• 検索結果がありません。

既設有道床軌道の弾性まくらぎ直結化工法の提案

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "既設有道床軌道の弾性まくらぎ直結化工法の提案 "

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

既設有道床軌道の弾性まくらぎ直結化工法の提案

鉄道軌材工業(株) 正 ○堀池高広 1. はじめに

トンネル区間(インバート有り)等における既設有道床軌道の省力化および防振対策として,既設線の有道 床軌道を弾性まくらぎ直結軌道に移行する工法が考えられている。この工法は,まくらぎに防振箱等を取り 付け弾性化したまくらぎを敷設し,軌道整正を行った後に,超速硬性セメント等を道床バラスト内にてん充 することで,道床バラストを固化し弾性まくらぎ直結軌道に移行する工法が採用されている。しかし,この 工法は高価であることから,施工箇所が限定されていた。そこで,安価で施工が容易な既設有道床軌道の弾 性まくらぎ直結軌道化工法を新たに提案することとした。

2. 新工法の概要

有道床軌道の道床バラスト部にセメント等のてん充材をてん充し,直結軌道化を図ることは可能であるが,

軌道ばね定数が大きくなり軌道各部の応力や振動が大きくなる傾向にある。そこで,PCまくらぎの底面に 弾性材を取り付け低ばね化を図った有道床弾性まくらぎを用いて弾性まくらぎ直結軌道化が可能か検討を行 った。

通常の有道床弾性まくらぎ軌道の道床バラスト部にセメント等のてん充材をてん充し、固化することで,

直結軌道化は可能であるが,軌道ばね定数が大きくなる。本来,有道床弾性まくらぎの底面と道床バラスト との接触面積は図1(a)に示すように1~2割程度の点接触状態であり,多くの空間が存在し,弾性化が図ら れている。有道床軌道を直結軌道に移行するには,この道床バラスト部にてん充材をてん充することになる が,このてん充材がまくらぎの底面と道床バラスト間の隙間に浸入し,図1(b)に示すような接触面積 10 割 の面接触状態となり,

軌道ばね定数が大きく なり,弾性化を妨げる 結果となる。

そこで,新たに提案 を行う工法では,図2 に示す弾直軌道移行用 有道床弾性まくらぎを 用いて弾性まくらぎ直 結化を行う工法を提案 する。この弾直軌道移 行用有道床弾性まくら ぎは,通常の有道床弾 性まくらぎの底面に軟

質の弾性材を取り付けたまくらぎである。この軟質弾性材を図3に示すように取り付けることで,まくらぎ 底面と道床バラスト間の隙間をこの軟質弾性材が塞ぎ,てん充材の浸入を妨げることで,本来の有道床弾性 まくらぎの底面と道床バラスト間の点接触状態を維持され,てん充材のてん充後でも有道床弾性まくらぎの 弾性が維持される。その結果,弾直軌道移行用有道床弾性まくらぎ軌道をてん充材で固化することで,弾性 まくらぎ直結軌道化が可能となる。

キーワード:プレパクト工法,弾直軌道移行用有道床弾性まくらぎ,省力化軌道,静的載荷試験

〒105-0011 東京都港区芝公園2-2-11 TEL(03)3434-5676 FAX(03)3434-4550

弾性材

軟質弾性材 PCまくらぎ

図2 弾直軌道移行用有道床弾性まくらぎ(特許出願中)

てん充材のてん充

(a) 点接触状態 (b) 面接触状態 図1 まくらぎ底面の接触状態変化(その1)

土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

‑497‑

Ⅳ‑249

(2)

3. 確認試験

本施工法の妥当性を 確認するために,静的 載荷試験を実施した。

静的載荷試験は,アム スラー型荷重試験機を 用いて実施した。試験 供試体は,鋼製のバラ スト投入箱(600×400

×300mm),道床バラスト(深さ H=200mm),試験用鉄まくらぎ(支圧面積:200×200mm),弾性材(ばね定数:

標準試験片(100×100×20mm)9MN/m)および軟質弾性材(以降,シール材と略称)の組合せで構成した。本 試験における最大載荷荷重は 10kN とし、1kN ずつ載荷・除荷を行い、その時の試験用鉄まくらぎの上下変位 を測定した。

4. 試験結果

静的載荷試験の結果を,まくらぎ上下変位と載荷荷 重の関係として図4に示し,供試体のばね定数として 整理を行った結果を表1に示す。

これらから,道床バラスト+まくらぎの供試体(有 道床軌道を想定)では,ばね定数が 25.7MN/m であった が,道床バラスト+まくらぎ+弾性材の供試体(有道 床弾性まくらぎ軌道を想定)では,2.4MN/m と約 1/10 となり,弾性化されていることが確認された。また,

この道床バラスト+まくらぎ+弾性材の底面にシール材 を取り付けた供試体の場合(弾直軌道移行用有道床弾 性まくらぎ軌道を想定)の,ばね定数も 2.4MN/m であ ることから,シール材を取り付けてもばね定数には影響を 与えないことを確認できた。上

記,弾直軌道移行用有道床弾性 まくらぎ軌道を想定した供試体

(道床バラスト+まくらぎ+弾 性材+シール材)の道床バラスト内 にてん充材をてん充し直結化を 行 っ た 場 合 の ば ね 定 数 は , 2.9MN/m と2割程度高くなった。

これは,直結化を行うためにて

ん充したてん充材が,弾性材の横方向への変形を拘束したことが原因と考えられる。また,弾直軌道移行用 有道床弾性まくらぎ軌道を想定した供試体(道床バラスト+まくらぎ+弾性材+シール材)から,シール材を取 り外し直結化を行った場合のばね定数は,51.4MN/m となり,有道床軌道を想定した供試体の約2倍となった。

5. 結 論

以上の結果から,今回提案した弾直軌道移行用有道床弾性まくらぎを用いることで,弾性まくらぎ直結軌 道化が可能であることが確認された。

表1 各条件におけるばね定数

供試体の条件 ばね定数(MN/m)

道床バラスト+まくらぎ 25.7

道床バラスト+まくらぎ+弾性材 2.4

道床バラスト+まくらぎ+弾性材+シール材 2.4 道床バラスト+まくらぎ+弾性材+シール材+プレパクト 2.9 道床バラスト+まくらぎ+弾性材+プレパクト 51.4 図4 載荷荷重とまくらぎ上下変位の関係

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0

まくらぎ上下変位(mm)

載荷荷重(kN)

まくらぎ まくらぎ+弾性材 まくらぎ+弾性材+シール材 まくらぎ+弾性材+シール材+プレパクト まくらぎ+弾性材+プレパクト

てん充材のてん充

(a) 点接触状態 (b) 点接触状態 図3 まくらぎ底面の接触状態変化(その2)

軟質弾性材 軟質弾性材

土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

‑498‑

Ⅳ‑249

参照

関連したドキュメント

(iii)参照軌道を動作中に修正する従来手法では、参照軌道の次数が低く滑らかさ

[r]

[r]

.倫理的配慮 対象となった学生には研究の主旨と目的を口頭で 説明し ,秘密の保持に責任を持つこと

クラス運営における保育者の意識や振る舞い

被服の所得弾力性が高いのが目 を引く。 AIDS を除くモデルではこれらの弾力性はサービス品目を多く含む 5...

[r]

[r]