設定されたトリガ条件の対象となる信号をトリガソースといいます。
トリガスロープ
低いレベルから高いレベルになる(立ち上がり),または高いレベルから低いレベルになる (立ち下がり)というような信号の動きをスロープといいます。このスロープをトリガ成立 条件の1つの項目とするときに,トリガスロープといいます。トリガソースのスロープが トリガレベルを通過した時点(トリガヒステリシス(2-13ページ参照)を設定している場合 は,ヒステリシス分のレベルを通過した時点)をエッジといいます。
トリガレベル
トリガソースが,あるレベルを通過したときトリガがかかるという場合,このレベルをト リガレベルといいます。
エッジトリガ(後述参照)のようなシンプルなトリガでは,トリガソースのレベルが,あら かじめ設定したトリガレベルを通過すると,トリガがかかります。
トリガレベル
立ち上がり( )の場合,
ここでトリガがかかる トリガソース
トリガタイプ(トリガの種類) < 操作説明は6章 >
本機器のトリガには,大きく分けて「シンプルトリガ」と「エンハンストトリガ」の2種 類があります。
シンプルトリガ
単一のトリガソースでトリガをかけます。
● エッジトリガ < 操作説明は6.5〜6.7節 >
単一のトリガソースでトリガをかける,一番シンプルなトリガです。トリガソースがあ らかじめ設定したトリガレベル以上になる(立ち上がる)か,以下になる(立ち下がる) と,トリガがかかります。
トリガソースは,各測定入力信号(CH1〜4の入力信号,DL1720EはCH1〜CH2),外 部トリガ信号,および本機器に供給されている商用電源信号の3つの中から選択できま す。商用電源信号の場合は,立ち上がりのときだけにトリガがかかります。
エンハンストトリガ
複数の条件や特別な用途の条件をトリガ条件として設定できます。
● A->B(N)トリガ < 操作説明は6.8節 >
条件Aが成立したあと,条件BがN回成立したときにトリガをかけます。
A 成立 B N回成立 トリガ
機 能 説 明
3 2
4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
L
H L L H
H L H L H L H H CH1
CH2
CH1 CH2
条件A:CH1=L,CH2=L,Enter,条件B:CH1=H,CH2=H,Enter,N=3回の場合 L:ローレベル,H:ハイレベル
トリガ
L H L H L B(1) B(2) B(3)
条件A成立
● A Delay Bトリガ < 操作説明は6.9節 >
条件Aが成立してから設定した時間だけ経過したあと,最初に条件Bが成立したときに トリガをかけます。
L
H L L H
H L H L H L H H CH1
CH2
CH1 CH2
トリガ L H L H L
条件A成立 条件B成立 1µs
条件A:CH1=L,CH2=L,Enter,条件B:CH1=H,CH2=H,Enter,Delay=1µsの場合 A 成立 Delay Time
B 成立 トリガ 経過
● パターントリガ < 操作説明は6.10節 >
トリガソースを複数設定し,各トリガソースのそれぞれに設定したトリガ条件がすべて 成立したとき,またはそのトリガ条件が満たされなくなったとき,トリガがかかりま す。トリガ条件は,各トリガソースのステート(Highか,Lowか)の組み合わせで設定し ます。また,このパターントリガでは,トリガソースの1つをクロック信号にし,その クロック信号に同期してトリガをかけることもできます。
条件 CH1: L,CH2: L,CH3: H,CH4: L の場合 CH1
● Widthトリガ < 操作説明は6.11節 >
設定した条件を満たしている時間幅,または満たしていない時間幅があらかじめ設定し た時間幅より短いか長いかを判定して,トリガをかけます。条件は,各チャネルのス テート(High,Low,Don’t Care)のAND,または,各チャネルのウインドウ条件(IN,
OUT,Don’t Care)のANDで設定します。
H L L H
H
H H
L L
L H CH1
CH2
CH1
CH2 L H L H L
500ns 300ns 400ns
A B C
D 450ns
条件:CH1=H,CH2=L,CH3*=X,CH4*=X,Condition=True,Time=350nsの場合
判定タイプ 結果
Pulse < T B点でトリガがかかります。
Pulse > T A点とC点でトリガがかかります。
T1 < PLS < T2 Time1=350ns,Time2=450nsに設定すると,C点でトリガがかかります。
Time Out Time=450nsに設定すると,D点でトリガがかかります。
* DL1720Eには,CH3とCH4はありません。
● ORトリガ < 操作説明は6.12節 >
CH1〜CH4(2)に設定したエッジまたはウインドウ条件のうちのどれかで条件が成立す ると,トリガをかけます。たとえば,CH1の立ち上がりでもCH2の立ち上がりでもト リガをかけることができます。
CH1=↑,CH2=↑の場合 トリガ
CH1
トリガ トリガ CH2
● ウインドウトリガ < 操作説明は6.13節 >
ある一定の電圧幅(ウインドウ)を設定し,トリガソースのレベルがその電圧幅内に入る (IN)か,または電圧幅内から出る(OUT)かのどちらかでトリガがかかります。ORトリガ またはWidthトリガと組み合わせて使います。ウインドウトリガの設定は,ORまたは Widthトリガのメニューの中にあります。
Width
トリガがかかる OUT
トリガがかかる IN
Window Window
トリガがかかる Center
Width
Center
機 能 説 明
3 2
4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
● TVトリガ < 操作説明は6.14節 >
ビデオ信号を観測するときに,このトリガを使用します。NTSC,PAL,SECAM,
1080/60i,1080/50i,720/60p,480/60p,1080/25p,1080/24p,1080/
24sFおよび1080/60pの各放送方式に対応しています。