4 章
4.1 プログラム支援機能 (1)
4.1.13 ペックタッピングサイクル(G84 あるいは G74)
4.1.13 ペックタッピングサイクル(G84 あるいは G74)
1. 工具は通常の送り速度で動作します。この場合,通常の時定数が適用されま す。
2. 後退はオーバライド可能です。この場合,GUD7_ZSFI[2] に設定された後退速度 が適用されます。
図 4.20 ペックタッピングサイクル (GUD7 _ZSFI[1] = 3)
1. 工具は通常の送り速度で動作します。この場合,通常の時定数が適用されま す。
2. 後退はオーバライド可能です。この場合,GUD7_ZSFI[2] に設定された後退速度 が適用されます。
3. 後退はオーバライド可能です。この場合,通常の時定数が適用されます。
リジッドタッピングサイクル中は,タッピングサイクルの 1. および 2. のそれぞ れの動作の最後に定位置チェックが実施されます。
説明
高速ペックタッピングサイクル
X 軸と Y 軸に沿って位置決めした後,点 R まで早送りが行われます。点 R から,
深さ Q (切削送り毎の切削深さ)まで切削が行われます。次に,工具が距離 d だ け後退します。後退がオーバライドされるかどうかは,GUD7_ZSFI[2] に100% 以 外の値を設定して指定します。主軸は点 Z に到達すると停止し,次に後退のため に逆方向に回転します。後退距離 d は,GUD7_ZSFR[1] に設定することができま す。
GUD7 _ZSFR[1] には後退距離 d を設定します。
(注) _ZSFR[1] = 0を設定すると後退距離(d)には初期値1mm(また は1inch)が使用されます。
初期レベル
点 R
点 Z q
q q
d d
点Rレベル
(1)
(2)
点 R
点 Z q
q q
d d
点Rレベル
(1)
(2)
d=切削開始距離
(3)
ペックタッピングサイクル
X 軸と Y 軸に沿って位置決めした後,点 R まで早送りが行われます。点 R から,
深さ Q (切削送り毎の切削深さ)まで切削が行われます。次に,工具が点 R まで 後退します。後退がオーバライドされるかどうかは,GUD7_ZSFI[2] に100% 以外 の値を設定して指定します。切削送り速度 F で,点 R から,最後に切削された終 点(切削再開点)から距離 d だけ上の位置まで,工具が移動します。主軸は点 Z に到達すると停止し,次に後退のために逆方向に回転します。
GUD7_ZSFR[1] に d (切削開始点までの距離)を設定することができます。
(注) _ZSFR[1] = 0を設定すると距離(d)には初期値1mm(または 1inch)が使用されます。
距離d = 0にしたい場合は,_ZSFR[1]に「1.0」未満の値を設 定してください。
軸切換え
固定サイクルをキャンセルしてから,穴あけ軸を変更してください。リジッド モードで穴あけ軸が変更されると,アラームが出力されます。
S 指令
現在使用中のギアの最大限界速度を超える速度が指定されると,アラームが出力 されます。
F 指令
切削送り速度の上限を超える値が指定されると,アラームが出力されます。
F 指令の単位
キャンセル
一つのブロック中に 01 グループの G コード(G00 ~ G03)と G74 / G84 を一緒に 指定しないでください。指定すると,G84 がキャンセルされます。
工具補正
固定サイクルモードでは工具補正は無視されます。
メートル入力 インチ入力 備考
G94 1 mm/min 0.01 inch/min 小数点プログラミング
可能
G95 0.01 mm/rev 0.0001 inch/rev 小数点プログラミング
可能