6 直接管理
6.2 バックアップ計画の作成
6.2.8 バックアップ ファイル名指定の簡略化
[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する]チェック ボックスを 選択した場合:
アーカイブの最初の(完全)バックアップのファイル名は、アーカイブ名で構成され、
MyData.tib のようになります。それに続く(増分または差分)バックアップのファイル
名にはインデックスが付き、MyData2.tib、MyData3.tib などのようになります。
このシンプルな名前付けスキームにより、取り外し可能なメディア上にコンピュータの ポータブル イメージを作成したり、スクリプトを使用してバックアップを別の場所に移 動させたりすることができます。
新しい完全バックアップが作成される前に、アーカイブ全体が削除され、新しいアーカ イブが開始されます。
この動作は、USB ハード ドライブを交代で使用して各ドライブに 1 つの完全バックア ップ 『139ページ 』を保存したり 1 週間で作成されたバックアップ 『139ページ 』す べてを保存したりする場合に役立ちます。ただし、ドライブが 1 台しかない場合に完全 バックアップに失敗すると、バックアップなしという状態になってしまいます。
この状態に陥るのを防ぐために、アーカイブ名に日付変数『140ページ 』を追加します。
[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する]チェック ボックスを 選択しなかった場合:
各バックアップには、正確なタイム スタンプとバックアップの種類が含まれた一意のフ ァイル名が付けられます。MyData_2010_03_26_17_01_38_960D.tib のようになります。
この標準ファイル名前付けにより、バックアップ保存先とバックアップ スキームの範囲 が広がります。
制限事項
ファイル名前付けの簡略化を使用する場合は、次の機能を使用できません。
1 つのバックアップ計画内での完全、増分、および差分バックアップの設定。バックア ップの種類ごとにバックアップ計画を作成する必要があります。
管理対象の格納域、テープ、Acronis Secure Zone、または Acronis Online Backup Storage へのバッ クアップ
保持ルールの設定
仮想コンピュータにバックアップを定期的に変換する設定
アーカイブ名の末尾での数値の使用
ヒント:FAT16、FAT32、および NTFS ファイル システムでは、ファイル名にバックスラッシュ(\)、
スラッシュ(/)、コロン(:)、アスタリスク(*)、疑問符(?)、二重引用符(")、小なり記号(<
)、大なり記号(>)、パイプ(|)を使用できません。
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使用例
このセクションでは、ファイル名前付けの簡略化の使用例について説明します。
例 1: 古いバックアップを置き換える日単位のバックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
コンピュータの完全バックアップを毎日実行する場合。
バックアップをローカルのファイル MyMachine.tib に保存する場合。
新しいバックアップごとに古いバックアップを置き換える場合。
このシナリオでは、日単位のバックアップ計画を作成します。 バックアップ計画の作成で は、アーカイブ名を MyMachine と指定した後、[アーカイブ名を使用してバックアップ フ ァイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにして、バックアップの種類を [完 全] にします。
結果 - アーカイブは、1 つのファイル MyMachine.tib で構成されます。 このファイルは、新しいバックアッ プを作成する前に削除されます。
例 2: 日付スタンプ付きの日単位の完全バックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
コンピュータの完全バックアップを毎日実行する場合。
スクリプトを使用して古いバックアップをリモートの場所に移動させる場合。
このシナリオでは、日単位のバックアップ計画を作成します。 バックアップ計画の作成で は、アーカイブ名を MyMachine-[日付] と指定した後、[アーカイブ名を使用してバック アップ ファイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにして、バックアップの種 類を [完全] にします。
結果:
2011 年 1 月 1 日のバックアップは MyMachine-1.1.2011.tib、2011 年 1 月 2 日のバ ックアップは MyMachine-1.2.2011.tib というように保存されます。
スクリプトでは、日付スタンプに基づいて古いバックアップを移動できます。
「日付変数 『140ページ 』」も参照してください。
例 3: 1 日の時間単位のバックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
サーバーの重要なファイルを毎日、時間単位でバックアップする場合。
毎日、初回のバックアップは完全バックアップで午前 0 時に実行し、その後のバックアップは差分バックア ップで毎時間実行する場合。
古いバックアップをアーカイブに保存する場合。
このシナリオでは、日単位のバックアップ計画を作成します。 バックアップ計画の作成で は、アーカイブ名を ServerFiles([日付])と指定し、[アーカイブ名を使用してバックア ップ ファイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにし、バックアップの種類を
[差分] にして、午前 0 時から毎時間バックアップを実行するようにスケジュールしま す。
Copyright © Acronis, Inc. 139 結果:
2011 年 1 月 1 日 の バ ッ ク ア ッ プ は 、ServerFiles(1.1.2011).tib か ら 開 始 さ れ 、 ServerFiles(1.1.2011)2.tib が続き、ServerFiles(1.1.2011)24.tib まで、24 のファイルに保存 されます。
翌日のバックアップは、完全バックアップの ServerFiles(1.2.2011).tib から開始されます。
「日付変数 『140ページ 』」も参照してください。
例 4: ドライブを毎日スワップする場合の日単位の完全バックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
コンピュータの完全バックアップを、外部ハード ディスク ドライブにあるファイル
MyMachine.tib に毎日実行する場合。
外部ハード ディスク ドライブが 2 つある場合。 コンピュータに接続したとき、どちらかのドライブにドライ ブ文字に D が割り当てられています。
各バックアップの前にドライブをスワップする場合。これにより、一方のドライブに今日のバックアップ、もう一 方に昨日のバックアップが保存されます。
新しいバックアップごとに、現在接続されているドライブのバックアップと置き換える場合。
このシナリオでは、日単位のバックアップ計画を作成します。 バックアップ計画の作成で は、アーカイブ名を MyMachine、アーカイブ場所を D:\ と指定した後、[アーカイブ名を 使用してバックアップ ファイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにして、バ ックアップの種類を [完全] にします。
結果 - 各ハード ディスク ドライブに、完全バックアップが 1 つ含まれます。 1 つのドライブをコンピュータ に接続している場合に、もう 1 つのドライブをサイト外に保管して、データを保護することができます。
例 5: ドライブを毎週スワップする場合の日単位のバックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
コンピュータのバックアップを毎日実行する場合。毎週月曜日に完全バックアップを実 行し、火曜日~日曜日は増分バックアップを実行します。
外部ハード ディスク ドライブにあるアーカイブ MyMachine にバックアップする場合。
外部ハード ディスク ドライブが 2 つある場合。 コンピュータに接続したとき、オペレーティング システム でどちらかのドライブにドライブ文字に D が割り当てられています。
毎週月曜日にドライブをスワップする場合。これにより、一方のドライブに現在の週(月曜日~日曜日)
のバックアップ、もう一方に前の週のバックアップが保存されます。
このシナリオでは、次のように 2 つのバックアップ計画を作成する必要があります。
a) 最初のバックアップ計画の作成では、アーカイブ名を MyMachine、アーカイブ場所を D:\ と指定し、[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにし、バックアップの種類を[完全]にし、毎週月曜日にバッ クアップを実行するようにスケジュールします。
b) 2 つ目のバックアップ計画の作成では、最初のバックアップ計画と同じ設定値を使用しますが、バックアッ プの種類を [増分] にし、毎週火曜日~日曜日にバックアップを実行するようにスケジュールします。
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結果:
最初のバックアップ計画によって月曜日のバックアップが作成される前に、現在接続さ れているドライブからすべてのバックアップが削除されます。
1 つのドライブをコンピュータに接続している場合に、もう 1 つのドライブをサイト外に保管して、データを 保護することができます。
例 6: 業務時間内のバックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
サーバーの重要なファイルを毎日バックアップする場合。
毎日の最初の完全バックアップを午前 1 時に実行する場合。
業務時間中の差分バックアップを午前 8 時~午後 5 時に毎時間実行する場合。
バックアップ ファイル名に作成日を含める場合。
このシナリオでは、次のように 2 つのバックアップ計画を作成する必要があります。
a) 最初のバックアップ計画の作成では、アーカイブ名を ServerFiles([日付])と指定し、
[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する...]チェックボック スをオンにし、バックアップの種類を [完全] にし、毎日午前 1 時にバックアップを 実行するようにスケジュールします。
b) 2 つ目のバックアップ計画の作成では、最初のバックアップ計画と同じ設定値を使用しますが、バックアッ プの種類を [差分] にし、次のようにバックアップをスケジュールします。
タスクの実行: 日単位
次の間隔で実行: 1 時間
開始時刻: 08:00:00 AM
終了時刻: 05:01:00 PM 結果:
2011 年 1 月 31 日の完全バックアップは、ServerFiles(1.31.2011).tib に保存されます。
2011 年 1 月 31 日 の 差 分 バ ッ ク ア ッ プ は 、ServerFiles(1.31.2011)2.tib か ら 開 始 さ れ 、 ServerFiles(1.31.2011)3.tib が続き、ServerFiles(1.31.2011)11.tib まで、10 のファイルに保存されま す。
翌日 2 月 1 日のバックアップは、完全バックアップの ServerFiles(2.1.2011).tib から開始されます。
差分バックアップは、ServerFiles(2.1.2011)2.tib から開始されます。
「日付変数 『140ページ 』」も参照してください。
日付変数
アーカイブ名に日付変数を指定すると、各バックアップのファイル名にバックアップの作成 日が含まれます。
この変数を使用すると、新しい日付の最初のバックアップは完全バックアップになります。 次の完全バックアッ プが作成される前に、その日それまでに取得されたバックアップはすべて削除されます。 その日の前に取得さ れたバックアップは保持されます。 つまり、増分バックアップをするしないにかかわらず複数の完全バックアップ を保存することができますが、1 日に可能な完全バックアップは 1 つだけです。 バックアップは、手動または スクリプトを使用して、日付で並べ替えたり、コピー、移動、削除したりすることができます。