第2章 災害予防対策
第7節 ボランティアの受入れ
平成 7 年の阪神・淡路大震災及び平成 20 年の岩手宮城内陸地震、平成 23 年の東日本大震災 その他の各種災害において、ボランティアは救援活動等で大きな役割を果たした。
町及び防災関係機関は、地域団体やNPO等(以下「ボランティア関係団体」という。)の 活動に対して各団体の自主性を尊重しつつ、側面から積極的に支援していくとともに、自らも 専門的知識や技術を有したボランティアの育成等に努める。ボランティアの受け入れについて は、富谷町社会福祉協議会と連携体制を強化する。
第1 ボランティアの役割
ボランティアの役割の主なものは、次のとおりである。
1 生活支援に関する業務
(1)避難所及び災害ボランティアセンターの運営補助
(2)炊き出し、食糧等の配布
(3)救援物資等の仕分け、輸送
(4)高齢者、障害者等の介護補助
(5)泥かき、がれき整理等の清掃作業
(6)在宅の被災者支援
(7)児童・生徒等の運動・学習支援
(8)その他被災地での軽作業 2 専門的な知識を要する業務
(1)救護所等での医療、看護、保健予防
(2)被災建築物の応急危険度判定
(3)被災地宅地の危険度判定
(4)外国人のための通訳
(5)被災者へのメンタルヘルスケア
(6)高齢者、障害者等への介護
(7)アマチュア無線等を利用した情報通信事務
(8)公共土木施設の調査等
(9)災害ボランティアコーディネート
(10)T機器のネットワーク構築とIT機器を利用した情報収集・処理
(11)その他専門的な技術・知識が必要な業務
第2 ボランティアの登録・活用
町及び防災関係機関は、住民によるボランティアが被災者のニーズに応えて円滑に活動でき るよう、平常時から環境づくりを行い、有効な活用を図る。
1 災害が発生した場合に被災地において救援活動を行うボランティアを登録、把握しておくと ともに、災害発生時に速やかに活用できるよう活動体制の構築に努める。
2 災害に備えた避難所を指定する際に、災害救援ボランティアの活動拠点の確保についても、
配慮する。
2-7 ボランティアの受入れ
3 消防機関は、消防の分野に係るボランティアの効率的な活動が行われるよう日頃からボラン ティアの研修への協力等を行うとともに、地域内のボランティアの把握、ボランティア団体と の連携、ボランティアの再研修、消防機関との合同訓練等に努める。
第3 専門ボランティアの登録
大規模災害が発生した場合、専門的分野の対応は町の担当職員のみでは不可能であり、専門 ボランティアを必要とする際は、県を通じ県で登録されているボランティアを要請する。
平成 26 年 3 月現在、宮城県で確立されている主な専門ボランティアは次のとおりである。
1 砂防ボランティア
大規模な土砂災害等が発生した場合、県・市町村の砂防担当職員のみでは二次災害の防止に 対して迅速かつ十分な対応は不可能である。
このため、宮城県砂防ボランティア協会との連携を図り、二次災害の防止に努める。
2 防災エキスパート制度
防災エキスパート制度は、公共土木施設の調査、計画、施工、行政上の事務処理、施設の維 持管理等に長年携わった人に、専門的な分野でのボランティア活動へ従事してもらうべく、東 北地方整備局が発足させた制度である。
東北地方整備局は、災害が発生した際には、この制度により迅速、確実、効果的に直轄管理 施設の被害状況を把握する。
3 災害時の通訳ボランティア
大規模な災害が発生した場合、外国人の言葉の問題に対し県や市町村の職員だけでは十分な 対応ができない。
そのため、災害時において通訳ボランティアとして活動できる方を一般から募集し、被災地 に派遣する。
県は登録したボランティアに対し研修会等を実施し、ボランティアの養成も併せて行う。
第4 一般ボランティアの受入体制
1 一般ボランティアの受入体制づくり(1)ボランティアコーディネーターの養成
災害が発生した場合、ボランティアが直ちに活動ができるように、被災者、地域住民、
行政機関とボランティアを的確に結びつける調整役として、平常時から災害ボランティア コーディネーターを養成する。
また、地域の災害ボランティア活動等に積極的に携わるための相談や情報提供等、養成 後のフォローアップに努めるとともに、県と協力し、災害ボランティアコーディネーター としての経験や能力を持つ人材の確保、育成及び連携強化に努める。
(2)ボランティア受入れ拠点の整備
災害ボランティアセンターの設置場所の決定、責任者の決定や担当者の役割分担、地域 住民との連携、通信手段の確保や情報の受発信のルートの検討、資機材のリストアップと 調達方法の確認、ボランティアの受入れ手順確認や書式の作成、活動資金の確保等、具体 的な準備を行うとともに必要な訓練を行う。
(3)受入体制の整備
町は、ボランティアに対するニーズと活動とのマッチングについて、あらかじめ災害時に想 定されるボランティア業務の整理を行うとともに、必要とされるボランティアの活動内容をホ
2-7 ボランティアの受入れ
ームページ等での広報やボランティアの事前登録制度の活用等により、ボランティア受入のた めの体制を構築するよう努める。
(4)災害ボランティア関係団体とのネットワークの整備
災害ボランティア活動支援体制に関する定期的な検討、情報交換等を行う場として、行政機 関、日本赤十字社宮城県支部、NPO・ボランティア団体等とのネットワークを構築する。
2 行政の支援
町は、災害ボランティアの受入れに必要な環境整備やリーダーの要請等の体制づくりを、町 社会福祉協議会、NPO支援組織等と連携して実施するとともに、必要な活動支援を行う。ま た、災害時に活動が期待されるボランティア関係団体との協働を視野に入れ、必要な調整、支 援を行う。
第5 日本赤十字社宮城県支部・仙台地区富谷町分区の赤十字防災ボランティアセンター 設置
大規模災害時等においては、行政等の救護機関だけによらず住民相互の自主的できめ細かな ボランティア活動が、必要となってくる場合がある。
日本赤十字社宮城県支部では、災害発生後、災害の規模等を考慮した上で、赤十字防災ボラ ンティアセンターの設置を決定する。
1 赤十字の防災ボランティア(以下「防災ボランティア」という。)
災害時に日本赤十字社宮城県支部の調整の下に災害救護活動等の補助的活動を行うため、必 要な研修・訓練を受け、防災ボランティアとして登録し、その能力、労力、時間等を、自主的 に無報酬で提供するすべての個人又は団体をいう。
2 防災ボランティアの養成
適宜、必要な研修・訓練として「防災ボランティア養成研修会」等を開催し、防災ボランテ ィアを養成するとともに、防災ボランティアの中から防災ボランティアリーダーの養成も図る。
なお、防災ボランティアリーダーは、防災ボランティアセンターの運営・管理にも携わる。
3 活動内容
日本赤十字社が行う災害救護活動に参加・協力する。また、被災地ニーズを調査し、各人又 は各団体の技能や特色を生かした活動を積極的に行う。
4 関係機関との連携
防災ボランティア活動を円滑に実施するため、活動場所・活動内容等について、常に関係機 関との密接な連絡体制の維持に努める。
2-9 職員の配備体制