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プロジェクトの進展状況

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—「985工程」の概要

4.4  プロジェクトの進展状況

教育部と財政部はプロジェクト承認プロセスに 基づき、大学の提出した「985工程」第二期プロジェ クト案件に対する審査を完了した。次いで2004年 度の「985工程」第二期プロジェクト資金が交付 され、各大学は育成作業に着手した。2005年8月 29 〜 30日、教育部は「985工程」第二期プロジェ クトの経験交流会を北京で開催した。教育部部長 の周済氏や副部長の呉啓迪氏が会議に出席し講演 を行った。北京大学を始めとする10大学による代 表スピーチやグループ別の交流や研究討論も行わ れた。教育部として代表例を把握することにより、

点の成果を面に広げ「985工程」プロジェクトを 新しい段階に進めようというわけである。「985工 程」の対象大学は、科学技術イノベーションプラッ トフォームや拠点管理制度の改革を積極的に模索 し、初歩的な成功を収めた。またプロジェクト作 業を細分化し責任者を明確にした。各大学は学科

整備、研究チームの組織、科学研究、人材育成、

社会サービスなどにおいて際立った成果を上げ ている。世界先進レベルの学科指導者やイノベー ションチームを招聘することによってイノベー ション能力や競争力が向上しただけでなく、国家 イノベーションシステムにおける重要な構成部分 となっている。

2007年4 〜 6月、教育部と財政部に属する「985 工程」事務所は、「985工程」第二期プロジェク トの実施情况について段階的な検査業務を展開 した。実施状況に関する検査は大学による自主 検査を主体として行われた。調査結果は「985工 程」第二期プロジェクトが順調に進行しているこ とを明らかにした。各大学は人を基本とする精神 を堅持し、優秀な人材を幅広く受入れている。ま た教師陣の育成を大学業務における最優先課題と しており、人材関連業務に関する指導が継続的に 強化されている。優秀な人材を確保するためのプ ロジェクトが全面的に実施されている。世界最先 端の科学技術や国家の必要とする重要課題に根ざ した特色ある画期的な発展が目標となっている。

経済や社会の発展に関連した重大問題を意識した プラットフォームや拠点が育成されている。また 公共サービスシステム、公共インフラ施設、実験 室などの環境について一連の改善が施された。全 面的で開放的な発展戦略が徹底的に実施されてお り、学校の対外開放性は段階的に拡大し、国際的 な協力や交流も豊富になっている。実質面を追求 し、高効率で長期的な協力を通して国際化の水準 が次第に高まっている。さらに管理体制や運営制 度のイノベーションを通して、世界一流の大学に 相応しい新制度を積極的に探究した。

2008年12月、教育部と財政部は2009年に「985 工程」第二期プロジェクトの審査を実施すること を決定した。各大学に対してプロジェクトにおけ る最終作業や資金使用計画を完遂するようにと指 示が下され、プロジェクトの総括と国家による審 査の準備が始まった。各大学は概ね総括報告を完 成させ、教育部への報告を終えている。

五、総括

中国中央政府の重大政策である「985工程」は、

実施されて10年が経過した。同プロジェクトは中 国における高等教育の構造や発展に大きな影響を 及ぼした。

「985工程」プロジェクトの全体構想は次のと おりである。複数の世界一流の大学と国際的に知 名度の高い一群のハイレベル研究型大学の育成を 表5 「985工程」第二期プロジェクトの申請およ

び認可の情况…2004年

申請 認可

I 類プラットフォーム 95 84

II 類プラットフォーム 223 168

I 類拠点 94 75

II 類拠点 31 35

合計 443 362

注:II類拠点プロジェクトの一部は、I類プロジェクトの 調整によるものであり、実際の数量が申請数より多 くなっている。

表6 「985工程」第二期経費の使用状況……単位:

億元

用途 総額 中央特別プ

ロジェクト 比率

人材育成 60 40 66.67%

プラットフォーム

拠点 258 129 50.00%

環境サポート 78 16 20.51%

国際交流 10 2.5 25.00%

その他 20 1.5 7.50%

合計 426 189 44.37%

谷 賢林龔 放劉 宝存劉 念才張 彦通張 暁鵬畢 家駒張 東海李 立国馬 陸亭王 兵 目標として、大学における新しい管理体制や運営

制度の確立を目指す。そのために機を逸すること なく資源を結集する必要がある。重点を際立たせ ると共に特徴や優位性を生かしながら、大学の科 学技術イノベーション能力や国際競争力を高める よう真剣に努力しなければならない。中国的特徴 を持った世界一流の大学を目指すのである。

「985工程」プロジェクトにおける具体的な作 業には制度のイノベーション、人材の確保、プ ラットフォームや拠点の構築、条件支援、国際協 力や交流という五つの分野がある。制度のイノ ベーションに関しては、改革とイノベーションを 堅持することによって大学内の管理体制や運営制 度を改善し、世界一流の大学に相応しいものとす ることが求められている。人材の確保に関しては、

世界一流レベルの学術指導者や革新チームの養成 や招聘を通して、世界一流の大学に相応しい教師 陣、管理人材、技術支援人材を速やかに確保する ことが求められている。プラットフォームや拠点 の構築は、国家イノベーションシステムの確立と も密接に関連している。国家目標を指針とし、世 界先進レベルや国家の必要とする重要課題に的を 絞った一群のイノベーションプラットフォームや イノベーション拠点を重点的に育成しなければな らない。世界一流の学科の形成を促進することに より、科学技術の世界最先端の地位を捉える必要 がある。そうすれば理論や応用に関する重要問題 が解決されるだけでなく、関連する学科の発展を 推進する重要拠点ともなる。結果として大学は国 家イノベーションシステムにおける主要な力とな り、国家の主要な競争力も向上するのである。条 件支援に関しては、公共資源と機器設備の共有プ ラットフォームの構築、設備の整った教育・科学 研究用施設の合理的な配置、対象大学の教育・科 学研究関連のインフラ施設の継続的な改善などが 求められている。国際協力や交流に関しては、世 界一流の大学や学術機構との内容のある協力関係 を強化し、中国における高等教育の国際化プロセ スを推進することが求められている。

「985工程」に関連した10年にわたる努力によ り、中国の高等教育は基本的な大学運営条件など の面で大幅な改善を実現した。しかし中国のよう な発展途上国が世界一流の大学を育成するという ことは、歴史的に前例がない。必然的に多くの困 難や問題が発生し、長く苦しい道のりとなってい る。政府による教育投資は、世界一流の大学育成 のために物理的な基礎条件を提供するものであ り、継続的な投資拡大は依然として必要不可欠で

ある。同時に大学の理念や文化といった側面にお いても、いっそう開かれた思想が必要である。近 代的な大学管理制度を確立し、世界一流の大学育 成を目指して前進し続けなければならない。 

※本文中の注釈については、中文版をご参照ください。

世界一流の大学育成を目指す中国の模索 ー「98工程」の概要

李 越

谷 賢林

PROFILE

龔 放劉 宝存劉 念才張 彦通張 暁鵬李 越張 東海李 立国馬 陸亭王 兵

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