「熊本大学教育学部付属小学校研究発表」
平成4年度「奈良女子大学文学部付属小学校研究発表会」
平成5年度「九州音楽教育研究大会(熊本大会)」などである。
(33) 「音楽科糖実蹴座:SONARE」全4巻の音楽づくりのビデオ(ニチブン)
(34)山本文茂 「創造的音楽学習のシステム」 『子どもと音楽』第9巻
同朋社出版 1987 P。131
(35)清水和 「人間形成と音楽」 季刊音楽教育研究61 音楽之友社
1989 PP.9一一10
(36)水野真理子 「一分間の音楽づくり」 季刊音楽教育研究50
音楽之友社 1987 P.63 傍点引用者
(37)島崎篤子 「いろんな音を楽しもう!21」『鮪音楽小学版』1992年2月号
音楽之友社 P.60
(38)島崎篤子 「いろんな音を楽しもう!3」『教育音楽小学版』1990年8胴
音楽之友社 P.68
(39)島崎篤子 「いろんな音を楽しもう!22」『鮪音楽小学版』1990年9月号
音楽之友社 P.68
(40)上掲書(37) P.68
(41)島崎篤子 「音楽づくりにおける評価の在り方」
季刊音楽教育研究67 音楽之友社 1991 PP.18−20
第4章 「創造的音楽学習」の実践試案
以上、第3章では、現在行なわれている「創造的音楽学習」について 述べ、その意義や問題点、さらには今後の方向性を指摘した。
本章では、筆者の考える創造的音楽学習の「指導試案」を提示し、本 論文のまとめとしたい。
第1節 音楽科における創造活動
第1章の第4節でも述べたように、音楽科は諸教科の中でも、その性 格が最も創造的な教科である。 「音楽をつくる」活動が、創造的行為で あることはいうまでもないが、再表現としての歌唱や器楽の活動におい ても、楽譜を手がかりにして、その音楽を再表現しなければならない。
単なる模倣ではない工夫された表現は、いわば作品の再構成・再創造で ある。また創作や再表現と表裏の関係にある鑑賞でも、ただ受け身とし ての行為ではなく。想像力を働かせて、音楽を再構成・再創造すること により、深く音楽美を享受することができると考える。
創造性育成の一一般原理は第1章の第3節で、音楽科教育における創造 性については第1章の第4節で述べているとおりである。そこで、本節 では、小学校音楽科の各領域における子どもの創造活動の主な具体的な 例をあげてみようと思う。(1》
(1》歌唱
・曲を聞いて美しさを感じ取る。 (その曲に同一化する)
・曲を聞いたり歌ったりしながら、曲の感じを身体表現する。
一139 一一
・歌詞を理解して、歌い方を考える。
・曲にふさわしい歌い方、レガート、マルカート、スタカートなど や、発音、音色(明るい、暗い)などを工夫する。
・ふさわしい速度や速度の変化(アゴーギグ)を工夫する。
・曲想にふさわしい強弱の付け方、クライマックスの盛り上げ方な どを工夫する。
・曲の感じにふさわしいリズム伴奏などを工夫して歌う。
・歌唱の基礎になる発声、呼吸、発音などが上手にできるように工
夫する。
・輪唱や合唱などを通して、バランスを考えながら美しく合わせる 工夫をする。
②器楽
歌唱における内容の、歌唱、発声、発音などに関する部分を除いて ほぼ当てはまるが、特に器楽においては、次のような学習が考えられ
る。
・楽器の美しい音色の出し方、適当な音量などを工夫する。
・演奏技能をのばすための、練習の仕方を工夫する。
・楽器の基本的な奏法に加え、効果音や擬音をより効果的に表現す るための奏法を工夫する。
なお、歌唱や器楽におけるこれらの活動は、既成の作品を再構成・
再創造する場合のみならず、子どもが歌唱曲や器楽曲をつくって表現 する場合にも当てはめられる。
(3》創作
・リズムにあう動作を工夫する。 (例えば行進、スキップ、かけ足 ギャロップ、腕などのスウィング、自由な踊りなど)
・歌のリズム伴奏を工夫する。
・リズム問答やリズムの即興表現をする。
・旋律問答や、旋律を即興的に作って、歌ったり楽器で表現する。
・ことばにふしづけをする。
・つくった旋律に歌詞を付けたり、知っている旋律に別の歌詞を付 けたりする。
・即興的にいろいろなリズムパターンを組み合わせて、打楽器アン サンプルをする。
・旋律に合う和音伴奏を工夫する。
・長調を短調に、また短調を長調にするなど表現の工夫をする。
。曲と曲をつなぐふしゃ、前奏や後奏などを加える。
以上は、従来の「創作」領域に関する創造的活動であるが、現行指 導要領の「音楽をつくって表現する」に関しては次のような活動が考 えられる。
・○○に対して思い浮かんだイメージを、声や楽器あるいは身の回 りの自然音や環境音、動物の鳴声、人の声など、さまざまな音の 素材を使って表現する。
・物語や詩の朗読、あるいは劇のBGMを工夫する。
・表現しようとするイメージを、自然や物語などだけでなく、人の 心の様子にまで広げる。
・音楽劇やオペレッタをつくる。
・つくった表現を記録するために、図形楽譜など記譜の方法につい