関空線直結系省力化軌道の省力化効果の検証
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(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅵ‑412. (3)ロングレールふく進量. 設置箇所での軌道パッド等のずれが見られるが、省力. いずれの構造でも、内外軌レール共に異常なふく進 は見られない。例として、防振スラブ区間を除く各種. 化軌道区間での締結装置類の緩み等の発生は有道床区 間とほぼ差異がない。. 省力化軌道における曲線外軌側のロングレールふく進 量の推移を図-3 に示す。. 4. 変状の発生状況. (4)軌道整備・補修実績. (1)B 型・低廉型弾性まくらぎ直結軌道. 弾直区間ではこれまでに軌道整備を実施しておらず、. まくらぎ本体や路盤コンクリートには顕著な変状は. スラブ区間でも 2001 年度、2003 年度に実施した調整. 見られない。一部のまくらぎで底面の弾性被覆材が目. 板等による軌面整正を除いて軌道整備実績はない。. 地切れし、まくらぎの浮き上がりが見られた(図-4(a)) 。. 2001 年度の軌面整正は、高架橋の橋脚の不同沈下によ. 列車通過時には列車荷重によって本来の位置までまく. る路盤面の落ち込みに対する整備である。一方、省力. らぎが落ち込むため、ばたつきが生じている。この浮. 化軌道区間前後の有道床区間(延長 1742m)では HTT. き上がりに対してレール底部~タイプレート間の調整. または MTT を年 2.5 回程度実施している状況である。. 板や軌道パッド等で軌面高さを調整しているが、調整. ここで 1 年間の軌道整備投入費用を 1m あたりに換. 量に限界があることから、弾性材下の間隙への樹脂注. 算したものを年軌道整備投入費用 C(円/m・年)とし、. 入等による整正方法の検討が必要である。. 2003 年度から 10 年間の有道床区間への軌道整備費用. (2)普通・枠型・防振スラブ軌道. の平均から算出した C を 1.00 とする。このとき、スラ. いずれの軌道スラブでも、有害なひび割れ等の変状. ブ軌道区間における C は 2013 年度時点で 1.37(20 年. は見られない。突起周りのてん充層は、普通・防振ス. 間で 2 度の軌面整正を実施)と算出される。ただし、. ラブ軌道で採用されている CA モルタルでは圧縮荷重. この値は上述の路盤構造物の変状による 2001 年度の. によるひび割れが 1132 箇所中 1119 箇所で見られる一. 整備費用を含んでおり、この費用を除けば C はほぼ 0. 方で、枠型スラブ軌道で採用されている合成樹脂では. となる。また、2001 年度の整備費用を含んだケースで. 見られない。普通・防振スラブ軌道区間で見られた半. も、有道床区間で定期的な軌道整備を継続することを. 円突起部のクラックや鉄筋の露出も枠型スラブ軌道区. 考慮すれば、2022 年度以降ランニングコストが有道床. 間では生じていない(図-4(b))。また、防振スラブ軌道. 区間を下回ることが予測される。. 区間では軌道スラブ下てん充層で CA モルタル側面の. 軽微な要補修箇所としては、リブ付き軌道パッド未 30.0. B型弾性まくらぎ直結軌道(右カーブR500) 低廉型弾性まくらぎ直結軌道(右カーブR500) 枠型スラブ軌道(左カーブR1250) 普通スラブ軌道(左カーブR1800). 25.0. LRふく進量(mm). 20.0 15.0 10.0. 損傷が見られた。列車通過時に防振マットの弾性変形 による軌道スラブの動的変位が大きいため、側面に張 り出した CA モルタルが破壊されたものと考えられる。 なお、防振マットの劣化損傷は見られない(図-4(c))。. 5.0 0.0 -5.0 -10.0. 8月. 5. 考察. 20 13 年. 8月. 2月 20 13 年. 20 12 年. 2月. 8月. 20 12 年. 20 11 年. 2月 20 11 年. 2月. 8月 20 10 年. 20 10 年. 8月 20 09 年. 20 09 年. 2月. -15.0. 本稿で得られた知見を以下に述べる。. 図-3 各省力化軌道のロングレールふく進推移. ・いずれの省力化軌道においても、軌道狂いの進行や 列車動揺の発生はあまり見られず、また早急に補修を 必要とするような著大な変状も現れていない。. 合成樹脂 合成樹脂による補修. ・要補修箇所も少なく、保守の手間は省かれている。 圧縮荷重によるひび割れ. ひび割れ. ・スラブ区間では投入頻度という点では有道床区間よ りも優位であり、また今後もスラブ区間の定期的な軌 道整備は不要であると考えられる。そのため、ランニ. 鉄筋露出. (a)弾性材縁切れ. 散乱したCAモルタル. (b)突起の変状 (c)防振スラブてん充層. 図-4 変状の発生状況. ングコスト面においても優位であると言える。 ・総じて各種省力化軌道は省力化効果が認められるが、 変状に応じた補修により長期的な維持が求められる。. ‑824‑.
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