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浦安市地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)素案

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(1)

浦安市地域防災計画

風 水 害 等 編

大規模事故編

( 素案)

(2)
(3)
(4)
(5)

目 次

第1章 総則

第1節 計画の目的と概要 · · · 1

第2節 防災関係機関、市民、事業者等の役割 · · · 4

第3節 市の概況と災害危険性 · · · ·11

第2章 災害予防計画 第1節 災害に強い市民・組織の形成 · · · ·15

第2節 水害に強い都市づくり · · · ·18

第3節 災害に強い施設等の整備 · · · ·20

第4節 消防体制の強化 · · · ·23

第5節 応急対策体制の整備 · · · ·26

第6節 調査・研究 · · · ·32

第3章災害応急対策計画 第1節 災害応急活動体制 · · · ·33

第2節 情報の収集伝達 · · · ·37

第3節 広報・被災者相談 · · · ·41

第4節 応援派遣対策 · · · ·44

第5節 消防・水防活動 · · · ·47

第6節 応急医療救護対策 · · · ·50

第7節 警備・交通規制 · · · ·53

第8節 避難対策 · · · ·56

第9節 飲料水・食料・物資等の供給 · · · ·62

第10節 防疫・清掃・環境対策 · · · ·65

第11節 遺体処置・火葬 · · · ·68

第12節 緊急輸送 · · · ·70

第13節 ライフライン対策 · · · ·72

第14節 建物対策 · · · ·75

第15節 公共施設対策 · · · ·77

第16節 応急教育等対策 · · · ·79

第17節 ボランティア活動 · · · ·81

第18節 災害時要援護者への支援 · · · ·83

第19節 帰宅困難者対策 · · · ·85

第4章 災害復旧計画 第1節 市民生活安定への支援 · · · ·87

第2節 生活関連施設の復旧 · · · ·90

(6)
(7)
(8)
(9)

第1節 計画の目的と概要

1.

計画の目的

浦安市地域防災計画( 風水害等編) は、災害対策基本法第42条の規定に基づき、防災 会議が作成する計画であり、浦安市で発生する風水害等に対し、市、防災関係機関、 市民及び事業所がその全力をあげて、市民の生命、身体及び財産を災害から守るため に実施すべき対策と今後の方向性を示したものである。

2.

計画の位置づけ

浦安市地域防災計画( 風水害等編) は、災害対策基本法のもと、国の防災基本計画 1

( 中 央防災会議

2

) 及び千葉県地域防災計画との整合性を有する計画である。 また、水防法に基づき定められた千葉県水防計画

3

、浦安市水防計画との整合性を有 する計画である。

1

防災基本計画

災害対策基本法に基づき、中央防災会議が作成する国の防災に関する基本的な計画

2

中央防災会議

内閣総理大臣を会長とし、防災担当大臣や防災担当大臣以外の全閣僚、指定公共機関の長、学識経験 者からなる会議で、防災基本計画等の作成及びその実施の推進、非常災害の際の緊急措置に関する計画 の作成及びその実施の推進、防災に関する重要事項の審議、防災に関する重要事項に関する内閣総理大 臣及び防災担当大臣への意見の具申等を行う。

3

水防計画

水防法に基づき、水防上必要な監視、警戒等、水門等の操作、水防団・消防機関・水防協力団体の活 動、器具・設備の整備等を定めた計画

防災基本計画

千葉県地域防災計画 防災業務計画

浦安市地域防災計画

災害対策基本法

中央防災会議

千葉県防災会議

浦安市防災会議

防災関係機関

水防法

千葉県水防計画

(10)

3.

計画の基本的な考え方

浦安市地域防災計画( 風水害等編) では、地域防災計画の考え方として、次の 3 本の 柱を掲げ、行政などの防災関係機関、市民、事業者が一体となって災害対策を行うこ とを基本的な方針としている。

○ 自助・共助・公助による被害の軽減

市民、自主防災組織、事業者、市などが、それぞれの役割を果たし、防災対策 や災害時の対応を進めることで、被害を最小限に抑える。

○ 広域的な応援・支援体制の構築

国や県、自衛隊、全国の自治体、協力団体などの応援・支援体制を構築する。

○ 自立した生活への取り組み

災害発生後、早期に自立した生活への回復を図るため、生活基盤の復旧、生活 再建支援、住宅の支援などを行う。

4.

計画の構成・対象

浦安市地域防災計画は、計画書の機能と使用者等によって、次のようにレベル化し ている。このうち、本書である浦安市地域防災計画( 風水害等編) は、浦安市の行う風 水害等対策の全体像、役割、対策の方針、内容等をまとめたものである。

防災対策における連携 自 助

市民、事業者など、自らを災 害から守ること

共 助

自治会、自主防災組織など地域 社会が互いを災害から守ること

公 助

(11)

5.

計画の修正

浦安市地域防災計画( 風水害等編) は、災害対策基本法第 42 条の規定に基づき、浦 安市防災会議において毎年検討を加え、必要があると認める場合は修正を加える。

浦安市職員

浦安市地域防災計画

( 震災編・風水害等編・大規模事故編・資料編)

浦安市地域防災対策マニュアル

(12)

第2節 防災関係機関、市民、事業者等の役割

浦安市における災害対策は、浦安市を中心として、千葉県、自衛隊、指定地方行政 機関、指定公共機関、その他関係機関・団体、市民・事業者が役割を分担してあたる こととなっている。それぞれの機関及び役割は、次のとおりである。

1.

防災関係機関

浦安市、千葉県をはじめ指定機関( 内閣府告示による) は、千葉県地域防災計画によ って災害に対し次の役割を担うこととなっている。

■浦安市

1. 防災会議及び災害対策本部に関すること

2. 防災に関する施設及び組織の整備並びに訓練に関すること

3. 災害時における災害に関する被害の調査、報告と情報の収集に関すること 4. 災害の防除と拡大防止に関すること

5. 救助、防疫等り災者の保護及び保健衛生に関すること

6. 災害応急対策用資材及び災害復旧資材の確保と物価の安定に関すること 7. 被災産業に対する融資等の対策に関すること

8. 被災市営施設の応急対策に関すること 9. 災害時における文教対策に関すること 10. 災害対策要員の動員、雇上げに関すること 11. 災害時における交通、輸送の確保に関すること 12. 被災施設の復旧に関すること

13. 被災者の生活再建支援に関すること

14. 管内の関係団体が実施する災害応急対策の調整に関すること

■千葉県

1. 千葉県防災会議及び県災害対策本部に関すること

2. 防災に関する施設及び組織の整備並びに訓練に関すること

3. 災害時における災害に関する被害の調査報告と情報の収集及び広報に関すること 4. 災害の防除と拡大の防止に関すること

5. 災害時における防疫その他保健衛生に関すること

6. 災害応急対策用資材及び災害復旧資材の確保と物価の安定に関すること 7. 被災産業に対する融資等の対策に関すること

8. 被災県営施設の応急対策に関すること 9. 災害時における文教対策に関すること 10. 災害時における社会秩序の維持に関すること 11. 災害対策要員の動員、雇上げに関すること 12. 災害時における交通、輸送の確保に関すること 13. 被災施設の復旧に関すること

14. 市町村が処理する事務及び事業の指導、指示及びあっせん等に関すること

15. 災害対策に関する自衛隊への派遣要請、国への応援要請及び隣接都県市間の相互応援協力に関すること 16. 災害救助法に基づく被災者の救助、保護に関すること

17. 被災者の生活再建支援に関すること

(13)

■指定地方行政機関

関東管区警察局 1. 管区内各県警察の災害警備活動の指導及び調整に関すること 2. 管区内各県警察の相互援助の調整に関すること

3. 他管区警察局及び警視庁並びに管区内防災関係機関との連携に関すること 4. 警察通信の確保及び警察通信統制に関すること

関東財務局千葉 財務事務所

1. 立会関係

主務省が行う災害復旧事業費の査定の立会に関すること 2. 融資関係

( 1) 災害つなぎ資金の貸付( 短期) に関すること ( 2) 災害復旧事業費の融資( 長期) に関すること 3. 国有財産関係

( 1) 地方公共団体が防災上必要な通信施設等の応急措置の用に供する場合における普通 財産の無償貸付に関すること

( 2) 地方公共団体が災害による著しい被害を受けた小・中学校等の施設の用に供する場 合における普通財産の無償貸付に関すること

( 3) 地方公共団体が水防、消防及びその他の防災に関する施設の用に供する場合におけ る普通財産の減額譲渡又は貸付に関すること

( 4) 災害の防除又は復旧を行おうとする事業者に対する普通財産の売払又は貸付に関す ること

( 5) 県が急傾斜地崩壊防止施設の用に供する場合における普通財産の無償貸付又は譲与 に関すること

( 6) 県又は市町村が防災のための集団移転促進事業の用に供する場合における普通財産 の譲与等に関すること

4. 民間金融機関等に対する指示、要請関係 ( 1) 災害関係の融資に関すること

( 2) 預貯金の払い戻し及び中途解約に関すること ( 3) 手形交換、休日営業等に関すること

( 4) 保険金の支払及び保険料の払込猶予に関すること ( 5) 営業停止等における対応に関すること

関東農政局 1. 災害予防

( 1) ダム、堤防、ひ門等の防災上重要な施設の点検整備等の実施又は指導に関すること ( 2) 農地、農業用施設等を防護するため、防災ダム、ため池、湖岸、堤防、土砂崩壊防

止、農業用河川工作物、たん水防除、農地侵食防止等の施設の整備に関すること 2. 応急対策

( 1) 農業に関する被害状況の取りまとめ及び報告に関すること ( 2) 災害時における種もみ、その他営農資材の確保に関すること ( 3) 災害時における生鮮食料品等の供給に関すること

( 4) 災害時における農作物、蚕、家畜等に係る管理指導及び病害虫の防除に関すること ( 5) 土地改良機械及び技術者などを把握し、緊急貸出及び動員に関すること

3. 復旧対策

( 1) 災害発生後はできる限り速やかに査定を実施し、農地の保全に係る海岸施設及び農 地、農業用施設等について特に必要がある場合の緊急査定の実施に関すること ( 2) 災害による被災農林漁業等に対する資金の融通に関すること

4. その他

農業関係被害状況の情報収集及び報告に関すること

災害時における応急給食用の米穀及び乾パンの売却に関すること(千葉農政事務所) 関東経済産業局 1. 生活必需品、復旧資材など防災関係物資の円滑な供給の確保に関すること

2. 商工鉱業の事業者の業務の正常な運営の確保に関すること 3. 被災中小企業の振興に関すること

関東東北産業保 安監督部

1. 火薬類、高圧ガス、液化石油ガス、電気及びガス等の危険物等の保安に関すること

関東運輸局 1. 災害時における自動車輸送業者に対する運送の協力要請に関すること 2. 災害時における被災者、災害必要物資などの輸送調整に関すること 3. 災害による不通区間における迂回輸送等の指導に関すること 4. 災害時における応急海上輸送に関すること

(14)

東京航空局 成田空港事務所 東京空港事務所

1. 災害時における航空機による輸送に関し、安全を確保するための必要な措置に関する こと

2. 遭難航空機の捜索及び救助に関すること

3. 指定地域上空の飛行規制とその周知に関すること 関東地方整備局 1. 災害予防

( 1) 防災上必要な教育及び訓練等に関すること ( 2) 通信施設等の整備に関すること

( 3) 公共施設等の整備に関すること

( 4) 災害危険区域等の関係機関への通知に関すること ( 5) 官庁施設の災害予防措置に関すること

( 6) 豪雪害の予防に関すること 2. 災害応急対策

( 1) 災害に関する情報の収集、災害対策の助言・協力及び予警報の伝達等に関すること ( 2) 水防活動、避難誘導活動等への支援に関すること

( 3) 建設機械の現況及び技術者の現況の把握に関すること ( 4) 災害時における復旧資材の確保に関すること

( 5) 災害発生が予測されるとき又は災害時における応急工事等に関すること ( 6) 災害時のための応急復旧資機材の備蓄に関すること

( 7) 海洋汚染の拡散防止及び防除に関すること 3. 災害復旧

災害発生後、できる限り速やかに現況調査を実施し、被災施設の重要度、被災状況を 勘案の上、二次災害の防止に努めるとともに、迅速かつ適切な復旧を図るものとする。 第三管区海上保

安本部

1. 海上災害の発生及び拡大の防止に関すること

2. 船舶交通の安全、危険を防止し又は混雑を緩和するための船舶交通制限に関すること 3. 海上における人命及び財産の保護並びに公共の秩序の維持に関すること

4. 海難救助及び天災事変その他救済を必要とする場合における救助に関すること 東京管区気象台 1. 気象、水象に伴う災害に対する気象資料の提供に関すること

2. 異常気象時における予報及び警報等の発表・通報に関すること 3. 災害発生時における気象観測資料の提供に関すること 関東総合通信局 1. 電波及び有線電気通信の監理に関すること

2. 防災及び災害対策用無線局の開設、整備についての指導に関すること 3. 災害時における非常通信の確保に関すること

4. 非常通信訓練の計画及びその実施についての指導に関すること 5. 非常通信協議会の育成及び指導に関すること

千葉労働局 1. 工場、事業所における労働災害の防止に関すること 2. 労働力の確保及び被災者の生活確保に関すること

■自衛隊

1. 災害派遣の準備

( 1) 防災関係資料の基礎調査に関すること ( 2) 自衛隊災害派遣計画の作成に関すること ( 3) 防災資材の整備及び点検に関すること

( 4) 千葉県地域防災計画及び自衛隊災害派遣計画にふん合した防災に関する各種訓練の実施に関すること 2. 災害派遣の実施

( 1) 人命又は財産の保護のため緊急に行う必要のある即時応急救援活動、民生支援及び復旧支援に関するこ と

( 2) 災害派遣時の救援活動のため防衛省の管理に属する物品の無償貸付及び譲与等に関すること

■指定公共機関

東日本電信電話株 式会社、株式会社 エヌ・ティ・ティ・ドコモ、エ ヌ・ティ・ティ・コミュニケーショ ンズ株式会社

1. 電気通信施設の整備に関すること

2. 災害時における緊急通話の取扱いに関すること

3. 被災電気通信施設の応急対策及び災害復旧に関すること

日本赤十字社 1. 災害時における救護班の編成並びに医療及び助産等の救護の実施に関すること 2. 災害救助の協力奉仕団の連絡調整に関すること

(15)

日本放送協会 1. 県民に対する防災知識の普及と警報の周知徹底に関すること 2. 県民に対する災害応急対策等の周知徹底に関すること 3. 社会事業団体等による義援金品の募集及び配分に関すること 4. 被災者の受信対策に関すること

東日本高速道路株 式会社

1. 有料道路の保全に関すること

2. 有料道路の応急復旧工事の施工に関すること 3. 災害時における緊急交通路の確保に関すること 首都高速道路株式

会社

1. 首都高速道路の保全に関すること 2. 首都高速道路の災害復旧に関すること

3. 災害時における緊急交通路の確保に関すること 東日本旅客鉄道株

式会社、日本貨物 鉄道株式会社

1. 鉄道施設の保全に関すること

2. 災害時における救助物資及び避難者の輸送の協力に関すること

日本通運株式会社 災害時における貨物( トラック) 自動車による救助物資及び避難者の輸送の協力に関する こと

東京電力株式会社 1. 災害時における電力供給に関すること 2. 被災施設の応急対策と災害復旧に関すること KDDI株式会社 1. 電気通信施設の整備に関すること

2. 災害時等における通信サービスの提供に関すること 3. 被災電気通信施設の応急対策及び災害復旧に関すること 郵 便 事 業 株 式 会

社、郵便局株式会 社

1. 災害時における郵政事業運営の確保に関すること

2. 災害時における郵政事業に係る災害特別事務取扱い及び援護対策に関すること 3. 被災地域地方公共団体に対する簡易生命保険資金による災害応急融資に関すること

■指定地方公共機関

株式会社日本航空 インターナショナ ル、全日本空輸株 式会社

1. 航空機の運航の安全確保に関すること 2. 旅客の安全確保に関すること

京葉瓦斯株式会社 ガス施設の防災対策及び災害時における供給対策に関すること 東京地下鉄株式会

1. 鉄道施設の保全に関すること

2. 災害時における救助物資及び避難者の輸送の協力に関すること 株式会社舞浜リゾ

ートライン

1. 鉄道施設の保全に関すること

2. 災害時における救助物資及び避難者の輸送の協力に関すること 社団法人千葉県医

師会

1. 医療及び助産活動に関すること

2. 医師会及び医療機関との連絡調整に関すること 社団法人千葉県歯

科医師会

1. 歯科医療活動に関すること

2. 歯科医師会及び医療機関との連絡調整に関すること 社団法人千葉県薬

剤師会

1. 調剤業務及び医薬品の管理に関すること

2. 医薬品等の需給状況の把握及び情報の提供に関すること 3. 地区薬剤師会との連絡調整に関すること

千葉テレビ放送株式 会社、株式会社ニッ ポン放送、株式会社 ベイエフエム

1. 県民に対する防災知識の普及と警報の周知徹底に関すること 2. 県民に対する災害応急対策等の周知徹底に関すること 3. 社会事業団体等による義援金品の募集及び分配に関すること

社団法人千葉県トラ ック協会、社団法人 千葉県バス協会

(16)

浦安市と災害時の協定を締結している機関・団体、公的な機関等は、自己の防災対 策だけでなく、浦安市と連携をとって協力して災害対策にあたる。それぞれの役割は 次のとおりである。

社団法人浦安市医師会 1. 災害時における医療活動に関すること

2. 医師会医療機関との連絡調整に関すること 社団法人浦安市歯科医師会 1. 災害時における歯科医療活動に関すること

2. 歯科医師会医療機関との連絡調整に関すること

社団法人浦安市薬剤師会 1. 医薬品の調達・供給に関すること

2. 薬剤師会との連絡調整に関すること 千葉県接骨師会市川浦安支部 1. 災害時における医療活動に関すること

2. 接骨師との連絡調整に関すること 社団法人千葉県エルピーガス協会

市川支部

1. 燃料等の供給に関すること

浦安建設業協力会 1. 災害時の建設、復旧活動の協力に関すること

浦安市米穀小売商組合 1. 災害時の食料供給活動の協力に関すること

株式会社ジェイコム千葉、エフエム浦安 株式会社

1. 災害時の広報に関すること

京葉西部地区タクシー運営委員会 1. 災害時の情報収集に関すること

エクセル航空株式会社 1. ヘリコプターの出動に関すること

浦安遊漁船協同組合 1. 緊急輸送における船舶の使用に関すること

市と覚書を締結しているホテル 1. 避難施設の整備と避難訓練の実施に関すること 2. 災害時における施設利用者の保護に関すること

3. 災害時における災害時要援護者の受け入れに関すること 千葉県石油商業協同組合浦安支部 1. 燃料等の供給に関すること

浦安市社会福祉協議会 1. 被災者に対する炊き出し、救援物資の配分及び避難所内の世話業務等

の協力に関すること

2. その他災害応急対策についての協力に関すること 3. ボランティアに関すること

浦安市消防団 1. 防災活動への協力に関すること

オリエンタルランド株式会社 1. 避難施設の整備と避難訓練の実施に関すること 2. 災害時における施設利用者の保護に関すること

東京ベイシティ交通株式会社 1. 災害時のバスによる避難者の輸送への協力に関すること

浦安市日赤奉仕団 1. 災害時における炊き出し、医療活動の協力に関すること

浦安交通安全協会 1. 災害時の交通安全確保、避難誘導の協力に関すること

千葉県タクシー協会京葉支部 1. 災害時における避難者及び救助物資その他の輸送の協力に関すること 浦安商工会議所

浦安商店街連合会 大規模商業施設

1. 市が行う被害状況調査及び応急対策の協力に関すること 2. 食料・物資等の供給に関すること

3. 復旧資材の確保、斡旋、輸送等についての協力に関すること 4. 災害時における物価安定についての協力に関すること 浦安市上下水道管工事協同組合 1. 災害時における上・下水道の復旧活動の協力に関すること 浦安市危険物安全協会

社団法人千葉県高圧ガス保安協会 その他販売業者

1. 災害時における高圧ガス、石油等の貯蔵及び輸送に関すること 2. 災害時における高圧ガス、石油等の供給に関すること 3. 被災施設の応急処理と復旧に関すること

自治会連合会 各自治会

1. 避難者の誘導及び救出救護の協力に関すること

2. 被災者に対する炊き出し、救援物資の配分及び避難所内の世話業務等 の協力に関すること

3. 被害状況調査、広報活動等災害対策業務全般についての協力に関する こと

4. 自主防災活動の実施に関すること

(17)

浦安市ボランティアサークル連絡 協議会

1. 被災者に対する炊き出し、救援物資の配分及び避難所内の世話業務等 の協力に関すること

2. その他災害応急対策についての協力に関すること

病院等経営者 1. 避難施設の整備と避難訓練の実施に関すること

2. 災害時における負傷者の医療と助産救助に関すること

社会福祉施設管理者 1. 避難施設の整備と避難訓練の実施に関すること

2. 災害時における高齢者・障がい者等の一時保護への協力に関すること 大学、その他民間教育機関等管理者 1. 避難施設の整備と避難訓練の実施に関すること

2. 災害時における施設利用者の保護に関すること

3. 災害時における地域住民の一時保護への協力に関すること 4. 市が行う応急教育活動への協力に関すること

(18)

災害発生時には、浦安市、防災関係機関だけでは災害対策を行うことは不可能であ る。災害が発生したときには、市民、自主防災組織及びボランティア団体は、自らの 地域は自らの手で守ることを基本として、行動することが重要である。

また、事業者においても、事業所内の対策のみならず、地域と連携して災害対策に あたることが必要である。

それぞれに求められる役割は、次のとおりである。

○市民の役割 ( 平常時)

x 食料、飲料水の備蓄、非常持ち出し品の準備 x ガス機器等の適切な取扱い等の出火防止対策 x 家族の避難場所の確認、防災訓練への参加 x 浸水危険区域、情報入手先の確認

( 災害発生時)

x 初期消火、救出、救護 x 災害時要援護者の支援 ○自主防災組織の役割

( 平常時)

x 防災訓練、防災知識の普及 x 地域の災害時要援護者の把握

x 消火用資機材、応急手当用医薬品、救助用資機材、防災資機材等の備蓄及び保守管理 x 地域内の避難場所・避難路、地域の危険箇所などの把握及び防災マップの作成 ( 災害発生時)

x 初期消火、救出、救護 x 災害時要援護者の支援 x 情報収集・伝達、避難誘導

x 炊き出しや救助物資の配布に対する協力 x 避難所の運営等の災害対策への協力 ○ボランティア団体

( 平常時)

x ボランティア研修、ボランティアリーダー養成講座等への参加 x ボランティア団体との連絡体制の整備

( 災害発生時)

x 行政機関等との協力による救援救護活動 ○事業者の役割

( 平常時)

x 施設の被害予防措置 x 食料、飲料水の備蓄

x 従業員の防災研修、防災訓練

x 集客施設における来客者の安全確保に努めること x 事業継続計画(BCP)の策定に努めること

( 災害発生時) x 初期消火、救出

x 救出、避難支援など地域社会への貢献 x 施設の早期復旧

(19)

第3節 市の概況と災害危険性

1.

自然条件

浦安市は、東京湾の奥部に位置し、東と南は東京湾に面し、西は旧江戸川を隔てて 東京都江戸川区、北は市川市と接している。市の広がりは、東西 6. 06km、南北 6. 23km で、面積は 16. 98km

2

である。

浦安市の土地は、旧江戸川の河口に発達した低地と、その約3倍に及ぶ公有水面埋 め立て事業によって造成された埋立地からなっており、おおむね平坦である。低地は、 全域が第四紀完新世( 1 万年前∼現在にいたる地質時代) に上流から運ばれた砂・シル ト・泥が堆積して形成された。今から 5 千∼6 千年前の縄文時代には、海面が現在よ りも高く、浦安市の土地は海面下にあった。

2.

社会条件

( 1) 人口

浦安市の人口は、昭和 40 年代には 2 万人未満であったが、地下鉄東西線の開通や 埋立事業後の宅地開発などにより急激に増加し、平成 20 年 3 月末現在、160, 031 人、 70, 573 世帯である。

また、5 万人以上の人口が市外へ通勤・通学しているが、その逆に市外から浦安市 に通勤・通学する人口もほぼ同数である。

■人口・世帯数

の推移

( 2) 建物

浦安市には、約 2 万棟の建物があり、そのうち木造建物が約 1 万 5 千棟、非木造建 物が約 5 千棟である。木造建物は、主に元町、中町に分布している。特に、古くから の市街地である元町は密集地となっている。

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000

1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005

世帯数

人口

(20)

( 3) 道路・橋梁

浦安市の主要な道路は、首都高速道路湾岸線、国道 357 号、主要地方道市川浦安線、 県道浦安停車場線、県道西浦安停車場線である。市道は総延長約 22km、橋梁は 38 箇 所である。

ほとんどの道路は幅員が広く災害時の有効性は高いが、元町地区などの建物密集地 には狭い道路がある。

( 4) ライフライン

浦安市のガスは京葉瓦斯株式会社、水道は千葉県水道局、電力は東京電力株式会社 によって供給されている。また、下水道普及率は、98. 8%( 平成 19 年 3 月末現在) とな っている。

( 5) 観光

観光においては、東京ディズニーランド、ディズニーシー等を核とした国際的な観 光リゾートが舞浜地区に形成されている。

3.

災害履歴

浦安市に影響を及ぼした主な風水害等は、次のとおりである。

発生年月日 被害の状況

大正6年高潮 1917. 9. 30 ( 大正 6 年)

大正 6 年 9 月 24 日、フィリピン群島洋上に発生した台風は同月 30 日の夜半に当時の観測史上でもまれな超低気圧となって関東を襲っ た。しかも、この日は年間を通して最も平均潮位の高い旧暦十五夜の 満月にあたっていたため、発生した高潮は一瞬のうちに浦安を襲い、 瞬く間に町内一帯は浸水。この時のようすを、アリが柱をはいあがる ように水があがってきたと語る人もいた。

この高潮により、浦安を含む東葛飾地区が被った被害は死者 44 人、 行方不明 1 人、負傷者 115 人、建物の被害は流出 305 棟、倒壊・破損 2155 棟を数えた。3kmにわたって決壊した浦安の堤防の修復には 3 カ 月近くを要した。

キティ台風 1849. 8. 31 ( 昭和 24 年)

昭和 24 年 8 月 27 日、マーカス島の東南に発生した熱帯性低気圧が 発達し「キティ台風」と名付けられた。同月 30 日に東海道一帯に接近 し、31 日夜に関東を直撃。浦安にも大きな被害をもたらした。

(21)

昭和 56 年台風 24 号

1981. 10. 22 ( 昭和 56 年)

昭和 56 年 10 月 22 日、夕方から台風 24 号の影響によって降りはじ めた雨は、翌 23 日の午前 2 時ごろまでに瞬間最大風速 25. 7mの強い風 をともなった集中豪雨となった。特に 22 日午後 10 時から 11 時までの 1時間は 64 ミリと、キティ台風の 3 倍にも及ぶ雨量を記録した。

市では水防対策本部を設置し、消防団とともに 300 人を超える職員 が懸命の処理にあたったものの、記録的な大雨はさらに猛威をふるい、 市の被害は旧市街を中心に床上浸水 262 戸、床下浸水 445 戸にも及ん だ。

浦安市ホームページによる。

4.

浸水想定

浦安市では、内水はん濫 4

による浸水を予測するために、集中豪雨を想定した浸水シ ミュレーションを実施し、平成 15 年度に「水害ハザードマップ」を作成した。

一方、江戸川の洪水による外水はん濫 5

は、国土交通省が作成した浸水想定区域図を もとに、平成 19 年度「江戸川洪水ハザードマップ」を作成した。これらの想定を浦安 市地域防災計画( 風水害等編) の前提条件とする。

●想定した雨量

内水はん濫 1 時間最大 81mm(平成 12 年 7 月東京中央気象台で観測された集中豪雨)

外水はん濫 3 日間総雨量 318mm( 昭和 22 年 9 月 カスリーン台風)

群馬県伊勢崎市八斗島上流での降雨及び市川市行徳での堤防決壊

4

内水はん濫

大きな河川の水位が上昇し、逆流しないように水門を閉めるなどしたために、そこに流れ込む水路や 下水道の水が行き場を失いはん濫すること。

5

外水はん濫

(22)

● 水害ハザードマップによる浸水想定区域

● 江戸川洪水ハザードマップによる浸水想定区域

0.2m未満

0.2m∼0.5m 未満

0.5m∼1.05m 未満

1.0m以上

地区 要避難者数(人)

猫実1∼5丁目 9,352

当代島1∼3丁目 8,764

北栄1∼4丁目 15,861

堀江1∼6丁目 14,061

富士見1∼5丁目 14,513

合計 62,551

(23)
(24)
(25)

第1節 災害に強い市民・組織の形成

項 目 担 当 関係機関

1. 防災知識の普及・啓発 市長公室、総務部、消防本部、 教育総務部

東日本電信電話株式会社、京葉瓦斯 株式会社、東京電力株式会社、千葉 県水道局、東日本旅客鉄道株式会社、 東京地下鉄株式会社、ジェイコム千 葉、エフエム浦安株式会社

2. 防災組織の結成 総務部、消防本部

3. 防災訓練の実施 総務部、消防本部 東日本電信電話株式会社、京葉瓦斯 株式会社、東京電力株式会社、千葉 県水道局、東日本旅客鉄道株式会社、 東京地下鉄株式会社

1.

防災知識の普及・啓発

災害発生時に、市民が自主的に地域及び家族の安全を守るためには、あらかじめ「災 害の特徴」、「災害発生時の行動」、「日常の準備」などを理解し、行動することが重要 である。そのため、浦安市及び防災関係機関では、広報うらやす、ホームページ、ケ ーブルテレビ、エフエム放送等の媒体を用いて、防災知識の普及・啓発を図る。

また、災害の危険区域、避難場所や防災拠点を示した防災マップ、水害ハザードマ ップ、防災啓発用パンフレットの作成や、防災セットの配布等を継続して行う。

さらに、災害時に的確な判断や行動ができるようにするため、市職員や学校教育に おいて防災教育を行う。

■主な事業

防災広報活動の推進 市民の防災意識の高揚を図るため、市のホームページへ防災情 報を掲載する。

また、防災の日などには「広報うらやす」に防災特集を掲載す るなど、継続的に防災知識の普及を図る。

水害ハザードマップ等 の周知

内水はん濫や江戸川のはん濫における浸水想定区域や避難場

所等を掲載した水害ハザードマップ等を活用し、浸水の危険性や

避難行動についての周知を図る。

防災セットの配布・消火 器の貸出

市民の自主的な活動による一次対策を推進するため、浦安市に 転入し新たに市民となった世帯に防災セットの配布や消火器の 貸出を行う。

(26)

市職員・施設における防 災教育

新たに採用された者には、新任研修の一環として防災教育を行 う。全職員に対しては、「職員初動マニュアル」の配布により理 解を高めるとともに、毎年 1 回、各課・各施設において地域防災 対策マニュアルを見直し、動員計画や対策について見直しを行 う。

学校における防災教育 幼稚園、小中学校の園児・児童・生徒を対象に、災害等に関す る知識や災害発生時の行動について防災教育及び防災訓練を行 うとともに、保護者にも周知を図る。

防災関係機関における 防災広報

東日本電信電話株式会社、京葉瓦斯株式会社、東京電力株式会 社、千葉県水道局、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会 社は、災害発生時の安全措置やライフライン機関の対応等につい て、パンフレット、チラシ、ホームページを活用して利用者に知 識の普及を図る。

2.

防災組織の結成

災害発生時には、被害を最小限にくい止めるために「自らの地域は自らが守る」こ とが必要である。そのため、浦安市では、自主防災組織の結成と自主防災組織への資 機材の貸与・補助金の交付を行ってきたが、引き続き自治会等を単位とした自主防災 組織の育成・指導を行う。

また、企業等との防災協定の締結や県内外の自治体と災害時の応援協定を締結し、 支援体制を充実させる。

■主な事業

自主防災組織の育成 昭和 55 年 5 月「浦安市自主防災組織防災器材等購入補助金交 付要綱」と平成 8 年 7 月「浦安市自主防災組織設立及び事業費補 助金交付要綱」及び「浦安市自主防災組織防災資器材の貸付けに 関する規則」を定めており、市内の自治会に対し自主防災組織の 結成を働きかけ、補助金の交付を行い、自主防災組織の育成・強 化を図っている。これらの事業を引き続き行い、自主防災組織の 指導及び育成に努める。特に、日常、地域活動に役割を果たして いる女性の経験、能力を活用することに留意する。

また、初期消火や救出救護、要援護者の避難支援など、災害を 想定した自主防災組織の訓練を実施する。

企業・施設の自衛防災組 織の結成

多数の人が出入りする施設の管理者は、消防法に基づき防火管 理者を定め、消防計画の作成、訓練の実施等を行う。特に、集客 施設においては来客者の安全確保に努める。

それ以外の各企業や施設においても自衛防災組織を結成し、防 災計画を作成し災害発生時の安全対策や地域への支援を行うよ うに指導する。

施設の防災体制の整備 ・防火管理体制の強化

(27)

・危険物施設及び高圧ガス施設等の防災組織

災害発生時に周辺への影響が大きいことから、事業所の自主 防災体制の強化及び相互間の応援体制を確立するよう、県等と 協力して指導、助言を行う。

3.

防災訓練の実施

災害時の行動の検証や防災関係機関相互の連携体制をとるために、多くの機関が参 加する総合防災訓練、市民が中心となる地域防災訓練を実施する。

また、市をはじめとする防災関係機関は、個別に非常参集や避難所運営等の訓練を 行う。

■主な事業

総合防災訓練 国、県、防災関係機関、地域の市民が参加する八都県市合同防 災訓練に参加する。

地域防災訓練 市が中心となって市内の防災関係機関、市民が参加して情報伝 達、避難、消火、救助、水防、医療救護、炊き出し等の能力向上 を図る訓練を実施する。

個別訓練 市役所その他各施設において、個別の対策事項の訓練を実施す る。

・非常参集訓練 ・災害対策本部設置訓練 ・情報収集伝達訓練 ・避難誘導訓練

・避難所開設訓練 ・給水訓練 等

(28)

第2節 水害に強い都市づくり

項 目 担 当 関係機関

1. 河川・海岸対策 都市整備部 千葉県葛南地域整備センター

2. 排水・治水対策 都市整備部、都市環境部

3. 風雪害対策 総務部、都市整備部 東日本電信電話株式会社、東京電力 株式会社

1.

河川・海岸対策

河川や海岸などの水辺空間は、都市空間のオープンスペースや自然環境としての親 水機能のほかに、洪水や高潮などから都市を守る防災機能も有している。

河川の治水対策としては、県の低地対策河川事業により、旧江戸川での緩傾斜護 岸・テラス護岸の整備や境川で護岸整備等が行われており、その他の河川についても、 防災機能の向上とあわせて良好な水辺環境となるよう、整備の具体化に向けて県と連 携を図る。また、海岸についても県の実施する高潮対策事業との連携を図る。

■主な事業

河川の整備の促進 県が実施している低地対策河川事業(高潮対策・地盤沈下対策) と連携を図り整備を進める。

・旧江戸川については、防潮堤の前面に地盤改良を行い耐震性 の向上を図り、緩傾斜護岸、テラス護岸として整備する。 ・境川については、護岸改修とあわせて境川水辺空間整備事業

をすすめる。

海岸の整備 県が実施している海岸高潮対策( 都市高潮) 事業により堤防の 嵩上げを行うとともに、背後地の緑道等の整備との連携を図り良 好な海岸空間を創出する。

2.

排水・治水対策

浦安市では、地盤沈下の進行により雨水の自然排水が困難となり、排水機場による 強制排水を余儀なくされている。また、近年の都市化や気候の変化によって、豪雨時 に流出量が排水能力を上回る「都市型水害」を引き起こす危険性も増大している。

このため、排水機場やポンプ場の設置や雨水導水管の布設など排水施設の整備を進 めてきたが、今後とも継続して整備を推進する必要がある。

(29)

■主な事業

雨水排水施設の整備 市全体を対象とした雨水排水施設の整備に向けた「排水基本計 画」に基づき、老朽管渠等の改修や雨水排水施設の整備を推進す る。

排水・治水能力の向上 降雨時の道路浸水等を防止するため、雨水管や排水機場の維 持・管理を行う。また、排水機場、水門、浄化ポンプ等の運転・ 操作を適正に行い、内水位の安定や排水の適正処理に努める。

3.

風雪害対策

竜巻等の突風災害からの被害を軽減するために、災害の特徴や住家等の備えや身の 守り方について周知を図る。

なお、電力の送電施設や通信施設は、各事業者によって風圧に耐えることができる ように、それぞれの技術指針に基づいて設計、施工がなされている。

(30)

第3節 災害に強い施設等の整備

項 目 担 当 関係機関

1. 防災拠点施設の整備 総務部、財務部 2. 通信施設等の整備 総務部

3. 備蓄施設等の整備 総務部

4. 避難施設の整備 総務部、健康福祉部

1.

防災拠点施設の整備

市役所庁舎周辺を行政・文化・福祉の中心核であるシビックセンター地区と位置づ けている。そこで、市庁舎の建設とともに防災機能を有した防災センター等の機能を 持たせた施設を整備し、災害発生時も市災害対策本部の拠点施設として、応急対策の 中心的役割を担うようにする。

また、各公共施設においても、風水害等発生時に利用者等の安全を確保し被害を軽 減するとともに、活動の拠点として活用できる設備を整備する。

■主な事業

防災センターの整備 市役所の建設にあわせて防災機能を有した防災センターの整 備に向けて基本構想を検討する。

災害対策要員のための 備蓄の推進

災害発生時にライフラインが途絶した場合に備え、市役所やそ の他の市有施設に防災備蓄倉庫を設置し、職員の活動を支えるた めの仮設トイレ、食料、飲料水等資機材等の備蓄を行う。

2.

通信施設等の整備

浦安市では、災害時の通信を確保するため防災行政無線( 固定系・移動系) 、地域防 災無線が設置されている。

また、県との通信を確保するために千葉県防災行政無線( 防災情報ターミナルちば) や千葉県防災情報システムが設置され運用されている。

今後も施設の更新や増設、あるいは新しい通信システムの導入などを行い、災害時 の情報の受送信の確保、気象注意報・警報等の伝達体制の整備を推進する。

(31)

■浦安市の無線施設

■主な事業

地域防災無線の更新 現在設置されている地域防災無線が平成 23 年 5 月 31 日までし

か使用ができないため、地域防災無線の更新又は他の通信手段を

含め検討する。

新しい通信手段の検討 新しい通信メディアの活用について検討する。

アマチュア無線の活用 アマチュア無線の各局を通じて通信途絶時の被害情報の収集 ができるようアマチュア無線団体と協議を行い、体制を構築す る。

3.

備蓄施設等の整備

災害発生時は、ライフライン停止や流通、交通の混乱により応急対策用の資機材や 物資・食料等の確保が困難となる。そのため、道路の混乱がおさまり被災地外からの 支援が受けられるまでの間について、自力で対応できるように計画的に備蓄

6

を推進す る。

■主な事業

備蓄倉庫の整備 現在、市の公共施設・公民館等に防災備蓄倉庫を設置し、避難 場所にコンテナ式の防災備蓄倉庫を設置している。今後、新たに 避難所となる新設の学校、公園に防災備蓄倉庫を設置する。 備蓄計画の検討 現在、食料、毛布等の生活必需品と発電機、仮設トイレ等の応

急対策用資機材を備蓄している。食料等の有効期限があるものに ついては、家庭内備蓄など自助・共助・公助の観点も考慮して、 適正な備蓄目標をもった備蓄計画を検討する。

また、感染等の予防に係る消毒に使用する薬剤及び器具等につ いて県と連携し、備蓄に努める。

備蓄品の更新 備蓄計画に基づき必要な資機材を整備する。また、被害の地域 的な分布も考慮して資機材の再配置も検討する。

6

備蓄品については、資料編「備蓄資機材一覧」を参照のこと。 ●浦安市防災行政無線( 固定系)

市役所( 防災課) に親局、消防本部に遠隔制御器が設置され、親局から市内随所に設置した

子局( 屋外スピーカー) に一斉・地区別・個別の放送が可能である。

●浦安市防災行政無線( 移動系)

市役所( 防災課) に基地局が設置され、移動局( 車載、携帯)との間で通信を行う。

●浦安市地域防災無線

市役所( 防災課) に親局、道路管理課に副統制台が設置され、市内の防災機関、避難所、自

(32)

市内の学校、公園等が避難場所として指定されており、今後、新設の小中学校、公 民館等を新たな避難場所として指定し、避難者の収容能力の拡大を図る。災害時要援 護者に対しては、避難生活を支援するために専用の施設として福祉避難所

7

を指定する。 また、避難場所の周辺に避難場所誘導板、避難場所標示板等を設置する。

■避難場所の種類

■主な事業

避難場所の指定・整備 避難者 1 人あたり 1. 65 ㎡を基準として、洪水ハザードマップ をもとに浸水する可能性のない小中学校等を避難場所として指 定する。

避難場所として指定した施設には、収容施設の耐震性の確保や 備蓄倉庫を設置し、避難生活に必要な物資の備蓄を図る。また、 避難場所とヘリポートの臨時離発着場の区別等を図るよう活用 について検討する。

福祉避難所の指定 お年寄り、体の不自由な避難者等、災害時要援護者が少しでも 快適な避難生活をおくることができるよう、総合福祉センター、 公民館等を福祉避難所として指定する。

避難場所標示板等の設 置

安全な避難のために避難場所誘導板や避難場所標示板を設置 する。

7

福祉避難所

障がい者や心身に衰えのある高齢者、乳幼児等、避難所での生活において特別な配慮( 身体的ケアやコ ミュニケーション支援等) を必要とする方々を収容し保護する施設

4.

避難施設の整備

避難場所

一時避難場所 延焼火災などから一時的に

安全を確保する場所 ( 公園等)

福祉避難所( 公民館等) 避 難 所

(33)

第4節 消防体制の強化

項 目 担 当 関係機関

1. 消防力の充実強化 消防本部

2. 救急救助体制の充実強 化

消防本部

3. 消防団の充実 消防本部 4. 火災の予防 消防本部

1.

消防力の充実強化

浦安市は、木造密集市街地がある一方、建築物の大型高層化、大規模集合住宅と舞 浜地区アーバンリゾートなどで構成された都市形態や、高齢化を反映した救急活動へ の対応など、消防需要の増大と大規模で複雑多様化する災害に対応した消防活動が求 められる。

そのため、旧市街地においては、木造家屋の倒壊や火災に対する初期出動体制の確 保や消防水利の増設を図る。

また、新市街地においては、人口増加に対応した出張所の整備、資機材・車両の整 備など災害発生時における活動拠点としての消防力の充実強化を図る。

■主な事業

消防庁舎の整備 災害発生時における活動拠点として消防本部・署庁舎の建替え を行うことにより、消防の初期対応の充実強化を図る。( 平成 20 年 2 月庁舎棟開所)

出張所の整備 人口の増加に対応した出張所の整備を行い、活動拠点として消 防力の充実強化を図る。

通信指令システムの整 備

新通信指令システムを導入することにより、迅速、的確な指令 業務を行い災害の初期対応の充実強化を図る。( 平成 20 年 2 月運 用開始)

車両・資機材の整備 消防車両及び消防資機材の整備を行い災害の初期対応の充実 強化を図る。

耐震性貯水槽の設置 消火用水源の確保として、耐震性貯水槽の消防水利の整備を推 進する。

消防職員の教育訓練 消防職員の資質向上のため、教育訓練の充実を図る。

2.

救急救助体制の充実強化

(34)

■主な事業

高規格救急車の整備 高規格救急自動車を標準化として計画的導入を図り、高度な救 急処置を行なえるよう救急体制の強化を図る。

救急救命士の養成 高齢者人口の増加や疾病構造の変化や、救急業務に対するニー ズの一層の高まりに対し、救急救命士の養成を計画的に行い、医 療機関との連携を図りながらより高度な救急処置を行なえるよ う救急体制の強化を図る。

救助体制の充実強化 救助工作車及び救助資機材を計画的に整備するとともに、救助 隊員の教育訓練を行い救助体制の高度化及び充実強化を図る。

3.

消防団の充実

初動消防力の強化を図るため、消防車両の更新や消防団施設の充実と消防団活動へ の参加を促進する。

■主な事業

消防団施設等の整備 消防団員詰所等消防団施設の維持、消防団用消防車の計画的整 備、装備( 資機材) の改善を図る。

消防団員の確保 消防団活動への参加を促進し、初動体制の強化を図るととも に、地域の防災のリーダーとしての活動の促進を図る。また、消 防団協力事業所表示制度の推進など活動環境の整備を行う。 女性消防団員の確保 地域の防災のリーダーとして女性消防団員の積極的確保・能力

活用を図るとともに、女性団員が活動できる環境を今後も整備す る。

消防団の訓練 消防団員の訓練や教育を実施する。

災害による出火防止や被害の軽減を図るためには、市民一人ひとりが防災に対する 知識を持つとともに、事業所においては、消防用設備等の維持管理、防火管理体制を 強化することが重要である。

浦安市では、法令に基づいた防火対象物の予防査察、夜間路上禁煙運動などの市民 の自主的な活動と連携しながら継続的に火災予防啓発を推進する。

■主な事業

予防対策の実施 ・事業所

各事業所に対する防火対象物の予防査察や事業所自衛消防 訓練の機会をとらえ火災予防の啓発と災害時の対応の指導を 推進していく。

(35)

・市民

各自治会等の各種団体が主催する消防訓練等の機会をとら え火災予防の啓発と災害時の対応の指導を推進していく。 路上禁煙運動の推進 本来、日常的な火災予防や初期消火が最も重要なものであるこ

とから、夜間路上禁煙運動など市民の自主的な活動と連携しなが ら、市民に対する火災予防等の啓発なども引き続き実施する。 住宅用火災警報器の設

置促進

消防法に基づきすべての住宅( 寝室、階段、台所等) に住宅用火

(36)

第5節 応急対策体制の整備

項 目 担 当 関係機関

1. 給水・物資供給 総務部、財務部 千葉県水道局

2. 医療救護 健康福祉部 社団法人浦安市医師会、社団法人浦安 市歯科医師会、社団法人浦安市薬剤師 会、順天堂大学医学部附属浦安病院、 浦安市川市民病院、浦安中央病院、浦 安病院、社団法人千葉県接骨師会市川 浦安支部

3. 学校・避難所対策 教育総務部、生涯学習部 4. 緊急輸送 総務部、財務部

5. 防疫・清掃・環境対策 都市環境部、健康福祉部 千葉県市川健康福祉センター 6. 災害時要援護者対策 健康福祉部、こども部 民生委員児童委員

7. 帰宅困難者対策 市民経済部 東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄 株式会社、株式会社オリエンタルラン ド、舞浜リゾート協議会、ホテル、大 学、高等学校、私立幼稚園・保育園、 大型商業施設

8. ボランティア活動対策 健康福祉部 浦安市社会福祉協議会

1.

給水・物資供給

災害発生直後からの断水や流通・道路の混乱に対して、施設の整備や千葉県水道局 との連携、大手スーパー等との協定等により災害発生時の飲料水や食料・物資等の確 保を行う。

また、衛生に配慮して的確な供給ができるように、マニュアル等を整備する。

■主な事業

各家庭における食料・飲 料水備蓄の推進

・各家庭において 3 日分の食料や生活必需品の備蓄促進を図る。 また、市民アンケート等により実施状況を検証する。

・各家庭で一日あたり一人 3 リットル× 3 日分の備蓄について、 防災訓練の際や広報などにより、市民に周知している。今後も 合理的かつ効率的な備蓄について、具体的な方法を例示するな ど各家庭における飲料水の備蓄の促進を図る。

給水用資機材の整備 トラックの荷台に合理的に積載が可能であり、ユニックで容易 に積み下ろしができる 500 リットル程度の受水タンクを整備する とともに、給水に必要な周辺機材を整える。

食材等の調達に関する 協定の締結

市内の大手スーパー等との協定は締結しているが、被災を考慮 して市内業者以外の遠隔地の事業者との協定書を締結する。 マニュアルの作成 炊き出し及び弁当等の配布に際し、配布食品の安全性を確認す

(37)

2.

医療救護

風水害等により傷病者や避難者が発生した場合の健康管理等に対応するため、浦安 市医師会、浦安市薬剤師会、各病院等と連携して、応急医療救護体制について強化を 図る。

また、人工透析等の慢性疾患患者への対応を図れるような体制も構築する。

■ 主な事業

医療救護計画の具体化 救護所の設置と医療救護班の派遣、傷病者の搬送等について、 医師会、医療機関と協議をしながら、具体的な医師の動員、設 置に必要な資機材の種類など、計画を具体化する。

医薬品の確保 現在、健康センターに 250 人分の医薬品を備蓄しているが、多 数の傷病者の発生に対応できないため、大手医薬品卸業者と協定 を締結し供給を受けられるようにする。

慢性疾患患者の把握 在宅の慢性疾患患者数を把握し、災害時の対応について検討す る。

入院患者の避難体制 浸水区域にある浦安市川市民病院、浦安病院の入院患者の避難 体制を構築できるよう必要な支援を行う。

3.

学校・避難所対策

避難所における避難者の受け入れ等を迅速に行うために、施設の管理者と自主防災 組織と連携して開設ができるような体制を構築する。避難所の運営は、避難者を中心 とする自主運営を基本とするように必要なマニュアル等の整備を行う。また、学校に おける応急教育計画を事前に準備する。

■主な事業

避難所開設における学 校との協力体制の構築

・迅速な避難所の開設と避難者の受け入れのため、避難所施設の 鍵等の取扱など、施設管理者との連携を行う。

・県立高校、私立中学校・高校・大学については、避難所として の使用範囲、各施設の職員の動員が可能かどうか、授業開始と 避難所使用との関連等について、各施設管理者と具体的な内容 について協定を締結する。

・災害発生当初は教職員も避難者の受け入れの支援をしてもらう よう県教育委員会と協議を行う。

避難所運営マニュアル の配布

自主防災組織を中心に避難者による自治ができるよう、自主防 災組織を対象とした避難所運営マニュアルを避難所派遣職員等に 配布する。

(38)

災者のプライバシー及び安全の確保に努める。

応急教育計画の策定 各学校において、災害時における児童生徒への対応、保護者・ 関係機関との連絡方法、職員の非常体制、応急教育の方法、避難 所との関係等を定めた計画を策定するよう指導する。

4.

緊急輸送

被災者に供給する食料、物資等の輸送のため、車両の確保や物資の受け入れ所等の 確保を行う。

■主な事業

輸送車両の確保 緊急時の物資等の輸送を行うため、市内の運送会社と輸送につ いて協定を締結する。

救援物資受け入れ所の 確保

救援物資の受け入れ所は、第一次として公共施設を指定してい るが、大量の物資が集積する場合を想定して、千鳥や鉄鋼団地の 物流倉庫を借りられるようにあらかじめ協定を締結するなどの 対策を行う。

緊急通行車両の事前届 出

市有車両は、災害時の緊急通行車両の確認審査を省略し、速や かに通行車両の標章と確認証明書が受けられるように、公安委員 会に事前届出を行い、届出済証の交付を受ける。

5.

防疫・清掃・環境対策

水害発生により住家の浸水被害によって水洗トイレが使用できなくなった場合、下 水道普及率の高い浦安市では、仮設トイレ等による衛生管理は重要な問題である。さ らに、水害廃棄物やゴミ集積場における病害虫発生等の衛生状態の悪化、感染症の流 行への対策が必要となる。

また、避難者が所有するペットに対する自己管理の徹底について啓発するなど、防 疫・清掃・環境体制を構築する。

■主な事業

簡易トイレの備蓄 仮設トイレを備蓄しているが、トイレ需要と比較するとかなり の数が不足する。そのため、被災しない家屋のトイレで使用可能 な簡易トイレの備蓄を奨める。

仮設トイレ提供業者・運 搬業者との協定

市内に仮設トイレのレンタル業者は無いため、市外の業者から 供給がうけられるよう協定を締結する。また、かなりの数の設置 が必要なため建設業者等、運搬・設置を委託できる業者とも協定 を締結する。

マンホール型のトイレ の整備

避難所となる学校や公園に上部にトイレブースを組み立てて使 用する非常用便槽を計画的に整備し、災害時に備える。

(39)

的に整備する。 ゴミ・がれき仮置き場の

設置

クリーンセンターで処理できない場合を考慮して、仮置き場を 事前に検討する。

収集処理業者との協定 締結

災害時のゴミの収集・運搬業者、医療廃棄物の収集・運搬・廃 棄をする業者と協定を締結する。

また、救護所や病院、避難所における応急医療活動のために、 医療廃棄物回収容器を備蓄することも必要である。

ペットの自己管理の啓 発

ペットは所有者の自己管理を原則とするため、普段からペット 用のケージ、食料、飲料水等を家庭で備蓄するとともに、災害発 生時の取扱について理解されるようチラシ等の配布、災害時を想 定した「しつけ方教室」の開催等の啓発活動を行う。

ペット用資機材等の確 保

避難所において所有者が自己管理できずに問題化することを防 ぐために、ケージ、ペットシート、給餌用皿等の資機材を備蓄す る。

獣医師会等との協定締 結

ペットの保管について支援を要請するため千葉県獣医師会市川 支部と協定を締結する。また、ペット用医薬品や医療器具につい ても供給を受けられるよう業者と協定を締結する。

6.

災害時要援護者対策

災害発生時には、高齢者、障がい者、病弱者、外国人などは、安全な場所への避難 や避難生活への対応が困難である。これらの方々を、「災害時要援護者」として位置づ け、市民、自主防災組織などの地域や福祉関係団体との協働により、災害時の安全確 保や生活支援を実施する。

これらの対策は、県の作成した「震災時における避難所運営の手引き」( 平成 10 年 2 月) 、内閣府の「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」( 平成 18 年 3 月) に基づ いて実施する。

■主な事業

在宅要援護者の被害対 象者の実態把握、援護方 法の検討

個人プライバシーの問題を考慮しながら、市内全域に居住する 要援護者の実態を調査して、災害時の被災者を容易に把握できる 計画を策定する。要援護者の実態調査は、民生委員児童委員の 方々に、訪問による調査をお願いすると共に、手上げ方式として、 広報紙に掲載する。

また、要援護者の避難活動などの支援を地域の市民の協力を得 て行うプランについて、「災害時要援護者の避難支援ガイドライ ン」に基づき避難情報の伝達や避難支援などの体制を構築する。 なお、支援プランでは、女性の意見を取り入れ、救助体制の中に 女性を位置づけるものとする。

収集した要援護者の所在情報は、プライバシーに配慮して適切 な管理・共有化を検討する。

(40)

・日本語が理解できない外国人のために、避難所における注意事 項などを数ヶ国語で表示した用紙を準備し、避難所となる施設 に備蓄する。

都市空間のバリアフリ ー化

避難路となる道路や避難場所となる公園、学校等の公共施設を バリアフリー化することにより、平常時だけでなく災害時におけ る災害時要援護者の行動を支援する。

施設における体制づく り

高齢者入所施設、保育所、幼稚園等において、風水害や火災発 生を想定して職員等の活動体制、緊急連絡体制、地域・関係機関 との連携等の体制づくりを行う。また、避難、消火、通報、無線 等の訓練を定期的に実施する。

施設の安全確保 停電に備えた非常電源装置の設置、飲料水や食料の備蓄などの 災害対策を推進する。

防災施設等の整備 緊急通報システム等の整備、文字放送受信装置の普及、自動消 火装置、火災報知器の設置の推進を図る。

7.

帰宅困難者対策

浦安市には、東京ディズニーリゾート( 以下「TDR」という。) や駅周辺大型商業 施設、高等学校・大学などがあり、昼間や休日などに風水害等が発生した場合、交通 機関の途絶によって数万人の単位で帰宅困難者が発生すると予想される。これらの帰 宅困難者については、適切に帰宅できるように、災害時の情報提供などについて、各 施設の管理者や交通機関と連携して帰宅対策を推進する。

■主な事業

鉄道事業者との協力体 制の構築

列車の停止により駅で帰宅手段を失った乗客に対し、各駅にお いて災害情報を提供し、被災者へ情報提供を行うことを目的とす る協力体制を東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社と協 議する。

事業所、学校等への啓 発・指導

・各事業所、学校等において、従業員や児童・生徒の安全対策や 災害発生時の対応について検討し、防災計画を作成し、避難誘 導訓練等をすることを指導する。

・学校、ホテル、企業に対し、市から災害情報を伝達するので、 児童・生徒、来客者、従業員に伝えるよう周知する。

・飲料水、食料の備蓄を促進する。 TDR等との協力体制

の構築

(41)

8.

ボランティア活動対策

災害発生後には、全国から多くのボランティアが駆けつけることが予想される。ボ ランティアは、被災者支援や災害対策において重要な役割を果たすものである。そこ で、ボランティアの活動を支援するため社会福祉協議会やボランティア団体と連携し て、活動支援の体制づくりを推進する。

■主な事業

災害ボランティアリー ダーの育成

ボランティア活動を組織的かつ効果的に進めるため、その活動 の中で指導的な役割を担うボランティアリーダーを養成する災 害ボランティア養成講座を開催する。

また、千葉県社会福祉協議会、千葉県国際交流協会、日本赤十 字社千葉県支部等が開催するボランティアのための研修等に参 加する。

ボランティアセンター 資機材の備蓄

(42)

第6節 調査・研究

項 目 担 当 関係機関

1. 防災アセスメント 総務部 2. 地域防災計画の改訂 総務部

1.

防災アセスメント

市域の人口増加や建築物の建て替え等による市街地の変化や、被害予測に関する研 究の進展に応じて、防災対策の前提となる被害量や危険度評価を行う防災アセスメン ト調査を実施する。

2.

地域防災計画の改訂

浦安市地域防災計画( 風水害等編) は、新たな防災アセスメントの実施や防災基本計 画等の上位計画の改訂にあわせて見直しを行い改訂する。また、各対策のマニュアル となる地域防災対策マニュアルは、組織変更等にあわせて毎年改訂する。

■主な事業

地域防災計画( 風水害等 編) の改訂

防災アセスメントの見直しなど、防災対策の前提となる被害量 や危険度評価の変更や、防災基本計画、千葉県地域防災計画等の 改訂に基づいて、地域防災計画( 風水害等編) の改訂を行う。 地域防災対策マニュア

ルの改訂

(43)
(44)

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