X2(1−X)一1 ニ
0,15 0.22 0.23 0.18 0,22 0、15 0,51 0.36 0.57 0.33 0.47 0.25 0.42 0,61 0.45 0.51 0.53 0.3 0.53 0,62 0.71 0、37 0.62 0.49
0.3 0.24 0.26 0.2 0,2 0.16 0.42 0.66 0.62 0,41 0.67 0.26
0.4 0.54 0.64 0,45 0.53 0、29 0.5 0,55 0.59 0.46 0.55 0.31
0.14 0,13 0.24 0,22 0.26 0.24 0,31 0.29 0.16 0.14 0.38 0.35 0.21 0、24 0,36 0,21
表3.3.9総合影響行列
表3.3.8の総合影響行列を座標化し、図3.3,8にその散布状態を示すグラフを作成し
た。
2 1.5 1 遡 0、5 騨 融 0 > 蝉一・5 達 ム ー1 −1.5 −2 −2.5
D+R(X軸)/関連度 図3.3.10総合影響の散布図
(4)Dematel法による構造化モデル
Dematel法は、図3.3.10総合影響行列の散布図から、項目間の関係を論理的に判断 して近接する点を矢印で連結することで、モデルの構造化を行うものである。
本実験では、より高い精度で接点の連結を可能とするため、都市問題相互間の影響 の有無を明らかにする分析より得たISM法の構造化モデルの有向線を適用し、各項目の 節点を連結した。
⑧● ⑥ ◎◇、
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これにより、図3.3.llのとおり、開発途上国における都市問題の5っの階層、および項 目相互間の因果相関の関連度・影響度の程度を示した構造化モデルを作成した。
影 響 度 が 強 い
UをbanPlanning 第1階層
計画策定技術の問題…
Urban Management Public Involvement
第2階層
管理・組織体制の問題1
Land Use
第3階層
空間利用計画の問題
第4階層
施設整備の問題
影 響 度 が 弱 い
Development Funds/PFI
Housing
第5階層
持続可能性の問題
Natural Conservation
芸nfrastructure
関連度が弱い .講1蕊勲羅 関連度が強い
図3.3.ll Dematel法により構造化された開発途上国の都市問題
(5)Dematel法構造モデルによる開発途上国の都市問題の解釈
Demate1法は、定量的に上位階層から下位方向に項目(階層)問に与える影響の程 度、および左側から右方向に項目問の結びっき、親密さ、近似性である関連度の程度を
示す。
これにより、D−R値により最上位に位置する項目群がどのような影響を下層部の問題に 与えているのか、D+R値により各項目は相互間にどのような近似性を有しているのかとい った、各項目の2次元的な位置関係が明確になり、被験者自身も十分に意識していなか った問題認識の全体構造がモデルとして可視化されることになる。
本構造化モデルは、開発途上国の都市問題を、5っ階層構造に分類した。基本的な 構成はISM法に準拠したこともあり同一であるが、最上位の問題項目が入れ替わり、
「Urban Planning(都市計画)」が位置付けられた。「都市計画」の策定がまだ未整備であ り、それに関する技術の不備が、開発途上国における都市闇題へ大きな影響を与えてい るという被験者の潜在的な意識がこれには示されていると考えられる。
続いて第2階層は、組織作りを含めた「都市管理」、および「住民参加」の問題である。
さらに、各種計画を実現するための「土地利用」の用途と施設配置の施策である土地・空 問利用計画が第3階層、都市基盤施設や住宅の建設・整備に関するハード面の間題が
!08
第4階層、そして、隔離した状態で環境保全や開発財源の問題が位置しており、この2 つの項目を第5階層と設定した。
本構造化モデルは、全項目のD+R値が約4以上と全体的に見て関連度が強く、項目 間相互のっながりが深い傾向にあることが確認された。また、第3階層までの上層群と下 層群の距離が開いており、上層群が下層群に対して強い影響力を与えている構造となっ
ている。
関連度が近似している項目は、相互間の関連性が深いことを表している。本モデルで は、第1階層と第2階層の①都市計画、②都市管理、③住民参加の3つ、および第3 階層と第4階層の①土地利用、②居住施設、③都市基盤施設の3っの問題群は近似性 が高い。従って、これらの問題を解消・緩和するには、それぞれ単独ではなく、一体的に 取り組む必要のあることが確認できる。
本構造モデルを関連度の程度から見た場合、その順位は、①都市基盤施設、②土地 利用、③居住施設、④住民参加、⑤環境保全、⑥都市計画、⑦都市管理、⑧開発財源 となる。これは、程度が強いほど開発途上国の都市問題として関連が深く、代表的な都 市問題であることを意味している。これにより、第1・2階層の都市問題群は、第3・4階層 群の都市問題に影響を与えているが、開発途上国の都市問題としては、むしろ第3・4階 層群の都市問題が代表的、特徴的な問題として被験者に認識されていることが確認でき
る。
なお、本実験においては、同一のデータを用いてDematel法とISM法の実験を行った が、両者のモデルは前述したとおり、第1階層と第2階層が入れ替わっている。これは、
両者間の数値差が僅少であるため、数値変換の処理によって差が生じたことに起因して おり、両手法の演算処理の考え方の違いにより発生したものである。このような場合は、両 者の構造化モデルやKJ法の図解化モデルを比較し、改めて被験者に対して両者間の 関係について確認を図ることにより、その関係が明確になるものと考えられる。
3.開発途上国における都市問題相互間の関連度・影響度の程度の分析に関
する実験のまとめ本実験により、図3,3.llに示す開発途上国の都市問題の相互間の関連度・影響度の 程度に関する構造化モデルを得た。この事例を検証し、実験結果をまとめる。
(1)本構造化モデルに見る都市問題相互間の関連度・影響度の程度
本実験では、被験者が認識する都市問題相互間の関連度・影響度の程度を明らかに するため、Dematel法を用いて構造化分析を行った。
都市問題相互問の影響度としては、①「計画策定技術の問題」、②「管理・組織体制 の問題」、③「空問利用の問題」、④「施設整備の問題」、⑤「持続可能性の問題」の順に 高い影響度を得て、これに応じて都市問題を階層化した。これにより、第3階層までの上 層群と下層群の距離が開くなど、上層群が下層群に対して強い影響力を与えている構 造となっていることが定量的に明らかになった。
同じく関連度としては、全体的に強く、項目問相互のっながりが深い傾向にあることが 数値で確認された。本モデルでは、第1階層と第2階層の①都市計画、②都市管理、③
住民参加の3つ、および第3階層と第4階層の①土地利用、②居住施設、③都市基盤 施設の3つの問題群は近似性が高く、これらの問題を解消・緩和するには、それぞれ単 独ではなく、一体的に取り組む必要のあることが確認できた。
また、第1・2階層の都市問題群は、第3・4階層群の都市問題に影響を与えているが、
開発途上国の都市問題としては、むしろ第3・4階層群の都市問題が代表的、特徴的な 問題として被験者に認識されているという、ISM法の分析のみでは明確でなかった関連 度・影響度の程度が明らかになった。
(2)r都市基盤施設』の重要性
本実験の構造化モデルにより、第3、4階層、特に「都市基盤施設」の問題について強 い関連度が示された。r都市基盤施設」は、影響度の面では、上位3つの階層の従属的 な位置関係にあるが、関連度の面では強い位置に配置される。これにより、r都市基盤施 設」の不足・不備は開発途上国における代表的、特徴的な都市問題として位置付けられ、
その対応が重要であることが理解できる。
また、同問題は、上位階層の影響、要因を受けて発生するものであるが、同階層、およ び1つ上の階層の問題である「土地利用」、「居住施設」、「都市基盤施設」は、相互に関 連性が密であり、これらの都市問題に対応しようとすれば、この3つの都市問題を総合的 に取り組む必要があることも本モデルより明らかになった。
このように、Dematel法の構造化モデルにより、ISM法の構造化モデルでは判明しなか った各問題問の関連度が明らかになり、都市問題を解消・緩和する際に包括的に取り組 むべき近似性を有する都市問題の群(範囲)を確認することが可能となった。
(3)都市問題相互間の関連度・影響度の程度を分析するためのDematel法の 適用性
本実験に用いたDemate1法は、階層的に問題を構造化し、因果相関の強度を定量化 するために有効な分析方法であることが、本実験において確認された。
ただし、Dematel法を用いて精度が高い分析を行うためには、ISM法と同様に、一対比,
較で対象となる問題項目の設定を適切に行うことが、まず重要である。
また、Dematel法は総合影響行列の散布図から節点を連結するには、項目間の関係 を論理的に判断し、任意に近接する点を矢印で結ぶ必要があるという技術的な制約を有 している。そこでDematel法を用いて、より高い精度で節点の連結を可能とするためは、
本実験で行ったようにISM法の構造化モデルによって得た有向線を適用するなどして、こ の制約条件を補完することが不可欠である。
110
3.3.7開発途上国における都市問題の構造化まとめ
本項では、本節の総括として、本実験で得た①KJ法、②ISM法、③Demate1法による3 つのモデル、および各分析手法について比較・検証して、総合評価を行う。これにより、
開発途上国における都市問題の構造化の方策について検証する。
1.本実験で得られたモデル、各分析手法の総合評価
(1)本実験で得られたモデルの総合評価
本実験で得られた各モデルによる問題構造の内容と分析方法の適用性、制約条件は、
表3.3.10で示すとおりである。
表3.3.10各モデルの問題構造の内容と分析方法の適用性、制約条件
名称、 悶題構造の内容 分祈の方法 手法め璋用性(特徴) 手法の制約{欠点)憂
KJ法 市における 困3どの土写・ 〜昼 ・題
体の構成を規定している。・問題要素群は4っに分類される。・人材不足、脆弱な組織、管理部門の不備が都
問題の根幹である。・都市基盤、住宅など施設計画は他項目の制約
大きく受けている。
{ 成
、項目間の関係 有無を判断しな ら空間の配置を 定していく。
匹市問題の因果相関分析手圭 し・
有効である。・討論の内容、問題当事者の意識が 視化できる・分析に参加することで問題に対す 理解が深まる。・モデルに対する参加者の合意が得
すい
量的な分析ツール して
ない。・同法を熟知したインストラク ーが必要である。
【SM法 ・問題は5つの階層に構造化される。・住民参加・人材育成が問題解決の前提条件とし 位置付けられる。・計画管理の問題、空間利用、施設整備の問題 後続する。・持続可能性に関する問題は最下層部に位置す
。
・一 比較の試料 基づき、グラフ理 を用いて項目間 関係の有無を構 化する。
・都市問題相互間の影響の有無を分
する手法として有効である。・モデル作成過程を通じて問題に対
る理解を深まる。・モデルが階層的にシンプルに表現
れる。
・問題項目間の関連度・影響度
程度が判明できない。・問題項目間の関連性が強いと
連結を生じ易く、構造分析が
来ない。・設問の設定方法が難しい。
Dematel法・問題は5つの階層構造に分類される。・計画策定技術の改善が問題構造の最上位に位 付けられる。・管理組織体制、空間利用計画の問題が後続す
。・持続可能性に関する問題は最下層部を形成し いる。
・一 比較の試料 基づき、項目相 間の関連度・影 度の程度を定量 し、座標を論理 に連結して全体 造を作り上げ
。
・問題相互間の関連度・影響度の程 を分析する手法として有効であ
。モデル作成を通して問題に対する理
を深まる。・モデルが精緻である。
・総合影響行列を作成する演算
理が煩雑である。・節点を結ぶための有向線は任
に連結しないければならず、
論的な判断が困難である。・設問の設定方法、入力値の設
条件が難しい・モデルの解釈が難しい。
KJ法は、問題の全体構成を概観しっっ、項目間の関係を結びながらモデル構造を決 定していく手法である。ここでは、あくまでも全体的な視点から項目間の関係、循環的な 流れが判断され、一般に水平的な広がり(Hor玉zontal)を持ったモデルとなる。
一方、ISM法によるモデルは、項目問同士の一対比較により優劣を決定し、項目を階
層化することにより構造化を行うものであり、垂直的な流れ(Virtual)を有するモデルとなる。
また、Dematel法はISM法のモデルと基本的には同じ構造となるが、x軸、y軸上に影響 度と関連度の強度が表現されることから縦、横の空間に広がり(または偏在)を持った配
置となる。
ISM法とDematel法のモデルを比較した場合、項目相互間の影響度・関連度の程度 を定量的に分析したDematel法のモデルは、ISM法モデルより精緻である。一方、ISM 法モデルは、都市問題の複雑な構成をシンプルな骨格図にして表現したものであり、対 象とする問題構造の階層が明確であり、理解しやすい。
今回の被験者は、日本の大学院において都市工学を学ぶ開発途上国の留学生であ る。被験者は、住民参加による都市計画やまちづくりなどに関心を持っている学生が多く、
全体として、住民参加とそれを実現する人材育成、組織制度の不備が都市問題全体に