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巻糸体 の半径方 向 ヤ ング率変化 の測定 と評価

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Academic year: 2022

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(1)49. 論. 文. 巻糸体 の半径方 向 ヤ ング率変化 の測定 と評価 金. Measurement Modulus Sukenori *Department. 新. 宅. 救. 徳(会 員). ". 尾. 田. 十. 八. ". 谷. 義. 則(会 員). 旭化 成繊 維 テ クノ リサーチ㈱. 奥. and. Shintaku*,. 大. 学. Juhachi. Textiles. 工. Evaluation. Distribution. of Mechanical. **Asahi Chemical. 沢. 学. 部. of Radial in Yarn. Oda*, Yoshinori. 野. 登. 起. 男(会 員). Young's. Package Tani*, Tokio Okuno**. Engineering & Fibers. , Kanazawa University, Kanazawa Techno Research C o., Ltd., Ishikawa. Abstract Distributions of radial Young's moduli were estimated by pushing the side faces oftwo kinds of yarn packages One is made by twisted polyester yarn, the other is nylon-6 yarn package The method of measuring radial Young's modulus is deduced from the relation between load acting on package and displacement of screw in package, for various yarn layer thicknesses and winding tensions 1) Compression load (P) acting on nylon-6 yarn package is linear to displacement (U). 2) Radial Young's modulus for polyester twisted yarn package is increased for the package formed under constant winding tension, and radial Young's modulus is constant for the package formed under controlled winding tension 3) Radial Young's modulus for the nylon-6 yarn package is linear to winding tension . These results show the necessity of the distribution of radial Young's modulus inyarn package in the stressstrain distribution (Received April 24,1990) 摘. 要. 目的 ポ リエ ステル撚糸 巻糸 体 あ るいは ナイ ロ ン巻 糸体 の一方 の側面 を押 し付 け,も う一方 の側 面 での受 け る荷重 を,糸 層厚 さや巻張 力 を変 え て形 成 した巻 糸体 につ いて 測定 す る ことに よって,半 径方 向ヤ ング率 の分 布 を推定 した. 成 果1)ポ リエス テル撚糸 巻糸体 で の圧縮 荷重(P)と 変 位量(U)の 関係 は直線 とみ なす ことがで きる. 2) ポ リエ ステル撚 糸巻 糸体 の半 径方 向 ヤ ング率 は巻張 力一 定 と して形成 した巻 糸 体 につ い て は糸 層 累積 とと もに大 き くな るが,巻 張力制 御 を行 った巻糸 体 につ いて は糸層厚 さに関係 な く一 定 とな る. 3)ナ イ ロ ン巻糸体 の半 径方 向 ヤ ング率 は巻 張 力 に比 例 して大 きくな る. 以上 よ り,巻 糸体 内部 の応力 ・ひずみ解 析 で は,こ の半径 方向 ヤ ング率 の変化 を考 慮 す る必 要性 のあ る ことか分 か った. (平成2年4月24日. 1.緒. あ り,又,ワ. 言. い る.さ. 一般 の巻糸体 形成 で は,巻 糸 体内部 の過 剰 な圧縮. 受理). イ ン ダ機 構 上 の 寸 法 的 制 約 も加 わ っ て. ら に,糸. を 巻 く紙 管 強 度 や 材 質 選 定 の た め. に,巻 糸 体 の特 性 把 握 か 必 要 と され て い る.そ れ ら. や形崩 れ を防止 す るた めに,巻 張力 の力学 的 制約 が. の 特 性 の 中 で,糸. T86. 長 軸 方 向 の ヤ ン グ率 の 測 定 は 容 易.

(2) 50. 繊 維 機 械学 会誌. て あ るか,巻 い は 糸1本. 糸 体 と して の 半 径 方 向 の ヤ ソ ク率 あ る. の 半 径 方 向 の ヤ ン ク率 を 求 め る こ と は大. 変 困 難て あ る. こ れ ま て に,巻 糸 体 の半 径 方 向 ヤ ン. ク率 に つ い て,中. 島1)ら は糸 を 束 ね た状 態 て 横 方 向. か ら月 縮 して 推 定 す る方 法 を 示 して お り,加 圧 量 と と も に 半 径 方 向 ヤ ン ク率(Er)か (Eθ)に 近 つ く と して い る 縮 特性 を調 へ,変. 又,川. 端2)ら は 撚 糸 の 圧. 位 量 と加圧 力か 両対数 上 て直線 と. な る と して い るか,巻. 糸 体 と して て は な く糸 束 を 取. り出 して 測 定 した もの て,糸 態 て は な い た め,実 われ る. 円 周 方 向 ヤ ン ク率. か 引 っ張 り を受 け た 状. 際 の も の の 近 似 て しか な い と思. さ ら に,樋 口3)らは 繊 維 塊 の 受 け る 力 か 変 形. 量 と して の ひ す み に 対 して 片 対 数 て 表 し た 場 合 に 直 線 状 に な る こ とを 報 告 して い るか,こ. の ひす みは大. き い 範 囲 を 対 象 と した もの て,実 際 的 て は な い. 又,. 平 井4)ら は 巻 糸 体 表 面 の た わ み は 付 加 荷 重 に比 例 す る と し,硬 度 か 半 径rの 増 加 に 伴 い 双 曲 線 的 に 減 少 す る こ と を 小 して い るか,こ を 考 慮 して お らす,又,巻. の実 験て は巻 張力形 状. 糸 体 の半 径 方 向 ヤ ン ク率. Fig. 1. Detail. drawing. of device. for. measuring. Er. の推 定 まて 考 察 した結 果 につ いて は示 さ れ て い な い そ こて,本. 報 に お いて は,紙. Table. 管 の強度 設 計 や糸巻. 1 Twisted. Polyester. Yarn. 量 の 設 定 の 際 に 必 要 と な る巻 糸 体 の 半 径 方 向 ヤ ン ク 率Erに. つ い て,そ の 測 定 方 法 を 示 し,そ して ポ リエ. ス テ ル 撚 糸 巻 糸 体(直. 径129mm,軸. 径93mm)と. ナ イ ロ ノ巻 糸 体(直 径58mm,軸. 径25mm)に. つい. て,糸 層 厚 さ △r(軸 表 面 か ら糸 層 表 面 ま て の 距 離) や 巻 張 力 を 変 え て,そ. れ らの 巻 糸 体 内 部 のEr分. 布. を実 験的 に求 めた結 果 を示す 2.実. 本 報 て 用 い る 実 験 装 置 は 図1に に ねlの を直. る3種 類 の ポ リエ ス テ ル 糸(表1参照)に. 験 装 置 及 ひ 実 験 方 法. 押 し付 け 棒,も. う1つ. 示 す よ うに,片. 側. ま す,巻. 糸体. 3.実. ① を 図 中 の 左 右 方 向 に 滑 らか に 動 く調 整 棒 ④ に よ っ て 釣 り 下け,巻. 3.1巻. 糸 体 ① の側 面 に ロ ー トセ ル③ の受 圧. 部 及 ひ 加 圧 ね し② の 先 端 部 か 軽 く接 触 す る 程 度 に調 整 棒 ④ を左 右 方 向 に す ら し,又,加 る. 形. 成 した ナ イ ロ ン巻 糸 体 に つ い て 測 定 して い る. の 片 側 に ロ ー トセ ル. 線 に な るよ う に設 置 して あ る. よ る撚 糸. 巻 糸 体 と4種 類 の 巻 張 力(3,10,17,25gf)て. 験 結 果 及 び 考 察 糸 体 の 圧 縮 荷 重 と変 形 量 の 関 係. 図2の(a),(b)は. 巻 張 力一 定 と巻 張 力 制 御5)に よ っ. 肝 ね しを 凋 整 す. て 形 成 し た ポ リエ ス テ ル 糸Aの. 極 糸 巻糸 体 に つ い. この 状 態 を 初 期 状熊 と し,こ れ よ り加圧 ね し を. て,ロ ー トセ ル の 測 定 荷 重(P)と. 加 圧 ね し に よ る変. 回 し,そ の と きの ロ ー トセ ル に 加 わ る荷重 を 応 力 緩. 位 量(U)と. 和 か 現 れ な い よ う な短 時 間 の う ち に 測定 す る. て 示 した もの て あ る. た た し,加圧 おね し は1/6回 軽 す つ 回 わ し,そ. の関係 を糸層 厚 さをパ ラメー ター と し た た し,巻 張 力 制 御 と は 巻 糸. のこ. 体 形成終 了時 に円周方 向 に残留 す る応力分 布 か内外. 又,加圧. ね し先. 層 の 任 意 の 位 置 て一 様 と な る よ う な 巻 張 力 て 巻 き取. 端 部 の 径 と ロ ー トセ ル受 圧 部 の 径 は φ8mmて. 同 し. と に よ っ て025mmた. に して あ る. け移 動 す る. 測 定 す る巻 糸 体 と して は,特. りを 行 う こ と て あ り,そ. 性 の異 な. す. T87. 図2よ. の 巻 張 力 曲線5)を 図3に. り,各 糸 層 厚 さ(△r)に. 対 してPとUは. 示.

(3) (論 文 集)Vol43,No10(1990). 51. ほ ほ 直 線 と 見 な す こ と か て き る. 3.2巻. 糸 体 の 半 径 方 向 ヤ ング 率 に つ い て. 1)Em",Emの. 算 出方 法. ま す,図4に. 示 す よ う に微 小 厚 さ のn個. 素 か らな る 巻 糸 体 を 考 え,図. の円筒 要. 中 の 各 糸 層 内 て は同 じ. ヤ ン グ率 を 持 っ と仮 定 す る.又,巻. 糸 体 へ の圧 縮 荷. 重 と変 位 量 か 直 線 で近 似 て き る と し,そ の 傾 き(P/ U)をKnと. Fig. 2. Relation ment. between for. twisted. radial yarn. load. and. す る.さ. ら に,加. 圧棒 先端 の断面 積 を. displace-. package Fig. 4. Relation at. between. tip of screw. cross-section. of. yarn. and. load. cell. package. A,又,心. 筒 表 面 か ら第n層. て,第n層. まて糸 層 を累積 した ときの巻糸体 半 径方. 向 の平 均 ヤ ン グ率Em'を. ま て の 距 離 をRnと. し. 次 式 て 定 義 す る. (1). (1)式で は,加. 圧 ね しの 影 響 は 加 圧 ね し先 端 の 面 積. 部 分 の み と し て い る か,尾 田6)らか 示 した よ う に,ホ ル ト ・ナ ソ ト結 合 体 か 被 締 め 付 け体 に 力 を 及 ほ す 被 締 め 付 け 域 は 広 か り を 持 ち,そ. の広 か りは被締 め付. け体 の 材 質 に よ る こ とが 知 られ て い る.そ 圧 ね じの 影 響 す る範 囲 を 考 え て,各 グ率 と して のEmの ま す,加 Fig. 3. Winding idual stant. tension. curve. circumferential in all layers. which streess. for. yarn. control to. be. に,そ. res-. package. 圧 ね し先 端 か 巻 糸 体 側 面 を 押 した と き. の 最 外 層 内 て の 力 の 影 響 す る範 囲 か,図5に. す る.又,最. T88. 層 におけ るヤ ン. 算 出 を 行 う.. 示 す よ う に 広 か り幅aを. con-. こ で,加. 外 層(第n層)の. 持 つ 円 錐 形 の 領 域 と仮 定 外 側 て は,半 径 方 向.

(4) 繊 維 機 械 学 会 誌. 52. 即 ち,上. 式 のEmか. 糸 体 内 部 の 第n層. 第n層. ま て 形 成 し た と きの 巻. の半 径 方 向 ヤ ン ク 率 と な る.こ. と き(1)式か らE用',Em‑1'に て,Em'の. 値 はEm',Em'を(6)式. に用 い る ことに よ. って 求 め ら れ る.こ れ らErn'とEmの Emは. 第n層. の. つ いて は既 知 て あ るの. 違 い は,ま す,. ま て 巻 糸 体 を 形 成 した と き の 巻 糸 体 全. 体 に つ い て の平 均 的 な半 径 方 向 ヤ ン ク率(内. 層か ら. 外 層 に至 る半 径 方 向 ヤ ン ク率 は 一 定 と考 え て い る) て あ り,又,Emは. 各 層 こ と の 変 位 量(剛 性)を. す る こ と に よ って 求 め ら れ る 第n層 Fig. 5. Transmitting. area. of. radial. compression. 11)Er',Frの 変 位unか. 生 し,又,こ. の最 外 層 と第(n‑1)層. はun‑un‑1て 第n層. さ て,こ. との. 分布. れ よ り糸 層 累 積 に 伴 う.Er',Erの. 求 め る.ま す,図2(a),(b)の. 半 径 方 向 変 位 か生 し る もの と す の み か 半 径 方 向 に変 形 す る量. 厚 さ に 対 す るP/Uを. 表 さ れ,加 圧 ね し に よ る力 の 影 響 域 は. 結 果 を 図6(a),(b)に. る.こ の と き,第n層. に お い て 円 錐 状 に広 か る こ と か ら,第n層. 半 径 方 向 の 変 位 量(un‑un‑1は. て の半 径 方 向. ヤ ン ク率 を 表 す もの て あ る.. load. 境 界 面 て は,un‑1の. 考慮. 分布 を. 測 定 結 果 よ り,各 糸 層. 求 め,(1)式 よ り.Er'を 計 算 した 示す. 図6(a)よ. り,巻 張 力 一 定. の. 次 式 て与 え られ る.. (2) た た し,Em第n層. の 半 径 方 向 ヤ ン ク率. P・加. 圧 ね しに よ って 加 え ら れ る力. ρk加. 圧 ね し先 端 断 面 の半 径. Ln・第n層 a.広. の 厚 さ(=R‑Rn‑1) か り幅. χ. 加 圧 ね し先 端 か らの 距 離. こ こて,Ln=Rn‑Rn‑1と い て 積 分 し,そ. 置 き換 え,(2)式 を χ に つ. の 結 果 か らEmを. 導 く と次 式 か 得 ら. れ る.. (3) 上 式 をEm'を. 用 い て 表 す た め に,(3)式. る.ま す,(1)式 に お い て,UはUn.に (1)式よ りUを A=πpk2て. 導 き,さ. を 変形 す. 相 当 す る の て,. ら に 加 圧 ね し先 端 の 面 積 は. あ る の て,. (4) と な る.又,第n層 と第(n‑1)層. の 外 周 側 を加 圧 した と き第n層 の 境 界 面 て の 加 圧 ね し に よ る影 響. 域 ρk‑1は次 式 と な る.. (5) こ こて,(4)式 か らのunとun‑1を(3)式 式 の 関 係 を 考 慮 して,整. に代 入 して,(5). 理 す る と 次 式 か 得 られ る. Fig. (6). T89. 6. Relation ness for. between twisted. Er' yarn. and yarn package. layer. thick.

(5) (論 文 集)Vol43,No10(1990). 53. て 形 成 した 巻 糸 体 のEr'糸 層 を 累 積 して い くに 従 っ て大 き く な り巻 糸 体 は 固 くな る こ とか 分 か る.し し,図6(b)に. 見 ら れ る よ う に,巻. 形 成 し た 巻 糸 体 のEr'は とな って い る.こ. 張力制 御 を行 って. 内 層 か ら外 層 にか け て 一 定. の.Er'の 測 定 て は,巻. 一 旦 終 了 して か ら,今. 糸体形 成 を. 度 は逆 に 糸 を解 し ょして い. き,糸 層 を あ る 程 度 減 して か らPとUの って い る.よ. って,内. 測定 を行. 層 側 は外 層 の 糸 層 に よ る締 め. 付 けを加 え られた後 の特 性 を示す ことにな る こ と を 考 え る と,巻. か. この. 張 力 一 定 て 形 成 した 巻 糸 体 は 内. 層 側 の 糸 層 の 剛 性 か 低 下 す る傾 向 に あ り,こ れ は圧 縮 に よ っ て 糸 の 集 束 度 か 低 下 して い る こ と を 示 す も のて あ る. し か し,巻 張 力 制 御 を行 っ た場 合 に は内 Fig. 外 層 の 特 性 か ほ ほ 均 一 に な る こ と か 示 さ れ て お り,. 7. 巻 張 力 制 御 を 行 う こ と に よ って 内 外 層 に よ る 品 質 差. Relation between Er and yarn ness for twisted yarn package radial stress. layer thick for various. の な い巻 糸 体 形成 か可 能 と な る こ とを示 す の て あ る.又,糸. 種 に よ る特 性 の違 い は,B糸. ほ 同 し傾 向 と な り,A糸. とC糸. かほ. か 若 干 大 き くな っ て お り,. の 図3に. 糸 長 軸 方 向 ヤ ン ク率 の 影 響 か現 れ た と い え る. 次 に,図7(a),(b)は,図6(a),(b)のA糸 のEr'を(6)式. 示 し た よ うに 巻 張 力 曲 線 か 凸 状 と な って い. るた め に 外 層 ほ と巻 張 力 か 小 さ く な り,そ の た め 外. につ いて. 層 部 ほ と 巻 糸 体 自 体 か 柔 らか く な る た め と思 わ れ. に 用 い て 計 算 し た 半 径 方 向 ヤ ン ク率. る.以 上 よ り,本 報 に お け るErの 推 定 か ら,撚 糸 巻. Erを 示 した もの て あ り,こ こ て は加 圧 ね しに よ る力. 糸 体 の 各 糸 層 の 半 径 方 向 ヤ ン ク率Erは. の 影 響 域 と して の 広 か り幅aを0か. ン ク 率Eθ に比 へ て 小 さ く,又,巻. て あ る.こ れ らの 図 よ り,Erの. らLnま. 変 化 の 様 子 はaの 大. き さ に よ って 変 わ り,例 え は 広 か り幅aか 合 に は,全. て変 え. ら に 小 さ く な る と い え る.. 大 き い場 3.3半. 体 の ヤ ン ク率 は小 さ くな る傾 向 を 示 して. い る.し か し,aかL/20よ. 円周 方 向 ヤ. 張力 制 御時 には さ. り小 さ い 場 合(実 際 の巻. 径 方 向 ヤ ン グ 率 と巻 張 力 の 関 係. こ こて は,半. 径 方 向 ヤ ン ク率 と巻 張 力 の 関 係 を ナ. 糸 体 て は この よ う な 場 合 に相 当 して い る と考 え られ. イ ロ ン巻 糸 体 に つ い て 測 定 した結 果 か ら考 察 す る.. る),Erは. ます,図8は. 巻 張 力 一 定 の 巻 糸 体 に つ い て は糸 層 厚 さ. と と も に増 加 す る傾 向 か 見 られ,巻 た 巻 糸 体 に つ い て は,ほ. 張 力制御 を行 っ. ほ 横 は い に な って い る. 張 力 制 御 を 行 っ た 場 合 にErか. (0167),そ. 巻 張 力 を3(0029),10(0098),17 して25gf(0245N)一. 定 の4条. 件 て形. 巻. 増 加 しな い の は,先. Fig. T90. 8. Relation between ness for nylon-6. Er' and yarn yarn package. layer. thick.

(6) 繊 維 機 械 学 会 誌. 54. 成 した ナ イ ロ ン巻 糸 体 に つ い て,Er'を 果 を 示 した も の て あ る.こ. 計 算 し た結. の 図 よ り,糸 層 厚 さ と と. も にEr'は 増 え て お り,巻 張 力 か 大 き い ほ とEr'の 値 や そ の 増 加 す る傾 き か 大 き くな って い る.こ て,巻 張 力 か 小 さ い3gfの. の中. 場 合 は,糸 層 厚 は の 増 加. に 従 いEr'は わ す か て あ る か 低 下 す る 傾 向 に あ る. こ の 理 由 と して は,巻 張 力 か3gfの P/Uの. 場合 内外層 ての. 差 か 大 き く,糸 層 か 内 部 を圧 縮 す る力 に よ っ. て 生 し る変 形 量 か 糸 層 累 積 に比 例 して 大 き くな り, Er'か 糸 層 厚 さ に対 し て 低 下 す る 傾 向 を持 っ た め と 考 え ら れ る.又,巻. 張 力 か10,17,25gfの. 場 合,図. 9よ り巻 糸 体 形 成 終 了 時 の 巻 糸 体 外 半 径 か 巻 張 力 に 比 例 して 小 さ くな り,糸 層 内 の 空 孔 か 減 少 して い る こ と,さ. ら に 巻 糸 体 のEr'か 糸 層 累 積 に従 い大 き く. な って い る な と の こ とか ら,巻 張 力 か 大 き い ほ と巻 糸 体 は固 く な る こ と か 考 え られ る. 次 に,図10(a)〜(d)は い,加. Fig. 図8のEr'の. 結 果 を(6)式 に用. 圧 ね しに よ る力 の広 か り幅aを0か. 9. Relation winding. between tension. external for. nylon-6. らLnま. radius yarn. and. package. Fig. 10. Relation between ness for nylon-6. Er and yarn yarn package. layer. thick. て 変 え た場 合 に つ い て の 半 径 方 向 ヤ ン ク 率Erを した も の て あ る.こ の 図 よ り,張 力 か3gfと. 示. 小 さい. 場 合 に は糸 層 厚 さ と と も に ヤ ン ク率 か小 さ く な る傾 向 か あ る か,張 力 か 大 き くな る に 従 い,糸 層 厚 さ と. T91.

(7) (論 文 集)Vol43,No10(1990). 55. か 減 少 した 場 合,こ. れ は 糸 層 内 に お い て よ り糸 か 密. な状 態 へ と変 化 す る こ と か らErは 増 加 す る と 考 え られ る.次. に,糸. 自 体 か 変 形 す る場 合,糸. 断面は多. 数 の フ ィ ラ メ ン トか 集 中 して 円形 状 を 成 して い る と 考 え,糸. 断 面 か 円 形 状 態 を 保 ち な か ら変 形 して い る. 間 は 糸 と して の 半 径 方 向 ヤ ン ク率 の 変 化 は 小 さ い か,糸. の 変 形 量 か 大 き くな りす き る と 糸 断 面 の 円 形. 状 態 か つ ふ れ て し ま うた め ヤ ン ク率 か 低 トす る と 考 え られ る. Fig. 11. Relation for. between. nylon-6. Er and. yarn. winding. 4.結. tension. package. 本 報 告 て は,ポ. と もに ヤ ン ク率 か 増 加 す る傾 向 へ と変 化 して い る 又,図11は. 図10に お い て,糸. 次 の こ と を 明 ら か と した. 位置て. 1). 巻 張 力 こ と に 示 し た も の て あ り,い す れ の. 広 か り 幅 に つ い て も巻 張 力 に比 例 してErか. ポ リ エ ス テ ル撚 糸 巻 糸 体 て の 外 表 面 て の 圧 縮 荷. 重(P)と. 大 きく. 2). な って い くことか示 されて い る こ こて,巻. リエ ス テ ル撚 糸 巻 糸 体 と ナ イ ロ ソ. 巻 糸 体 の 半 径 方 向 ヤ ン ク率 を推 定 す る 方 法 を 考 え,. 層 厚 さ △r=17mm. (巻 糸 体 形 成 終 了 時 の 糸 層 厚 さ に 近 い値)の のErを. 言. 変 位 量(U)の. ク率 は巻 張 力 一 定 と して 形 成 し た巻 糸 体 に つ い て は. 糸 体 内 部 の ヤ ン ク率 の 分 布 かr方 向 に. 特 異 的 に変 化 す る理 由 を 考 察 して み る. 糸 層 累 積 と と も に大 き くな る か,巻. 巻糸 体を構. さ に お い て 形 成 さ れ た 直 後 のErは. る. 等 しい と考 え る. 3). こ とか て き る.し か し,巻 糸 体 形 成 終 了 時 のEr分 布 は,内 外 層 に お い て 異 な った 値 を と る. ナ イ ロ ン巻 糸 体 の 半 径 方 向 ヤ ン ク率 は巻 張 力 に. 比 例 して大 き く な る. そ の 原 因 は,. 以 上 よ り,巻 糸 体 内 部 の 半 径 方 向 ヤ ン ク率 は,巻. 外 側 に 累 積 して い く糸 層 に よ る締 め付 け の 影 響 と考. 張 力,糸. え られ,こ. さ と と もに 変 化 す る. の 張 力 緩 和 と,そ. は圧 縮 に よ る 円 周 方 向. して も う1つ. 力 の 変 化 か 考 え られ る. 張力 制御 を行 っ. た 巻 糸 体 に つ い て は 糸 層 厚 さ に 関 係 な く一 定 と な. 成 す る糸 層 は糸 張 力 か 一 定 て あ れ は,任 意 の 糸 層 厚. の 影 響 に は,1つ. 関係 は ほほ直線 とな る. ポ リエ ス テ ル撚 糸 巻 糸 体 の 半 径 方 向 の 平 均 ヤ ン. は半 径 方 向 の 圧 縮 応. 種 に よ っ て そ の 値 か 異 な り,さ. ひ す み 解 析 て は,こ. ま す,前 者 の 影 響 と して は,. らに糸層 厚. ゆ え に,巻 糸 体 内 部 の 応 力 ・ の 半 径 方 向 ヤ ン ク率 の 変 化 を 考. 慮 す る必 要 性 か あ る こ と か 明 らか と な った. 張 力 緩 和 に よ っ て フ ィ ラ メ ン ト間 の収 束 力 か 低 下 し. 最 後 に本 研 究 を 遂 行 す る に際 し,当 時 金 沢 大 学 工. 糸 自 体 の 半 径 方 向 ヤ ン ク 率 か 低 下 す る と考 え られ. 学 部 の 卒 業 研 究 生 て あ った 平 野 敬 君 に 多大 な る協 力. る. を頂 い た. 次 に,後. 者 の影響 について は糸層 の半 径方 向の. 圧 縮 応 力 の 変 化 か 糸 層 内 の 空 孔 量 を変 化 さ せ,か. 引 っ張 り状 態 に あ る糸 の 半 径 方 向 圧 縮 力 か こ れ に 組. 参 考文献 1) 中 島 達 夫,大 田 計正,高 木 久 弥 繊 機誌,20,No9,T226 (1967) 2) 川 端 季雄,丹 羽 雅 子,河 合 芳 子 繊 機 誌,31,No5,T74 (1978) 3) 樋 口健 二,清 水 信 一,繊 機 誌,13,No12,850(1960) 4) 平 井 恒 夫,津 久 間 新,繊 機 誌,19,No12,T291(1966) 5) 新 宅 救 徳,尾 田十 八,奥 野 登 起 男 繊 学 誌,46,No3,115 (1990) 6) 瀬 口靖 幸,尾 田 十 八,室 津 義定,「 機 械 設 計 工 学1」,培 館,p74(1982). み 合 わ さ る こ と に よ り ヤ ン ク率 変 化 か 生 し る と考 え られ る. こ の 組 み 合 わ せ は,糸. か 弱 い場 合,糸. 層 に 作 用 す る圧 縮 力. 自 体 よ り も,空 孔 か 減 少 して 糸 層 か. 変 形 を起 こ す と考 え られ,圧 か 減 少 して ゆ くと,次. 縮 力 増 加 と と も に空 孔. に糸 自体 の 半 径 方 向 の 変 化 か. 起 こ る と 考 え ら れ る.こ. こ こ に記 して 感 謝 の意 を 表 す る. っ. れ らの圧 縮 形 態 か糸 層 の. Erに 与 え る 影 響 に つ い て 考 え る と,ま す 空 孔 量 の み. T92. 風.

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