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インド

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2.1 高効率石炭火力発電所に対する各国のニーズと政策目標

2.1.3 インド

(1)高効率石炭火力発電所建設促進政策

インドでは、石炭火力発電所の建設に際して、超臨界圧技術の導入を推奨しているもの の、必須条件とはしていない。ただし、国内炭は優先順位をつけて需要家に割当が行われ ており、超臨界圧を含む高効率石炭火力発電所に対しては、優先度を高く設定しているこ とから、事業者にとってのインセンティブになり得ると考えられる。

経済の高成長に伴い、慢性的な電力不足が続く中、ウルトラメガパワープロジェクト

(UMPP:Ultra Mega Power Project)が打ち出され、超臨界圧技術を用いることが明記

されている12。また、第12次5ヵ年計画(2012~2017)では、低炭素成長戦略として述 べられている5段階のアクションの1つとして、新設石炭火力の半数は超臨界圧、超々臨 界圧、石炭ガス化を利用するとしている。また、2010 年 2 月、インド火力発電開発公社

12 Ministry of Power, Government of India. Ultra Mega Power Projects.

(NTPC)は2016年~17年にかけて超々臨界圧を導入する計画を明らかにし、石炭火力 発電の効率改善への積極的な投資姿勢を示している13。さらに、第13次5ヵ年計画(2017

~2022年)では、新設石炭火力の全てに超臨界圧以上を採用する方針を打ち出している。

(2)自国製高効率石炭火力発電所の有無と普及状況

2010 年末現在、インドでは既に 9 基の超臨界圧石炭火力が稼動しており、ボイラやタ ービンといった主要機器については海外企業からの購入、または外資との合弁企業が納入 している。また、Sipat石炭火力発電所(660MW×3基)が2011年3月頃にNTPC初と なる超臨界圧ボイラを採用した発電所として運転開始する予定となっている。高効率石炭 火力の国産技術に関しては、海外企業との合弁事業を通じて技術を習得しつつあるが、国 内企業単独でボイラやタービンを製造する技術は有しておらず、一部の部品製造にとどま る。

(3)新規高効率発電所の建設計画

インド火力発電開発公社(NTPC)による超臨界圧を採用した石炭火力発電所の建設計 画は以下のとおりである。

表 2.1.2 NTPCの建設中及び計画中の高効率石炭火力発電所

発電所名 出力 運転開始時期 備考

Sipat STPP Stage-1 660MW×3 Barh STPP Stage-1 660MW×3 Barh-, Bihar 660MW×2

2011-13 建設中 Meja, Uttar Pradesh 660MW×2

Sholapur 660MW×2 Nebinagar 660MW×3 Mouda 660MW×2

2015-2016 発注済み

Darlipali, Orisa 800MW×2 Lara, Chattisgarh 800MW×3 Kudgi, Karnataka 800MW×3 Gajmara, Orissa 800MW×2 Tanda- 660MW×2 Talcher 660MW×2 Barethi 660MW×6 Dhurvan 660MW×2

2016-2018 計画/入札実施中

出所:WGメンバー提供資料

(4)国際協力・支援に対するニーズ

超臨界圧/超々臨界圧技術については、合弁事業を通じて技術の習得に努めているとこ ろである。今後はIGCCや酸素燃焼技術のような最先端の高効率発電や低炭素化に向けた CCS技術についても、技術開発で先行する国との共同研究等を通じて自国に導入したい意

13 電気新聞2010215日付け。建設地は選定されているようだが、明らかにされていない。また、機 器や設備の調達先については国内外を視野に入れて検討中とされている。

向である。また、既設火力の効率改善策として、リノベーションによる設備更新や、リプ レースによる超臨界圧や超々臨界圧への転換といった設備の近代化についても、大きなニ ーズが存在する。

また、インドの国内炭は灰分含有率が高いことから、灰処理技術(建設資材としての再 利用等)の情報共有についても大きな関心を寄せている。

【参考:インド石炭火力発電所の現状】

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40≦ 不明 経過年数 基数

不明 600MW<

401-600MW 201-400MW 101-200MW

≤100MW

出所: IEA Clean Coal Centre のデータに基づき作成(201011月)

図 2.1.7 インド石炭火力発電所(発電容量別・経過年数別)

46%

7%

25% 18%

4%

≤100MW 101-200MW 201-400MW 401-600MW 600MW<

4%

45%

0.1%

28%

23%

瀝青炭 褐炭 石炭混焼 その他 不明

出所: IEA Clean Coal Centre のデータに基づき作成(201011月)

図 2.1.8 インド石炭火力発電所の設備容量内訳と使用炭種

2 13

122 26

3

29 2

11

4 2

2

400 450 500 550 600

0 10 20 30 40

蒸気圧力(MPa)

気温度(℃)

58%

3%

39%

超臨界 亜臨界 不明

注: 右図の円は基数を表す。

出所: IEA Clean Coal Centre のデータに基づき作成(201011月)

図 2.1.9 インド石炭火力発電所の蒸気条件

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