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斜角を有する河川橋りょうの中間橋脚断面力に関する一考察

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Academic year: 2022

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表-1 解析モデル・条件 解析モデル 1 2 3 4

橋長(m) 75.0

橋脚幅(m) 1.4 橋脚高さ(m) 8.4 基礎幅(m) 5.0 基礎高さ(m) 2.0 橋桁斜角度(度) 90 90 60 60 橋脚斜角度(度) 90 70 50 30

2000 9000

4600 800

1400 600 6200

4600

900

600 6200

2000 3500

800 径間部

中間橋脚部

X Y

Z XYZ拘束

YZ拘束

X Y 50°

60°

:橋脚

:基礎

(mm)

図-2 モデル 3 概要図

表-2 作用力 作用力 L1 地震

X 方向

L1 地震 Y 方向

死荷重

付加死荷重

橋桁プレスト レス力

温度変化

L1 地震 X 方向

L1 地震 Y 方向

:旧河川断面

:新河川断面 (mm)

図-1 想定河川断面

斜角を有する河川橋りょうの中間橋脚断面力に関する一考察

東日本旅客鉄道株式会社 正会員 ○堀内 俊輔 東日本旅客鉄道株式会社 正会員 田附 伸一

1.はじめに

鉄道等が河川改築に伴い,橋りょうを改築する場合,河川構造令 1)により設置箇所や構造諸元に制約を受 ける場合がある.基準径間長により中間橋脚の設置位置が,河積阻害率(橋脚の総幅が川幅に対して占める 割合)により中間橋脚のく体幅が,それぞれ制限され,河川流心と鉄道等とが交差角を持つ場合,中間橋脚の 向きを河川流心方向に合わせるため,斜角を有することとなる.

本稿では,任意の河川断面を設定し,基準径間長と河積阻害率から中間橋脚位置,諸元を設定し,河川と の交差角度をパラメータとして,橋脚に発生する断面力がどのように変化するのかを解析的に検討したので 結果を報告する.

2.解析モデル・条件

河川断面を図-1に,解析条件を表-1に示す.河川改 築に伴い,新設橋りょうの条件が決定されることを想 定して解析条件を設定し,河川との交差角度を4パタ ーン設定した.表-1のモデル3を図-2に示す.解析は 3次元FEMモデルを用いている.拘束条件は,中間橋

脚のフーチング下面をXYZ拘束とし,両橋台の桁下面をYZ拘束とし たケースを設定した.

モデルに作用させる荷重等2) 3)については,表-2のとおりで中間橋 脚に発生する断面力に着目して,活荷重+衝撃荷重以外の主荷重とL1 地震時荷重を与えた.L1地震時荷重については,橋軸(X)方向と橋 軸直角(Y)方向にそれぞれ作用させた.

キーワード 河川橋りょう,中間橋脚,斜角,PRCT型ラーメン橋,3次元FEM解析 連絡先 〒980-8580 仙台市青葉区五橋一丁目11 TEL022-266-3713

土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月)

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(2)

0 5000 10000 15000 20000 25000 30000

0 1 2 3 4 5

モー ( k N

m)

モデル

橋軸直角モーメント 橋軸方向モーメント

図-3 L1 地震荷重橋軸直角(Y)方向作用時の橋軸・橋軸直角 方向モーメント

3.3 1.6 3.3

‐3.3 ‐1.6 ‐3.3

4.9 1.4

‐1.4 ‐4.9 ‐5.7

5.8 ‐0.8 0.6

‐2.7 2.5 ‐6.2

モデル1 モデル2 モデル3 6.5モデル4

圧縮 引張 X

Y

図-4 YZ 拘束 L1 地震 Y 方向でのσzの変化 3.解析結果および考察

中間橋脚下部に発生する橋軸(X)方向 モーメント,橋軸直角(Y)方向モーメン トに着目する.

図-3にYZ拘束でのL1地震荷重橋軸直 角(Y)方向作用時の斜角度の違いによる Y方向モーメント,X方向モーメントを示 す.L1 地震時荷重の影響を把握するため、

作用力として地震時荷重のみを作用させた.

斜角度90度(直角)であるモデル1では,

Y 方向に L1 慣性力を入力すると,入力方 向にモーメントが卓越する.これに対し,

中間橋脚が斜角を有する場合,交差角が鋭 角になるほど,入力した L1 慣性力により

発生するY方向のモーメントが減少し,入力方向に対し直角方向であるX方向のモーメントが増加する傾向 を示した.図-4にYZ拘束でのL1地震荷重橋軸直角(Y)方向作用時の各モデルのσzを示す.Y方向モー メントはΣ(∫yσz dA)iと,X方向モーメントはΣ(∫xσz dA)i と算出される(ここでy,xは図心からの距離 である).交差角が鋭角になるほど,σz の圧縮引張分布が橋軸直角(Y)方向対称の状態から橋軸(X)方 向対称に変化していくことがわかる.交差角が鋭角になることで,図心からの距離xが大きくなっているだ けでなく,斜角を有することにより,入力したY方向のL1慣性力が橋脚の橋軸方向,直角方向の分力とし て作用していることがわかる.図-3 よりY方向モーメントの減少分とX 方向モーメントの増加分はほぼ一 致していることがわかる.この傾向は,L1地震荷重橋軸直角(Y)方向作用時のみだけでなく,その他の作 用力を加えた場合も同様であった.

4. おわりに

河川との交差角度をパラメータとして,橋脚に発生する断面力を確認した結果,以下のことがわかった.

・橋軸直角(Y)方向にL1慣性力が作用すると,斜角を有する場合,作用方向と直角方向のモーメントが生 じる.また交差角が鋭角になるほど,作用方向のモーメントが減少し,直角方向のモーメントが増加する.

参考文献

1) 財団法人国土技術研究センター編(2000),『改定解説・河川管理施設等構造令』社団法人日本河川協会発行,技 報堂出版株式会社発売

2) 社団法人日本道路協会 (2012),『道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編Ⅲコンクリート橋編』丸善出版株式会社発売 3) 社団法人日本道路協会 (2012),『道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編』丸善出版株式会社発売

土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月)

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参照

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