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ヤ ング率変化 を有す る巻糸体 内部 のひずみ解析理論

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(1)68. 論. 文. ヤ ング率変化 を有す る巻糸体 内部 のひずみ解析理論 金 沢大 学工学 部. 新. 宅. 救. 徳(会. 〃. 尾. 田. 十. 八. 〃. 谷. 義. 則(会 員). 登 起. 男(会 員). 旭化 成繊 維 テ クノ リサ ーチ(株). Strain. Analysis. of Yarn. Sukenori. Shintaku*,. Package. with. Juhachi. Young's. Oda*, Yoshinori. **Asahi. Chemical. Kodatsuno,. Modulus. 野. Distribution. Tani*, Tokio Okuno**. *Department of Mechanical Engineering University,. 奥. 員). , Kanazawa. Kanazawa. . Textiles. & Fibers. Nonoichi,. Ishikawa. Techno. Research,. Abstract. We proposed the strain analysis theory considering radial Young's modulus distribution in yarn package, and theoretical strain distribution is derived by using the data of model experiment which decides radial Young's modulus distribution. The obtained results are as follows : (1) Strain analysis considering radial Young's modulus distribution come true by separating strain equations and using variable K for the hardness of yarn package. (2) Effectivness of radial Young's modulus of internal yarn layer is large for strain distribution. (3) Theoretical strain distribution in yarn package is good agreement to the experimental strain distribution. (Received June 5, 1990). 摘. 要. 目的:巻 糸 体 内の半 径方 向 ヤ ング率 分 布 を任意 に設定 で き る理論 式 を導 き,こ の理 論式 に モデ ル実験 よ り得 られ たヤ ング率 分布 を適用 す る ことで実 際 の巻 糸体 に近 いひず み解析 を行 った. 成 果:1) ひず み解析 に硬 度変 数Kを 用 いて,ひ ずみ分 布式 を離散化 す る ことに よ り半 径方 向 ヤ ング率 を各 糸層位 置 で任意 に設 定す ることが可能 とな る. 2) 巻糸 体 の半径方 向 ヤ ング率 は,内 層 ほ どひず み分布 に与 え る影響 が大 きい. 3) た.. 1.. モ デル実験 に よ り得 られ た半径 方 向 ヤ ング率 分布 を用 い る ことによ り,実 験 値 に近 い ひず み分 布 を表 す理論式 が得 られ (平成2年6月5日 受理). 緒. 言. み状態 の解析 理論 は,巻 糸 体 を等方性 弾性 体 あ るい. 繊維 産業 におけ る巻 取工程 で は,巻 糸 体 の巻量, 巻径. は異方性 弾性 体 と仮 定 した もので あ り,こ れ らの解. 心筒 強度 な どを設 定 す る際 に巻系 体内部 の糸. 析 で は巻 糸体 内部 の ヤン グ率 や ポア ソ ン比 とい った. 特 性 や応力,ひ ずみ分 布 の把 握 が必要 であ り,こ の ことは特殊繊 維 の巻 き取 りで は,益 々 その重要 性 が. 力学 的特 性 は,そ の方 向性 は考 慮 して も巻 糸体 内部 の任意 位置 に っ いて は一 定 と した解 析 で あ った1〜8).. 高 ま って い る.こ れ まで の巻 糸体 内部 の応 力 ・ひず. しか し,巻 糸 体 内部 の空孔 率 や累積 す る糸 層 によ る T105.

(2) (論 文 集)Vol.43,No.11(1990). 69. 締 め付 け力 な どによ って内部 特性 変化 は無 視 で きな い と考 え られ る.巻 糸体 の円周方 向 ヤ ング率 は糸 の 長手 方 向の ヤ ング率 か ら計算 で きるが,半 径方 向 ヤ ング率 は糸 層 の累 積状 態 や巻 張 力 に よ って左 右 さ れ,又,糸. 層厚 さ ごとに変化 す る こ とが考 え られ,. 著者 らもそ の よ うな変化 を実 験的 にす で に明 らか に して い る9).この こ とか ら,巻 糸体 内部 の正確 な応 力 ・ひず み解析 を行 う場合 ,半 径方 向 ヤ ング率 の分 布 につ いて も考 慮 す る こ とが必 要 不 可 欠 と考 え られ る. この ことは,著 者 らが以前 に行 った半 径方 向 の ヤ ング率 を巻糸 体内部 全 て にお いて一定 と考 えて提 案 した理 論10)によ る巻 糸体 内部 の ひず み解 析結 果 が対 応 す る実験 結 果10,11)と 一致 しな い点 の大 き な理 由 と Fig.. も考 え られ る.そ こで,本 報 で は,異 方 性係 数 を半. 1. Relation. between. placement. 径方 向 に対 して変化 させた巻 糸体 の応力,ひ ず み解 一方. 析理 論 を提案 す る.即 ち,半 径 方 向 の応 力 σrと変位 Uの 関 係 を糸 層厚 さの変 数 で表 し,更 に それ らの式. the. stress. in an element. and. in yarn. the dispackage.. ,平 面 応 力 状 態 を 仮 定 して い る の で,円. 周方. 向 ひずみ ε θnは次 式 で 表 され る.. を離 散化 す る ことに よ り,Erの 分布 を考 慮 で きる応 (3). 力 ・ひずみ の理 論式 の導 出 を可 能 と した.又,本 報 で は この理 論 を用 いて前 報9)で求 めた ヤ ング率 分 布. Eθ : 円 周 方 向 ヤ ン グ率. を用 い た巻 糸 体 の ひ ず み解 析 を行 った結 果 を も示. Er. す.. υrθ : ポ ア ソ ン比. 2.. : 半 径 方 向 ヤ ン グ率. こ こ で,Maxwellの. 巻 糸 体 の 応 力 ・ひ ず み 解 析 理 論. 相 反 定 理 よ り次 式 が 成 り立. つ.. ここで述 べ る巻糸体 内部 の応 力 ・ひずみ解 析理論 (4). で は,解 析 を容 易 にす るた め巻 糸体 は軸 上 に微小厚 さの糸 層 が同 心 円状 に累 積 され て い る もの と考 え る.又,巻. (4)式の υrθ を(3)式へ 代 入 して υrθ を消 去 す る と 次 式. 糸体 内部 の微小 要素 にお け る応力 の釣合. とな る.. いで は軸方 向応 力 は無視 で きる もの と考 え,一 応, (5). 平面 応力状 態 と仮定 して い る. 2.1. い ま,n層. 基礎式. で のr方 向 の 変 位 量 をumと. す れ ば,円. 筒 座 標 系 に お い て 次 式 が 成 り立 っ.. 外 半 径rの 巻 糸体 にdrの 微 小 厚 み の糸 層 を巻 き 加え た場 合,巻. (6). 糸 体 の中心 よ りdθ の微 小扇 状部 分. を取 り出 し,図1の. よ うに各応 力 や寸 法記号 を定 義. こ こで,umと. す ると,r〜7+dr間. の半 径(r)方 向 の力 の平 衡条 件. れ を 硬 度 変 数 と定 義 す る.. σmの 比 を 次 式 の よ う にKnと. 式は次 の よ うに な る.. お き,こ. (7) (6)式と(7)式よ りumを. (1). 消 去 す る と,. (8). 上 式 を簡 単 にす ると次式 とな る, さ らに,(8)式. (2). T106. と(5)式よ り次 式 の 関 係 が成 り立 っ..

(3) 繊維機械学会誌. 70. (9) (9)式を(2)式へ 代 入 す る と次 式 が 成 り立 っ.. (10 ). Fig. 又,(9)式. 2. Cross-section. of yarn. package.. と(10)式 よ り,σ θnを求 め る と 次 式 と な る.. に対 して 指 数 関 数 的 に変 化 す る σr,U,に 依 存 す る の で,こ. (11). れ らを 考 慮 しKnを. 次 式 で 置 く こ と に す る.. (18) た だ し,Cl,C2,C3は. 簡単 化 の ため次式 を定 義す る.. 2.3. 応 力 ・ひ ず み 式. 外 半径Rま. (12). 定 数 で あ り,C2<0,7≧r0. n+m層. で巻 糸 体 形成 した場 合 そ の最 外層 を. と した とき,n+m層. を形 成 した ことに よ. り半 径Rの 位 置 で生 じる半 径 方 向応 力 σm.mは境 界 条件(17)式 を用 いて次 のよ うに与 え られ る.. (13). (19) よ っ て,(10),(11)式. 以 上 の(14),(15)式はAn,Bnが が 求 ま って い る と き,σm,σ 又,第n層. こ の と きn層. は 次 式 と な る.. と第n+1層. 与 え られ,か. の σm.mを(14)式の σm+1に 代 入 し,こ. (15). す こ と に よ り求 め ら れ る.. の 操 作 を繰 り返. い ま,上 記 の よ うに して 求 め た σmを σmmと 表 す,. つ σm+1. 外 半 径Rま. θnを与 え る式 で あ り,. で 巻 き 取 り が 終 了 した と き のrの. 位置. で の 半 径 方 向 応 力 σ*mは各 巻 層 応 力 を 重 ね 合 わ せ る. の応 力 の間 の関係 を与 え る. こ とで 次 式 の よ う に 与 え ら れ る.. 漸 化 式 と解 釈 で き る.. 2.2. に生 じる 半 径 方 向 応 力 σ用は,(19)式. (14). 境界条件. (20). 図2に 示 す巻 糸 体 断 面 にお い て巻 糸 体 は内 半 径 ro,外 半径Rで あ る とす る.い ま,外 半径Rの 巻 糸. (20)式 を(9)式に 代 入 す る こ と に よ り. 体 にdrの 厚 さの糸層 を張 力Tで 巻 き付 け る こと に よ り,こ. のdrの 糸層 よ りも内側 に は圧縮 力pが 生. じる と仮 定す る.又,心. 筒 は巻 糸体 に比 べ剛 性 が大. き く,そ の変形 が無 視 で きる ほど小 さい とす れ ば, 境 界条 件 は次 の よ うに な る. (a ) Uゆ:心 筒 表面 での半 径方 同変位 (b) さ て,こ. (17) こで(16)式の 条 件 を 満 た す た め に,(7)式 で. 定 義 したK.を. 次 の よ う に 仮 定 す る.. 即 ち,心 筒 を 剛 体 と考 え て い るの で,r=r0の は 鞠=0と. (16). な り,Knが. とき. 無 限 大 に な る.一 方,(r‑r0). Fig.. の 増 大 と と も に こ れ は減 少 し,そ の 傾 向 は半 径 方 向. T 107. 3. Transmiting layer from. area of stress to the internal the external layer..

(4) (論 文 集)Vol.43,No.11(1990). 71. 半 径 方 向 ヤ ン グ率Erの. (21) こ の と き の σ*θnはRま で 巻 き取 り が 終 了 し た 時. め た計 算 例 に つ い て 示 す.な. 点 で のrの 位 置 で の 円 周 方 向 応 力 を 示 して い る. よ っ て,こ. =10. .7MPa,円. の と き対 応 す る位 置 で の 円 周 方 向 ひ ず. 半 径r0=12.5mmと に 際 して のdrの. る こ と か ら次 式 で 与 え られ る もの と な る.. 算 精 度 を 高 め て お り,外. 3.1. の と き巻 張 力T. して 計 算 を 行 って お り,離 散 化 値 は,最. く し最 外 層 で は0.4mmと. (22). お,こ. 周 方 向 ヤ ン グ 率Eθ=2744MPa,内. み ε*θnは(8)式 の σmを σ*mと置 き換 え た 式 と等 価 で あ. 2.4. 分布 の変化 を仮定 した場 合. の 円周 方 向 ひ ず み の分 布 を ナ イ ロ ン巻 糸 体 に 当 て は. 内 層 で0.01mmと. して 計. 層 に 近 く な る ほ どdrは. 粗. した.. ヤ ン グ 率 分 布 を 直 線 的 と 仮 定 した 場 合. 半 径 方 向 ヤ ング率 の 設 定 ま ず,半. 巻 糸 体 内 部 の 特 性 分 布Knは,(18)式 C2,C3の. に お い てC1,. 値 を 決 め る こ と に よ り求 ま る.こ. 値 を 設 定 す る こ と は,巻 糸 体 に お け るn層 方 向 ヤ ン グ率Emを. い ま,n層. のKnの. 化 を 計 算 した 結 果 を示 す.な. で の半 径. 糸 層 厚 さ の増加 に. お,ヤ. の ひず み 変. ン グ率 の 値 は 内. 層 か ら外 層 に 至 る平 均 が す で に 著 者 ら が行 っ た ヤ ン. 設 定 す る こ と と等 価 と な る.そ. こ で,KnとEmの. 径 方 向 ヤ ン グ 率Erが. 伴 い直 線 的 に 変 化 す る場 合 に つ いて,そ. グ率 一 定 で の 解 析10)に用 い られ る値(1372MPa)と. 関 係 を 導 い て み よ う.. な る よ う な分 布 を 与 え て い る.. で の 半 径 方 向 ヤ ン グ率Emを. 次 式 と置. 図5は. く.. ヤ ン グ率 分 布 を 図4の. よ うに 仮 定 して 求 め. た 円 周 方 向 ひ ず み の計 算 結 果 で あ る.こ. の図 中に示. す よ うに ヤ ン グ率 が 直 線 的 に変 化 し,そ れ が,図4. (23). 中 の(a),(b)の. 半径方 向 ひず み は次式 で与 え られ る.. よ う に △rに 対 して 増 加 方 向 に変 化 す. る と き ひ ず み 値 が 大 き くな る.逆. に,図. 中 の(d),(e). の よ うに 減 少 方 向 に変 化 す る と き は,ひ ず み 値 が 小. (24). さ く な って い る.こ. (24)式を(23)式に 代 入 す る こ と に よ り. れ は,各 糸 層 に お い て,そ. 与 え る影 響 が 大 き い の に 対 し,糸 層 よ り外 層 側 の ヤ. (25). ン グ率 は巻 取 張 力 が 糸 層 に 半 径 方 向 応 力 と して 伝 わ. (7)式を 用 い る と. る ま で の 応 力 緩 和 の程 度 に 影 響 す るだ け で あ る こ と か ら,ひ ず み 分 布 に与 え る影 響 は小 さ い.そ. (26). 内 層 側 で の平 均 ヤ ン グ率 の 違 い が,ひ に 現 れ た と い え る.又,ひ る と,ヤ. 又,(14)式. の糸. 層 よ り も内 層 側 の ヤ ン グ率 の 大 き さ は 糸 層 の 変 位 に. よ り. の ため. ず み の大 き さ. ず み分布 形状 につい て見. ン グ率 分 布 の 傾 き が(e)か ら(a)のよ う に △r. に 対 して 増 加 す る傾 向 に対 して,図5の. ε*θ の最 大. (27) (27)式 を(26)式へ 代 入 し,σmを 消 去 す る と. (28) 以 上 よ り,Emの (28)式のEm値. 定 す る こ と で,ひ 逆 にEmの. 分 布 が 実 験 に よ り既 知 の 場 合 は,. が実 験 値 を 表 す よ う にC1,C2,C3を ず み 解 析 を行 う こ と が で き,又,. 分 布 が 未 知 の 場 合 に は,(22)式 の ε*θn値 が. ひ ず み 測 定 値 を 表 す よ う にC1,C2,C3を と で,Emの 3.. 設. 設定 す る こ. 分 布 を 算 出 す る こ と も可 能 で あ る.. Fig. 4. Er分 布 と ひ ず み 分 布. こ こで は,本 報 で 求 め た ひ ず み 解 析 理 論 を用 い,. T108. Distribution of radial (linear) (a), (b) increase (c) constant (d), (e) decrease. Young's. modulus..

(5) 繊維機械学会誌. 72. Fig.. 5. Relation. between. circumferential. Fig.. strain. 7. Relation. between. 以 上 の よ う に,ヤ ヤ ン グ 率 分 布 を 曲 線 状 と 仮 定 した 場 合. 次 に,ヤ. 4.. よ うに ヤ ン グ 率 を 凸 状 と な る 分 布 と仮 定. す る こ と に よ り,内 層 側(△r<5mmの. 範 囲)で. ン グ率 の 分 布 形 状 と ひ ず み分 布. 形 状 との 相 関 を 明 ら か と した.. ン グ率 の分 布形 状 に よ る影 響 を知 るた. め,図6の. strain. 大 値 の 移 動 量 が 大 き くな っ て い る.. 値 が 内 層 側 へ 移 動 す る こ とが 示 され て い る. 3.2. circumferential. and yarn layer thickness of yarn package for variousYoung's modulus distributions (a)-(e). (circumflex). and yarn layer thickness of yarn package for various Young's modulus distributions (a)-(e). (linear). 実 験 値 を用 い た ひ ず み 解 析 と考 察. こ こ で は,実 験 に よ り求 め られ た半 径 方 向 ヤ ン グ. の. 平 均 ヤ ン グ率 の違 い を小 さ くし て 計 算 を 行 った.な. 率 分 布 を も と に ひ ず み 解 析 を 行 う こ と に す る.ま. お,こ. ず,図8の(a)は,巻. の と きの ヤ ン グ 率 の 分 布 も そ の 平 均 が 約. 1,372MPaに. ン グ率 分 布 を 図6の. 形 成 した. ポ リエ ス テ ル撚 糸 巻 糸 体 を 用 い て 著 者 らが 実 験 した. な る よ うに 設 定 し て い る.. 図7は,ヤ. 張 力7gf(0.069N)で. ヤ ン グ率 分 布 の 測 定 結 果 を 前 報9)よ り 引 用 し て 近 似. よ う に 仮 定 した と. 式(18)及び(28)式を 用 い る こ と に よ り示 し た もの で あ. き の ひ ず み 分 布 の計 算 結 果 で あ る.図6の(b),(c)の よ う に ヤ ン グ率 を 凸 状 に 変 化 さ せ た 場 合,図7の. る.こ. (b),(c)の よ う に ひ ず み分 布 の 最 大 値 は 内 層 側 へ 移 動. 厚 さ が増 加 す る に従 い内 層 部 で 急 激 な上 昇 の 後,一. す る.又,図6(d),(e)の. よ うに 凹状 に変 化 させ た 場. 定 値 に 収 束 す る傾 向 を 示 して い る.こ. の分布 を先 の. 合 は,図7の(d),(e)の. よ う に 外 層 側 へ 移 動 して い る.. 2章 で 述 べ た 理 論 に 適 用 す る と図9の. 曲 線(a)で示 さ. ど ち ら の 場 合 も,ヤ. ン グ率 を 直 線 的 と仮 定 した と き. れ る理 論 ひ ず み 分 布 が 求 め られ る.な. お,こ. 曲 線 はEθ=8418MPa,r0=46.5mm・. と して 計 算 を. 行 って い る.一 方,図9中. 応 す る撚 糸 巻. に 比 べ,ヤ. ン グ率 の変 化 量 が 大 き い た め,ひ. ず み最. の ヤ ン グ率 分 布 は最 内 層 で最 も小 さ く,糸 層. の ・は,対. の理 論. 糸 体 内 の 円周 方 向 に ひ ず み ゲ ー ジ を挿 入 す る こ と に. Fig.. 6. Distribution. of Radial. Young's. modulus. Fig.. (circumflex) (a) constant (b), (c) convex curves (d), (e) concave curves. 8. Radial yarn. T109. Young's layer. (a). according. (b). constant. modulus. distribution. thickness •¢r. to. the. Young's. model modulus. experiment (19.6. MRa). to.

(6) 73. (論 文 集)Vol.43,No.11(1990). 5.. 結. 言. 本報 告 で は,巻 糸体 内 の半 径方 向 ヤ ング率分 布 を 任意 に設定 で き る理論式 を導 き,こ れ に実 際 の巻 糸 体 を用 いた実験 に よ り測定 され た半 径方 向 ヤ ング率 分布 を適用 す る ことによ って,よ り正 確 な ひず み解 析 を行 った.そ して,次 の ことが明 らか とな った. 1) 式 を離 散化 す る ことによ り,半 径方 向 ヤ ング率 を糸層 厚 さに よ り変化 させ得 る巻 糸体 内部 の応 力 ・ ひず み式 を導出 した. Fig.. 9. Relation. between. and. layer. yarn. yarn. package.. strain. curves.. •. are. stant. circumferential. thickness •¢r Solid. lines. tension. T=. circumferential winding. (a). according. (b). constant. to. are. strain,. the. model. Young's. 糸体 内部 のひず み分布 に与 え る影 響 は大 きい. 3) モ デル実 験 か ら推 定 した ヤ ング率 分布 を用 いた. twisted. theoretical. under. 7 gf. 2) 巻 糸体 内層側 の半 径方 向 ヤ ング率 の大 き さが 巻. strain. of the. 巻糸体 内部 の ひずみ分 布 は,実 際 の巻 糸体 のひず み. con-. (0.069. 分布 を表 し得 る.. N).. 最後 に本 研究 を遂行 す るに際 し,当 時金 沢大 学工. experiment. modulus. (19.6. MPa). 学 部 の卒業研 究生 で あ った平 野敬 君 に多大 な る協 力 を得 た.こ こに記 して 感謝 の意 を表 す る.. よ り測定 され た円周方 向 ひず み値で あ る.こ の実 験. 参考 文献. 値 は内層 側 で高 く,そ して外層 側で は低 くな ってお. 1) B. Beddoe ; J. Strain Analy., 2,. り,全 体的 にはひず み最大 値 が内層側 へ片寄 る傾 向 が見 られ,そ の傾向 は本報 で示 した理 論値 の それ に. No. 3 , 207 (1967).. 2) B. G. Neal ; J. Strain Analy., 2, No. 3 , 213 (1967). 3) V. Vicentini ; J. Strain Analy., 4, No. 1, 48 (1969).. 近 い もの で あ るこ とが分 か る.こ の ことは又,図8. 4) P. Ursiny ; Textiltechnik, 36, No. 10, 535 (1986). 5) M. G. Catlow, G. W. Walls ; J. Text, Inst., 35, T 410 (1962).. (a)のEr分 布 と半 径 方 向で の平 均 値 が等 しい一定 分 布(b)をも とに計 算 した ε*θ の分 布 で あ る図9(b)が 明. 6). らか に対 応す る実験 値 とか な り相違 した もの とな っ. 西 原 利 夫,藤. 野 清 久,平. 井 恒 夫,津. 久 間 新;機. 論,26,No.. 164,588(1960).. て い る ことか らも分 か る.以 上 の ことは,ヤ ング率. 7). 中 島 達 夫;繊. の分 布 を考慮 す ること によ り巻糸 体内部 の ひず み解. 8). V.A.Stepanov;Izv Tekst. 析 を よ り正確 に行 え るこ とを示 して い る.. 機 誌,20,No.7/8,T194(1967). Vyssh. Uchebn. Prom‑st,No.3,136(1976). 9) 新 宅 救 徳,尾. 田 十 八,谷. Zaved. Tekhonl. .. 義 則,奥. 野 登 起 男;繊. 機 誌,43,No.. 10,T86(1990). 10) 新 宅 救 徳,尾. 田 十 八,奥. 野 登 起 男;繊. 学 誌,45,No.6,278. 田 十 八,奥. 野 登 起 男;繊. 学 誌,46,No.3,115. (1989). 11) 新 宅 救 徳,尾 (1990).. 正 誤 表(本. 誌Vol.43,No.10,平. 52頁(T89)右. 欄4行. 成2年10月. 号 に 次 の 誤 ま り が あ り ま した の で お 詫 び して 訂 正 しま す). 目 「Em'の 値 は … … 」 を 「Emの 値 は… … 」 に,同6行. は … … 」 に.. T110. 目 「Emは … … 」 を 「E'm.

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