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3.1.3本章の手順

3.2 開発途上国における都市問題を構造化する意義と手法

塁』、

3.2.1開発途上国における都市問題を構造化する意義

二姻影   響

a22開発途上国における都市弊繍造化塑手塗、、

ξ、

3.3開発途上国における都市問題の構造化に関する実験

3.3.1本実験の目的、手法、方針(着眼点)、手順

く>、、

3.3.2本実験の内容

Or

3,3.3ワークショップの開催とカウンターパートから見た都市問題の       分類・体系化

3,3.4開発途上国における都市問題の因果相関分析

3.3.5開発途上国における都市問題相互間の影響の有無を明至塗にする分析

3.3.6開発途上国における都市問題相互間の関連度・影響度の程度に関する分析

号r

3.3.7開発途上国における都市問題の構造化まとめ

3.4本章のまとめ

図3.1.1本章の流れ

3.2 開発途上国における都市問題を構造化する意義と手法 3.2.1開発途上国における都市問題を構造化する意義

 開発途上国の経済の進展、都市の拡大により、開発途上国の都市問題は、多様化、

複雑化していく傾向がある。これらの都市問題に対応するためには、都市問題の範囲、

項目、内容を正確に認識し、整備課題や目標設定を適切に行う必要がある。そのために は、都市問題の発生要因や因果相関にっいて詳細に把握すること(特定)が必要不可

欠である。

 都市問題を特定するには、第2章で検証したように、まずは対象となる都市問題の分 類・体系化を図り、都市問題の内容、およびその構成について認識を深め、分類・体系 化した都市問題を用いて、各問題の背景にある重層的な因果相関を分析し、問題相互 間の影響の有無、関連性・影響の度合い、程度を明らかにすること、すなわち問題の構 造化を図る必要があると考えられる。

 このように、開発途上国の都市問題を特定するため、問題を構造化する意義は高いと 考えられるが、開発途上国の都市問題を対象として、構造化を試みた事例や、構造化手 法の適用性について検証された事例はない。

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3.2.2開発途上国における都市問題を構造化する手法

 都市問題は、互いに干渉し合い、原因であると同時に他の問題により引き起こされた 結果でもある。また問題が複雑、多岐にわたるので、実態を把握するのは非常に困難で ある(2)。本研究では、開発途上国における都市問題の幾つかをグループとして整理する ことにより構造化し、問題相互間の位置関係を詳細に分析する。

 一般に、問題の構造化とは、ある問題に対して、構成因子、組み合わせ、相互間の関 連性を明らかにすることをいう。その結果、問題を改善するための、望ましいシステム、進 めるべき方向、具体的策を導くことが可能となる1)。

 複雑な社会問題などを分析する場合、部分的で細部にわたる分析を行うと、却って全 体像を見失う恐れがある。このため、まず、マクロ的なアプローチにより問題の全体構成を 捉え、その後問題の構成要素をサブ問題として分解し、さらにミクロ的な解析を加えてい くことが考えられるが2)、このような分析方法の代表としてシステム工学がある。

 開発途上国の都市問題は、複雑で互いに関連性を持っている。このため、全体の構 成や問題相互問の因果相関、問題相互間の影響の有無、関連度・影響度の程度を求 めることが難しい。そこで、これら開発途上国の都市問題を対象として、システム工学を用 いて都市問題を構造化する。

1.システム工学による問題の構造化手法

 問題の構造化手法として、最も体系的に整備されているものは「システムエ学」による 解析方法である。問題を構造化するための手法の多くは、システム工学の理論を準用し

ている。

(1)システムエ学の内容

 システムエ学が分析の対象とするシステムとは、「ある目的を持って要素を組み合わせ たもの」3)、あるいは「多数の構成要素が、有機的な秩序を保ち、同一目標に向かって行 動するもの」4)と定義されており、対象は極めて広範囲に及ぶ。苦瀬5)は、システムの一般 的特徴として、「①複数の要素を持ち、②要素相互間の機能が規定され、③全体としての

目標を持っところが特徴である」と述べている。

 システムエ学とは、「システムの開発、設計、運用などを合理的に行うための方法論」6)

であり、r会社やロボットなど、入力と出力がある物に対し、その効率や制御を研究・実行 する学問」7)とされている。派生分野としては、交通システムエ学、海洋システムエ学、情 報システム工学、機械システムエ学、経営システムエ学等がある(3)。

 システムエ学は、戦後、米国で原子カプラントや宇宙開発など大規模な技術システム の開発を合理的に進める方法論として開発されてきた「専門技術を超えた複合技術」8)で あり、宇宙ロケット、新交通システム、環境システムなどこれまでに存在しなかった全く新規 のシステムを創造する際に利用されるのみならず、従来からの既存の部品、構成要素を 適切に組み合わせることにより、新機能を持ったシステムを創造、改革していく点に特徴

がある9)。

(2)システムエ学の適用範囲

 システムエ学で対象とする問題とは、すでに目的も明確でそれに対する解析方法が分 かっている問題(Well−Defined Problem)である「調査・分析するべき問題」や、人問の根 本に関する大目標など経験や直感だけで処理してなんら不満のない「意思で決めるべき 問題」(例えば「政策目標の設定」や「結婚」など)ではなく、一見どこから着手してよいの か不明瞭な複雑で大規模な問題(lll−defined Problem)であるとされている。Ill−defined Problemとは、いくつかの解が存在することは予想できるが、その選択に対して納得がい かない場合の「選択するべき問題」、あるいは、問題の所在はつかめているが、まだ対策 の見っからない場合のr工夫すべき問題」のいずれであり、システムエ学は、選択を行っ たり、知恵を絞ってその対策を講じたりする状況下において有効であるゆ。

 表3.2.1に問題に対する処置方法、およびシステム工学が適用可能な問題について示

す。

表3.2.1問題に対応した処置方法(4)

No 問題の分類 問題の項目

1 意思で決めるべき問題 前提条件、シナリオ、大目標、制約条件

・.2

選搬る琴綱ぎ

1憐無φ訪法禦予鵜問薄還、助麟 、 3 工夫するべき商題1

儲案編蕪サ蒲麟幾鱗解i釈

4 調査・分析するべき問題 データの収集、状況、自然環境、因果関係

網掛け部は、システム工学が適用可能な問題とその項目

(3)システムエ学の都市問題への適用可能性

 開発途上国に限らず、都市問題・整備課題は、多様かっ複雑化しており、都市計画の 策定に際しては、都市問題を総合的に捉え、計画目標を明確に設定し、その上で整備

目標を達成するために最適な計画を立案していこうとする傾向が近年定着している。

 このため、従来から都市計画に用いられてきた統計解析やOR(オペレーション・リサー チ)等の分析手法に加えて問題設定や計画目標設定、問題解決手法としてシステム工 学の適用が検討されてきているm。主なシステムエ学による分析手法の分類と内容につ いては、表3,2.2に示すとおりである。

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表3.2.2主なシステムエ学の技法とその内容(5)

技法・、 システム主学の技法の内容、r

構造化技法 問題発掘技法(KJ法、ブレーンストーミング、シナリオ法、アンケート等)

造決定技法(関連樹木図、【SM法、DEMATEL法、PRIORITY法等)

予測技法

定量的技法(時系列分析、多変量解析、連関分析等)

性的技法

①直感的技法:デルファイ法、クロスインパ外マトリックス等、

②探索的方法:外挿法、シナリオ法、関連樹木等、

③規範的方法IPERT、連関分析等

解析技法 統計的解析(多変量解析、時系列分析、管理図法等)

ステム分析(意思決定分析、費用対効果分析、FS等)

階層化技法 階層的意思決定法(AHP法)

モデリンゲ技法

数式モデル(土地利用モデル、交通需要モデル、経済モデル等)

式モデル

ュミュレーション系技法(ゲーム理論、待ち行列等)

シュミュレーション

方法(システムダイナミックス、ゲーミング、交通シュミュレーション等)

語(離散系システム用、連続システム用、専用システム用)

最適化技法

数理計画法(LP、NLP、DP、変分法、最大原理法等)

ュミュレーション系技法(ゲーム理論、待ち行列等)

ERT系技法(PERT、CPM、RAMPS等)

信頼性技法

信頼度管理(管理図法、実験計画法、OR等)

頼度設計(高信頼度設計、保全性設計等)

障解析(信頼度予測モデル、FTA等)

般管理(決定理論、PERT、フェイルセーフ等)

管理技法 PERT系技法(PERT、CPM、RAMPS等)

の他の技法(デルターチャート、PATTERN、PPBS等)

評価技法

マトリックス法(属性比較、レ1ノーパンスマトリックス等)

連樹木図法(デシシ ヨンァナリシス、PATTERN法等)

ステム分析(意思決定分析、費用対効果分析、FS等)

セスメント(環境アセスメント、テクノロヅーアセスメント等)

 科学技術庁の行った研究では、多目的、公共性、不確実性、曖昧性、複雑性、大規 模性等の特徴を持っシステムを社会開発システム12)と呼んでおり、これに従えば、都市 計画自体もシステムとみなすことが可能である。また、システム工学の分析手法を都市計 画に対応させる試みとしては、苦瀬による研究がある13)。

 苦瀬は、まず①都市計画の整備段階に応じた手順(ステップ)を明らかにした上で、時 間的経過に沿って整理し、②システムエ学における段階(フェーズ)の変化を都市計画の 整備段階(ステップ)に照合させ、これにより得たマトリックスを用いて③各段階におけるシ ステムエ学手法の適用可能性にっいての検証を行っている(表3.2,3)。これにより、都市 計画の一連の流れにおいて、都市整備の各段階(ステップ)ごとに対応すべき課題や、

効果的なシステム工学手法が明確になっている。

 本研究は、当研究の検証を踏まえっつ、このうち都市計画の初期段階である目的分 析時のステップに着眼し、開発途上国の都市問題を特定するために有効的な分析手法