• 検索結果がありません。

医療技術進歩とエマージング・リスク がんの粒子線治療を例として

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "医療技術進歩とエマージング・リスク がんの粒子線治療を例として"

Copied!
24
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

■アブストラクト

人に関するエマージング・リスクの中から医療技術の進歩によるものとし て,がんの粒子線治療を例として,リスクの実態と民間保険会社の商品化の 現状について記す。がんの粒子線治療は効用が認められる治療法だが,治療 費用が高額となる。現在は一部のがんを除いて,粒子線治療の部分は保険適 用が認められない先進医療の扱いを受けている。保険会社は先進医療特約な どでこの治療費用に対する準備手段を提供しており,引受に際し発生率に関 するリスクの緩和のため商品設計上の考慮をしている。粒子線治療の例をも とに考えると,人に関するエマージング・リスクを民間保険で取扱う場合,

データの収集,リスクの価値評価の不能性,患者(契約者)への情報の偏在 などが課題である。データの収集には社会的サポートが有効であろう。リス クが確実に測定できなくてもある程度対応できる民間保険は,社会課題の解 決の手段としても有効となり得る場合が多いと言えよう。

■キーワード

エマージング・リスク,先進医療,民間医療保険

⚑.はじめに

エマージング・リスク(emerging risks)のうち,本稿では人に関するも

79

平成29年度大会 日本保険学会・日本リスク研究学会連携特別セッション

医療技術進歩とエマージング・リスク

がんの粒子線治療を例として

重 原 正 明

*平成29年10月29日の日本保険学会大会(滋賀大学)報告による。

/ 平成30年⚖月29日原稿受領。

(2)

のについて考察する。エマージング・リスクは吉澤(2018)にあるとおり,

保険事業,とくに新規の商品開発に関連性の高い事項であり,実務上もリス クの探索およびリスク担保技術(保険商品化)という両面から日々研究が進 められている分野である。本稿では人に関するエマージング・リスクに的を 絞り,特にがんの粒子線治療に焦点を当てて,リスクの実態および商品化の 現状について解説および考察を行うこととする。解説においては現実の商品 開発の状況も交えながら行う。

本稿でのエマージング・リスクの定義としては吉澤(2018)に従い,従来 予期していなかったリスク(狭義のニュー・リスク)だけでなく,従来予期 していたリスクであるものの,従前の予想をはるかに超える頻度や重大さで あることが判明したリスクをも含めることとする。また本稿では保険会社の 顧客となる個人・企業のリスクのみを検討し,保険会社の経営におけるエマ ージング・リスクに対しては検討を行わないこととする。

以下では,まず,人に関するエマージング・リスクとしてどういうものが あるか,その源泉から考察する(次述⚒)。そのうえで,医療技術の進歩に よるエマージング・リスクとそれへの保険会社の対応を,がんの粒子線治療 を例にとって具体的に解説する(後述⚓)。その後に,例についての考察を もとに人についてのエマージング・リスクに対応するために注意すべき⚓つ の点について考察し(後述⚔),最後にエマージング・リスク対応を通して 見た民間保険の役割と使命について触れ,まとめとする(後述⚕)。

本稿はその内容から医療技術に関する解説を含むが,各種文献等の記載に 基づき論考上必要な範囲に限って記載するものである。個別の医療技術の有 効性等について議論することを目的としたものではないので,その点ご了解 いただきたい。

また本稿は2017年度日本保険学会・日本リスク研究学会合同大会連携セッ ションの発表内容をもとにしており,準備段階での他の報告者の先生方との 議論での気づきや発見に基づく内容を多く取り込んでいることを記しておく。

(3)

⚒.人に関するエマージング・リスクの源泉

エマージング・リスクとしてどのようなものがあるか,あるいは発生し得 るかについては,世界的に日々多くの研究が行われている1)が,人に関する エマージング・リスクについて限定して,その源泉を考える場合には,人の 生死や健康状態に影響する環境変化をリストアップすることが考えられよう。

具体的には図表⚑に挙げたことなどが人に関するエマージング・リスクの源 泉として考えられよう。

このうちいくつかについて解説すると,生活習慣の変化としては,例えば スマートフォンの使用頻度の劇的な増加といった例が挙げられる。歩行中の スマートフォン動作(いわゆる歩きスマホ)が新たな事故を招来している2) ことは,エマージング・リスクと言えるであろう。また高齢化や過疎といっ た人口動態の変化も,地域の防災力の低下3)等を通してエマージング・リス

1) 例えば Swiss Re (2016) 参照。

2) 東京消防庁⽛歩きスマホ等に係る事故に注意‼⽜

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201503/mobile.html 3) 例えば国土交通省(2015)第Ⅰ部第⚑章第⚒節⚒.⑸参照。

図表⚑ 人に関するエマージング・リスクの源泉

(出所)筆者作成

(4)

クを引き起こしている可能性がある。社会保障等の社会制度の変化,テロ等 の社会不安,自然災害の増加といったことが人に関するエマージング・リス クの源泉となり得ることも理解していただけることであろう。

これらのエマージング・リスクの源泉のうち,本稿では医療技術の進歩に 関して以下焦点を当てる。医療技術の進歩がエマージング・リスクの源泉と なるにあたっては,次の⚓つの道筋が考えられる。

❞ 新しい医療技術そのものによるエマージング・リスク

新しい医療技術は,それ自体がエマージング・リスクの源泉となる可能性 を持っていることがある。例えばこれまで治療の難しかった疾病に対する新 薬が開発されたが重大な副作用をもたらすことがある場合,新たな治療機器 が開発されたが操作に新しい技術を必要とする場合,医療技術が開発された ばかりでその長期的な影響が未判明の場合など4)である。このようなリスク を生む可能性のある技術であっても,それを行うことによるメリットが想定 されるリスクより大きいと判断されれば使われることはあり得るわけで,そ のような技術がエマージング・リスクを発生させることとなる。

このような医療技術は,必ずしも治療に関するものだけではない。ワクチ ン接種や一部の遺伝子診断などの予知・予防のための技術,あるいはがん検 査などの早期発見技術についても,エマージング・リスクの源泉となり得る。

❟ 医療費の高額化によるエマージング・リスク

新規の医療技術は膨大な開発費や巨大な設備の関係から,高額な医療手段 となる場合がある。この場合その費用負担がエマージング・リスクとなるこ とが考えられる。

また,一般的な医療行為に関しては日本の場合は公的医療保険がその費用 4) 個別の事例については,本稿の目的が医療技術の評価にないことから,提示

は差し控える。

(5)

の相当部分を負担し,残り(後期高齢者等を除き費用全体の⚓割)のみを自 己負担する仕組みとなっているが,新規の医療技術についてはその評価が定 まっていないなどの理由から保険適用外となることが一般的で,患者は一般 に医療費全額を自己負担しなければならない。

以上の⚒点から,新規医療技術に関する患者負担額は膨大な額に及ぶこと がある。この金銭的負担は,それ自体がエマージング・リスクである5)

❠ 長寿化に伴う QOL 維持の重要性増大によるエマージング・リスク 医療技術の進歩は一般に長寿化をもたらす。長寿社会が招来した後は長く なった人生,特に高齢期をどのように生きるかが,その人の幸福のために問 題となる。言い方を変えると人生の質(QOL: quality of life)の重要性が高 まり,例えば医療技術においても命が助かるだけではなく,治療後の人生に おいてどれだけ治療前と同じような活動ができるかが,問題とされるように なる。当然 QOL を高めるような治療が求められ,また治療の前には治療後 の QOL についても十分な説明が求められるようになる。このようなことを 見てみると,QOL という新たな評価軸ができ,重視されるようになること は,エマージング・リスクの源泉となると言えよう。

以上,本章では人に関するエマージング・リスクの源泉について考察し,

特に医療技術の進歩に関してはエマージング・リスクへの道筋をやや詳しく 考察した。次章ではこの考察を参考に,保険会社が人に関するエマージン グ・リスクに対しどう取り組んできたかについて,具体的なエマージング・

リスクの実例とともに説明する。

⚓.医療技術の進歩(がんの粒子線治療)とエマージング・リスク 本章では,医療技術の進歩の具体例として,がんの粒子線治療という治療 5) 長期的には経済的に有利な治療でも,一時的な資金繰りリスクを考える必要

がある。このことについては後で改めて検討する。

(6)

法を取り上げ,それに関するエマージング・リスクに対し保険会社がどのよ うに対応してきたかについて示す。まずがんの粒子線治療自体の解説を行っ た後,そのもたらすエマージング・リスク,具体的には治療費の問題に関し,

保険会社がどのような対応を行っているかについて示す。

⑴ がんの粒子線治療とは6)

がんの粒子線治療とは,陽子線または重粒子線(炭素イオン等)という粒 子をがんの患部に照射して,がん細胞を死滅させる治療法である。

がんというのはがん細胞という変異を起こした細胞が異常に増殖すること で生じる疾患であり,根治を目指す治療は基本的にがん細胞を除去すること が主体となる。具体的には次の⚓つの療法が⚓大標準療法とされる。

① 外科的療法(開腹手術・内視鏡等により物理的に切り出す)

② 放射線療法(放射線を当てることによって細胞を死滅させる)

③ 化学療法(抗がん剤等でがん細胞を殺したり増殖を抑えたりする)

通常の放射線治療ではエックス線が使われるが,これはがん細胞だけでは なく周辺の通常の細胞も傷つけてしまう,という問題点がある。これに対し,

⽛陽子(水素イオン)や炭素イオン等の高エネルギービームを生体に照射す ると,特定の深さで大部分のエネルギーを失い,その部分の細胞に集中的に 損傷を与えるという特性がある⽜(宮内(2001)474頁)。従ってがん細胞の 周囲の正常細胞への影響を少なくできる(図表⚒)。

6) 本節を含め医療技術に関する事項に関してはがん情報サービス(2018)等の 記載内容を参考とした。

(7)

このような粒子線治療は,外科的手術を行わないので痛みを伴わない,化 学療法のような副作用が少ない,短時間で済み基本的に入院が不要であると いったことから,患者の身体への負担が比較的少なく,社会復帰も一般には 早くなるとされている。

これはそれ自体粒子線治療の利点であるが,そのことから,治療の適用範 囲が広いという⚒次的な利点も生じる。例えば身体的ダメージに弱い高齢者 のがんや小児がんも粒子線治療であれば施すことが可能である。さらに身体 の深い部分のがん細胞に遠隔操作でダメージを与えることができることから,

脳幹部など手術が難しい部位のがんに対しても適用することができる。

また,身体の形態や機能を保持することができ,治療を受ける患者の QOL を比較的良好に維持できることも利点に挙げられよう。

このように多くの利点を持つ粒子線治療ではあるが,実施に際しては課題 がある。まず大きな課題は,粒子線治療には巨大な物理的エネルギーと大規 模な施設が必要となる点である。

図表⚒ 放射線の生体内における線量分布

(出所)宮内(2001)474頁

(8)

図表⚓は陽子線治療施設の概念図であるが,CT や MRI といった大型の 医療機器が小さく見えるほど,ビル⚑棟を占める程度の施設が必要である。

実際の施設でも専用のビルに収められている例が多く見られる。また患部に 当てる粒子線を作るためには大量の電力を必要とする。

このような巨大な設備を作り,維持していくためには莫大な費用が必要で あるため,施設の数は少ない。2018年⚒月現在,日本に存在する粒子線がん 治療施設は17箇所(重粒子線:⚕箇所,陽子線:13箇所)である(図表⚔)。

図表⚓ 典型的な陽子線がん治療施設概念図

(出所)宮内(2001)474頁

(9)

また,施設の建設・運営費用に応じて,高額の費用がかかることも課題と なる。重粒子線治療に関しては,先進医療適用(後述)となり,入院費等の 一般医療費分が保険適用となっても,重粒子線治療にかかる費用だけで,⚑

治療(数回の照射を通常行う)につき平均⚓百万円の費用がかかる7)。 費用に関しては,粒子線治療の多くが公的健康保険の適用対象となってい ないことも課題となる。新規の医療技術(具体的には後で述べる先進医療)

7) 先進医療会議(2018)による。

図表⚔ 日本のがん粒子線治療施設一覧

(出所)医用原子力技術研究振興財団(2018)より筆者作成

(注)施設種類の P は陽子線,H は重粒子線のそれぞれ治療施設

(10)

が公的健康保険の対象となる(保険収載)ための要件8)としては,技術的妥 当性と社会的妥当性の⚒点が主に問題とされる。技術的妥当性の要素として は有効性,安全性,技術的成熟度が挙げられる。一方社会的妥当性の要素と しては倫理性,普及性,効率性が挙げられる。図表⚕のとおり,粒子線治療 については先進医療部分だけでも毎年⚔千件程度の実績が積み重ねられてい るが,がんの部位によってはデータが不足していることや,実施する病院等 によって治療結果のデータが異なり比較可能性が十分でないことが問題とさ れ,現在でも一部のがんに関する粒子線治療のみが公的医療保険に保険収載 されるに留まっている9)

8) 先進医療会議で用いられている先進医療 A 評価用紙では,評価項目として

⽛有効性⽜⽛安全性⽜⽛技術的成熟度⽜「社会的妥当性(社会的倫理的問題等)」

「現時点での普及性」⽛効率性⽜が挙げられている。

9) この経緯については先進医療会議(2016 a)参照。ただし2018年診療報酬改 定で,さらに一部新たに保険収載されたため,先進医療会議(2016 a)での検 討内容より粒子線治療の保険適用範囲は広がっている。データ収集の現状に関 しては先進医療会議(2018 a)参照。

図表⚕ 先進医療としての粒子線治療の実績

(出所)先進医療専門家会議(2008~2012),先進医療会議(2013~2018)より筆 者作成

(注)先進医療 A(相当分)のみ掲載。期間中の公的健保収載等により連続性のな い部分あり。

(11)

その他の粒子線治療は多くが先進医療という扱いになっている。先進医療 というのは保険診療と保険外診療を同時に行う,いわゆる混合診療の一つの 形態として作られた制度10)で,公的医療保険の適用を決める前段階として位 置付けられている。入院費など一般的な医療でも行う行為については公的医 療保険が適用されるが,粒子線治療については公的保険が適用されず自費扱 いとなる,という制度である。

つまり粒子線治療の多くは,粒子線治療の部分については公的医療保険の 適用外となり,自費にて行わなければならない,ということである。

そのような課題はあるものの,先に述べた利点があることや,施設の増加 もあって,粒子線治療の実績は図表⚕の通り徐々に伸びている。2016年には 一部が公的保険の適用対象となった11)ため,先進医療としての件数は減って いるが,粒子線治療を受ける患者は増加傾向にあると言えるだろう。

ただし,粒子線治療は費用の面を除いても,万能な治療法ではないことに は注意する必要があろう。先に述べた通り,粒子線治療は重粒子線などをが んの部位に当ててがん細胞を殺す治療法である。いわばがんの部位を⽛うま く⽜取り除く技術である。そのため,がんの部位が狭い範囲にまとまってい ないがん,具体的には血液のがんである白血病や,体の広範な範囲に転移し たがんなどには粒子線治療は適用困難である。また,粒子線治療における副 作用については現在問題視されていないが,現在検証中の技術であることに は考慮が必要であろう。

⑵ がんの粒子線治療とリスク

このような粒子線治療という新しい技術が現れたことは,がん患者となり うる人に対し,どのようなリスクをもたらすであろうか。

粒子線治療が現れることは,患者の側に立ってみるとむしろ望ましいこと 10) 制度導入の経緯については心光(2013)を,現在の制度の内容については厚

生労働省(2017)をそれぞれ参照されたい。

11) 2018年にはさらに保険収載の範囲が拡大している。

(12)

とも考えられる。治療の方法がなかったがんに対しても治療する道が開け,

治療自体の期間も短縮され,手術痕や副作用もなく,術後の QOL も高い。

確かに治療費は高いが,治療後の回復が早いことを考えれば経済的にも合 理的な費用かもしれない。例えば年収600万円の人が粒子線治療を受け,復 職が半年早まったとすれば,300万円の治療費は十分⽛元が取れる⽜金額と 言えよう。

こう考えてみると,人生トータルで考えれば,粒子線治療という新しい医 療技術が現れたことは,必ずしもロスを生む可能性を増している,あるいは 新たなリスクを発生させる事象とは言えないかもしれない。

ただ問題となるのは,数百万円という高額の費用を個人でどうファイナン スするか,という点である。がんの診断を突然受けて,粒子線治療が適合す る場合に,それを受けるためのキャッシュをどう用意するか,ということは 一般には問題になる。そしてキャッシュを用意できない場合には,粒子線治 療を受けられず,死亡する,あるいは QOL の低下を招く,というリスクが 生じる。

まとめると,粒子線治療という高価だが優れた治療が現れることで,その 費用をファイナンスできないリスクが生じる,ということは言えるのではな いか。つまり個人の資金繰り,キャッシュフロー・マネジメント上のリスク を生ぜしめるのではないかということである。

(13)

図表⚖のように,実際にはさらに複雑で,資金繰りができたとしてもその ために子どもの教育や自身の重要なものを放棄することが強いられることが ある。民間保険のニーズとしてはこちらも無視できないものと考えられるが,

本稿では単純化のためそこまで考えず,資金繰り上粒子線治療が受けられな いことをリスクとして考えることとする。

これが一つ考えられる粒子線治療がもたらすリスクだが,別の要素として,

粒子線治療を必ずしも必要としない患者まで粒子線治療を求めることで,不 要な費用負担が生じるリスクというものも考えられる。これは社会的にも問 題となるリスクであるが,このような事態を防ぐためには,各患者に対し粒 子線治療を適用することが有効/必要か,適用する場合どのくらいの間隔を 空けて何回照射するか,薬物等他の治療を併用すべきかといった,治療の有 効性と効率性を高めるような判断が適切に行われることが必要である。それ を行うためにはデータ収集によるしっかりとしたエビデンスの集積が重要で ある。

図表⚖ 粒子線治療に関するリスクの相関

(出所)筆者作成

(14)

⑶ がんの粒子線治療と民間医療保険

上記のような,粒子線治療のための資金繰りリスクに対し,多くの民間の 保険会社は先進医療への保障という形で保障を提供している。先進医療保険

(特約)という形では,1992年⚔月に千代田生命(当時)が高度先進医療特 約を販売したのが最初12)である。しばらくは少数の会社のみが販売していた が,現在では多くの会社が先進医療保険(特約)を提供するようになってい る。

個別の事象に対する保障ではなく先進医療全体への保障という形としてい るのは,国の制度に従って給付範囲が決まるほうが顧客にとってわかりやす いこと,また多くの疾病・治療をまとめて給付することによって発生率の安 定が図れ,保険商品として世に出しやすくなること,などによると考えられ る。

給付の内容は,先進医療の内容がまちまちであることを踏まえ,実費給付,

あるいはそれに定額給付(一時金)を組み合わせたものなどがある。実際に 販売されている生命保険契約の約款から一例を挙げると,図表⚗の通りであ る。

12 ) 清 水 文 博(2003),新 日 本 保 険 新 聞 社(1993)お よ び 新 日 本 保 険 新 聞 社

(2001)による。なお,先進医療保険(特約)という形でなければ,これ以前 から,例えば自由診療の経費を補償する保険が損害保険会社から提供されてい た可能性がある。

(15)

図表⚗ 先進医療保険 給付条項例(抜粋)

(出所)第一生命保険株式会社 先進医療保険(無解約返戻金)(2018)給付約款

(2018年⚔月⚒日制定)より筆者抜粋

(16)

小坂(2014)が述べる通り治療費負担への保障とすれば実費給付が適当と も考えられるが,資金繰りニーズという面では迅速な給付が必要なこと,ま た直接の医療費以外にも通院費や休業費用などの関連費用に関する保障ニー ズがあることなどから,定額一時金給付も意味があるものと考えられる。

ここで問題となるのは,先進医療の範囲が,医療技術の進歩や保険収載に よる縮小の影響を受けるため不安定であることである。また技術としても新 しいものが多いため,個々の医療行為の発生率自体も安定していないことが ある。このため保険会社はリスク緩和策を確保している。まず保険料率上の 対策として,発生率等の見積りに十分なマージンを確保するということがあ る。また,約款上の対策として,特定の先進医療に関する給付が極端に大き く増加した場合にはその先進医療を給付対象から外すことができる,といっ た支払事由変更規定といったものを設けている例もある(図表⚗参照)。

エマージング・リスクに関しては一般に発生率の見積りが困難であるので,

このような手当てが行われる。これは保険契約者の保険料負担を増やしてい る,あるいは保険会社に保険給付範囲の調整権を与えているということも言 えるが,一方で,リスク見積りの不確かさに見合った多めのマージンを反映 した保険料などが顧客に受け入れられるのであれば,保険会社は多少見積り が不確かな段階でもリスクを引き受けることができる,ということでもある。

このことは民間保険会社の強みであるとも言えよう。

⚔.人に関するエマージング・リスクの課題

前章では,がんの粒子線治療に例を取り,人に関するエマージング・リス クの実態と,それへの民間保険会社の対応の実例を示した。本章では前章の 例を参考としながら,一般論に戻り,人に関するエマージング・リスクの扱 いに関する課題を整理していく。

数多くの課題が考えられるが,そのうち民間保険でのエマージング・リス クの扱いとも関係が深いと思われる⚓つの課題について順次述べていくこと とする。

(17)

⑴ データ収集と予測

保険は経済的保障を与える手段であるので,いかにエマージング・リスク といえども経済的価値に換算しなければならない。特にその発生率と発生し た場合の程度(がんの粒子線治療の場合は医療費その他の経済的損失が一つ の目安となるであろう)を見積もることが必要になる。

ここに困難がある。エマージング・リスクはまだ発生間もない,あるいは 今まさに増殖しつつあるリスクであり,大数の法則が成り立つような過去の 膨大なデータというものが存在しないからである。十分な過去のデータの蓄 積があれば,その発生率・程度をもとに,必要があれば最近の変化傾向(ト レンド)を加えて,将来の発生率等の予測値とすることができる。しかしそ のような十分なデータがない場合,そのような手法は取れない。確率論的に 発生率を推定するとしても,相当広い幅を持った推定でないと十分な安全確 率を確保することができないということが起こりえる。

また以上の話は平均値等の,事象の確率分布を決める数値(パラメータ)

を推定する話であるが,これとは別に確率分布の形そのもの,いわばモデル を推定するということも,エマージング・リスクに関しては困難である。デ ータ数が多い場合にはそのデータの分布をもとに推計できるし,リスクの生 じるメカニズムがわかれば(スギ花粉症やインフルエンザのように)モデル の構築が可能な場合もあるであろう。しかしエマージング・リスクについて はどちらも不可能な場合が多く,結果として保険事象の発生等に関するモデ ルを作成することにも通常のリスクに比べて困難がつきまとう。そもそもエ マージング・リスクについては時とともにモデル自体も(例えば粒子線治療 の適用疾病が時とともに変化していくように)変化していく例さえある。

このようにエマージング・リスクの確率分布としての予測困難性について は⚒つの要素があり,必ずしもそれが全てデータ数の少なさに起因するわけ ではない。ただし,そうだとしてもデータの収集と蓄積は重要であると考え られる。一つには先に述べたような事前予測のための材料としての重要さで あるが,実務(特に保険会社)的にはもう一つ,事後検証のための証拠とし

(18)

ての重要さがある。先に述べた通り保険会社は自身のリスク吸収能力の範囲 で不確実なエマージング・リスクを,いわば⽛見切り⽜で引き受けることが できる。その際に特に重要なのが,自身の見積りがどの程度正しかったかの 確認,すなわち事後検証である。保険会社は事後検証により自身の過去の見 積りを修正するとともに,自身が概ねどの程度のリスクを取っているのか,

取りうる範囲に収まっているのかを見極め,必要であればリスク対応能力を 高めるための措置を追加で取る。自身の負っているリスクの実像をリスク対 応能力と比較するために,事後のデータ収集,言い換えると実績把握は重要 である。

エマージング・リスクに関しては特に,完璧な将来の見積りは不可能であ り,むしろ不可能であることを前提とすることが必要となる。具体的には先 ほども述べたようなリスクが顕在化した場合のための準備手段(マージンや 支払事由変更規定)を確保しておくことが必要である。

データに基づき先に述べた目的を達成するためには,データの集め方も問 題となる。特に,統計分析のための一般的な注意事項ではあるが,良質かつ 均質なことが重要になる。がんの粒子線治療でも,保険収載の検討の際にデ ータが均質でないことが問題となっている。

良質かつ均質なデータの確保のためには,公的な統計データの開放,ある いは公的な制度によるデータの共有(例えば公的医療保険のレセプトデータ の共有)は,有効な手段の一つとして考えられるべきであろう。もちろんそ の際には,個人を特定できる項目の削除など,情報に関する権利の保護にも 十分注意を払う必要があるだろう。

⑵ リスクの価値評価の不能性

人に関するエマージング・リスクの特徴として,リスク評価として一般的 な発生確率や損害期待値の評価ができても,リスクの回避により得られる価 値の評価が客観的にはできない,ということも挙げられよう。

一部の項目については客観評価できる場合もある。例えば,治療が必要と

(19)

なる事態がどの程度発生し,治療すると平均でどのくらいの費用がかかり,

そして成功する確率は何%というようなことは,客観的に評価することは可 能かもしれない。

しかしそのようなデータがあったとしても,その場でがん患者が例えば

⽛300万円以上かけて粒子線治療を受ける⽜と思うかどうか,は主観的な問題 である。患者その人の生命,あるいは QOL は,往々にして経済的評価を超 えた価値を持つからである。

治療の価値は患者あるいは家族の価値観に基づくことが大である。⽛どの ような状態でもよいから一日でも長く生きたい⽜と思うか⽛生命があるだけ ではなく,自分の意思がしっかり表示できることに意味がある⽜と考えるか といったこと,あるいは⽛自分で歩いたり話したりということは多少の金銭 には替えられない⽜と考えるか⽛車椅子生活となっても生命が安全であれば よい⽜と考えるかといったことは,それぞれの患者あるいは家族の価値観の 問題であり,保険会社はその判断の結果を経済的にサポートする仕組みを提 供することしかできない。今の医療の考え方からも,医療行為を選択するの は第一義的には患者・家族という当事者の判断である。

しかし,保険制度(民間保険・社会保険)においては個別の当事者の選択 に委ねられない事情がある。個別の医療行為を保険の給付対象にするかどう かということを,公平性の観点を踏まえながら,保険者が決めなければなら ないからである。

医療保険商品(社会保険であれば保険制度)の設計においては,どのよう な医療行為を保険給付の対象とするかを,あらかじめ(医療行為が行われる 前に)客観的に決められるようにしておく必要がある。給付対象に恣意性が あると,契約者間の公平性が保てず,顧客の納得が得られないからである。

客観的な範囲の限定というところで,当事者の判断を超えた,保険会社(あ るいは社会制度)としての医療行為に対する必要性の判断が行われることに なる。

⽛客観的に決められるようにしておく⽜ということは,必ずしも対象とな

(20)

る医療行為を限定列挙することを意味しない。例えば先進医療特約の給付対 象は⽛先進医療として認定された医療行為⽜であり,国の先進医療認定・保 険収載・認定取消といった判断によりその範囲は増減する。この場合は給付 範囲を国の判断に依拠しているということになる。それでも⽛国の判断に依 拠する⽜という判断を下しているのは保険会社であり,保険会社としての判 断が問われるのは変わりない。

保険固有の問題として,必要性のない治療行為を給付対象としてしまうと,

給付があることで不必要な治療が促進される,いわゆる増進的治療が生じる ということがある。保険会社側から見れば収支の悪化を招くか,もしあらか じめそれを見込むとすると保険料の高騰を招くこととなる13)。そのようなこ とから,多くの人に不要な医療行為を給付対象とすることはマーケティング 的な意味でも行うべきではなく,保険会社の判断が重要な意味を持つ。

⑶ 保険加入者側への情報の偏在

最後に,一般に言われる情報の非対称性とは逆に,特に医療関係のエマー ジング・リスクにおいては顧客の側に情報が偏在することが多いことから来 る問題について考察する。

エマージング・リスク,特に医療関係のそれにおいては個別性が強く,リ スクに対面している顧客(患者)側のほうが,身体情報等多くの情報を抱え ている場合が多い。これは民間保険では,いわゆる逆選択の要因となる。

逆選択の防止に関しては,保険会社側が加入時および給付時の査定を適切 に行うことが重要であるが,保険会社側からの情報の取得に関しては,差別 の禁止や機微情報の保護といった社会的コンセンサスとの関係も生じやすい ところである。それらも踏まえた上での,適切な対応が必要とされるところ 13) 一般にがんでも軽度の甲状腺がんについては急激に悪化しない限り危険性が 少ないことから,何もせず経過観察というのが多くの場合の標準治療となる。

しかし韓国では甲状腺がんをがん保険の給付に入れたため,甲状腺がんに対し 手術をする人が増え,その後給付対象から外したという例がある。中川他

(2010)参照。

(21)

と考える。

⚕.まとめ

以上,がんの粒子線治療を例に取り,人に関するエマージング・リスクと それへの保険会社の取り組みについて考察してきた。事例としたがんの粒子 線治療はその発生から長い年月を経ており,すでにエマージング・リスクの 域を脱しつつあると思われるが,保険会社の対応の例として適切と考え取り 上げさせていただいた。他のエマージング・リスクについても,経過・段 階・程度の差はあれ,ここで行った考察が参考となる例は多いと思われる。

エマージング・リスクのいくつかは,例えば介護・認知症の問題のように,

社会的課題である。そのようなリスクに対し,リスクが確実に測定できない 時点においてもある程度対応することができる民間保険は,社会課題の解決 の手段としても有効なものとなり得る場合が多いと言えよう。

その意味では,マーケティング的な見地からだけでなく,安心を多くの方 にお届けするという保険会社が持つ使命という面からも,保険会社は新しい エマージング・リスクについての探索と,それへの保障の保険商品化に向け て努力を続けていくことが望ましいと考えられる。本稿での考察が,その一 助となれば幸いである。

(筆者は株式会社第一生命経済研究所勤務)

参考文献

医用原子力技術研究振興財団(2018)公益財団法人 医用原子力技術研究振興財 団⽛日本の粒子線治療施設の紹介(更新:2018年⚓月)⽜

http://antm.or.jp/05_treatment/04.html

がん情報サービス(2017)国立がん研究センターがん情報サービス⽛一般の方向 けサイト⽜ https://ganjoho.jp/public/index.html

厚生労働省(2017)⽝保険外併用療養制度について⽞厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/20170925.

(22)

pdf

国土交通省(2015)⽝国土交通白書〈2015〉平成26年度年次報告 将来世代にわた る豊かな暮らしを実現するための国土・地域づくり 対流促進型国土の形成⽞

日経印刷。

小坂雅人(2014)⽛公的医療保障制度の存在下における民間医療保険の役割⽜⽝保 険学雑誌⽞第625号,pp. 33-50。

清水文博(2003)⽛第三分野における生保の商品開発⽜⽝生命保険経営⽞第71巻第

⚕号,pp. 25-44。

心光勝典(2013)⽛混合診療解禁の是非と生保への影響⽜⽝生命保険経営⽞第81巻 第⚔号,pp. 3-28。

新日本保険新聞社(1993)⽝主力保険のすべて 平成⚕年度版⽞新日本保険新聞社。

新日本保険新聞社(2001)⽝第⚓分野商品のすべて 平成13年度版⽞新日本保険新 聞社。

先進医療会議(2013)⽛平成24年⚖月30日時点における第⚒項先進医療技術(先進 医療 A)に係る費用 平成24年度実績報告(平成23年⚗月⚑日~平成24年⚖月30 日)⽜先進医療会議平成25年⚑月16日資料先 3 2(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002svrl-att/2r9852000002svwy.pdf 先進医療会議(2014)⽛平成25年⚖月30日時点における第⚒項先進医療技術(先進

医療A)に係る費用 平成25年度実績報告(平成24年⚗月⚑日~平成25年⚖月 30日)⽜先進医療会議平成26年⚑月16日資料先 2 1(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/00000 34938.pdf

先進医療会議(2015)⽛平成26年⚖月30日時点における先進医療Aに係る費用 平 成26年度実績報告(平成25年⚗月⚑日~平成26年⚖月30日)⽜先進医療会議平成 27年⚑月15日資料先 4 1(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/00000 71115.pdf

先進医療会議(2016)⽛平成27年⚖月30日時点における先進医療 A に係る費用 平 成27年度実績報告(平成26年⚗月⚑日~平成27年⚖月30日)⽜先進医療会議平成 28年⚑月14日資料先 4 1(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/00001 09276.pdf

先進医療会議(2016 a)⽛粒子線治療の取扱い⽜先進医療会議平成28年⚑月14日資 料先 5 4

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/00001 09281.pdf

先進医療会議(2017)⽛平成28年⚖月30日時点における先進医療Aに係る費用 平

(23)

成28年度実績報告(平成27年⚗月⚑日~平成28年⚖月30日)⽜先進医療会議平成 29年⚑月12日資料先 2 1(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/00001 48166.pdf

先進医療会議(2018)⽛平成29年⚖月30日時点における先進医療 A に係る費用 平 成29年度実績報告(平成28年⚗月⚑日~平成29年⚖月30日)⽜先進医療会議平成 30年⚑月11日資料先 5 1(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/00001 90182.pdf

先進医療会議(2018 a)⽛粒子線治療の取扱いについて⽜先進医療会議平成30年⚑

月11日資料先 6 3

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/00001 90192.pdf

先進医療専門家会議(2009)⽛平成20年⚖月30日時点における第⚒項先進医療技術 に係る費用 平成20年度実績報告(平成19年⚗月⚑日~平成20年⚖月30日)⽜先 進医療専門家会議平成21年⚒月⚓日資料先 5(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/02/dl/s0203-8i_0001.pdf

先進医療専門家会議(2010)⽛平成21年⚖月30日時点で実施されている第⚒項先進 医療技術に係る費用 平成21年度実績報告(平成20年⚗月⚑日~平成21年⚖月 30日)⽜先進医療専門家会議平成22年⚑月14日資料先 4(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0114-4g.pdf

先進医療専門家会議(2011)⽛平成22年⚖月30日時点における第⚒項先進医療技術 に係る費用 平成22年度実績報告(平成21年⚗月⚑日~平成22年⚖月30日)⽜先 進医療専門家会議平成23年⚖月10日資料先 4(参考資料⚑)

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001o8jw-att/2r9852000001o8ph.pdf 先進医療専門家会議(2012)⽛平成23年⚖月30日時点における第⚒項先進医療技術

に係る費用 平成23年度実績報告(平成22年⚗月⚑日~平成23年⚖月30日)⽜先 進医療専門家会議平成24年⚑月19日資料先 2(参考資料⚑)

http : //www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000020gmf-att/2r98520000020gr2.pdf 中川他(2010)中川恵一他⽛韓国におけるがん対策(がん検診・がん登録等)の

現状調査報告⽜厚生労働省 がん対策推進協議会平成22年⚓月11日資料5 2 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0311-8p.pdf

宮内康行(2001)⽛TOPICS 陽子線がん治療施設⽜⽝日本機械学会誌⽞Vol. 104 No. 992,p. 474。

吉澤卓哉(2018)⽛近時のエマージング・リスクに保険会社はどう向き合うべき か⽜⽝保険学雑誌⽞第642号,pp. 111-136。

Swiss Re (2016) Swiss Re Sonar: New emerging risk insights

(24)

http://media.swissre.com/documents/SwissRe_SONAR_2016.pdf

*インターネットサイトについては2018年⚗月⚒日現在で確認済。

参照

関連したドキュメント

がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断さ

 少子高齢化,地球温暖化,医療技術の進歩,AI

第14条 株主総会は、法令に別段の 定めがある場合を除き、取 締役会の決議によって、取 締役社長が招集し、議長と

このように、このWの姿を捉えることを通して、「子どもが生き、自ら願いを形成し実現しよう

しかし私の理解と違うのは、寿岳章子が京都の「よろこび」を残さず読者に見せてくれる

したがって,一般的に請求項に係る発明の進歩性を 論じる際には,

アスピリン バイアスピリン 7 日(5 日でも可) 個別検討 なし 術後早期より クロピドグレル プラビックス 7 日(5 日でも可) 7 日(5 日でも可) なし

在宅医療の充実②(24年診療報酬改定)