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雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

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デヒドロエピアンドロステロン投与における雌ラッ ト乳腺の超微構造的変化に関する研究

著者 鈴木 信孝

著者別名 Suzuki, Nobutaka

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成6年7月

ページ 119

発行年 1994‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15220

(2)

-厘---

医博乙第1292号 平成6年3月16日 鈴木信孝

デヒドロエピアンドロステロン投与における雌ラット乳腺の超微構造的変化 に関する研究

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

悦功亮主査

副査

授授授師

教教教講 郎夫祐督

論文審査委員 西中竹寺 田西田田

内容の要旨および審査の結果の要旨

女性乳房の発育は思春期の初期から開始されるが,これには思春期副腎皮質機能発現(adrenarche)

が密接に関連している。

本研究では,乳腺と副腎性アンドロゲンの関連性を考究する目的で,生後50日齢に両側卵巣摘除を施し た雌ラットに,60日齢よりそれぞれラット体重1009あたりデヒドロエピアニドロステロン・アセテート (DHA-Ac)0.1mg/回(少量投与群),5mg/回(多量投与群)を週3回の割合で、計1,3,7,14,

28回投与し,乳腺の形態学的変化についてホールマウント法,光学顕微鏡,電子顕微鏡を用いて検討した。

DHA-Ac少量投与群では,腺管の伸長と分岐数の増加がみられたが,腺房系の発育はほとんど認めら れなかった。腺上皮には分泌物として脂肪滴がわずかに認められたが,蛋白性分泌物はほとんど認められ なかった。DHA-Ac多量投与群では,7回投与群までは腺管は発育し,腺房も著明に発育した。腺上皮 には脂肪滴と蛋白性分泌物が著明に増加し,腺腔にはこれらの分泌物が充満していた。しかし,14回投与 群で乳腺の発育は停止し,28回投与群では逆に退縮した。すなわち,28回投与群ではミトコンドリアや粗 面小胞体等の細胞内小器官は箸減し,発達の悪いゴルジ装置が観察され,特徴的な所見として巨大ミトコ ンドリアが認められた。間質には投与回数が増えるに伴って多くの肥満細胞が認められた。なお今回の実 験で,脂肪滴の生成途上の像が観察された。小~中等大の脂肪滴が数層の粗面小胞体に囲まれ,ポリゾー ムと腫大したミトコンドリアが脂肪滴に近接している像や拡張した粗面小胞体内に脂肪と思われる像が観 察された。

これらの結果から,DHA-Acは適量では乳腺上皮に対し促進的に作用し,過量になると抑制的に作用 することが示された。また,脂肪滴生成には粗面小胞体,ミトコンドリア,ポリゾームが深く関与してい ることが示唆された。

以上,本論文は副腎性アンドロゲンと乳腺との密接な関連性の一面を形態学的に検索したものであり,

生殖生理学および婦人科内分泌学に寄与する労作と認められた。

-119-

曰蝿砺虹

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