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韓国保険学会の持続的成長戦略

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Academic year: 2021

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■アブストラクト

韓国の深刻な高齢化問題は韓国保険学会の持続可能性の脅威となっている 状況である。本論文では,韓国保険学会における高齢化問題を考察し,これ を解消するための基本戦略および主要政策を紹介する。韓国保険学会は,① 未来における保険学者の養成②研究の質的水準の向上③国際交流の拡大④保 険関連学会の連携強化および産学との連携拡充などを学会の存続および発展 戦略として採択し,あらゆる支援事業を実施している。また,諸外国との連 携を通じて,保険関連学会との学術交流を活性化し,country risk を分散さ せることを中長期戦略として設定する必要がある。これは韓国保険学会と日 本保険学会が共に直面している高齢化問題の効果的な対処策になると思われ る。

■キーワード

韓国保険学会,高齢化,持続的成長戦略

⚑.序 論

現在,韓国は深刻な高齢化問題に直面している。2017年⚘月末の時点に韓 国の65歳以上の老年人口1)は総人口(5ó175万3ó820人)の14õ02%(725万

*平成29年10月28日の日本保険学会全国大会(滋賀大学)での報告による。

/ 平成30年⚔月⚕日原稿受領。

1) http : //www.mois.go.kr/frt/sub/a05/ageStat

韓国保険学会の持続的成長戦略

成 周 昊,金 憲 秀

李 芝 妍・訳

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7ó288人)であり,UN が定義する高齢化社会に突入している。これは統計 庁の予測(2018年)よりも⚑年早まっている状況である。また,アメリカ統 計局の2015年報告書2)によると,韓国は2000年に高齢化社会に突入した以後,

2026年に超高齢社会3)に入ると予測されるなど,大変急速に高齢化が進んで いる状況である。また,LPGA-Risk(Longevity risk, Pension-Health risk, Generation-gap risk, Aging risk)も拡大しており,韓国は OECD 諸国の中 で老人貧困率および自殺率が最も高く,年金所得の代替率は約50%程度で,

OECD 平均(75%)を大きく下回っている。経常医療費4)の保障率も2015年 基準で56õ4%として OECD 平均(72õ6%)に及ばない水準5)であり,老人扶 養費6)の支出率は2075年に日本を抜き,最も高い数値を記録すると予測され る(<表⚑>参照)。Coleman(2005)は韓国の少子化傾向と排他的移民政 策を “Korea Syndrome” と呼び,人口断絶を警告している。

現在,韓国保険学会も同様の高齢化問題に直面しており,本論文ではこれ らの問題を解消し,韓国保険学会の持続的成長を図るために施行している主 要政策を紹介することにする。

2) An Aging World: 2015, United States Census Bureau, 2016.

3) UN は満65歳以上老人の人口が全体人口の20%を超えたら,超高齢化社会と して分類する。

4) 経常医療費とは公共医療費(中央政府および地方政府,公保険の支出)と民 間医療費(個人の本人負担,民間保険の支出)を合わせた費用である。

5) Health at a Glance 2017, OECD publishing, 2017.

6) 老人扶養費とは,老人人口を生産年齢人口で割った値である。

(3)

⚒.韓国保険学会の紹介

韓国保険学会は1964年⚕月⚒日に創立総会を経て設立され,同年には保険 学会誌の創刊号が発刊された。1971年12月⚒日,財務部(現在は企画財政 部)の認可を得て社団法人として登録され,保険理論と実務(theory &

practice)に関する研究と懸案問題を探ることで,保険学および保険産業の 発展と保険消費者の保護に貢献している。

周知のように,学会の持続的成長は登録会員数の安定的な増加と適切な年 齢別構成比(age structure)に基づく。しかし,韓国保険学会は高齢化問題 に直面している状況である。

現在,学会の登録会員597人の中で保険専攻の教員は約16%に該当する97 人であり,新規の保険専攻教員の増加は微々たる水準であるため,教員層の 高齢化はさらに加速すると予測される。(<表⚒>参照)

<表⚑> 老人扶養費の支出率の推移(1975-2075)

(単位:%) 年度 1975 2000 2015 2025 2050 2075

韓国 8õ2 11õ2 19õ4 31õ7 72õ4 78õ8

日本 12õ7 27õ3 46õ2 54õ4 77õ8 75õ3 OECD 19õ5 22õ5 27õ9 35õ2 53õ2 58õ6

* Source: OECD, Pensions at a Glance 2017(2017).

(4)

このような教員層の高齢化問題はソウル・地方に関係なく共通に表れてい る。<表⚓>のように,全保険専攻教員層の中で50歳以上の教授が示す比率 はソウルが79õ24%,地方が75õ00%で大変高い水準であり,30代の教員の比 率は⚕%未満と大変低くなっている。

<表⚒> 韓国保険学会の登録会員の年齢構造(2017.09.01現在)

(単位:歳,人,%)

保険専攻および非専攻教員 保険専攻教員

年齢 人員 比率 年齢 人員 比率

30-34 1 0õ65 30-34 1 1õ03

35-39 4 2õ61 35-39 3 3õ09

40-44 10 6õ54 40-44 5 5õ15

45-49 19 12õ42 45-49 13 13õ40

50-54 21 13õ73 50-54 15 15õ46

55-59 39 25õ49 55-59 25 25õ77

60-64 34 22õ22 60-64 23 23õ71

65+(退職教員) 25 16õ34 65+(退職教員) 12 12õ37

合計 153 100õ00 合計 97 100õ00

* Source:韓国保険学会誌の会員名簿および韓国研究者情報ホームページ(https : //www.kri.go.kr/kri2)を参考に著者が作成。

(5)

⚓.韓国の教育環境の現状

反面,韓国では少子化傾向が続いており,年少人口は持続的に減少傾向が みられている。統計庁の⽛将来人口傾向(2015-2065)⽜によると,2010年 度に約798万人だった年少人口は2040年度には約565万人に急減する予定であ り(<表⚔>参照),大学の学齢人口は2015年度の275万人から2065年度には その半分以下である121万人に大きく減少すると予測される(<図⚑>参照)。

<表⚓> 韓国保険学会の保険専攻教員の地域別年齢構造(2017.09.01現在)

(単位:歳,名,%)

ソウル所在大学 地方所在大学

年齢 人員 比率 年齢 人員 比率

30-34 1 1õ89 30-34 0 0õ00

35-39 1 1õ89 35-39 2 4õ55

40-44 2 3õ77 40-44 3 6õ82

45-49 7 13õ21 45-49 6 13õ64

50-54 11 20õ75 50-54 4 9õ09

55-59 11 20õ75 55-59 14 31õ82

60-64 14 26õ42 60-64 9 20õ45

65+(退職教授) 6 11õ32 65+(退職教授) 6 13õ64

合計 53 100õ00 合計 44 100õ00

* Source:韓国保険学会誌の会員名簿および韓国研究者情報ホームページ(https : //www.kri.go.kr/kri2)を参考に著者が作成。

(6)

これらの学齢人口の縮小は大学入学志願者の規模を急激に減少させ,今後 は大規模の定員割れが生じると予測される。教育部の⽛高等学校の総合発展 方案(2013)⽜によると,2013年度の大学入学定員を基準とした場合,2018 年度から超過定員がマイナスに転じ,2023年度には16万人以上の定員割れが 生じる(<表⚕>参照)。

<表⚔> 年少人口(0-14歳)推移(1990-2050)

(単位:千人) 年度 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 人口数 10ó974 9ó911 7ó979 6ó574 6ó109 5ó647 4ó716 全人口に対

する構成比

(%) 25õ6 21õ1 16õ1 12õ6 11õ5 10õ8 9õ5

* Source:統計庁,⽛将来人口推計(2015-2065)⽜(2016).

7) 左側の数字は人口(万人)であり,右側の表記は大学(18~21歳),高校

(15~17歳),中学校(12~14歳),小学校(6~11歳)を示している。

<図⚑> 学齢人口の予測値(1965-2065)7)

* Source:統計庁,2016年 将来人口推計方法および結果(2017).

(7)

上記の状況は各大学の保険学科の運営にも直接的な影響を及ぼすと思われ る。

現在,保険専攻学科(Department of Insurance Study)は⚔年生大学

(189校)の中で13校の大学に設置されており(<表⚖>参照),専門大学

(⚒年制)では⚒校に設置されている。ところで,1999年に生涯教育法が改 正され,遠隔大学形態の生涯教育施設の設置が可能となった。そこで,2001 年から現在までに18校のサイバー大学が新設され,その中の⚕校が保険関連 専攻を運営している。また,専攻学科は設置しておらず,保険関連専攻の教 授が保険講座(保険学原論,保険法,保険計理,保険経営など)を定期的に 一科目以上開講している大学は44校である。

最近,⚔年制の大学で新規に採用された保険専攻教員は⚓人(2017年度⚑

人,2016年度⚒人)であり,韓国経済の高齢化および少子化の現状を考慮す ると,将来的に改善される可能性は低いと考えられる。また,保険専攻学科

<表⚕> 大学進学者の予測時系列の分析

(2013年の大学入学定員559ó036人基準)

(単位:人)

年度 2013 2018 2023 2025 2030 2035 2040

卒業生 631ó835 549ó890 高校 397ó998 409ó701 405ó172 403ó871 397ó409

超過 定員 72ó799 -9ó146 -161ó038 -149ó335 -153ó864 -155ó165 -161ó627

* Source:教育部,高等学校の総合発展方案(2013).

慶南大學校 大邱大學校 東西大學校 東義大學校 牧園大學校 木浦大學校 詳明大學校 順天鄕大學校 崇實大學校 全州大學校

昌原大學校 協成大學校 弘益大學校

<表⚖> 韓国における保険専攻学科の開設大学校(⚔年制)

(8)

の統廃合が地方の大学を中心として徐々に展開される可能性もある状況であ る。

最近,瑞園大学(忠清南道に所在)と原州大学(江原道に所在)の保険学 科が経営学部に統廃合された。今後,保険専攻学科は徐々に経営学部に編入 される可能性が高いと予測されている。従って,新規の保険学者に対する大 学当局の需要が停滞もしくは減少する可能性が高いため,学会登録の教員層 の高齢化は持続すると予見できる。よって,これらを解消する努力は学会レ ベルでの新たな挑戦課題(challenging mission)にならざるを得ない。

⚔.保険学会の活性化戦略

上記のような新しい挑戦課題に対応する韓国保険学会の活動(存続および 発展戦略)は大きく次の四つに集約できる。一つ目は“未来の保険学者の養 成”である。

現在,韓国保険学会では未来の保険学者 TF(Task Force)を2017年に新 しく構成し,FIS(Future Insurance Scholar)プログラムを運営している。

このプログラムは,保険関連専攻の大学生および修士・博士課程の大学院生 らが定期的に交流を図ることで,保険学に対する関心を高める方向に仕向け ることである。その過程において,学会の教員との定期的な交流を通じた国 内外の人的ネットワークを提供し,学生が情報に接近できる機会を高めるこ とで,究極的には学界への進出を奨励することになる。また,⽛正しい保険 教育委員会⽜を常設機構として設置し,小・中・高の教科内容に保険の必要 性および社会的機能などを義務的に含めるように政府と持続的に議論してい る。そのために,正しい保険教育委員会は国内の保険教育の現況および問題 点を把握し,海外の先進事例(アメリカ,イギリス,日本,ドイツ,フラン スなど)を参考に保険教育に対する改善策を研究している。それだけでなく,

毎年,韓国保険学会は全国大学保険関連学科学術連合会に対する財政的支援 を行っている。全国大学保険関連学科学術連合会は1996年の第⚑回大会を皮 切りに,毎年,会員大学(12大学)間でのローテーションにより連合学術大

(9)

会を開催しているが,韓国保険学会は学術発表会,模擬面接,就業博覧会,

就業特別講演などが開かれる連合学術大会に毎年財政的な支援を行うことで,

大学生らの保険に対する関心を高めるための努力をしている。

二つ目は,“研究の質的水準の向上”である。韓国保険学会は多様な研究 支援事業を通して学者の保険関連論文および著作活動を奨励しており,まず 若手学者の研究支援事業により新規で任用された教員8)の研究を集中的に支 援している。毎年,約⚑千万 Won の予算を設定しているが,最近は若手学 者の流入減少により予算通りの執行ができない状況である。また,先導研究 課題支援事業9)により各研究に対して500万 Won を支援し(約⚖件),保険 関連の自由テーマに対する研究を奨励しており,支援を受けるための競争が 激しい状態である。また,保険関連著作事業により保険関連の専門書籍もし くは産業従事者に実質的な手助けになる書籍の発刊費用を支援10)する。毎年,

著作図書⚑冊(1ó500万 Won)を支援し,優秀図書の発刊により保険関連知 識を伝えて,保険教育効果を達成することを目的としている。次の<表⚗>

が各支援事業の詳細内容である。

8) 保険・リスク関連分野の博士学位所持者として大学の講師および助教授であ る研究者に⚑論文当たり500万 Won の研究費を支援する。

9) 韓国保険学会の会員が支援資格であり,選定されれば研究費は前払いで250万 Won を支給し,残額は研究期間内に保険学会誌へ掲載した時点で支給する。

10) ただし,大学教材用,受験用,類似内容で出版されたことのなるテーマは選 定対象から除外する。

(10)

最後に,韓国保険学会は保険学会誌(Korean Journal of Insurance)を韓 国研究財団の登載学術誌(一級誌)11)として維持するため,編集委員会の支 援事業を持続的に運営している。このような努力の結果,保険学会誌は2004 年に登載学術誌に選定された以後,持続的に登載誌の資格を維持している

(<表⚘>参照)。

<表⚗> 韓国保険学会の年間研究支援事業の詳細規定

支援事業名 研究テーマ 応募資格 研究費 そ の 他

若手学者 研究支援

保険・リスク 関連分野

保険学会の正会員で保 険・リスク関連分野の 博士学位所持者で大学 の講師および助教授 (研究提出書の提出)

500万Won

1)約⚒件の選抜 2)冬/夏季の学会セミ

ナーで報告しなけれ ばならない。

3)最終報告書は韓国保 険学誌に投稿しなけ ればならない。

先導研究 課題支援

保険関連 自由テーマ

保険学会の正会員

(研究提案書) 500万Won 1)約⚖件の選抜

保険関連 著作事業

1)保険関連産業従 事者に実質的な 手助けができる 実務的な書籍 2)保険関連の高級

教養書籍で一般 大衆に有益な書 籍もしくは学術 的価値の高い学 術書籍

保険学会の正会員 (著作提案書)

1ó500万 Won

1)約⚒冊の支援(ただ し,翻訳書は原則と して排除する。)

2)本の分量は約300頁 を原則とする。

3)出版費用は著者が負 担し,著作権は著者 が所有する。

* Source:韓国保険学会,2017年度 学術研究支援事業の統合通知

11) 韓国研究財団は⚓年ごとに学術誌を評価し,登載誌,登載候補誌,非登載誌 に分類しており,このうち登載誌とは最優秀学術誌であると認証された学術誌 を指すものである。

(11)

三つ目は,“国際交流の拡大”である。毎年,韓国保険学会は APRIA

(Asia-Pacific Risk and Insurance Association)ó ARIA(American Risk and Insurance Association)および EGRIE(European Group of Risk and Insur- ance Economists)Annual Conference に参加し,論文を発表する会員に経 費の一部を財政的に支援している。支援金額は予算⚑千万 Won 以内で発表 者数,共著者の有無などによって審査を経て差分的に与えられ,学生の場合 にも金額の差別はない。その他にも East Asia RMI(Risk Management Insurance) Workshop を主催したり,参加したりする場合も財政的に支援 する。次の<表⚙>が支援に関連する具体的な内容である。

<表⚘> 保険学会誌の学術誌評価履歴

年月日 履歴区分 登載区分

2018 評価予定 継続評価の申請対象(登載維持)

2015-01-01 評価 登載学術誌の維持(登載維持) KCI 登載 2011-01-01 評価 登載学術誌の維持(登載維持) KCI 登載

2010-01-05 学術誌名の変更 外国語名:KOREAN INSURANCE JOURNAL

→ KOREAN JOURNAL OF INSURANCE KCI 登載 2009-01-01 評価 登載学術誌の維持(登載維持) KCI 登載 2007-01-01 評価 登載学術誌の維持(登載維持) KCI 登載 2004-01-01 評価 登載学術誌の選定(登載候補⚒次) KCI 登載 2003-01-01 評価 登載候補の⚑次 PASS(登載候補⚑次) KCI 登載 2001-07-01 評価 登載候補学術誌の選定(新規評価) KCI 登載

* Source:韓国学術誌の引用インデックス(Korea Citation Index)ホームページ (https://www.kci.go.kr).

(12)

四つ目は,“保険関連学会との連携強化および産学との連携拡大”である。

韓国保険学会は韓国リスク学会,韓国保険法学会,韓国計理学会,韓国保険 研究院,韓国年金学会と連携して,毎年,連合学術大会を開催し,保険関連 学会との連携強化を図っている。毎年,開催される夏季連合学術大会は保険 業界で開催される学術大会の中では最大規模であり,学界だけでなく多様な 業界の現業従事者も参加して主要問題について活発な議論が行われる。そし て,韓国保険学会は保険知識フォーラムを定期的に毎月開催しており,これ を通じて保険業従事者および大学院生らに保険関連課題をセミナー形式で提 供している。その他,定期セミナー,政策セミナーなどの開催を通じて業界 と学界が現状の課題を発見し,自由に共感できる疎通の場を用意する。

このような韓国保険学会の多様な財政支援事業は主に法人会費(⚑億⚕千 万 Won)と生命保険社会貢献財団の研究支援金(⚑億⚕千万 Won)12)で充当 される。次の<表10>がその詳細内容である。

<表⚙> 韓国保険学会の海外学術活動支援の関連規定

対象の学術大会 申請資格 審 査 原 則 支 援 金 額

APRIAó ARIAó EGRIE

韓国保険学 会の会員の 中で学術大 会の論文発

表者

1)海外学術活動の支援規定による。

2)論文発表,終身会員,単独著者を100

%基準とするが,寄与度および活動性 などを考慮して差分支援

3)参加する学会の開催地などを考慮して 差分適用

4)二つの学会に全て参加する場合,支援 金が多いところに支援

総 支 援 金 1000 万Won を限度に審査原則によ って審査した後,個別 的に通知する。

* Source:韓国保険学会,2017年度 海外学術活動の支援公告(2017).

12) 生命保険社会貢献財団は2007年10月に設立され,現在は19社の生命保険事業 者が税引き後の営業利益の一定%を毎年拠出している。これは企業利益の社会 還元を実践する純粋慈善事業(奨学事業,学術支援事業,自殺予防事業,少子 化解消事業,高齢化克服支援事業など)として年間約100億 Won の慈善事業 を執行している。この事業は生命保険社会貢献財団が執行し,韓国保険学会は 2009年から毎年申請し⚑億⚕千万 Won の学術支援金を受けている。

(13)

⚕.結 論

現在,韓国保険学会は韓国社会の高齢化の加速化傾向に従って学会も高齢 化の危機に直面している。韓国保険産業が発展し,グローバル化戦略を遂行 している現実を考慮すると,一層多くの良質の保険学研究者(教授を含む)

が必要であるが,保険学研究者の高齢化の速度を緩めるには力不足である。

最近,日本で提起された下流老人問題のように,韓国保険学会も人的・財 政的問題により学会の活性化努力を持続できる蓋然性は低いと判断される。

これに対する一つの対処策として,保険学の需要が益々高まっている東アジ ア諸国(中国,インド,インドネシア,ベトナムなど)の保険関連学会との 人的交流の活性化を通じて連携を強化する方策を考慮しなければならない。

また,大学の学部生を中心として保険学に対する関心を誘発し,今後保険学 者 と し て 成 長 で き る 環 境 作 り に 積 極 的 に 努 力 し て い る。例 え ば,FIS

(Future Insurance Scholar)拡散運動を学界で毎年持続的に支援しなければ ならない。それにより国内の大学院に進学できる環境を醸成し,さらに国内 だけでなく海外で保険関連の博士学位課程を財政的に支援できるように保険 産業と人材育成奨学事業(例えば,生命保険社会貢献基金の活用)を拡大す

項 目 比 率

未来の保険学者の養成支援金 8õ9%

保険学者の研究支援金 47õ3%

国際交流の拡大支援金 6õ4%

保険関連学術大会の支援金 19õ1%

定期セミナーおよび知識フォーラム支援金 18õ4%

年間学術支援事業費の総計 ⚒億⚓千⚖百万Won(100%)

* Source:韓国保険学会の定期総会資料を参考し,著者が作成。

<表10> 韓国保険学会の学術支援内訳(FY2016基準)

(14)

る必要がある。最終的にはこれらの国家間および国内間の産学連携(国際的 な学術交流を含む)を通じて,韓国保険学会が有する country risk を分散し,

学会活動を Asia-Pacific 中心に,そして FIS 中心に拡大していくことを中 長期的戦略として設定する必要がある。

(成は康熙大学教授,金は順天郷大学教授,李(訳者)は東洋大学法学部教授)

参考文献

Coleman, D. A. 2002. “Replacement Migration, or why everyone is going to have to live in Korea: a fable for our times from the United Nations ” Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences, 357(1420): 583-598.

Coleman, D. A. 2005. “Facing the 21st century: new developments, continuing problems. In The New Demographic Regime, Macura M, MacDonald A, Haug W (eds). United Nations: New York and Geneva: 11-43.

He W., Goodkind D., Kowal P.. 2016. “An Aging World: 2015 ” International Population Reports, P95/16-1, U. S. Census Bureau.

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OECD. 2017. “Pensions at a Glance 2017: OECD and G20 Indicators” OECD Publish- ing, Paris.

Statistics Korea. 2016. “Population Projections: 2015~2045” Vital Statistics Divi- sion, Daejeon.

参照

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