多成分多相流解析による地下水中の空気移動シミュレーション
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(2) III‑076. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 水平方向に一定幅の矩形形状と仮定した。. 1.1m. 水面より上になる上面水平境界と側方境界に、. 【空気】P0=1×105Pa. 一定大気圧 0.1Mpa 条件を与えた。また側方境界 の水面より下の水没部分には静水圧+大気圧. 水面. 多孔質透水透気媒体の絶対浸透率 k は、実験地 盤の飽和透水係数 K l =2.0cm/sec と、水の密度およ. 【水】P0+ρgh(Pa),ρ:1000kg/m3, g:9.81m/sec2,h:水深(m). 0.42m. 0.59m. 0.1Mpa の境界および初期条件を付与している。. び粘性を考慮して k =2.32×10 -2m2 とした。飽和 度と相対浸透率の関係は図−4に示すとおり、水. 絶対浸透率ゼロ. 空気注入2.33×10‑2kg/sec. 相および空気相ともに線形関係であると仮定した。 空気の注入条件については実験値流量 Q=. 気相の相対浸透率krg[−]. 要素単位で空気質量を定義する機能を利用し、注 入質量を m=2.33×10 -2 kg/sec とした。 4.解析結果と考察 解析結果として、Case1 空気注入前の圧力分布を図− 5に示す。図から静水圧分布がうまくシミュレートでき ていることがわかる。水相底面部の圧力は、実験値 104,120Pa に対し解析解は 101,040Pa でほぼ一致してお. 解析モデル. 1. 1 直線近似. 0. 0. 1 水相飽和度Sl. り、流速や飽和度分布も問題なくシミュレートできてい. 図−4. る。Case2 空気注入の場合について、注入 128 分後の飽. 0. [−]. 飽和度と相対浸透率の関係. 和度分布を図−6に示す。実験同様、空気. 104040 103788. は上方に移動するに連れて広がっていく様. 103535 103283. 子がシミュレートできている。しかし水面. 103030 102778. 付近で解析解と実験値にズレが見られる。. 102525 102273. また図面は割愛するが、流速ベクトルも局. 102020 101768. 所的に不自然な結果が認められた。こうし. 101515. た結果は、空気注入条件の与え方に起因す. 101263. るものと考えられ改善する必要がある。. 100758. 5.おわりに. 100253. ここでは、地下水中での空気の移動現象. 水相の相対浸透率krl[−]. 図−3. 11.5L/min をそのまま与えることができないため、. 101010. 100505. 100000. 図−5. 解析結果Case1空気注入前の圧力分布. を多成分多相流解析技術によってシミュレ ートした結果を述べた。特に、文献 1)に詳細. 1.. (Pa) 0.938. なデータが掲載されている江種らの実験結果. 0.875 0.813. を利用させていただいた。今後もより正確な. 0.750 0.688. シミュレートを目指して解析技術を改善して. 0.625 0.563. いく予定である。. 0.500 0.438. 【参考文献他】1)江種伸之・中藤康拓・生原. 0.375 0.313. 功一・平田健正:水分飽和多孔体に注入した. 0.250 0.188. 空気の移動と溶解特性,地下水学会誌,第 44. 0.125 0.0625. 実験5分後. 巻第 4 号,pp.285〜294,2002. 2)http://www-esd.lbl.gov/TOUGH2/. 図−6. ‑152‑. 実験128分後. 0.. 解析結果Case2空気注入128min後の飽和度分布.
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