部位別における遮光処理別の
C:N
比は表3のとおりである。すなわち、春播き区では葉部および根 部で遮光が増すにともない低い値を示し、茎部でも低い値を示す傾向にあった。秋播き区および株植え区では葉部、茎部および根部とも、遮光が増すにともない低い値を示したD
表3. 遮光処理別の
C:N
比二 瓦 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ : 空
葉 苦日 茎 日音 キ艮 音日春 無 遮 光 区 2.10 3.75 1 9.2 1 播 60弼 遮 光 区 1.19 1.48 9.04
き
区 80弼 遮 光 区 1.0 4 1.65 5.23 秋 無 遮 光 区 2.9 1 5.47 1 8.3 5 播 60婦 遮 光 区 1.58 2.58 8.25
き
区 80婦 遮 光 区 1.42 1.53 5.3 1
株 植え
無 遮 光 区 2.79 1 4.1 1 7.27 60弼 遮 光 区 2.02 9.47 5.57 区 80婦 遮 光 区 1.59 4.84 3.3 5
‑150
ー北 海 道 草 地 研 究 会 報 第19号 1985・3
考 察
村山ら
I A
株植えのエソソギシギ、シを遮光処理を行なった結果、本雑草は遮光による生育阻害が少ない ととを認め、その原因としで根系 lζ有する貯蔵養分であろうと報告しているロ一方、根ポみリードカナ リーグラスとオーチヤードグラスはエゾノギシギシの生育を抑制し、ラジノクローパはエゾノギシギシ の生育に影響しないか。あるいは促進するととを認めている。本実験の結果、遮光処理がエゾノギシギシの生育、重量および体内成分におよぼす影響は顕著なもの があるが、本雑草のAgeによってやや異なるものと思われる。すなわち、種子からの植物体に対して は顕著に影響するが、株植えの植物体に対してはやや影響が鈍るものと考えられる。このととは根系に 貯えられている養分のためと推察される。
文 献
1 )村山三郎・小阪進一・福田勝博(1976) 草地における雑草の生態的防除に関する研究 第1報 遮光処理が雑草の生育および体内成分におよぼす影響、雑草研究、 21
,
21~2602 )村山三郎・小阪進一・阿部繁樹・小屋松恭史・八百枝康(1982) 草地における雑草の生態的防 除に関する研究 第1 1報 北海道における牧草地雑草の種類と分布、北海道草地研究会報、 1 6、
4 7~5 30
3 )長田武正(1972) :日本帰化植物図鑑、北隆館、 1890
4 )根本正之・小林茂樹 (1984) :エゾノギシギシの生態的防除に関する研究 1. リードカナリー グラスとエゾノギシギシの競合、雑草研究、 2 9 (別号〉、 77~780
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北海道草地研究会報 第四号 1985・3
エゾノギシギシの防除に関ナる生態学的研究
2 . 温度処理がエゾノギシギシの生育、重量および体内成分におよほす影響
事者 自
村山三郎・小阪進一・佐藤公之 (酪農学園大学)
前報において、遮光処理がエゾノギシギシの生育、重量および体内成分におよぼす影響は顕著なもの があり、しかも、本雑草の Ageによってやや異なることを明らかにした。
引き続き、本報では温度処理が本雄草の生育、重量および体内成分にいかなる影響をおよぼすかにつ いて検討したので、その概要を報告する。
材料および方法
実験場所は江別市西野幌の本学構内のグロースチャンパーを使用した。供試土壌は洪積性重粘土壌を 用いた。供試材料は春播き区では 1 9 8 3年5月9日に播種し、 6月5日に定植した。秋播き区では
1 9 8 2年 9月9日に播種し、 1 9 8 3年 5月 30日lζ苗 (1個体平均1.2 g )を定植した。株植え区 では 19 8 3年5月3 0日に約2‑‑3年 生 の 株 (1個体平均18. 5
g
)を掘取り、ただちに定植した。処理区(昼/夜)は低温区(20/1 5 .C )、中温区(25/20 .C )および高温区(30/25 .C )の3区 を設けた口供試ポットは2,000分の1aワグナー・ポットを使用した。施肥量は1ポッ卜あたり、 N 2
g
(硫安10g
)、 P205 2g
(過石10g
)、 K20 2g
(硫加4g
)およひ、炭カノレ 12g
を施した口 栽培個体数は1ポットあたり 2個体とした。反復は3反復で行った。調査は定植後1週間毎に草丈および、葉数について調査したD すなわち、春播き区では6月1 3日から 8月8日まで9固にわたり、秋播き区では 5月3 0日から 7月4日まで6固にわたり、また、株植え区 では 5月3 0日から 6月2 7日まで5固にわたり測定したD 掘取りは開花期に行った。すなわち、春播 き区では8月9日、秋播き区では 7月4目、株植え区では6月2 7日に行い、ただちに、葉部、茎部お よび根部に分け、生草重を測定した。その後、通風車包燥機で24時間70 .Cで乾燥したのち、風乾重を 測定した。そのほか、全窒素含有率
(T‑N
婦)および全有効態炭水化物(TACq
も)について定量した。なお、
T‑N
婦はKjel d a h 1
法、TAC
婦はSo m o
gy i ‑N e 1
S 0n
法によったロ 結 果1 . 草 丈
温度処理別の草丈の推移は図1のとおりである。すなわち、春播き区では6月13日および6月2 7 日には処理聞に大差を示さなかったが、 7月1 1日以降差異が認められた。最終調査の 8月8日には高 温区で草丈の伸長が劣り、 5領水準で有意差が認められた、秋播き区では6月6日から 6月2 7日まで は差異があったが有意差が認められなかった。最終調査の7月4日には低温区で草丈の伸長が劣り、 5
領水準で有意差が認められた口株植え区では 5月30日から 6月2 0日までは処理聞に大差を示さなか った。最終調査の 6月2 7日には中温区、低温区、高温区の順となったが、有意差は認められなかった。
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ー北海道草地研究会報 第四号 1985・3
春 婦 き 区 秋 熔 き 区 株 結 え 区
90ト 低温区
中iPu区 高温区 80 E
草 70
60 丈
50
40 わn)
30
20
10
v
九‑園町・
o/i3 % 7 Y11 Y'25 8 /8 % o/i3 % 0 % 7 y4 % 0 % H 3 % 0 % 7 (月/日)
図1. 温度処理別の草丈の推移
170t ~
存 i需 き 区 秋 j需 き 区 │ 株 組 え 区
l l ‑ll, fほ払
u
只 J60J20r X ‑ X Ijlil,d医 1201‑ 150 葉 0 ‑ 0 高j品区 A
JJO‑I I 110~ 140
100~ I 100~ J30
数 90 r I 90 ~ J20
80 ~ I
,
80 ~ 110@
70 ~ I I 70 ~ J 100
(枚) 60 ~ 11 60
r . / /
9050 ~ 11 50 ~ ,If flO
40 ~ 1 ,40 ~ r‑I 70
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20 r / / / 20 ~ / / / 20
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図2. 温度処理別の葉数の推移
2 .
葉 数温度処理別の葉数の推移は図2のとおりである。すなわち、春播き区では6月13日から 7月1 1日 までは処理聞に大差を示さなかったが、 7月2 5日には差異が認められ、最終調査の8月8日には高温