development Plan

) と 中 等 教 育 開 発 プ ロ グ ラ ム

(SEDP:

Secondary Education Development Programme)

にも、積極的に関与している。

援助形態は、プロジェクト型援助として実施してきた技術協力を継続しながらも、コモ ン・バスケットや財政支援に積極的に参加するという形をとっている。

表 3-11 オランダの教育支援内訳

(単位:百万ドル)

1997 1998 1999 2001 2002 2003 2004 教育分野合計 0.077 11.048 3.055 3.33 101.125 1.08 1.482

レベルを限定しない - - - 2.329 -

-基礎教育 0.077 11.044 3.055 1.001 101.089 1.08

-中等教育 - - - - 1.482

中等後教育 - 0.005 - - 0.036 -

-(出所) OECD(URL: http://www.oecd.org/) Creditor Reporting System onlineより、CRS/Aid Activities - Aggregated by sectorsを用いて作成

(4)

デンマーク

1996

年から

2000

年までをカバーする初回のタンザニア国別戦略(

Country Strategy for Tanzania)には、支援セクターを大幅に絞り込むとともに、プロジェクト型援助から、

プログラム型援助に移行することが盛り込まれ、保健、農業、道路、工業の分野におけ るセクター・プログラムを優先的に支援することが明記された。この初回国別戦略は

2001

年に完了しており、今後は、マクロ経済と制度改革、民主化促進、グッド・ガバ ナンス、人権尊重への支援を強化するとしている。その内訳は、保健

25

%、道路

25

%、

ビジネス

10

%、農業

15

%、民主化等

10

%、マクロ経済および制度改革

15

%とされてい る。

(5)

米国

米国国際開発庁

(USAID: United States Agency for International Development

)は、

1997

年 から

2003

年の対タンザニア支援戦略目標として、以下の

5

つを掲げている。

家族計画、妊婦・子供の健康、HIV/AIDS予防の促進 環境的に持続可能な自然資源管理のための基盤整備 民主的政府に移行するための強固な基盤整備 プライベートセクターの経済参加促進

特定のインフラ整備

3-4

を見ると、人口プログラムに重点が置かれており、全体の

39

%の支援が向けら れている。

USAID

は、

HIV/AIDS

の分野で、

WB

とともにリード・ドナーの役割を担っ

ている。

USAID

は、

NGO

を通じた支援に力を入れており、

HIV/AIDS

分野で活発な

NGO

に対して支援を行うアカウントを考案した。このアカウントには、

USAID

を含めて

8

つのドナーが拠出している。

USAID

は、法的制約とタンザニア政府財政の不透明さを 理由に、

GBS

もセクター財政支援も行っていない。なお、

NGO

を通じた支援は政府予 算に反映されないため、

USAID

による支援状況については、タンザニア政府も把握し ていない。

また、タンザニアは

2005

12

月に

MCC

72の支援対象適格国となったため、今後

1,115

万ドルの支援が実施される予定となっているが、その実施状況については確認できてい ない。

(6)

ドイツ

ドイツが最も多くの支援を行っているのは社会インフラで、中でも水・衛生に対して

18%、保健に対して 13%の支援を割り当てている(表 3-4)

。水セクターは、長年ドイ

ツの対タンザニア支援優先分野とされている。一方、これまで重点的に支援していた運 輸、エネルギーセクターにおける物理的インフラ整備は、貧困削減にインパクトのある セクターに焦点を絞るため、保健セクターに対する支援へとシフトされている。

技術協力公社(

GTZ

)、および復興金融公庫(

KfW

)の重点分野はそれぞれ以下のとお りである。

GTZ

の対タンザニア援助重点分野 保健

自然林および野生生物資源の保全と持続的利用 政府の運営体制や能力向上

復興金融公庫(

KfW

)の対タンザニア援助重点分野 保健衛生

自然保護

飲料水供給と汚水除去

2004

年に

KfW

が行った対タンザニア支援は、コミットメント・ベースで

325

万ユーロ である73

GTZ

2004

年時点で行っていた技術協力プロジェクトは

12

で、

2004

年の年 間支援額は

668

万ユーロである。

なお、

GTZ

は、法制度改革や地方政府改革への支援を行っているが、こうした分野へ の支援のうち、

3

分の

1

GBS

に拠出している。

72

米国は、2002

3

月のメキシコ・モンテレーで開催された国際会議において、開発援助資金の増額と、

その増加分を従来の援助予算とは別枠の新たな特別会計「MCA: Millennium Challenge Account」とするこ とを発表した。MCC: Millennium Challenge Corporation(ミレニアム・チャレンジ公社)は、この

MCA

の管 理・運営を実施する新たな政府機関である。

73 KfWが実施した(実施中の)代表的なプロジェクトに関しては、別添

6

を参照。

(7)

スウェーデン

セクター別には、社会インフラに援助の多くを振り分けている。社会インフラの中では、

教育と政府・市民社会に対する配分が多く、それぞれ

22

%と

13

%となっている。経済 インフラでは、エネルギー関連の支援が多い(表

3-4

)。教育分野では、初等教育支援 を行っており、教材や教師トレーニング、学校における文化プログラムに力を入れてい る。また、他ドナーと共に、教育セクター開発計画

(ESDP: Education Sector Development

Programme)

にも携わっている。エネルギー分野では、水力発電所などの大規模な電力プ

ロジェクトへの支援を主に行っている。スウェーデンは、タンザニア支援の最大の目的 を、同国の貧困削減に貢献することとしており、そのために以下のような相互補完関係 にある

3

つの分野に焦点を当てている。

貧困層が裨益する成長 人的資源開発

民主的開発

(8)

ノルウェー

3-4

のセクター別援助配分を見てみると、ノルウェーが保健、教育分野の支援に力を 入れていることがわかる。経済インフラ関連では、運輸とエネルギー分野に対する支援 を行っている。対タンザニア支援の重点分野は以下の

3

つである。

グッド・ガバナンス、民主化および人権。(公共セクター改革と汚職との戦い を含む)

農村セクター開発による所得貧困の削減。(自然資源管理、農村を中心とした 道路セクターへの支援を含む)

教育セクターと

HIV/AIDS

予防に重点をおいた社会開発

ノルウェーは、外国人専門家を利用した技術協力が、高いコストに見合うだけの成果を あげていないと指摘したヘライナー・レポートを受け、

2000

6

月をもってノルウェ ー人専門家とボランティアの制度をなくし、技術協力における自国専門家の活用を取り やめた74

ドキュメント内 untitled (ページ 84-88)