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Academic year: 2021

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巻 頭 言

学 長 鎌 倉 やよい

日本赤十字豊田看護大学紀要は、開学の翌年に第 1 巻を発刊し、今年第 12 巻を発刊する。大学 教員は、教育者として、時代を超えて継承され普遍化される知識・技術と研究開発によって創造さ れる最先端の知識・技術を把握して教授することが求められる。当然のことながら、研究者とし て、専門分野における新たな知識・技術を創造し、普遍化を目指す努力を継続するのであり、紀要 は教員の研究成果の発表の場としての一翼を担う。そして、研究の成果を蓄積することが、良質な 教育の基盤となる。 現在、看護学分野では多くの学会が存在し、学会誌が発行されている。これらの学会を概観する と、看護学の発展を目指し看護学研究をリードする総合的な学会が存在するとともに、看護学の専 門分野に特化した学会が増加してきた。他方では、共通の研究課題を中心に、多くの医療専門職に よって構成される学会も増加してきた。これらの学会の性質によって、学会誌に掲載される論文が 特徴づけられる。このような環境において、大学の紀要はどのような特徴を持つべきであろうか、 そして本学の紀要の特徴は何だろうか。紀要は、その大学に依拠するものであることから、赤十字 の大学として災害看護に関する研究が中核となることも考えられる。 また、紀要は発行する大学の教員や学生に限定して開かれた研究成果発表の場であることから、 その大学における研究を育成する役割があり、大学の研究成果として特徴が反映されることとな る。ある意味、閉鎖的に保護された環境であるように思われるが、大学リポジトリの整備によっ て、大きな変化がもたらされた。紀要がリポジトリに搭載されて、電子ジャーナル化されたことに より、インターネット上に広く公開されることとなった。これは、検索が容易になり活用され易く なったと同時に、批判も受けやすくなったといえる。この環境の変化を十分に承知し、これまで以 上に研究の質を向上させる努力を継続する好機とすることが望まれる。 本学としては、「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン」、「研究活動における 不正行為への対応等に関するガイドライン」、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」への 対応、紀要への投稿論文に対する査読システムを継続するなど、環境を整備してきた。紀要第 12 巻 には本学の教育・研究活動の成果として、さらに多くの論文が投稿されることを期待している。 ― 1 ―

参照

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