谷 賢林
PROFILE
龔 放劉 宝存劉 念才張 彦通張 暁鵬李 越張 東海李 立国馬 陸亭王 兵
会のために貢献することである。世界平和、社 会の調和のために貢献し、世界の重要な問題(エ ネルギー、環境、健康)の解決のために貢献し、
中国の自然科学、人文社会科学分野における成 果を国際社会に捧げ、特に発展途上国の国情に 合った科学・技術によって、アジア・アフリカ 諸国のために貢献する。
中国の条件下における大学国際化の事業内容と 特徴
中国の大学は各国の優秀な大学との協力、国際 組織との協力、各国政府との協力、多国籍企業と の協力、権威ある研究機関との協力など、マルチ チャネルの国際交流協力によって、国際化の面で 広範な事業を展開し、多方面にわたる成果を収め、
中国の国情に合った経験を創造してきた。
1.教育の国際化
1)国際化のための教育拠点――全学規模で同 じ歩調で国際化を実現することはすぐには難 しいため、比較的実行可能な方法として、先 に学内に一つまたは数個の小さい範囲の教育 拠点を新しく開設し、国際共同運営により、
世界の先進的な教育理念と管理制度、国際化 されたプログラム設置、先進的教育内容・方 法、外国人教員・学生を直接導入し、二文化 教育を実施し、中国人教員・学生が外国へ学 びに行く際の便宜を図り、中国と外国の二重 学位を授与する。このような教育拠点をうま く運営し、大学の広範囲な教育国際化のため に条件を作り出し、経験を蓄積した。
2)国際化のための教育改革――条件が比較的 良い学部・学科において、国際交流協力によ り、既存のいくつかの本科と大学院生のプロ グラムについて徐々に全面的または部分的な 改革を行い、世界の先進的な教育理念と品質 観を導入し、プログラム育成計画を設計し直 し、世界の先進的な教育内容・方法を採用し、
外国人教員・学生を引き付けて参加させ、徐々 に国際的に高水準の教育を達成した。
3)中国の大学において夏休みまたは学期中の 短期プロジェクトを開催し、外国の専門家、
学者、政府指導者、企業リーダーなどを招い て学生のためにさまざまなテーマの講座、講 演、コースを開設した。また、中国人教員・
学生が外国の大学へ行ってサマーキャンプに 参加したり、短期コースの学習やトレーニン グ、見学視察、地元の教員・学生との交流を 行ったりした。
4)計画的、段階的に中国人教員を外国へ研修、
視察、研究のために派遣した。これは専門業 務の水準を高めるだけでなく、他の国の文化 精神と国際的な業務の雰囲気を体験すること になった。
5)世界中から外国の優秀な教員を募集また は招聘し、中国で教育または管理業務に直接 参加してもらい、あるいは1学期か1、2年間、
外国語の授業またはさまざまな専門科目を担 当し、大学院生を指導してもらった。中国人 教員は彼らの仕事に協力し、職務の中で業務 水準と職務能力を高めた。
6)条件を整備し、チャネルを開拓し、さま ざまな方法によって中国人学生を外国へ派遣 し、外国で生活させ、学ばせ、異国の文化を 体験させた。例えば、中国と外国が共同で行 う学位教育プロジェクトの中で、1 〜 2学期 間、外国へ行って学ばせたり、短期間外国へ 行って研究または教育活動(実験室業務、実 習、設計等を含む)に参加させたり、あるいは、
何らかの国際的な大学生科学技術コンクール または学生フォーラム活動に参加させたり、
外国へ行って国際会議などに参加させたりし た。
7)中国の経済が持続的に発展し、国際影響力 が日増しに強まっている状況の下で、特恵的 条件によって発展途上国の学生を引き付け中 国へ留学させた。中国の特色ある教育によっ て発展途上国の学生を引き付け中国へ学びに 来させた。学生の出身国を多様化させた。
8)外国人学生のために英語で教育を行う各種 の学位プログラムや単科コースを開設した。
9)発展途上国の官僚のために、中国文化・経 済研修クラス、環境保護研修クラスといった 研修クラスを開設した。
10)中国の大学の内部に、外国人学生のために、
大学に入って学ぶ前段の準備として、中国語 コースを開設した。欧米、アジア太平洋の各 地で孔子学院(Conficius…Institute)の教育事 業を主宰し、または参加した。
11)外国に、中国語、通訳、哲学、MBAなどといっ た、中国の学位プログラム教育を開設した。
12)何らかの国際大学連合に加入し、その事業 と活動に参加した。
2.科学研究の国際化
1)中国人教員がさまざまな協力チャネルを 通じて、外国の高水準の大学へ行き、共同で 科学研究業務を行い、あるいは各自の大学で
谷 賢林龔 放劉 宝存劉 念才張 彦通張 暁鵬李 越張 東海李 立国馬 陸亭王 兵 共同科学研究プロジェクトを分業で完成させ
た。
2)外国のレベルの高い教員を中国に招聘し、
科学研究業務のリーダーとして、指導しても らい、共同で展開してもらった。
3)中国の大学と外国の大学または企業が共同 で、中国の大学の内部に連合研究センターま たはプロジェクトセンターまたは実験室を設 立し、世界各国の学者に開放し、共同で科学 研究を展開した。
4)中国の大学がいくつかの先進的科学技術設 備を利用して、世界各国の学者に開放し、外 国の学者を引き付け、客員研究員として中国 で研究業務を行ってもらった。
5)中国の教授が国際学術定期刊行物の評議委 員として招聘された。
6)中国の教授が海外の国・地域の科学アカデ ミー会員として招聘された。
7)中国で国際学術会議またはフォーラムを開 催した。あるいは外国へ行って国際学術会議 に参加したり、特別講義を行ったりした。
3.教員集団の国際化
1)中国人教員の国際化を進める最も効果的な 手段は、外国の大学へ行き一定期間、学習や 業務を経験することである。短期のものには、
国際学術会議への参加、特別講義、見学、視 察があり、長期のものとしては、共同科学研 究に参加する、ポスドク研究を行う、訪問学 者になる、中国側関係部門の派遣を受け外国 駐在勤務を担当する、招聘を受けて外国の大 学または学術機関のために勤務する、などが ある。実践が示しているように、これらは教 員にとり、学術、言語・文化、教育観念、人 生における信念などの面で、重要な影響が あった。
2)その次は、中国人教員が国内または学内で 外国の学術論文、教材、図書資料を閲覧する こと、国際学術会議に参加しまたは主宰する こと、外国から来訪した学者の受け入れに参 加すること、中国にいる外国人教員・学生と の意思疎通や交流を行うことである。実践が 示しているように、これらは教員にとり、学 術の最先端に触れる、専門技能と外国語能力 が高まる、中国と外国の文化的意思疎通が進 む、外国の大学関係者と知り合い交流チャネ ルが広がるなど、いずれもメリットがあった。
3)教員集団の国際化のもう一つの重要な面は、
教員の出身国の多様化、国際化を促すべく努
めたことである。外国人教員を中国に招聘し 短期または比較的長期にわたり教育、科学研 究業務を担当し、学部・学科の指導者、学術 リーダーを担当してもらった。中国人留学生 に、外国での学業を修了し、引き続き外国で しばらく勤務してもらった後、帰国させ教職 に就かせた。
4.大学管理の国際化
1)まず初めに、大学の最高指導者から、各行 政部門、学部・学科の管理要員、特に外事管 理要員に至るまで、過去の比較的閉鎖的な教 育観念と管理理念を改め、国際化に対する認 識レベルを高め、管理業務を管理政策、管理 制度、手段・措置の面で国際化の要求に合う ようにした。業務の中で、管理集団の資質と 人数を高めることに注意を払い、優秀な管理 集団を徐々に作り上げた。
2)管理要員を時期を分けグループに分けて外 国の高水準の大学に派遣し、受講者に合わせ て用意されたトレーニングを受けさせ、国際 的視野を広げ、意識を改め、外国の大学の管 理理念と管理制度を学ばせた。
3)大学の中に快適な、便利な、魅力のある教 育・科学研究環境を作り出し、外国人学生・
学者が中国の大学で順調に、満足して生活し、
働き、学べるようにした。
4)中国と外国の大学が高等教育の管理につい ての研究機関を設立し、国内外の有名大学と 助け合って、さまざまな文化的背景を持つ教 育理念や教育モデルの相互理解と相互交流を 共同で模索し、各国の大学間の交流と協力を 促し、新たな協力方法を模索してきた。
5)中国の大学の対外伝播を改善、強化し、中 国の大学に対する外界の認識と理解を増進す る。海外校友会の事業と活動を強化する。
5.国際社会への貢献
1)国際的組織、例えば、国際連合教育科学文 化機関(UNESCO)、博覧会国際事務局(BIE)
などと協力して、関連事業を展開し、国際社 会のために奉仕してきた。
2)国際基金会と金融組織が経済的に援助して いる国際科学研究協力に参加し、今日の世界 が共通して関心を持っている科学研究と科学 技術開発の問題を、外国の大学関係者と共に 研究し、解決してきた。
3)アジア・太平洋の地域的組織に参加し、ア ジア・太平洋の発展途上国のために奉仕して きた。
中国の大学の国際化への挑戦と取り組み
畢 家駒