第6章 セットアップ
6.1 登録
6.1.1 VIOM連携の登録
本サービスの構成例は以下のとおりです。
図3.4 VIOM連携の構成例(PRIMERGY BX600でSANを使用する場合)
図3.5 VIOM連携の構成例(PRIMERGY BX600でiSCSIを使用する場合)
IBPを使用する場合、管理LANはIBPの第1外部ポートに接続します。
また、IBPの第1ポートと接続する管理LANスイッチのポートはSpanning Tree Protocol(STP)を無効にしてください。
本製品で実現する機能
本製品はPRIMERGY BXシリーズのLANスイッチブレードのVLANおよびポートグループに対して以下の機能を提供します。
・ GUIによるVLAN設定
LANスイッチブレードのポートのVLAN IDをRCコンソールから設定できます。
・ サーバ切替え時に連動したLANスイッチブレードのVLAN ID切替え
サーバ切替えで、関連するLANスイッチブレードのVLAN IDの設定を業務継続できるように変更します。
「図3.6 自動リカバリ、サーバの切替え・切戻しにおけるVLAN制御の仕組み」に示すように、切替え先サーバに接続するLANス
ネットワーク構成の例は以下のとおりです。
図3.7 複数の管理LANサブネットがある場合の構成例
3.2.2 IPアドレスの設定値(管理LAN)
ここでは、管理LANで設定する各装置のIPアドレスについて説明します。
・ 管理サーバの管理用IPアドレス
管理対象サーバと通信するNIC(IPアドレス)を決定します。
このIPアドレスはマネージャのインストール時に設定します。
なお、クライアントからは管理サーバのOS上に定義されている管理用IPアドレス以外のIPアドレスを経由して、マネージャにアクセ スできます。
・ 管理対象サーバの管理用IPアドレス 管理サーバと通信するIPアドレスです。
管理対象サーバを登録する際に指定します。
管理対象サーバの登録については、「6.1.3 管理対象サーバの登録」を参照してください。
予備サーバとして登録する場合でも、他の管理対象サーバと重複しない個別のIPアドレスを割り当ててください。
管理サーバと別サブネットに配置する場合、管理サーバと通信できるようにルーティング、ゲートウェイなどの設定を行ってくださ い。
・ その他ハードウェアの管理用IPアドレス
管理サーバと別サブネットに配置する場合、管理サーバと通信できるようにルーティング、ゲートウェイなどの設定を行ってくださ い。
- LANスイッチブレード
- サーバ管理装置
- 電力監視デバイスなど
本製品に以下の製品と装置を登録する場合は、管理用IPアドレスを決定する必要があります。このIPアドレスは、管理LANと異なるサ ブネットのIPアドレスを使用できます。
・ VM管理製品
VM管理製品がインストールされたサーバのIPアドレスです。
・ LANスイッチブレード以外のLANスイッチ
管理対象サーバ(PRIMERGY BXシリーズ)と隣接するLANスイッチとの接続関係(トポロジ)をネットワークマップで表示する場合、
管理サーバが隣接LANスイッチと通信するための管理用IPアドレスです。
3.2.3 IPアドレスの設定値(iSCSI用LAN)
ここでは、iSCSI用LANで設定する各装置のIPアドレスについて説明します。
ここで設定するIPアドレスは同一サブネットのIPアドレスを使用してください。
・ iSCSIイニシエータのIPアドレス
管理対象サーバ上のiSCSIで使用するNIC(IPアドレス)を決定します。
・ iSCSIターゲットのIPアドレス
iSCSIイニシエータが通信するストレージのIPアドレスです。
注意
・ iSCSIで使用するIPアドレスはDHCPを使用せず、静的IPアドレスを使用してください。
・ マルチパス接続を構成する場合、各ポートのネットワークを分離してください。
3.2.4 管理対象サーバの業務LANの設定値
クローニングマスタの配付時に、サーバNICに対してネットワークパラメタを自動設定できます。
「8.6 クローニングマスタに定義できるネットワークパラメタ自動設定機能」を参照し、設定値を決定します。
3.2.5 LANスイッチ管理用の設定値
管理するLANスイッチに対して、以下の設定項目を決定します。
・ Telnet用ログイン名
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された64文字以内の文字列です。
・ Telnet用パスワード
ダブルクォーテーション( " )を除く、半角英数字(大文字/小文字)と記号がASCII文字(0x20、0x21および0x23~0x7e)で構成された 80文字以内の文字列です。
・ 特権管理者パスワード
ダブルクォーテーション( " )を除く、半角英数字(大文字/小文字)と記号がASCII文字(0x20、0x21および0x23~0x7e)で構成された 80文字以内の文字列です。
・ SNMPコミュニティ名
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
・ SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
注意
使用するLANスイッチによっては、SNMPトラップの送信先を設定することで、LANスイッチに対するSNMPアクセスが制限される 場合があります。
マネージャをクラスタで運用して、このようなLANスイッチを管理対象にする場合、SNMPトラップの送信先としてプライマリノードと セカンダリノードの物理IPアドレスをそれぞれ設定してください。
また、LANスイッチに送信元IPアドレスによってアクセス制限を行う場合、SNMPトラップの送信先と同様にプライマリノードとセカン ダリノードの物理IPアドレスをそれぞれ設定してください。
詳細については、使用するLANスイッチのマニュアルを参照してください。
参考
設定可能な文字の種類と文字数は、LANスイッチによって違います。
詳細については、使用するLANスイッチのマニュアルを参照してください。
管理対象サーバ(PRIMERGY BXシリーズ)と隣接するLANスイッチとの接続関係(トポロジ)をネットワークマップで表示する場合、接続 関係を自動検出するため、LANスイッチブレードとLANスイッチに以下の設定が必要です。
・ LLDP(Link layer Discovery Protocol)
・ CDP(Cisco Discovery Protocol)
注意
・ 隣接するLANスイッチ間は、同じプロトコルの設定が必要です。
詳細については、使用するLANスイッチのマニュアルを参照してください。
なお、LLDP・CDPに対応していないLANスイッチブレードに接続するLANスイッチは、対応しているプロトコルを設定してくださ い。
・ IBPモードに設定されているLANスイッチブレードとそれに接続するLANスイッチの接続関係を自動検出できません。
・ 以下のLANスイッチブレードの接続関係を自動検出するために、その装置に対して以下の設定値を一致させてください。
LANスイッチブレード
- PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12またはPY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2 設定値
- hostnameコマンドによるホスト名
- snmp-server sysnameコマンドによるシステム名
例
swb1で一致させる場合
# hostname swb1
# snmp-server sysname swb1
・ 以下のLANスイッチブレードの接続関係を自動検出するために、その装置に対して以下の設定を行ってください。
LANスイッチブレード
- PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8 設定
- snmp agent addressコマンドでエージェントアドレスにLANスイッチブレードの管理IPアドレスを設定する。
ここでは、本製品の導入に必要になる、ストレージ環境の構成と設定値の決定について説明します。
3.3.1 ストレージの構成
システムに必要なストレージの構成を決定します。
本製品がサポートするストレージ構成は以下のとおりです。
表3.1 サポートするストレージ構成
構成 システムディスク データディスク
1 SANストレージ SANストレージ
2 ローカルディスク (*1) ローカルディスク (*1)、NAS 3 ローカルディスク (*1) SANストレージ
4 iSCSIストレージ iSCSIストレージ (*2)
*1: ローカルディスクには、サーバの内蔵ディスクとストレージブレードを含みます。
*2: データディスクを使用する場合は、ハードウェア・イニシエータを使用してください。ソフトウェア・イニシエータを使用してクローニン グマスタの採取・配付を行った場合、データを破壊する可能性があるため、ソフトウェア・イニシエータは使用しないでください。
参考
・ 構成1、構成3および構成4の場合、I/O仮想をサポートします。
・ サーバ切替えは、1台のサーバにSAN/iSCSIストレージが1台だけ接続されている構成で行えます。
1台のサーバに複数ストレージが接続されている構成ではできません。
・ SANストレージをクラスタの共有ディスクとして利用できます。
なお、クラスタ定義されているサーバに対するサーバ切替えはできません。
・ SAN/iSCSIストレージへのパスはシングル・マルチの両方をサポートします。
本製品で実現する機能
本製品では、I/O仮想を利用し、サーバに搭載されているHBAのWWN、NICのMACアドレス、ブート設定およびネットワーク設定を引 き継ぐことで、サーバに接続されるストレージ装置の設定を変更しなくても、サーバ切替えやサーバ交換ができます。
WWNには、WWNN、WWPNの2種類の値があり、それぞれノードの値、ポートの値として使用されます。
以下にサーバ切替えの例を示します。
図3.8 I/O仮想を利用したサーバ切替え例(WWNを切り替える場合)
3.3.2 HBA・ストレージ装置の設定値
サーバ側では物理サーバとHBAのWWN、ストレージ側ではHBAのWWNとストレージのボリュームとの関係を定義し、システムを設計 します。
以下にHBAの2ポートを使いマルチパスでストレージに接続するときの例を示します。
詳細については、各ストレージ製品のマニュアルを参照してください。
注意
管理対象サーバにHBAのポートが合計3ポート以上搭載されている構成は、サポートしていません。
図3.9 WWNのシステム設計
使用するWWNの決定
HBA address renameまたはVIOM利用時には、使用するWWNを決定します。
HBA address renameまたはVIOMで使用するWWNを決定し、サーバ側にはOS(業務)と物理サーバを関連付け、ストレージ側にはボ
リュームを関連付けます。
HBA address renameまたはVIOMを利用することで、サーバに搭載されたHBAのWWNを意識しなくても、仮想化されたWWNを利用 してサーバとストレージの設計が行えます。物理サーバが存在しないなどの、サーバに搭載されたHBAのWWNが把握できない場合 でも、サーバとストレージを設計できます。
HBA address renameを利用する場合、WWNは"I/O仮想化オプション"で提供された値を使用します。
VIOMを利用する場合は、WWNは以下のどれかの値を使用します。
・ "I/O仮想化オプション"で提供された値
・ VIOMインストール時に選択するアドレス範囲から自動的に選択される値
WWNの衝突によるデータ破壊を防ぐため、"I/O仮想化オプション"で提供された値を使用することをお勧めします。
参考
"I/O仮想化オプション"は、全世界で一意のWWNを提供します。これにより予期しないWWNの衝突を防ぐことができます。