6 操船シミュレーション
6.3 シミュレーションケース
6.3.1
シミュレーションケースの設定(1) Case1 の設定
現状の通航ルートを平均的な速力で航行するよう表 6.3.1 及び図 6.3.1 のとおり 設定する。
表 6.3.1 Case1 航行船舶
※ :東航船
【操船のポイント】
第 1 船橋:針路 285°、速力 12knot で東方ブイ北側の位置からスタートし、航路に沿っ て西航する。大橋下通過後、No.2 ブイ付近の Co.268°への変針時、北西側 への横流れが大きく船体姿勢の保持に留意する。No.1 ブイ付近から西方ブイ 方向へ変針し、西方ブイと正横したら終了する。
第 2 船橋:針路 088°、速力 12knot で No.2 ブイ南側の位置からスタートし、航路に沿っ て東航する。逆潮が強く、水流を受ける方向に留意する。第 1 船橋の終了時
船型 速力
GT knot
1 bulk 貨物船 92,000 西航 12 第一船橋
2 cargo1 貨物船 500 西航 15
3 cargo2 貨物船 500 西航 12
4 cargo3 貨物船 3,000 西航 14
5 cargo4 貨物船 3,000 西航 11
6 cargo5 貨物船 3,000 西航 12
7 cargo6 貨物船 3,000 西航 13
8 cargo7 貨物船 3,000 西航 10
9 cargo8 貨物船 3,000 西航 15
10 cont1 コンテナ船 6,000 西航 12
11 cont2 コンテナ船 6,000 西航 14
12 cont3 コンテナ船 6,000 西航 15
13 cont4 コンテナ船 6,000 西航 17
14 ferry1 カーフェリー 10,000 西航 21
15 fb1 小型船 20 西航 10
16 fb2 小型船 20 西航 20
17 cargo9 貨物船 500 東航 10
18 cargo10 貨物船 3,000 東航 15
19 cont5 コンテナ船 6,000 東航 14
20 ferry2 カーフェリー 10,000 東航 21
21 fb3 小型船 20 東航 10
22 fb4 小型船 20 東航 20
23 cargo11 貨物船 500 東航 12 第二船橋
No. ID 船種 針路 備考
第 1 船橋
第 2 船橋
83
図 6.3.1 Case1 航行経路
貨物船(巨大船):第 1 船橋スタート位置 貨物船(500GT):第 2 船橋スタート位置
(2) Case2 の設定
現状通航ルートで、Case1 の航行船舶のうち西航船 2 隻を低速船とし、1 隻は第 2 船橋で操船する貨物船(500GT)とし巨大船の前方を航行する状況を表 6.3.2 及び 図 6.3.2 とおり設定する。
表 6.3.2 Case2 航行船舶
※ :東航船
【操船のポイント】
第 1 船橋:Case1と同様の設定であるが、前方に低速船(第 2 船橋)が存在する。左右 の追越しを検討し、追い潮の影響による速力変化に留意しながら航行する。
No.2 ブイ付近の変針時、北西側への横流れが大きく船体姿勢の保持に留意す る。No.1 ブイ付近から西方ブイ方向へ変針し、西方ブイと正横したら終了す る。なお、衝突回避等必要な場合、本船速力は 15knot まで増速が可能である。
第 2 船橋:針路 281°、速力 9knot で第 1 船橋船の右前方からスタートし、航路に沿って
船型 速力
GT knot
1 bulk 貨物船 92,000 西航 12 第一船橋
2 cargo11 貨物船 500 西航 9
第二船橋 低速船
巨大船前方航行
3 cargo2 貨物船 500 西航 12
4 cargo3 貨物船 3,000 西航 14
5 cargo4 貨物船 3,000 西航 11
6 cargo5 貨物船 3,000 西航 12
7 cargo6 貨物船 3,000 西航 13
8 cargo7 貨物船 3,000 西航 10
9 cargo8 貨物船 3,000 西航 15
10 cont1 コンテナ船 6,000 西航 10 低速船
11 cont2 コンテナ船 6,000 西航 14
12 cont3 コンテナ船 6,000 西航 15
13 cont4 コンテナ船 6,000 西航 17
14 ferry1 カーフェリー 10,000 西航 21
15 fb1 小型船 20 西航 10
16 fb2 小型船 20 西航 20
17 cargo9 貨物船 500 東航 10
18 cargo10 貨物船 3,000 東航 15
19 cont5 コンテナ船 6,000 東航 14
20 ferry2 カーフェリー 10,000 東航 21
21 fb3 小型船 20 東航 10
22 fb4 小型船 20 東航 20
23 cargo1 貨物船 500 西航 10
備考
No. ID 船種 針路
東航
第 2 船橋 第 1 船橋
85
図 6.3.2 Case2 航行経路
コンテナ船(6000GT):低速船スタート位置
貨物船(巨大船):第 1 船橋スタート位置 貨物船(500GT):第 2 船橋スタート位置
(3) Case3 の設定
航路内の航行方向を航路幅の全体で西向き一方通航とし、平均的な速力で航行す るよう表 6.3.3 及び図 6.3.3 のとおり設定する。なお、東航船は設定せず、第 2 船橋で操船する貨物船(500GT)は西航船とする。
表 6.3.3 Case3 航行船舶
船型 速力
GT knot
1 bulk 貨物船 92,000 西航 12 第一船橋
2 cargo1 貨物船 500 西航 15
3 cargo2 貨物船 500 西航 12
4 cargo3 貨物船 3,000 西航 14
5 cargo4 貨物船 3,000 西航 11
6 cargo5 貨物船 3,000 西航 12
7 cargo6 貨物船 3,000 西航 13
8 cargo7 貨物船 3,000 西航 10
9 cargo8 貨物船 3,000 西航 15
10 cont1 コンテナ船 6,000 西航 12
11 cont2 コンテナ船 6,000 西航 14
12 cont3 コンテナ船 6,000 西航 15
13 cont4 コンテナ船 6,000 西航 17
14 ferry1 カーフェリー 10,000 西航 21
15 fb1 小型船 20 西航 10
16 fb2 小型船 20 西航 20
17 cargo11 貨物船 500 西航 12 第二船橋
No. ID 船種 針路 備考
【操船のポイント】
第 1 船橋:針路 285°、速力 12knot で東方ブイ北側の位置からスタートし、航路に沿っ て西航する。マーチスから「東航禁止、西航船は東航レーン通航可能」との 情報が出ており、他の通航船の状況から、航行レーンを決定する。東航レーン の方が流速は強くなっており、大橋下通過後の No.2 ブイ付近の変針時には、
北西側への横流れが大きく船体姿勢の保持が難しい。No.3 ブイ付近で航路出 口へ針路を向け、西方ブイを通過したら終了する。
第 2 船橋:針路 292°、速力 12knot で第 1 船橋の巨大船後方の位置からスタートし、航 行レーンを決定し、航路に沿って西航する。第 1 船橋の終了時をもって終了 する。
第 1 船橋
第 2 船橋
87
図 6.3.3 Case3 航行経路
貨物船(巨大船):第 1 船橋スタート位置 貨物船(500GT):第 2 船橋スタート位置
(4) Case4 の設定
航路内の航行方向を航路幅の全体で西向き一方通航とし、Case3 の航行船舶のう ち西航 2 隻を低速船とし、その内 1 隻の第 2 船橋で操船する貨物船(500GT)は巨大 船前方を航行する状況を、表 6.3.4 及び図 6.3.4 のとおり設定する。
表 6.3.4 Case4 航行船舶
船型 速力
GT knot
1 bulk 貨物船 92,000 西航 12 第一船橋
2 cargo1 貨物船 500 西航 15
3 cargo2 貨物船 500 西航 12
4 cargo3 貨物船 3,000 西航 14
5 cargo4 貨物船 3,000 西航 9 低速船
6 cargo5 貨物船 3,000 西航 12
7 cargo6 貨物船 3,000 西航 13
8 cargo7 貨物船 3,000 西航 10
9 cargo8 貨物船 3,000 西航 15
10 cont1 コンテナ船 6,000 西航 12
11 cont2 コンテナ船 6,000 西航 14
12 cont3 コンテナ船 6,000 西航 15
13 cont4 コンテナ船 6,000 西航 17
14 ferry1 カーフェリー 10,000 西航 21
15 fb1 小型船 20 西航 10
16 fb2 小型船 20 西航 20
17 cargo11 貨物船 500 西航 9 第二船橋
巨大船前方航行
No. ID 船種 針路 備考
【操船のポイント】
第 1 船橋:Case3 と同様の設定であるが、前方に低速船(第 2 船橋)が存在する。追越し を検討するが、東航レーンも航行可能なことから、広い水域での追越しの可 否及び追越し舷を決定する。また、必要に応じ低速船と交信する。
第 2 船橋:針路 281°、速力 9knot で第 1 船橋船の右前方からスタートし、航行レーンを 決定し、航路に沿って西航する。追越し船から VHF 呼び出しがあれば対応し、
必要に応じ巨大船の追越しに協力する。第 1 船橋の終了時をもって終了する。
第 1 船橋
第 2 船橋
89
図 6.3.4 Case4 航行経路
貨物船(巨大船):第 1 船橋スタート位置 貨物船(500GT):第 2 船橋スタート位置
貨物船(3000GT):低速船スタート位置
6.3.2
シミュレーションケースのまとめシミュレーションケースを表 6.3.5 にまとめる。
追加ケースについては、以下の設定が考えられるが、当日の状況により決定する。
なお、外力条件の任意の変更など設定に時間がかかるものは対象としない。
〈追加ケースの例〉
・潮流のみで津波の入力のない設定
・潮流及び津波を設定し、第 1、、第 2 船橋で操船する船舶のみを速力を換えて 設定(自動操舵航行船舶はなし)
表 6.3.5 シミュレーションケースまとめ
注)通航船舶の発生隻数は、前述(1.2.3)のとおり AIS データ及び大阪湾海上交通センターの資料から、
西航船最多通航隻数の時間帯に合わせ、西航船 16 隻、東航船 7 隻と設定した。通常時には、これら は 1 時間に航行する隻数であるが、本シミュレーションでは付近の航行船舶が地震津波情報を得て一 斉に西航すること考慮し、約 40 分間に航行するよう明石海峡大橋下を通過するよう設定する。
Case No
通 航 ルール
速力設定 発生隻数
外力条件
操船手法
風・波浪 潮流 津波
1
現状
・平均速力を設定
・23 隻(西航 16 隻、
東航 7 隻)
設定なし 西 流 最 強 時 を 固 定 初 期 値 と し て 分 布設定
南 海 ト ラ フ 巨 大 地 震 津 波 の 押 波 最 強 時 ( 第 二 波)を時系列 に分布設定
第 1 船橋 及び 第 2 船橋
↓ 手動操船
その他の 航行船舶
↓ 自動操船 2 ・ケース1の内 2 隻
を低速船に設定
・23 隻(西航 16 隻、
東航 7 隻)
3
西向 一方 通航
・平均速力を設定
・17 隻(西航 17 隻、
東航 0 隻)
4 ・ケース 3 の内 2 隻 を低速船に設定
・17 隻(西航 17 隻、
東航 0 隻)
追加