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アンケート調査 アンケート概要

アンケート概要

中国に在住の20代から60代の男女対して,IoT端末を活用した第三者による要介護認定システムの運用 と,高齢者の連続的な身体情報のデータ収集の是非に関するアンケート調査を実施した.調査期間は2019

年6月23日~28日,調査方法はオンラインアンケート調査会社「問巻星」[注2],を利用し,「問巻星」が

ランダムで回答者を抽出した.調査対象者数は1,113人,有効回答者数は1,001人,有効回答率は90%であっ た.

方法

質問項目には,まず回答者にIoT端末の写真(図 6-2)を見せた上で回答を行わせた.

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図 6-2 IoT端末の写真 出所:筆者作成

さまざまなユーザーを対象としたTechnology Acceptance(技術受容)を明らかにすることを目的として,

Venkateshら[10]によって提案されたUTAUT2の質問項目も取り入れた.UTAUT2モデルは,ユーザーの情報

機器の利用行動を説明するために導入された人間の行動意思モデルである.UTAUT2 モデルは2003年に提 唱されて以後,研究者たちによる妥当性検証研究が多く出てきている[13].UTAUT2モデルを元にした質問 項目は,成果期待,努力期待,社会的影響,促進条件を使用した.本研究ではIoT端末の提供は,第三者介 護評価機関による無料貸与を想定しているので,UTAUT2モデルのうち,「価格要素」,「長期的使用習 慣」は除外した.

解析は質問項目のうち,5段階の間隔尺度(1,まったく重要ではない,2,あまり重要でない,3,どちら ともいえない,4,とても重要である,5, 極めて重要である)を用いてクロス集計を行った.地域間や年齢 層などの層別での意識の違いや関連性について特徴抽出を行うことで.中国における介護ビジネスシステム の提案に必要な要素がどのようなものであるかを考察する.クロス集計の違いや関連性の判断基準は,各項 目間におけるクラメールの連関係数V[注3]を用いて,V≧0.25かつp<0.05の結果のみに着目し,結果の考察 を行った.

結果

回答者の属性を示した,主な質問項目(表 6-5)は以下の通りである.農村・都市居住者は農村が376 人,都市が625人,家族に要介護者がいるは515人,家族に要介護者がいないは486人と,半数以上は家族 に要介護者がいるという状況である.最終学歴は中学卒が223人,高校卒が255人,4年制大学以外の大学 または専門学校卒が282人,大学卒以上が241人であった.

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表 6-5 主な質問項目 (単位:人)

UTAUT2モデルに基づき,IoT端末に関する質問結果を(表 6-6)示す. UTAUT2モデルに基づいた項目つ

いて,「健康データをよく収集できる」は「やや重要」が最多で278人.「価値あるデータを提供してくれ る」は「やや重要」が最多で275人.「健康ケアに関する知識を更に注意する」は「やや重要」が最多で 280人.「自分管理意識の可能性を向上できる」が「やや重要」が最多で263人.「簡単にデータを収集す ることができる」は「重要」が最多で278人.「端末に表示されるデータが高齢者でもわかりやすい」は

「やや重要」が最多で291人.「使用の方法が簡単で,使用しやすい」は「やや重要」が最多で298人.

「提供されるデータ情報が簡単」は「どちらともいえない」が最多で274人.「周囲の人の意見」は「どち らともいえない」が最多で294人.「友人たちの意見」は「やや重要」が最多で289人.「信頼できる友 達,または権威者の意見」は「重要」が最多で294人を占めた.「ファッション性」は「重要」が最多で 275人を占めた.

年齢

20歳- 29歳 216

30- 39253

40- 49228

50- 59167

60- 69137

収入(月収 1元=約17円)

1000元から5000元未満 209

5000元から10000元未満 470

10000元から25000元未満 245

25000 元から 30000 元未満 57

30000 元以上 20

農村 . 都市居住者

農村 376

都市 625

家族に要介護者

家族に要介護者がいる 515

家族に要介護者が いない 486

最終学歴

中学卒 223

高校卒 255

4年制大学以外の大学または専門学校卒 282

大学卒以上 241

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表 6-6 UTAUT2モデルに基づく質問結果 (単位:人)

また以下の(1)~(3)の観点に基づいてアンケートを行った.

(1) 第三者介護評価機関が提供するIoT端末の各機能に対する重要性 IoT端末の使いやすさ

IoT端末が価値あるデータを提供してくれる IoT端末の防水,壊れにくさ

IoT端末のファッション性 IoT端末のその他の機能

項目 1まったく重

要ではない

2あまり重 要ではな い

3どちらと もいえない

4とても重 要である

5極めて重 要である

健康データをよく収集できる 50 96 252 360 243

価値あるデータを提供してく

れる 28 100 358 363 152

健康ケアに関する知識を更に

注意する 27 96 309 381 188

自己管理意識の可能性を向上

できる 40 103 331 336 191

簡単にデータを収集すること

ができる 34 89 239 412 227

端末に表示されるデータが高

齢者でもわかりやすい 23 89 342 361 186

使用の方法が簡単で、使用し

やすい 31 87 291 398 194

提供されるデータ情報が簡単 31 107 289 376 198

周囲の人の意見 43 100 283 375 200

親戚・友人意見 28 80 345 392 156

信頼できる人、または詳しい

人の意見 24 97 302 380 198

ファッション性 55 92 284 341 229

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(2) IoTの理解を支援できる影響度合い

国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝 スマートフォンの使用に慣れていること

IoTの知識に関連する本を読むこと (3) 第三者介護評価機関に対し期待する役割

サービス品質

当該機関との契約における責任と義務の明確化 苦情受付と改善システム

評価の公平性 評価基準の標準化

高齢者ビッグデータの応用

表 6-7 「IoT端末の使いやすさ」と「国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝」のクロス 集計結果

「IoT端末の使いやすさ」と「国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝」のクロス集計

(表 6-7),はいずれの軸も「4,とても重要である」の回答が多く172人であった.

表 6-8 「IoT端末が価値あるデータを提供してくれる」と「IoT端末の防水,壊れにくさ」のクロス集計結 果

「IoT端末が価値あるデータを提供してくれる」と「IoT端末の防水,壊れにくさ」のクロス集計(表

6-8)はいずれの軸も「4,とても重要である」の回答が多く180人であった.

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重 要である 計

1まったく重要ではない 14 8 4 2 0 28

2あまり重要ではない 4 18 38 30 4 94

3どちらともいえない 5 38 136 122 20 321 4とても重要である 2 22 105 172 99 400

5極めて重要である 0 3 25 57 73 158

25 89 308 383 196 1001

国家がIoTを介護サービ ス方面に運用しようと

する宣伝

IoT端末の使いやすさ

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重

要である 計

1まったく重要ではない 16 7 5 2 0 30

2あまり重要ではない 3 29 31 17 4 84

3どちらともいえない 5 45 164 88 18 320

4とても重要である 3 13 123 180 78 397

5極めて重要である 1 6 35 76 52 170

28 100 358 363 152 1001

IoT端末の防水,壊れに くさ

IoT端末が価値あるデータを提供してくれる

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表 6-9 「国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝」と「IoT端末のその他の機能」のクロ ス集計結果

「国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝」と「IoT端末のその他の機能」のクロス集計

(表 6-9)はいずれの軸も「4,とても重要である」の回答が多く182人であった.

表 6-10 「スマートフォンの使用に慣れていること」と「友人たちの意見」のクロス集計結果

「スマートフォンの使用に慣れていること」と「親戚・友人意見」のクロス集計(表 6-10)はいずれの軸 も「4,とても重要である」の回答が多く152人であった.

表 6-11 「IoTの知識に関連する本を読むこと」と「IoT端末のその他の機能」のクロス集計結果

「IoTの知識に関連する本を読むこと」と「IoT端末のその他の機能」(表 6-11)のクロス集計はいずれの 軸も「4,とても重要である」の回答が多く180人であった.

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重

要である 計

1まったく重要ではない 14 11 17 6 1 49

2あまり重要ではない 4 21 40 22 5 92

3どちらともいえない 5 29 131 110 37 312

4とても重要である 1 21 81 182 73 358

5極めて重要である 1 7 39 63 80 190

25 89 308 383 196 1001

IoT端末のその他の機能

国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重 要である 計

1まったく重要ではない 12 7 3 2 0 24

2あまり重要ではない 2 20 49 23 3 97

3どちらともいえない 2 39 141 103 17 302

4とても重要である 0 22 128 152 78 380 5極めて重要である 1 12 29 108 48 198

17 100 350 388 146 1001

親戚・友人意見

スマートフォンの使用に慣れていること

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重 要である 計

1まったく重要ではない 13 8 14 12 2 49

2あまり重要ではない 5 20 43 18 6 92

3どちらともいえない 4 25 142 101 40 312

4とても重要である 3 19 82 180 74 358

5極めて重要である 2 11 31 64 82 190

27 83 312 375 204 1001

IoT端末のその他の機能

IoTの知識に関連する本を読むこと

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表 6-12 「サービス品質」と「IoT端末の提供されるデータ情報が簡単」のクロス集計結果

「サービス品質」と「IoT端末の提供されるデータ情報が簡単」のクロス集計(表 6-12)のクロス集計は いずれの軸も「4,とても重要である」の回答が多く213人であった.

表 6-13 「当該機関との契約における責任と義務の明確化」と「IoT端末が価値あるデータを提供してくれ る」のクロス集計結果

「当該機関との契約における責任と義務の明確化」と「IoT端末が価値あるデータを提供してくれる」の クロス集計(表 6-13)は,いずれの軸も「3,どちらともいえない」の回答が多く203人であった.

表 6-14 「苦情受付と改善システム」と「国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝」のクロ ス集計結果

「苦情受付と改善システム」と「国家がIoTを介護サービス方面に運用しようとする宣伝」のクロス集計

(表 6-14)は,いずれの軸も「4,とても重要である」の回答が多く189人であった.

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重 要である 計

1まったく重要ではない 17 3 3 4 7 34

2あまり重要ではない 5 31 26 16 11 89

3どちらともいえない 5 19 123 70 22 239

4とても重要である 11 12 90 213 86 412

5極めて重要である 11 7 22 64 123 227

49 72 264 367 249 1001

IoT端末の提供されるデ ータ情報が簡単

サービス品質

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重 要である 計

1まったく重要ではない 18 2 6 1 1 28

2あまり重要ではない 6 29 30 30 5 100 3どちらともいえない 3 33 203 102 17 358 4とても重要である 3 17 80 188 75 363

5極めて重要である 0 3 18 65 66 152

30 84 337 386 164 1001

IoT端末が価値あるデー タを提供してくれる

当該機関との契約における責任と義務の明確化

国家がIoTを介護サービ ス方面に運用しようと

する宣伝

1まったく重 要ではない

2あまり重要 ではない

3どちらと もいえな

4とても 重要であ

5極めて重 要である 計

1まったく重要ではない 16 3 4 2 0 25

2あまり重要ではない 4 31 26 23 5 89

3どちらともいえない 8 33 155 82 30 308

4とても重要である 1 20 97 189 76 383

5極めて重要である 0 3 17 81 95 196

29 90 299 377 206 1001

苦情受付と改善システム