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         図3−3.ncbA −ec17コ断片、θαρ断片の構築の概略図

 上にBaev7/usρsθudofirmus O F4株の染色体のncbA遺伝子座、下にncb.4  ecip断片(A)、θφ 断片(B)の概略図に示し、使用したプライマーの位置を示した。

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を表3−4.に示した。まずBa ci7/us pseudofirn?us O F4−8 1 1 M株(野生株)の染色体DNAを

テンプレートに、N C−Fl−SC2とNC−Rl−1、N C−F2−1とNC−R2−BH1という組み合わせで

プライマーを用いて二つの独立したPCRを行った。また、 pECFPプラスミドをテンプレ ートに、NC−F−CFPIとNC−R−CFP1の組み合わせでプライマーを用いてPCRを行い θoφ遺伝子を増幅した。精製したこれら三っのPCR産物をテンプレートにNC−F1−SC2 とNC−R2−BHIをプライマーに用いて2回目のPCRを行い、rrchA一θeip断片を得た。

精製した刀o胡一θoφ断片をEcoR Iで消化し、 EcoR Iで消化したpMW118にクローニン グし、pMWSC−CFPを構i築した。クローニングの宿主としては大腸菌DH5α株を使用し た。pMWSC−CFPをBan?H 1およびHind Mで消化し、8∂mH Iおよびthhd皿で消化し たpYHMWの大きい断片(5.Okb)とライゲーションしてpSC−CFPを構1築した。このプラス ミドはncbAのプロモーターの制御によりNa、BP−CFPを発現する。

ecth断片(図3−3B)、 pMWCFP、 pCFPを同様の方法で構築した。 pCFPはncbAのプロ モーターの制御によりCFPを発現する。クローンニングしたnebA−eefO断片およびecfO 断片の配列はDNAシークエンサーを使用して確認した。プロトプラスト法によりこれら

のプラスミドでSC34株(NavBP欠損株)を形質転換した[34]。

第4項ウエスタンブロット解析

Baci77us psθudofirn?us OF4各株を1mlのMYE培地(pH10)で上記のように一晩培養 し、前培養とした。1m1の前培養液を100mlのMYE培地(pH10)に植菌し、 OD6。。=0.6 まで培養した。8∂cW5 subti7is(枯草菌)はLB培地で前培養し、1mlの前培養液を 100mlのLB培地に植菌し、同様にOD6。。=0.6まで培養した。各細胞を集菌し、 TSEバ

ッファー(50mM Tris−HCI pH 8.0,10%スクロース,1mM EDTA)で洗浄後、同じバッフ

ァーに再懸濁し、プロテアーゼインヒビターカクテル(Sigma−Aldrich社)とDNase(50

μg/m1)を加えた。超音波破砕により破砕し、未破砕の細胞を遠心(9、100 g、15分、

4℃)で除き、全画分クルード溶液を調製した。超遠心(40,000rpm、90分、70Tiロータ

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一(Beckman社)、4°C)し、ペレットをTSEバッファーに懸濁して、プロテアーゼインヒ ビターカクテルを加え、膜画分クルード溶液を調製した。タンパク質濃度はBSAを基 準にm・一一リー法で測定した[35]。2xSDSサンプルバッファーを等量加えて沸騰したお 湯で3分間処理した。811M株全画分クルード溶液はタンパク質10μg分を、811M−M 株全画分クルード溶液はタンパク質1.0μg分を、12%ポリアクリルアミドSDSゲルを用 いてSDS−PAGEを行った[36]。次にゲルをニトロセルロースフィルター(Biorad)に25V で一晩転写した。転写にはTGMバッファー(25mM Tris−HCI(pH8.3)、192mMグリシン、

20%(v/v)メタノール)を用いた。

ウエスタンブロット解析で用いたウサギ抗B∂ci17us鉗九治McpBポリクローナル抗体 はG.W.Ordal博士(イリノイ大学)から、マウス抗Nav BPモノクローナル抗体は D.ECIapham博士(ハーバード大学)に分与して頂いたものを使用した。

Bacf//us 5μ6〃治(枯草菌)のMcpB、 Ba ei7/us pseudofiri7?us O F4各株のMcpXの検出 は以下の通りに行った。フィルターをTTBS(20mM Tris−HC1(pH7.5)、0.15M NaCl、

0.05%Tween20)で洗浄後、10%スキムミルクーTTBSで2時間ブロッキングを行い、再び TTBSで洗浄した。一次抗体反応を1/2000ウサギ抗Baci77us subtths McpB抗体を含 む10%スキムミルクーTTBSで2時間行い、 TTBSで洗浄し、二次抗体反応を1/3000ヤ ギ抗ウサギ抗体一HRPコンジュゲート(Biorad社)を含む5%スキムミルクーTTBSで1時間

を行った。TTBS、丁BS(20mM Tris−HCI(pH7.5)、0.15M NaCl)で洗浄後、 ECL化学発

光ウェスタンブロッティング検出試薬くAmersham Biosciences社)を用いて検出し、イメ

ージングシステム(Fluor−S MAX、 Bio−Rad社)を用いて撮影した。

Na\BP−CFPおよびCFPの検出にはCan Get Signal Immunoreaction Enhancer Solution(TOYOBO社)を説明書に従って使用した。一次抗体反応には1/250(全画分 の解析)または1/1000(膜画分の解析)ウサギ抗GFPポリクローナル抗体(Clontech社)、

二次抗体反応には1/3000ヤギ抗ウサギ抗体一HRPコンジュゲート(Biorad社)を用いた。

その後ECL化学発光ウェスタンブロッティング検出試薬(Amersham Biosciences社)を

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用いて検出し、イメージングシステム(Fluor−S MAX、 Bio−Rad社)を用いて撮影した。

Na\BPはマウス抗Na、BPモノクローナル抗体を用いたウエスタンブロットでは全画分に も膜画分にも検出できなかった。

第5項免疫蛍光顕微鏡観察

 免疫蛍光顕微鏡観察は平賀らの方法をBaα7/us pseudofirmus O F4株用に改変して

行った[37]。B∂Ci7/us pseudofirmus OF4各株をウエスタンブロット解析で述べた様に培

養し、OD,。。=0.6になったところで菌を固定した。ニフェジピン処理を行う実験では OD6。。=0.6になったところで最終濃度50μMのニフェジピンを加え、一時間培養を続 けた後、固定した。固定は10mlの70%エタノールにlmlの培養i液を加え、1時間室温 で放置し行った。スライドグラス(S−2215、NATSUNAMI社)に1mg/mlポリーL一リジン水 溶液20μ1スポットし、20分間乾燥させ、蒸留水で洗い再び乾燥させた。エタノール固

定した細胞を遠心(700g、15min、4℃)により回収し、1m1の70%エタノールに再けん濁し た。ポリーL一リジンコーティングされたスライドグラスにエタノール固定した細胞けん濁液 10μ1をスポットし、20分乾燥させた。リゾチーム溶液(2.Omg/ml lysozyme,25mM Tris−HCI pH8.0,50mMグルコース,10mM EDTA)10μ1をスポットの上に乗せ、5分間 インキュベート後、4mlのPBSTE溶液(140 mM NaCl、2 mM KCI、8mM Na2HPO4、1.5 mM KH2PO4、0.05%Tween20、10mM EDTA、 pH8.0)で3回洗浄した。スポットを50 rd のPBSTE−2%BSA溶液で覆い、15分間インキュベートした。1次抗体溶液(1/1000マ

ウスNa\BPモノクローナル抗体、1/2000ウサギ抗McpBポリクローナル抗体、

PBSTE−2%BSA(pH8.0))50μ1をスポットに乗せ、チャンバー中で1時間インキュベート した後、5m1のPBSTE溶液(pH8.0)で3回洗浄した。スポットを50μ1のPBSTE−BSA 溶液で覆い、15分間インキュベートした。2次抗体溶液(1/1000Alexa Fluor 488

rabbit anti−mouse lgG(Molecular Probe社)、1/1000 Alexa Fluor 546 goat anti−rabit

IgG(Motecular Probe社)、 PBSTE−2%BSA(pH8.0))50μ1をスポットに乗せ、遮光したチ

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ヤンバー中で1時間インキュベートした後、5mlのPBSTE溶液で3回洗った。

O.85%NaC1水溶液5μ1をスポットのせてカバーグラスをし、エナメルで封じた。 Imaging workstation FW4000(Leica Microsystems社)で顕微鏡観察し、写真を撮影した。

Photoshop CSソフトウェア(Adobe Systems社)を用いて重ね合わせ画像(Overlay>を作 製した。撮影した各画像の蛍光スポットを2人の観測者によってカウントした。このスポ ットが細胞上のどこに存在するかを観察することにより、McpXおよびN av BPの細胞内

局在を、A:片極(One pole)、 B:両極(Two poles)、 C:片極と側面(One・Pole・and・side(s))、

D:両極と側面(Two poles and side(s))、 E:側面(Side(s))、拡散(局在しておらずほぼ均

一に存在、)に分類した。また画像からOF4各株の細胞の長軸(長さ)と短軸(幅)(μm)

を測定した。1回の実験で少なくとも30細胞の観察、定量化を行い、独立した実験を3

回行った。

第6項NayBP−CFP融合タンパク質またはCFPの細胞内局在の観察

 プロトプラスト法を用いてB∂ci7/us pseudofirn?us OF4−SC34株(Na\BP欠損株)を

pSC−CFPおよびpCFPプラスミドで形質転換し[34]、SC34/pSC−CFPおよび

SC34/pCFP形質転換株を得た。これらの形質転換株をウエスタンブロット解析で述べ た様にMYE培地(pH10)でOD6。o=0.6まで培養した。極少量の培養液を0.5%のアガロー

スでコーティングしたスライドガラスにスポットし、Imaging workstation FW4000(Leica

Microsystems社)で顕微鏡観察し、写真を撮影した。 Photoshop CSソフトウェア(Adobe Systems社)を用いて重ね合わせ画像(Overlay)を作製した。撮影した画像から

Nay BP−CFPおよびCFPの細胞内局在、 A:片極(One pole)、 B:両極(Two poles)、 C:片 極と側面(One Pole and side(s))、 D:両極と側面(Two poles and side(s))、 E:側面

(Side(s))、拡散(局在しておらずほぼ均一に存在、)に分類し、定量化した。1回の実験

で少なくとも30細胞の観察、定量化を行い、独立した実験を3回行った。

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第7項ミグレーション分析

軟寒天培地での運動性、走化性を調べるためミグレーション分析を行った。Bn・ci7/us psθudofirmus OF4各株をウエスタンブロット解析で述べた様にMYE培地(pH10)で

OD6。。=0.6まで培養した。最終濃度0.3%のノーブル寒天(Agar Noble)(Difco社)を含む

MYE軟寒天培地(pHIO)に、1μ1の培養液をスポットし、37℃、10時間培養し、コロニ ーの直径(mm)を測定した。独立した実験を3回行った。

第8項タンブリング頻度の分析

 Ba・Ci7/us psθudofirmus OF4各株をウエスタンブロット解析で述べた様にMYE培地

(pH10)でOD600=O.6まで培養した。ハンギングドロップ法によって暗視野顕微鏡(Leica

DMLB100暗視野顕微鏡(400倍)、 Leica DC300Fカメラ、 Leica IM50 version 1.20ソフ

トウェア(Leica Microsystems社))を用いて顕微鏡観察し、タンブリング頻度を観察し

た。

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第3節結果

第1項McpXとNa, BPの細胞の極での共局在と、Na,BP欠損株におけるMcpXの脱 局在化

Bac?7/us psθudofirn?us OF4株において、走化性レセプター(MCPs)の特徴や、それを

コードする遺伝子は同定されていない。しかし、MCPsのシグナルドメインは保存性が 高く、抗MCP抗体を用いたウエスタンブロット解析や免疫蛍光顕微鏡観察(IFM)にお いて異なる属の細菌のMCPsも検出できるという報告がある[25]。そこで同じ8∂α批s 属細菌である枯草菌(BaCi7/u∬ubti/is)の抗McpB抗体を使用したウエスタンブロット解 析でOF4株において交差反応するタンパク質があるかどうか確認した(図3−4)。この抗 McpB抗体はウエスタンブロット解析において枯草菌においてMcpBとMcpAを検出す ることが報告されており[26]、実際に枯草菌の全画分からは両方が検出された。枯草 菌のMcpBのバンドの位置は図3−4に矢印で示した。 B∂ci77u5 pseudofirn?us OF4野生 株(811M株)の全画分からは一っのバンドのみが検出され、その位置は枯草菌の McpBとほぼ同じであった。そこでこのOF4株から検出されたタンパク質を推定上の走 化性レセプターMcpXと名づけた。 McpXはNa㌦BP欠損株(SC34株)や、 Na\BP欠損株 の染色体にncbA遺伝子を戻したNa.BP回復株(SC34−R株)においても検出された。

McpXの発現量は3つの株においてほとんど変わらなかった。

次に抗McpB抗体と、抗Na\BP抗体を用いた免疫抗体顕微鏡観察(IFM)を行い

Baci77us pseudofirn?us OF4各株のMcpXおよびNa, BPの細胞内局在を観察した(図 3−5.)。この画像の蛍光スポットを2人の観測者(伊藤、藤浪)によってカウントした(図 3−6)。このスポットが細胞上のどこに存在するかを観察することにより、McpXおよび

Na,BPの細胞内局在を、 A:片極(One pole)、 B:両極(Two poles)、 C:片極と側面(One Pole and side(s))、 D:両極と側面(Two poles and side(s))、 E:側面(Side(s))、拡散(局在し

ておらずほぼ均一に存在、)に分類した(表3−5)。

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