2.1 高効率石炭火力発電所に対する各国のニーズと政策目標
2.1.4 インドネシア
2 13
122 26
3
29 2
11
4 2
2
400 450 500 550 600
0 10 20 30 40
蒸気圧力(MPa)
蒸気温度(℃)
58%
3%
39%
超臨界 亜臨界 不明
注: 右図の円は基数を表す。
出所: IEA Clean Coal Centre のデータに基づき作成(2010年11月)
図 2.1.9 インド石炭火力発電所の蒸気条件
なお、第1次では全てのプロジェクトが石炭火力で占められていたが、第2次では地熱 発電を約4割導入するなど、インドネシアは再生可能エネルギーの開発にも力を入れてい る。
近年、同国における入札案件では、以下に示すとおり、高効率発電技術の採用を条件と して比較的大規模な石炭火力の建設が進められている。
表 2.1.3 インドネシア石炭火力入札案件一覧
公告年 プラント 設備容量 条件
2006 Suralaya 1×625MW 亜臨界圧または超臨界圧 2006 Paiton 1×660MW 亜臨界圧または超臨界圧 2008 Adipala 1×660MW 超臨界圧
2008 Cirebon IPP 1×660MW 超臨界圧
2010-11 Central Java IPP 2×1,000MW 超臨界圧または超々臨界圧 2010-11 Indramayu 1×1,000MW 超々臨界圧
出所:WGメンバー提供資料
Central Java IPP プロジェクトは、中部ジャワ州で国内炭の使用を前提とした
1,000MW級の超臨界圧/超々臨界圧石炭火力2基を建設、操業から発電事業まで
を一括発注する内容となっており、東南アジアにおける最大級のIPP プロジェク トとして注目を集めている。発電された電力はPLNが長期契約で買い取る内容と なっている。インドネシア政府は、2011年4月中旬に入札を実施する予定である。
(4)国際協力・支援に対するニーズ
インドネシアでは、稼働中の高効率石炭火力が現存しないことから、運転・保守管理面 での情報共有や技術者教育への関心が高いと見られる。また、超臨界圧や超々臨界圧に関 する技術の共同研究・開発についても強い関心がある。
PLNの石炭火力では多様な品質の石炭を受け入れざるを得ない状況にあり、このことが 発電効率を低下させる一因となっている。したがって、石炭をブンレドすることで、燃焼 させる石炭の品質を極力均質化させる技術が求められている。
更に、今後は4,000kcal/kgレベルの低品炭を国内で有効利用するための超臨界圧や超々 臨界技術が必要となる。
【参考:インドネシア石炭火力発電所の現状】
0 5 10 15 20 25
0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40≦ 不明 経過年数 基数
600MW<
401-600MW 201-400MW 101-200MW
≤100MW
出所: IEA Clean Coal Centre のデータに基づき作成(2010年11月)
図 2.1.10 インドネシア石炭火力発電所(発電容量別・経過年数別)
31%
42%
17%
10%0%
≤100MW 101-200MW 201-400MW 401-600MW 600MW<
2%
4%
12%
27%
55%
瀝青炭 亜瀝青炭 褐炭 石炭混焼 不明
出所: IEA Clean Coal Centre のデータに基づき作成(2010年11月)
図 2.1.11 インドネシア石炭火力発電所の設備容量内訳と使用炭種
3 6 6
400 450 500 550 600
0 10 20 30 40
蒸気圧力(MPa)
蒸気温度(℃)
42%
58%
亜臨界 不明
注: 右図の円は基数を表す。
出所: IEA Clean Coal Centre のデータに基づき作成(2010年11月)
図 2.1.12 インドネシア石炭火力発電所の蒸気条件