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サーバ切替え条件

ドキュメント内 導入ガイド (ページ 167-171)

第9章 サーバ切替えの設定

9.3 サーバ切替え条件

また、自動リカバリは、ハードウェア故障を契機に動作するため、OSの異常を調査するメモリダンプを採取することよりも、サーバを 強制停止して高速に切り替えることを優先します。

そのため、サーバ切替えでは、OS異常時のメモリダンプ採取が設定されていても、メモリダンプは採取されません。

・ 予備サーバへの切替え方式は、バックアップ・リストア方式、HBA address rename方式、VIOMサーバプロファイル切替え方式のどれか 1つを利用できます。

・ HBA address renameによる切替えを利用する場合は、HBA address renameの設定が完了したことを確認してから、サーバ切替え

の設定を行ってください。

・ Hyper-VのVMホストについてサーバ切替えを利用する場合は、物理NICを2つ以上用意してください。

VMホストの管理LAN用などの、VMホストが外部のサーバと通信するためのネットワークは、物理サーバ専用にし、仮想ネットワー クを構成しないでください。

また、外部仮想ネットワーク環境を構成したネットワーク上では、VMホスト用の仮想ネットワークをすべて無効にしてください。詳細 については「A.2 利用する製品別の設定」を参照してください。

・ VMゲストに対しては、個別に予備サーバを設定できません。VMゲストをSANまたはNAS上の共有ディスクに配置したうえで、VM ホストに対して予備サーバを設定するか、サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能を利用してください。

サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとの高可用性機能については、「A.3 利用する製品別の機能」を参照してください。

なお、1台のVMホストに対しては、本製品による予備サーバへの切替えと、サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能による切替 えのどちらかを設定してください。

・ 運用サーバと予備サーバが別のシャーシに存在し、それぞれのサーバが接続されたLANスイッチブレードがPRIMERGY BX900 シリーズであり、かつIBPモードで動作している場合は、両方のLANスイッチブレードに同じ名前のポートグループが設定されてい る場合にだけ、サーバ切替えができます。

・ Intel PROSetでLANを冗長化している場合、Intel PROSetがMACアドレスを内部で保持しているため、サーバ切替え後、切替え元の

MACアドレスが引き継がれます。このため、切替え元サーバ動作時にMACアドレスが競合し通信に影響を与えることがあります。

サーバ切替え後、Intel PROSetの再設定を行ってください。

・ 運用サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバは予備サーバに設定できません。

また、物理OSが動作しているサーバと、VMホストとVMゲストが動作しているサーバがある環境で、両方がHBA address renameまたは VIOMを利用してSANブート構成にしている場合は、以下の設定を組み合わせることで、物理OSとVMゲストで予備サーバを共有でき ます。

詳細については、「9.2 構成」の「図9.3 物理OSとVMゲスト(サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能)で予備サーバを共有する構 成」を参照してください。

a. VMゲストに対するサーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能(VMware HAなど)の予備サーバとして、VMゲストが動作していない VMホストを指定する。

b. 物理OSのサーバ切替えの設定で、予備サーバとしてa.で指定したVMホストが動作している物理サーバを指定する。

この設定を行うことで、物理OSの動作しているサーバが故障した場合は、予備サーバ上のVMホストが停止されたあとに切り替わりま す。VMゲストが動作している物理サーバが故障した場合は、サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能により、VMゲストが予備サー バに切り替わります。どちらか一方の切替えを行った状態では、他方の切替えは行えません。

参考

・ バックアップ・リストアによるサーバの切替え時間は、約3分 + システムイメージのリストアにかかる時間です。システムイメージのリス トアにかかる時間は、ディスク容量やネットワークの状態などに応じて異なりますが、目安として、ディスク容量が73GBの場合でおよそ 30~40分(システムイメージの転送に10~20分、システム再起動(複数回)と設定変更などの処理に20分)かかります。

・ HBA address renameによるサーバの切替え時間は、約5分 + サーバの起動時間です。サーバの起動時間は、OSの起動時間と、OS 起動時に自動起動するサービスの起動時間に応じて異なります。また、予備サーバでVMホストが動作している場合は、予備サー バの停止時間も加算されます。

9.2 構成

サーバ切替えを利用する場合の主な構成例と動作概要を示します。

利用可能なサーバ切替え方式は、管理対象サーバのハードウェア環境によって異なります。詳細については、「ServerView Resource

Coordinator VE インストールガイド」の「1.2 ハードウェア環境」の「注意」を参照してください。

・ ローカルディスクから起動するサーバの予備サーバ構成 ローカルブート環境のサーバに対して予備サーバを用意します。

運用サーバが故障した場合は、事前にバックアップしておいたシステムイメージを予備サーバにリストアして起動します。予備サー バは、複数の運用サーバで共用できます。

また、ローカルブート環境のサーバが、SANストレージをデータ領域として利用している場合、I/O仮想によりそのSANストレージを 予備サーバに引き継ぐことができます。

図9.1 ローカルディスクから起動するサーバの予備サーバ構成

・ SAN/iSCSIストレージから起動するサーバの予備サーバ構成

SAN/iSCSIブート環境のサーバに対してI/O仮想による予備サーバを用意します。

運用サーバが故障した場合は、HBAに設定したWWNまたはNICに設定したMACアドレス、ブート設定、ネットワーク設定を予備 サーバに引き継ぎ、ブートディスクを予備サーバに接続して起動します。予備サーバは、複数の運用サーバで共用できます。

図9.2 SAN/iSCSIストレージから起動するサーバの予備サーバ構成

I/O仮想による予備サーバを持った構成では、物理OSとVMゲスト(サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能)で予備サーバを共 有できます。サーバ仮想化ソフトウェア製品ごとの利用可否については、「A.1 製品別の提供機能」を参照してください。

予備サーバ上にはVMホストだけをSANブートで動作させておき、VMゲストが動作している物理サーバが故障した場合は、サー バ仮想化ソフトウェアの高可用性機能によってVMゲストだけを移動します。

物理OSの動作しているサーバが故障した場合は、予備サーバのVMホストが停止されたあとに、I/O仮想でブートディスクが予備 サーバに接続され起動します。

図9.3 物理OSとVMゲスト(サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能)で予備サーバを共有する構成

注意

ローカルブート環境のサーバ、SANブート環境のサーバおよびiSCSIブート環境のサーバで、同じサーバを予備サーバとして共有で きません。

9.3 サーバ切替え条件

手動操作によるサーバ切替え、切戻しおよび自動リカバリが正常に動作するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

予備サーバの条件

予備サーバとして使用するサーバは、以下の条件が運用サーバと同じである必要があります。

これらの条件を満たしていない場合、予備サーバに設定できない、サーバの切替えの失敗や切替え後のサーバが正常に動作できな いなどの影響があります。

・ サーバのモデル

・ サーバのハードウェア構成

オプションカードとその搭載位置、ローカルディスクの個数、サイズとRAID設定が同じであること。

上記以外(CPU数、CPUクロック、メモリ容量など)については予備サーバの条件ではありませんが、業務で使用するOSとアプリケー ションが動作可能な構成である必要があります。

PRIMERGYパーティションモデルの場合は、システムボードとI/Oの数が切替え元と同じである必要があります。

・ BIOSの設定

「3.5 サーバ環境の設定」の「管理対象サーバのBIOS設定」に従って同じBIOS設定がされていること。

・ LAN、SANの接続

同じ冗長化方式、冗長パス数で、同一のネットワーク装置やストレージ装置にアクセスできること。なお、カスケード接続されたLAN スイッチやファイバチャネルスイッチは、1台の装置とみなします。

・ ファイアウォールによる隔離状況

運用サーバと予備サーバの間にファイアウォールがないこと。

・ サブネット

ブレードサーバ以外の場合、運用サーバと予備サーバが同一サブネットに属していること。

なお、物理OSとVMゲスト(サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能)で予備サーバを共有している場合は、予備サーバもI/O仮想を 利用したSANブート構成である必要があります。

詳細については、「9.2 構成」の「図9.3 物理OSとVMゲスト(サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能)で予備サーバを共有する構 成」を参照してください。

また、バックアップ・リストア方式で、予備サーバに2台以上のローカルディスクが接続されている場合は、2台目以降のローカルディス クのパーティション構成が異なっていると、起動時に警告が表示されることや、OSが起動できなくなり切替えが失敗することなどがあり ます。設定が完了したあとに、切替え、切戻し操作を行って、動作を確認してください。

正しく動作しない場合は、2台目以降のローカルディスクのパーティションを事前に設定しておくか、OSが起動する際に2台目以降の ローカルディスクに依存しないように、自動起動するサービスの設定や、Windowsのドライブの割当てなどを変更してください。

PRIMERGYパーティションモデルの場合、予備サーバが他のパーティションのReserved SBに設定されていると、サーバ切替えと Reserved SBの切替えが同時に動作したときに、切替えが正しく動作しないことがあります。

ブレードサーバで、運用サーバと予備サーバが同一サブネットに属していない場合、予備サーバに切り替えたとき、LANスイッチの内 部ポートのVLAN IDまたはポートグループの設定が自動的に変更される必要があります。

設定方法については、「9.6 設定」を参照してください。

サーバ切替えの条件

サーバ切替えは、以下の条件を満たしている場合に行えます。

条件を満たしていない場合は、自動リカバリによる切替えも行われません。

・ サーバが切り替わった状態ではない(運用サーバが稼働中である)こと。

・ 予 備 サ ー バ の 状 態 が"normal"、"warning"、"stop"の ど れ か で あ る こ と 。VMホ ス ト を 予 備 サ ー バ に 設 定 し た 場 合 は、"normal"、"warning"のどちらかであること。

・ 物理OSとVMゲスト(サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能)で予備サーバを共有している場合、予備サーバ上にVMゲストが ないこと。

・ 複数の運用サーバで予備サーバを共有している場合、他の運用サーバが、その予備サーバに切り替わっていないこと。

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