動詞の活用一一3460諮のうち外来語(このばあい外論語)の3語を除いた3457語の動詞につい てその活用を調べた。これによると四段活絹2!74語,上一段幅飛66語,下一段活用1028語,
力変5語,サ変181語,その他3語。力変は「いで来」のような複合
表2・10動調の活用の旧劇形,サ変は「混ずる」のような種藷混を倉む。rその他」は「仰す」「往ぬ」段段段三島他 一一 の 閥上下カサそ
21746e)
1028
5
181
3
合 3457
「いひいつ一」のような古語形である。(表2ユ0参照)なお「研究iする」
のように2浮になるサ変は上の数に含めず,すぐ次の項で扱う。
「する」をつけてサ変動詞をつくることば一一全体で3546語Q この うち名詞類に属するものが3405語。「翻訳∫発達」「コントロール」など。
形容詞類に属するもの140語。「のんびり」など◎感動詞類に属するもの 1語。「うんぬんjo
b,語種 痛語,漢諮,外来語,混種語の4種のうち,和語を除く3種について取り扱う。
漢語一一このなかには中國で作られて鉦1本に渡ったもの「天文」嫁庭」,日本でつくったもの
「返事」「大根」,唐宋音のもの「たんす」防どん」,などを含むことはすでに述べた。漢語のなかに はサンスクリット,パーリ語など古代インド諮から伝わったものも倉めてある。たとえば「ぼさ つ」「うらぼん」「禅」である。この標本のなかではこのようないわゆる梵語系のことば(およびこれ らと本来の漢語と結合したβ単位を含め)が87語あったQこの種の語には雑誌「大法輪」などにで てくる特殊な語もある。(65ページ補注1.参照)
表2.11 原語劉にみた外来語(異なり数)
原 語 語 数 % 英 語
フランス譲
ドイツ語
オランダ語 ポルトガル語 スペイン語 イタリア語 ギリシャ語うテン語 ロシア語
中 国 語 そ の 他 混 種 語
23gJr エ66
99 4e 21 21 44
2
15 25 22 88 26
8633775158709 053筆⊥ 1
008
語 2964 99.9
外来語一一原語劉の内訳を褒2,11に示す。こ
の表で「その他」とは朝鮮語,アイヌ語,タガログ 語,シャム語,カンボジア語,インドネシア語,チ ベット語,ヘブライ語,アラビア語,サモエード語(65ページ補注2.),エスペラントなどの言語,
あるいは蜜語不明の語から来たもの,またはそれ らが文中に表われたものであり,ほかに洋語風商 品名なども含む。もちろんこの類はほとんど度数 の低い語ばかりである。この表での混種藷とは外 来語のなかでの異原語の語の結合したものを指す
(例カフス〈英語〉十ボタン〈ポルトガル語〉)。
ま
この表では英語の数が圧倒的に多い。
江戸時代以爾に国語化した旧外来語と明治以後の新外来語を区別してみると,たとえばポルト ガル語のなかにも古いものと新しいものがあるので,これを各原語について調べてみると,全体
2964語の屯合計55語が旧外来語であった。
雑誌の種i類男Uにみると(第2ユ2表)英語の占める率は四層,五層に多く,一・層に少ない。これ は四層,五層に他の外国語を原語とするものが少なく,一層にはそれが比較的多くあるからであ ろう。フランス語は一厨および四層に多いが,前者は美術私語が多くこれは「美術手帖∫みつゑ」
「芸術新潮」などに現われれたものと考えられ,後者は婦人雑誌の服飾。美容・料理などの用語に
一64一
表2.12原語別と層瀦
一罵 :二層 三層 心良 五層 呂一†
越諮語語語語瓠㎎語語二四㎜勉語 レ ス ダノンアヤ ヅガ ンヤ ンンイリシ 國の種 ト イ
テシラ ラレペタリ ノ 英フドオポスイギラロ中そ混
25T0 P5
T629﹇413583
3 75
R2 Q6 P7
X513︸184134
5 5
624︷2 1 2671526254255
23V3 P8 Q1
X58﹇1221410
9 1215
65 32 20 13 11 2e
1 6 5
14 45
6
3600 246 138 84 42 25 56
3
17 32 27 95 28
ftF 1一 445 707 702 1086 1453 4393
多く見られる。三層にはドイツ語,オランダ語が他の暦よりも多いが,これは科学用語が多くあ らわれるからであろう。
混種語一一これには和語と漢語の組み合せ,和語と外来語の組み合わせ,漢語と外来語の組み
合わせがあり,それぞれに二通りのつながり方がある。表2。13 混種語の内訳
蔽み合わせ 語 数 内 訳 語 例
和語と漢語 1211 和一卜漢 481 漢+羽:} 730 あて字,感ずる
和薇と 外来語 315 和+タト 128 外牽和 187 生ゴム,ストばやり漢語と外来語 300 漢+夕F 95 外+漢 205 綿ネル,ビル衝
誰 1826
表2ユ3はこの内容を示す。これによれば禰語と漢語の組み合わせが最も多く,それだけで全
体の半ば以上を占める。補注一珍しい語の見本。
1.○雲門Eヨく,世界悪巌に広闊たり……。(大法輪 7月 166)
おそれ
○心に翌擬なきが故に,恐怖なし。一切の顛倒夢想より遠く離うれば浬繋を得。という般若心経の垂示 が,心の底までひびき徹る思いである。(大法輪 1月 88)
○人倫的カルマを核心とする仏教の文化行は……(大法輪 1月 17)
○やがて船の旅が終りに近づくと,銘良,比叡の天空が燃えはじめた。雷うところの闘浮檀金の炎色な のだろ弓か。(週刊萩潮 9月2411 65)
2.○そんなことをしているひまに,渋谷の道玄坂裏の露西亜料理店「プヤシンカ」に行ってみればよかった のだ。私がそこへ偶然立ちよったのはずいぶん後になってからのことである。(偶然!なんという素 晴しい神の引き合わせであることか!)「プヤシンカってどう云う意味なの一一露西亜語かい?」「いい エこグラント
え,もともとこれはサモエード語なんですがね」年老いた白系露人の店主は巧みにギターを弾き,「黒 い瞳」を歌い,そして淀みない1珪塞語で私の問に答えた。なるほどサモエード語か一北露から極地 にかけて住んでいるサモエード人の蕎葉で,ブヤシンカとは「黒い木」〔=石炭〕を意味する土語だ,
と云う。(宝石7月 28)〔調査対象直前からの注詑的な引用である。〕
一65一一
2.4 活用形の使用度数の分布
用言は活用をもっているが,その活用形のそれぞれは使用度数が同じではなく,そこにかたよりが あることが考えられる。個々の用雷についてもそれぞれの語に特殊性のあるものが認められるが,
建言全体を通じてみても各活用形の使用度数は均一ではない。ここでは用言全体について調べた活 用語の使用度数を記述する。冒雑誌九十種の用語用字』の採集カードの中,同じ晶調に属し,かつ岡
じ活胴形をもつものについて集計し,また助詞・助動詞のついたものは画調。助動詞の接続調査の 結果を利用して,活用の使用度数を調べた。
活用形の調査は助詞。助動詞の調査と同様,全標本の三分の一について行なった。
活用についての考え方は一般の考えに従っているので,β単位の取り扱いとずれている点があ
る。たとえばβ単位では「考え方」は「考えi方」のように切れ,このばあいの「考え」は動詞に入れる ことになっている。しかしこの活用形の使用度数の調査ではこれを調査の範概外のものとして取り 扱った。「およみくださった」r行きたまえ」「見やすい」の「よみ」「行き」「見」につL・ても岡様に扱っ た。しかし,「およみくださった」「行きたまえ」r見やすい」の「くださっ」「たまえ∫やすい」は,それ ぞれ連用形,命令形,終止形として調査範囲のなかにある。(「こちらにお往みとい5ことを5かが い,…」の「住み」は調査範闘のなかにいれるQ)つまり,文節末にある伊欝の活」:IEI形,助詞。助動詞 のつく形について調べ,次の自立語や接尾語などと結合して複合語・派生語などを作るものについ ては調べなかった。活用形の分け方は,形の相違するものに着自して次のように分けた。
未然形1動詞に「ない」「ぬ」「ず」「ざる」など,「せる」「させる」「れる」「られる」などのつく形。
形容詞に「ず∫ざる」などのつく形。
グ 2 「う∫よ弓」のつく形。
連 用 形1 動詞に「たい∫ます∫ながら∫つつ」などのつく形,形容詞に「ない」「て」などのつく
形。動詞e形容詞の中止法,形容詞の副調法の形もここに含める。
ク 2動詞に「て」「た」「たり」などのつく形,形容詞に「たlrたり」などのつく形。
グ 3 形容詞の「なかりせば」の形◎
終止・連体形 「が」「から」「と∫の」などがついたり,終止法,連体法などの用法をもつ形◎
仮定形Fば」に続く形。助動詞「り」に続く形(主として「……における」)も便宜上ここに入れ
ておいた。命令形いわゆる命令形。形容詞の「よかれあしかれ」の例も便宜上ここへ入れておいた。
各活用形の使用度数を一fi 2. 14に示す。
この表でみると,動詞では「て」「た」に続く形が最も多く,終止連体形がこれに次いでいる。形容
詞では終止連体形が最も多く,連用形1がこれに次ぐ。未然形2,仮定形,命令形などは,動詞・
形容詞とも使用度数が少ない。