表−2 配合一覧表
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(2) V‑199. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 図−2に、耐久性指数と硬化後の空気量との関係を示す。空気量が多くなると耐久性指数は増大し、JIS で規格 化されているスラグ骨材と同様の傾向にあることが分かる。しかし、空気量を 3%としたコンクリートのケースで は、耐久性指数 60 を下回っている。 コンクリート標準示方書では、凍結融解作用を繰り返し受けるコンクリートの空気量について 4〜7%を推奨し ている。本実験ではコンクリートの空気量を 3〜7%に設定しているが、4%以上確保することにより耐久性指数 60 以上となる結果が得られた。このことから、電気炉酸化スラグ細骨材を 20〜50%混合使用したコンクリートの 凍結融解抵抗性を得るための空気量の選定は、コンクリート標準示方書に適合するものと考えられる。 図−3に、耐久性指数と気泡間隔係数との関係を示す。この図より、気泡間隔係数が小さくなると、凍結融解 抵抗性は向上する傾向が見られた。スラグ細骨材を 20%混合使用したコンクリートについては、気泡間隔係数が 天然砂を使用したコンクリートとほぼ同じレベルである。しかしながら、スラグ細骨材を 50%混合使用したコン クリートは、気泡間隔係数を 250μm程度確保しても、スラグ細骨材を 20%混合使用したコンクリートに比べ凍 結融解抵抗性は低下する傾向にある。 図−4に、耐久性指数とブリーディング量との関係を示す。この図に見られるようにブリーディング量が多く なると、耐久性指数は低下する傾向が観察された。これはブリーディング量の増加に伴うコンクリート表層部の 水密性の低下によるものと考えられる。空気量を 3%としたケースを除き、いずれも耐久性指数 60 を満足する結 果が得られている。このことから、密度が大きなスラグ H 細骨材を用いたコンクリートの耐凍害性を考える場合、 ブリーディング量の増加による影響も考慮する必要があると考えられる。 100 耐久性指数(DF値). 耐久性指数(DF値). 100 80 60. コントロール スラグN細骨材混合率20%. 40. スラグN細骨材混合率50% 20. スラグH細骨材混合率20% スラグH細骨材混合率50%. 0 40. 45. 50. 80 60 コントロール スラグN細骨材混合率20%. 40. スラグN細骨材混合率50% スラグH細骨材混合率20% スラグH細骨材混合率50%. 20 0. 55. 60. 65. 0.0. 1.0. 2.0. W/C(%). 図−1. 耐久性指数と水セメント比の関係(Air5%). 図−2 耐久性指数(DF値). 耐久性指数(DF値). 90 80 コントロール スラグN細骨材混合率20% スラグN細骨材混合率50% スラグH細骨材混合率20% スラグH細骨材混合率50%. 60 50 40. 6.0. 7.0. 8.0. 耐久性指数と空気量の関係. 100. 100. 70. 3.0 4.0 5.0 硬化後の空気量(%). 100. 図−3. 150. 200 250 300 気泡間隔係数(μm). 350. 耐久性指数と気泡間隔係数の関係. 80 60 40 20 0 0.00. 400. 図−4. コントロール スラグN細骨材混合率20% スラグN細骨材混合率50% スラグH細骨材混合率20% スラグH細骨材混合率50% 0.10. 電気炉酸化スラグ粗骨材 を100%使用し、細骨材に 天然砂を使用したケース (W/C55%,Air5%). 0.20 0.30 0.40 3 2 ブリーディング量(cm /cm ). 0.50. 0.60. 耐久性指数とブリーディング量の関係. 4.まとめ 密度の異なるスラグ N 細骨材およびスラグ H 細骨材を混合率 20%の割合で使用したコンクリートの耐凍害性は、 普通コンクリートと同等であることが確認された。また、スラグ細骨材を混合率 50%の割合で使用したコンクリ ートは、適切な配合により耐久性指数 60 を満足する結果が確認された。しかし、スラグ細骨材の混合率の増加に 伴いブリーディング量が増加し、耐凍害性を低下させる傾向があることから、凍害環境下のコンクリートに電気 炉酸化スラグ細骨材を使用する場合、従来の水セメント比、空気量の制限に加え、ブリーディングの影響も考慮 する必要があると考えられる。. ‑398‑.
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