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ハノイの塔バックアップ スキーム

ドキュメント内 Acronis® Backup & Recovery ™ 10 Server for Windows (ページ 31-34)

2 Acronis Backup & Recovery 10 について

2.6 ハノイの塔バックアップ スキーム

頻繁なバックアップが必要な場合は、このようなバックアップを長期間保持するコストが常 に問題になります。ハノイの塔(ToH)バックアップ スキームは妥協案として役立ちます。

ハノイの塔の概要

ハノイの塔バックアップ スキームは、同じ名前の数学的なパズルを基にしています。この パズルでは、中央に穴の開いた大きさの異なる複数の円盤と 3 本の杭があり、最初はすべ ての円盤が 1 番目の杭に大きいものが下になるようにサイズ順に積み重ねられています。

すべての円盤を 3 番目の杭に移動したら完成です。一度に移動できる円盤は 1 つだけで、

小さい円盤の上に大きい円盤を乗せることはできません。この解き方として、最初の円盤を

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他の円盤の移動ごと(1、3、5、7、9、11...回)、2 番目の円盤を 4 回間隔(2、6、10...回)、3 番目の円盤を 8 回間隔(4、12...回に移動)のように移動します。

たとえば、A、B、C、D、E というラベル付きの 5 つの円盤がある場合、この解き方では次の順序で円盤を移 動します。

ハノイの塔バックアップ スキームはこれと同じパターンに基づいています。移動の代わり にセッション、円盤の代わりにバックアップ レベルによって処理します。一般に、N レベ ルのスキームのパターンには、2 の N 乗のセッションが含まれます。

このため、5 レベルのハノイの塔バックアップ スキームは、16 セッション(上の図の 1 から 16 までの移動)で 構成されるパターンを繰り返します。

次の表は、5 レベルのバックアップ スキームのパターンを示しています。パターンは 16 セッションから構成さ れます。

ハノイの塔バックアップ スキームでは、レベルごとに 1 つだけバックアップを保持するこ とになります。古いバックアップはすべて削除する必要があります。したがって、このスキ ームではデータ ストレージの効率が上がり、現時点に向けてバックアップが蓄積されま す。4 つのバックアップがあれば、今日、昨日、3.5 日前、または 1 週間前のデータを復 元できます。5 レベルのスキームでは、2 週間前にバックアップされたデータも復元できま す。このように、バックアップ レベルを増やすたびに、データの最長復元期間が倍になり ます。

Acronis

によるハノイの塔

ハノイの塔バックアップ スキームは一般に複雑すぎて、次に使用するメディアを頭で計算 できません。しかし、Acronis Backup & Recovery 10 を使用すると、このバックアップ スキ ームの使用を自動化できます。バックアップ スキームは、バックアップ計画の作成時に設 定できます。

このスキーム用の Acronis の実装には、次のような特徴があります。

最大 16 のバックアップ レベル

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最初のレベル(A)での増分バックアップ - 最も頻度の高いバックアップ処理では時間とストレージを節約 できますが、このようなバックアップからのデータの復元は、通常 3 つのバックアップにアクセスする必要が あるので時間がかかります。

最後のレベル(5 レベル パターンでは E)での完全バックアップ - このスキームにおける最も頻度の低い バックアップで、時間がかかり、使用するストレージ領域も大きくなります。

すべての中間レベル(5 レベル パターンでは B、C、D)での差分バックアップ

 一番最初のセッションでのバックアップは前の完全バックアップなしでは存在しない増分バックアップなの で、完全バックアップがセッションでの増分バックアップの代わりに作成されます。

 このスキームでは、すべてのバックアップ レベルで最新のバックアップのみを保持し、そのレベルの他のバッ クアップを削除する必要があります。ただし、バックアップが別の増分バックアップまたは差分バックアップの ベースになっているときは、バックアップの削除は延期されます。

 あるレベルでの古いバックアップは、そのレベルで新しいバックアップが正常に作成されるまで保持されま す。

次の表は、5 レベルのバックアップ スキームのパターンを示しています。パターンは 16 セッションから構成されます。

増分バックアップと差分バックアップを使用した結果、古いバックアップが他のバックアッ プのベースとなっていることによって、その削除が延期される状況が発生します。次の表 は、セッション 9 で作成された差分バックアップ(D)がまだ存在しているために、セッショ ン 1 で作成された完全バックアップ(E)の削除が、セッション 17 でセッション 25 まで延 期される状況を示しています。この表で、バックアップが削除されたセルはすべて灰色表示 になっています。

セッション 9 で作成された差分バックアップ(D)は、新しい差分バックアップの作成が完了 した後、セッション 25 で削除されます。このように、ハノイの塔バックアップ スキーム

に従い、Acronis によって作成されたバックアップ アーカイブには、このスキームの標準的

なバックアップの他に最大 2 つの追加バックアップが含まれる場合があります。

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テープ ライブラリにハノイの塔を使用する方法については、「ハノイの塔テープ ローテー ション方法の使用」をご参照ください。

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