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練混ぜパドル

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Academic year: 2022

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(1)V‑726. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 練混ぜ方法及び練混ぜパドルの形状が化学混和剤の性能評価に及ぼす影響 ○九州工業大学大学院 学生会員 梅田高正 九州工業大学 フェロー 出光 隆. 正会員 山崎竹博. 1. はじめに 現在、高性能AE減水剤の性能評価は JIS A 6204[コンクリート用化 学混和剤]によるコンクリートを用いた試験で実施されているが、モルタ ルを用いた、試験値のばらつきが少なく、簡便な試験への移行が検討され ている。本研究では高性能AE減水剤使用モルタルの練混ぜに効果的であ ったモルタルミキサの改良パドルが JIS A 6204 に規定される他の化学混 和剤の評価に与える影響について検討した。. 改良パドル. 現行パドル. 2. 実験概要. 図−1 図−1. 練混ぜパドル. 2.1 練混ぜ方法および練混ぜ 練混ぜ方法および練混ぜパドルの形状 練混ぜパドルの形状. 150 L 30. L 30. H 30. 練混ぜパドルには、図− 図−1 図−1 に示す JIS R 5201[セメントの物理試験方 W. 法]に定める現行パドルとその孔を塞いだ改良パドルを使用した。練混ぜ. SP. S. 初めの15秒間はかきおとし. 30秒間で投入. C. H 60. 休止90秒間. 方法には図− 図−2 図−2 に示すように JSCE-F-505[試験室におけるモルタルの作. J S C E 240. L 60. L 60. L 120. り方]に定められている方法(以下、JSCE 法)に加えて回転速度を全て低 W. 速とし、練混ぜ水を一括投入する SM2、分割投入する DM2 を採用した。. かきおとし 30秒. S. SP. S M 2. C. 2.2 使用材料・配合・試験項目. 240 L 60. 3. セメントは普通ポルトランドセメント(密度 3.16g/cm 、比表面積 W1. 2. 表− 3350cm /g)を、細骨材は標準砂を使用した。使用した化学混和剤を表−. C. L 60 W2. L 60 S. SP. 60秒間で投入 30秒間で投入. L 60. かきおとし 30秒. D M 2. 3. 1 に示す。単位セメント量 C=500kg/m とし、化学混和剤を使用しない. 数字:練混ぜ時間(sec) H:高速回転 L:低速回転 W:水 W1:1次水(セメント質量の24%) W2:2次水 SP:化学混和剤 C:セメント S:細骨材. 基準モルタルのフロー値と空気量を W/C=55〜65%の範囲で変化させて 測定した。化学混和剤を使用した試験モルタルについては W/C=40〜60% の範囲で同様の測定を行い、練混ぜ方法とパドルの形状が流動性、巻き込. 図−2 図−2. モルタル練混ぜ方法. み空気量に与える影響について検討した。. 表−1 表−1. 使用した化学混和剤. 3. 実験結果及び考察. 主成分. 化学混和剤の種類. 3.1 モルタルフロー値による検討. AE剤. 図−3 図−3 に基準モルタルの W/C とフロー値との関係を示しており、練混ぜ. AE減水剤. 方法やパドルの違いによるフロー値の大きな差は見られない。図− 図−4 図−4a〜. 高縮合芳香族スルホン酸塩. 高性能減水剤 複合体. cに各種化学混和剤を使用した試験モルタルの W/C とフロー値との関係. 差であった。高性能減水剤を使用したモルタルでは、練混ぜ方法の違いに よりフロー値が異なることがわかる。フロー値は DM2 が最も大きくなるが、. (mm). 法やパドルの形状がフロー値に与える影響は小さく、2.5〜7.0mm 程度の. 300 JSCE 現行 JSCE 改良 DM2 現行 DM2 改良 SM2 現行 SM2 改良. 250. 200 フロー値. を示す。AE 剤および AE 減水剤を使用したモルタルについては、練混ぜ方. アルキルアリルスルホン酸 化合物系陰イオン界面活性 剤 リグニンスルホン酸化合物 及びポリオール複合体. 150. パドルの違いによる差は見られない。しかし JSCE 法、SM2 では、 W/C=45% 程度でパドルの違いによるフロー値の相違が大きくなった。 以上のことより、AE 剤、AE 減水剤を使用したモルタルでは、基準モル. 100 40. 45. 50 W/C. 図−3 図−3. タル同様、練混ぜ方法・パドルの形状による影響はほとんど見られないこ. 55. 福岡県北九州市戸畑区仙水町 1-1 ‑1451‑. Tel 093-884-3114. 65. W/C とフロー値の関係 (基準モルタル) (基準モルタル). キーワード:化学混和剤、モルタル練混ぜ方法、練混ぜパドル、フロー値、空気量 連絡先:〒804-8550. 60. (%). Fax 093-884-3100.

(2) V‑726. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). とがわかる。高性能減水剤を使用したモルタルにおいては、練混ぜ方法の違いによる影響が表れるが、DM2 で練混ぜるとパドルの形状による差はほとんど見られず、フロー値が最も大きくなることから DM2 は高性能. S M 2. 300. 200. 250. 改 良. 150. 45. 50. 55. 60. 現 行. J S C E. 改 良. D M 2. 現 行. D M 2. 改 良. S M 2. 現 行. S M 2. 改 良. 150. 100 40. J S C E. ( m m ). C E 現 行 C E 改 良 2 現 行 2 改 良 2 現 行. フ ロ ー 値. 250. S S M M M. ( m m ). 200. J J D D S. フ ロ ー 値. ( m m ). 300. フ ロ ー 値. 減水剤の分散効果を発揮させる練混ぜ方法であるといえる。. 100. 65. 40. W / C ( % ). 45. 50. 55. 60. 300 J S C E. b. AE 減水剤使用モルタル 図−4 図−4. 現 行. D M 2. 改 良. S M 2. 現 行. S M 2. 改 良. 150. 40. 45. 50 55 W / C ( % ). W / C ( % ). a. AE 剤使用モルタル. 改 良. D M 2. 200. 100. 65. 現 行. J S C E. 250. 60. 65. c. 高性能減水剤使用モルタル. W/C とフロー値の関係. 3.2 空気量による検討 図−5 図−5 に基準モルタルのW/Cと空気量との関係を示しており、比較的改良パドルの方が、空気量の巻き込 みを抑える効果があることがわかる。特に DM2 では改良パドルの方がどの W/C でも巻き込み空気量を抑制 している。図− 図−6 剤 図−6a〜cに各種化学混和剤を使用した試験モルタルのW/Cと空気量との関係を示す。AE a〜c を使用したモルタルについては DM2 ではパドルの違いによる影響は見られないが、その他の練混ぜ方法では 改良パドルの方が空気量を抑えることができる。AE 減水剤を使用したモルタルについては、どの練混ぜ方法 においても、W/C が大きくなるとパドルの違いによる差も小さくなり空気量. 20. 空気量(%). も小さくなる。しかし、パドルの形状や練混ぜ方法の違いによる巻き込み空 気量の抑制効果は小さい。高性能減水剤を使用したモルタルについて、JSCE 法、SM2 では W/C によっては改良パドルの巻き込み空気量抑制効果が発揮で きていないが、DM2 ではどの W/C でも改良パドルで作製したモルタルは巻き. J J D D S S. 15. 10. 5. 込み空気量を抑制できているといえる。. 0 40. 以上のことより、パドルの形状の違いによる巻き込み空気量への影響は、 現行パドルより改良パドルを使用した方が抑制効果があるといえる。またそ. 45. 図−5 図−5. の傾向は、DM2 で練混ぜたときに最も顕著に表れることがわかった。 J S C E. % ) 空 気 量. 空 気 量 ( % ). 15. 10. 5. 0 40. J S C E. 現 行. J S C E. 改 良. D M 2. 現 行. D M 2. 改 良. S M 2. 現 行. S M 2. 改 良. 45. 50. 15. 60. 65. 現 行. D M 2. 改 良. S M 2. 現 行. S M 2. 改 良. 10. 0. W/C と空気量の関係. 15. 10. J J D D S S. S S M M M M. CE 現行 CE 改良 2 現行 2 改良 2 現行 2 改良. 5. 0 40. W / C ( % ). a. AE 剤使用モルタル. 65. 改 良. D M 2. 5. 55. 60. 20. 現 行. J S C E. %). 20. 50 55 W/C(%). (基準モルタル). 空気量. 20. SCE 現行 SCE 改良 M2 現行 M2 改良 M2 現行 M2 改良. 45. 50 55 W / C ( % ). 60. b. AE 減水剤使用モルタル 図−6 図−6. 40. 65. 45. 50 55 W/C(%). 60. 65. c. 高性能減水剤使用モルタル. W/C と空気量の関係. 4. まとめ 1)基準モルタル、AE剤及びAE減水剤を使用したモルタルは練混ぜ方法・パドルの形状は流動性に影響を 及ぼさない。高性能減水剤を使用したモルタルにおいては DM2 で練混ぜるとパドルの形状が流動性に及ぼ す影響は小さくなり、高性能減水剤の分散効果を顕著に表すことができる。 2)巻き込み空気量抑制の観点から、同じ練混ぜ方法でも改良パドルの方は抑制効果が大きく、化学混和剤の 空気連行性能の過大評価を防止することができる。その傾向は DM2 で練混ぜたときに最も顕著に表れる。 3)1)、2)より、改良パドルを使用してDM2 で練混ぜると、化学混和剤の性能を評価するにふさわしいモル タルを作製することができる。 ‑1452‑.

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