三_ノ㊥
B. もしもNavBPがべん毛モーターと相互作用するのであれば、周毛性のべん毛(第2章参照)と共 局在し、NavBPは細胞の極には局在しないと考えられた(図3−1)。
A
人 ,−h・R
、
Cnぜピ
・ 〉㍗・…
第2節実験材料と方法
第1項使用菌株、使用プラスミド
使用した菌株は表3−Lに、使用したプラスミドは表3−2.示した。大腸菌と枯草菌は LB培地(トリプトン10g,イーストエキス5g, NaCl 10g/1000ml, NaOHでpH7.0から pH7.4にあわせてオートクレープ滅菌)で培養した。 ncb.4遺伝子を含む断片のクロー ニング時にはLBK培地(トリプトン10g,イーストエキス5g, KCI 6g/1000ml, KOH水溶 液でpH7.5にあわせてオートクレープ滅菌)を用いた。
好アルカリ性細菌β∂o〃μsρ5θαdo㎜αs OF4野生株(811M株)とその派生株はpH10 に調整したMYE培地(semi−de6ned里alate一Σeast gxtract medium、リンゴ酸イーストエ キス半限定培地)[30]を用いて、37℃で好気的に培養した。MYE培地は本来p卜110.5 だが、pH10.5ではSC34株(Na、BP欠損株)の生育が悪くなるため[5]、OF4株とすべて のその派生株pH10のMYE培地を用いて培養した。 MYE培地(pH10)の組成は表3−3.
に示した。抗生物質を加える場合には5μg/mlクロラムフェニコールまたは0.3μ g・ ml
エリスロマシンを加えた。
第2項BaCi7/us pseudofirD?us OF4株のoheA LV遺伝子の破壊
Baci17us pseudofirn?us OF4株のc加A〃遺伝子(NCBI accession number
DQ150110)をクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子(ca t)で置き換え
た断片をGene SOEing法によって構築した[33]。概略図を図3−2.に、使用したプライマ ーを表3−4.に示した。まずBaci77us pseudofirn?us O F4−81 1 M株(野生株)の染色体DNA をテンプレートに、del−AW−F1−BH1とdel−AW−R1、 del−AW−F2とdel−AW−R2−ERIと いう組み合わせでプライマーを用いて二っの独立したPCRを行った。すべてのPCRにはPfx DNAポリメラーゼ(lnvitrogen社)を用いた。また、 pC194プラスミドをテンプレート
に、del−AW−F−CAT and del−AW−R−CATの組み合わせでプライマーを用いてPCRを62
表3−1使用した菌株
菌株 遺伝子型または説明
リファレンス大腸菌(E.coff)
DH5 a MCR株
XLI−BlueMRF 株
枯草菌(B∂Ci7/u∬ubt」rrs)
168株
B∂eil/us psθudofirn?us O F4株
811M株(野生株)
SC34株(NavBP欠損株)
SC34−R株(Na>BP回復株)
811M−cheAW株(o力巳4レレ破壊株)
F−Zη㏄・4ムノ(ノηノア訪5ゴ兄幡一merBO
Φ80ロソ∂cZ△(lac−}t4 argfi)乙ゾ69 deo」?
ノ「θ乙4ノθndA/su)oE44/〜t力∫一ノ8)・アー496
reZA 1
△(mcr.4ノ∫83△(fi?crCB−frsd∫.切〜一ηriジノ73
θノ7由1suρE44 th∫−1ノ「ec.4/gylン496 rel.A〜
!ac[F proAB、/acjoZL)ル〃57}?10(Tetr)]
trρc2
wild−type, Met−
811M△」ワcb4::SpcR
SC34, ncbA restored
811M, che4 L V disrupted
Stratagene社
GIBCO/BRL社
BGSG(a)
[29]
[5]
[5]
本研究
(a)BGSG:Ba ci7fus Genetic Stock Center、
63
表3−2.使用したプラスミド
プラスミド
説明
リファレンスpC194
pMWI18
pG+host4
pG4△cheAW二:CAT
pECFP
pMWSC−CFP pYH30pYHMW1
pSC−CFP
pMWCFP pCFP
Staphy/ococcus∂ureus由来のプラスミド、クロラムフ ェニコール耐性(CmR)
クローニング用ベクター、アンピシリン耐性(AmpR)
温度感受性ベクター、エリスロマシン耐性(ErmR)
pG+host4+△cheAW::CAT ECFP発現ベクター
pMW118+ncbA一θcφ
pGEM3Z絃+)(Promega社)とpBD144をPstl部位でライ ゲーションしたプラスミド
pYH30とpMW118をXb∂1−thhdlll部位でライゲーショ
ンしたプラスミド、大腸菌とBa Ci7/us属細菌の低コピーシャトルベクター
pYHMW1+ncb、4一θφ
pMW118+θcφ pYHMW 1+eciP[31]
Nippon Gene社 Appligene社 本研究
Clontech社:本研究
[32]
本研究
本研究 本研究 本研究
64
表3−2A. MYE培地(semi−defined malate−yeast extract medium)
①
②③④⑤⑥
Na2CO3
NaHCO3
1M K2HPO,水溶液
IM MgSO4水溶液 10%イーストエキス水溶液50mM Sodium Malate(リンゴ酸ナトリウム)水溶液
x100 STS(表3−2B.参照)
9.549 0.849
1m1 0.1ml
lOm1
50ml
10ml /1000ml
①を約800mlのミリQ水に溶かし、別々にオートクレープ滅菌(121℃、20分間)した②〜⑥を加 えた。HCIを加えてpHIOにあわせ、1000mlまでメスアップし、フィルター滅菌した。
寒天培地を作製する際には、①を約300mlのミリQ水に溶かし、別々にオートクレープ滅菌
(121℃、20分間)した②〜⑥を加えた。HCIを加えてpH10にあわせ、500mlまでメスアップし、フィ
ルター滅菌して2xMYE培地を調整した。500mlの水に15gの寒天を加えてオートクレープ滅菌(121℃、20分間)し、500mlの2xMYE培地を加えて固めた。
65
表3−2B. STS
①②③④⑤⑤
N itrilotriacetic Acid(NTA廿ee acid、ニトリロ三酢酸)KOH(*)
CaCI2°2H20
Ammonium Molybdate(7一モリブデン酸一6一アンモニウム4水和物)
FeSO㍗7H20
Metals 44(表3−2C.参照)
209
14.59
6.79
0.029 0.29
100ml ∵1000ml
①を約800mlのミリQ水に溶かした後、②を加えた。その後③〜⑥を順番に加え、pHをKOHで
6.8に調製した。
(*)②の代わりにNaOH正Ogを加える方法もある。
表3−2C. Metals 44
EDTA(Free acid)(*)
ZnSO4・7H20
FeSOt・7H20
MnSO4
CuSO,,
Co(NO3)2・6H20
Na2B407・IOH,O
2、59 10.959 5.09 1.549
0.399
0.259
0.18g /1000m1
約800m1のミリQ水に上から順番に加えた。完全に溶けてから次の化合物を加えた。沈殿を遅ら せるため、数滴の濃硫酸水溶液を加えた。
(*)温めて溶かした。
66
トー一]「
:kn
cheVY
che4 cheY_」ユi
」 ←と del−46入W賞_Rl
コどし ギご
→ 十
de]−AW−RL]−FRI
cat
__z−
del−AW−F,・⊃AT → 司一一 ヨel−AW−R.CAT
図3−2.ch e.4 LV遺伝子破壊用断片の構築の概略図
上にBa Ci77us psθu dofirn?us O F 4株の染色体のo力a→ル遺伝子座、下にche.−UV遺伝子破壊用断
片の概略図に示し、使用したプライマーの位置を示した。
この断片をpG+host4プラスミドにクローニングし、 pG4△cheAW::CATプラスミドを構築した。
67
表3−4.使用したプライマー
プライマー 酉己 ll (5 −3 )
del−AW−F1−BHl del−AW−R1
del−AW−F−CAT
del−AW−R−CAT
del−AVV−F2
del−AW−R2
OF4cheA3 0F4cheA15
OF4cheA24 0F4cheA25
NC−Fl−SC2
CGGCATCCTGGTGAGTTTATCTCGATTGC GTCTAAATCAATTTTATTAAAGTTCATCAAG CTCTTGTTCACCTCAATGG
CCATTGAGGTGAACAAGAGCTTGATGAACT TTAATAAAATTGATTTAGAC
CCTTTGCTCTATGTATTTATTTCTTTCATTA TAAAAGCCAGTCATTAGGCC
GGCCTAATGACTGGCTTTTATAATGAAAGA AATAAATACATAGAGCAAAGG
CGGAATTCTAGTCGTATGATCGTCACCAG
TGAGAGCCTAGAAGCAGCAT TGACGATGCCGCCTAATGATTC
CGCGATGTGTATCAAGAGTTCTC CCGGTGAGGGTGACCATATTCATT
TTTCCGCGGGCCCTTAGGAGGAATTCTGT
68
Accession number
DQ150110(180→200)
NCOO2013(1286→1260(minus strand)), DQ150110(1044→
1022(minus strand))
DQ150110(1022→1044),