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(5)生徒の授業に対する好意的態度の変容について

 表2−2は,鐘ヶ江らの態度測定の結果を示したものである.

 P過程は, r楽しさ』次元の「1.授業が好き」, 「7.集団生活の 楽しさ」,r成果』次元の社会的行動のうち,「16.チームプレーの発 展」,「18.チームワーク発展」,「19.友だちとの教え合い」,「20.

協力の習慣」の項目点が1・2年生共通して標準以上の伸びを示した.

しかし,r仲間囲次元の項目には向上がみられなかった.したがって,

人間関係の高まりはみられるが, 「仲良し集団」レベルでのまとまりに よって授業が好きになり,態度を向上させていたものと考えられた.

 一方,K過程では, r楽しさ』次元の「7.集団生活の楽しさ」「,及 びr成果』次元の社会的行動の項目の「19.友だちとの教え合い」,

「20.協力の習慣」は,1・2年生共通して標準以上の伸びを示したが,

P過程に比して向上した項目は少なく,.r仲間』次元に標準以下の伸び を示す項目が多くみられた.

 また,両過程共通して『成果』次元の運動の項目,ならびにr先生』

次元の項目は,いずれも標準以下の伸びを示すものが多くみられた.こ れは,これまでに生徒が受けてきた体育授業が体力づくり中心に展開さ れ,さらに基本を重視して教え込まれていたことから,今回の授業形態 にとまどいをみせた結果と考えられた.また,授業担当者の雰囲気や,

研究授業の雰囲気(VTR撮影には特に「緊張した」, 「ビデオがいや だ」と抵抗を示す生徒が多くみられた)も多分に影響しているように思 われた.特に生徒は,毎時記入していくゼグループノート」と「改変到 達度調査」に抵抗を示したが,授業担当者が記述内容をとり上げて授業 場面に有効に生かせず,意図が十分伝わらなかったためと推察され,教 授活動に問題のあることが指摘された.

      一64一

表2−2.鐘ヶ江らの態度測定による授業診断の結果

P 過程 K 過程

因  子

1年生 2年生 1年生 2年生

項  目

単元始 変化 単元終 単元始 変化 単元終 単元始 変化 単元終 単元嬉 変化 単元終

1.  が き ×

蔚 覧 2.   みたくない ×

X

、一、、

X X X X

4.  ・ −X

楽  し  さ

5.     をほ

X

×

6.こころよ彫 7.  垂   しさ 8.  つこ

スコ C D B E D E

9.

X X X

10.     の b X

X X

lLキキビ た

X

運  動

12.  のロ

X X

13. ・い

X

X

X

14.      ・

X X

成     果

15.チーム レーの ・

0 0

16。 ・一ム レー

X

X

X

17.マナーの 、r ・  」

18.チームワrクの

0

19. 巴 と  え い

20.、

スコ C 3 C 4 C C

3

D 4

孤.みん の

X .X

X

× ×

X X

22.    、

23.      ,

X X X

×

仲  間

24。 1

X X

25.

X X X X

コ D

26. 、 X・

X

27.  の   と  愚る

28.ユーモアで  い

X X

先  生

29. え ・

30.    一

X X X

1

E D

2

D

一65一

 沢田らi7)は,体育の授業の愛好的態度の規定する要因分析を行い,女 子においては, 「教師に対する満足度」が,「運動の愛好的態度」に続 いて第二の規定力持っていたことを報告している.

 したがって,本研究では,両過程ともに体育の愛好的態度を十分に高 め得ることができなかった要因に「教師に対する満足度」が大きく影響

しているものと考えられた.

 表2−3は,小林の態度測定の結果を示したものである.

 単元始めは,P・K両過程1・2年生のいずれも項目点が標準以下を 示すものがほとんどで,「低いレベル」と診断された.

 単元終了時の総合診断は,K過程の1年生が「低いレベル」で「横ば い」,2年生は「低いレベル」で「かなり成功」でφつたのに対し,P 過程の1年生がド「低いレベル」で「かなり成功」,2年生では「やや高

いレベル」で「成功」となり,P過程の方が態度を向上させている傾向 が認められた.

 項目別にみると,P過程では「5.集団生活の楽しみ」,「8.自主 的思考と活動」,「21.チームワークの発展」,「23.みんなのよろこ び」が1・2年生共通して標準以上の伸びを示し,「29.教師の存在価 値」は逆に標準以下の伸びを示した.

 一方,K過程では,1・2年生共通して標準以上の伸びを示した項目 はみられず,「26.主体的人間の育成」の項目が,共通して標準以下の 伸びを示した.

 両過程の項目点を対比させてみると, 「8.自主的思考と活動」,

「26.主体的人間の育成」, 「29.教師の存在価値」の3項目について 相対する結果がみられた.すなわち,P過程では,自主的・主体的に活 動し,教師の存在を必要としない傾向がみられたのに対して,K過程で       一66一

表2−3.ノ1嚇:の態度測定による授業診断の結果

P 過 程 K 過 程

1 年 生 2 年 生 1 年 生 2 年 生

因  子

項 目

墨藷 変化 蛍嚢 蛍藷 変化 墨認 量藷 変化 墨嚢 塑藷 変化 璽嚢

1 こころよい × ×

X X X

2 」、 の ほぐ

X

× ×

X X X X X

3 のうる

X X X X X X X X

4  し よ ×

X

×

X

5   ・

X X

よろこび

_旦_友達7

つ る

X X X

覧 

X

X ×

X X X X

X X X

9 X

X

×

X X

10 X

X X X X

× ×

X

:コ ・

11 ピキ しこ × X

X X X

12

X X X

・X

X

13 ×

X X X X X X

14    の

X X X X X X

15 々がんばる X X

X X X X

評   価

16   の

X

17

X X X X

18   、

X

×

X

19 のまと X

X X X

20

X

×

X x X

コ D D 4

2五 チームワー の

X X X

22  ん の

X X X

23 みん のよろこび X

0

× ×

24 1己

X X 0 X X

25

X X X

価   箇

26 ×

X X X

×

X X

27

X 0

×

28

X X X X X X X

29   の

X

×

X X

30       」 ・

X X X

×

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