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二国間援助機関

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第 2 章 ペルー政府の取組みと成果

3.1. 援助機関による取組み

3.1.4. 二国間援助機関

3.1.4.

二国間援助機関

(2)

米国

ペ ル ー に お け る 米 国 国 際 開 発 庁 (

USAID

United States Agency for International

Development

)の戦略は、民主的な国家組織と民主的プロセスを通じ、人々の生活の質

を向上させるための持続可能な成長を確保することである。

対ペルー国別戦略(

2002

2006

年)によれば、以下の

7

点が支援の重点分野とされて いる。

❑  民主化プロセスと民主主義組織の強化

❑  経済回廊における経済成長(貧困層への雇用機会の創出)

❑  病に冒される危険性の高い人々に対する健康の増進

❑  持続可能な天然資源管理

❑  麻薬栽培地域における麻薬栽培から代替作物への転換促進

❑  農村地域における女子向け、質の伴った基礎教育機会の拡大

❑  エクアドルとの国境地帯に住む人々の生活向上

貧困層の生活向上という観点から、

USAID

は、最貧困層を対象に

PL480 Title II

94による 無償食糧援助を

52

年間行ってきたが、

2007

年に終了予定である。今後は、上記重点分 野の中でも「経済回廊における経済成長」において、「貧困層向けの雇用創出のために、

零細、中小企業にも裨益するような持続的な対外貿易主導の経済成長を重視した支援」

を行うとし、具体的には、「零細・中小企業の市場へのアクセス改善と参加」、「小規模 生産者・零細企業へのマイクロファイナンス」、「栄養・保健サービスへのアクセス改善 等を通じた最貧困層の能力向上」を行っていくとしている。また、貧困削減および貧困 緩和プロジェクト(

PRA:Poverty Reduction & Alleviation Project

)においては、シエラ(山 岳地帯)や熱帯雨林地域(セルバ)において、経済的ポテンシャルがあり、貧困農村か ら中規模都市と生産物の流通経路を「経済回廊」(

Economic Corridor

)と名づけ、その 地域に持続可能な成長をもたらすことを目指している。

(3)

ドイツ

ドイツ技術協力公社(

GTZ

Deutsche Gesellschaft fur Technische Zusammenarbeit

)は、以 下の

3

分野を重点とした支援を行っている。

❑  民主主義の強化、市民社会の参加、公共行政の強化(万人の市民権の保障、汚職

との戦い、均衡の取れた経済成長と貧困削減のための参加型政策作り)

❑  きれいな水の供給、下水の処理(都市および地方の上下水道公社や地方自治体の

技術および財務能力強化)

❑  天然資源、生物多様性の確保と持続可能な地域開発(農業生産性の向上、農産物

市場の拡大を通じた農民所得の向上)

この他に、社会分野への支援として、初等教育、リプロダクティブ・ヘルス、

HIV/AIDS

予防のプロジェクトも行っている95(事業詳細は別添

4

参照)。

また、ドイツ復興金融公庫(

KfW: Kreditanstald f

ü

r Wiederaufbau

)も、ペルーが農業開発

94

Public Law 480

に基づく開発途上国への食糧援助。Title IIは緊急食糧援助・贈与。

95

GTZ

ウェブサイト(

http://www.gtz.de/en/index.htm

2007

5

月現在。リマの

GTZ

によると、初等教育支 援は

2007

年終了予定。リプロダクティブ・ヘルスとエイズ予防は

2006

年に終了した。

および観光業の開発の可能性を大きく抱えた国であるとし、水分野等、貧困削減を重視 した支援を実施している。

(4)

スペイン

スペイン国際協力庁(

AECI: Agencia Española Cooperación Internacional

)は、ペルーにお いて明らかな貧困状態が確認されること、また、自国がペルーとの関係が深く、援助を 行う比較優位性があること等から援助を実施してきている96。支援の重点とし以下の

7

点を挙げ、貧困削減やミレニアム開発目標(

MDGs

Millennium Development Goals

)の 達成に重要なセクターへの取組みを行うとしている。

❑  民主主義の促進と参加

❑  基礎的および社会的なニーズの充足(栄養、教育、公衆衛生、母子保健、 HIV/AIDS

予防)

❑  小規模企業、生産者への支援

❑  持続可能な生物多様性と環境管理システムの保全

❑  開発の枠組みの中での文化の尊重

❑  ジェンダー平等の促進

❑  紛争予防と平和構築

AECI

は、政府機関に対する援助のみならず、

NGO

等の市民社会、大学、ペルーの民間 企業、スペイン企業、国際機関と協調した支援を行っている。近年は、特に国連の諸機 関、

WB

IDB

EC

と協調する比重が増大している。また

AECI

は、複数分野横断的な プログラムタイプの援助を行っていることが特徴的である。例えば、「伝統文化保全プ ログラム」では、地方分権化への支援とともに産業セクター(特に観光産業)における 雇用創出に関する支援を行っている。また「アラウカリア地方

XXI

プログラム」では、

天然資源の保全、住環境改善、上下水道へのアクセス改善を合わせた包括的な事業を実 施している。

(5)

カナダ

カナダ国際開発庁(

CIDA

Canadian International Development Agency

)は

1968

年からペ ルーへの援助を行っている。

CIDA

の対ペルー二国間プログラム(

2005

2009

年)の目 的を、「ペルーの国家機関の能力強化を通じた貧困削減」とし、そのために、以下の

2

点を中心とした支援を行うとしている(事業詳細は別添

4

参照)。

❑  貧困層のための教育の質の向上、教育の機会の均等化、教育サービスの効率化

❑  民主化、公的セクター改革等によるガバナンスの向上、貧困層も裨益する安定的

な経済成長

96

AECI

ウェブサイト(http://www.aeci.es/)2007

5

月現在。

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